ピンクな気分。
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#725 [のの子]
 
鈴ちゃんが顔をあげると私を見つめる。


「そしたら‥私のヒーローはいなくなってたんですよ。」


「いなくなってた?」


「そう、変わっちゃってたんです。」


前を向き遠くを見つめる鈴ちゃんの横顔は、その時の事を思い出してるよう。
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⏰:09/07/16 19:23 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#726 [のの子]
 
「私を助けてくれた彼は、喧嘩ばっかして先生もお手上げ状態で知らんぷり。色んな噂はたつしで他の生徒は恐がって彼を白い目で見つめてました。‥今の方がまだ大人しくなったんですよ?」

彰君‥前の方がすごかったんだ。
でも想像できそうで、できなかった。

私は苦笑いをする。

「そんな彼を見て、私は‥‥私は‥‥‥っ」

言葉がつまる。
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⏰:09/07/16 22:39 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#727 [のの子]
 
「ショックだったの?」

言葉につまる鈴ちゃんに私は優しく問い掛ける。

でも鈴ちゃんは首を左右に振る。



「喜んだんです。今度は私がっ‥私が助けてあげようって‥」

鈴ちゃんはブランコの鎖をギュッと握るとまた俯き涙をこぼす。

⏰:09/07/16 22:44 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#728 [のの子]
 
私も俯く。

変わってしまった彰君を見て喜ぶのは‥それは決して良い事ではないから。


「調度‥その頃の私は親の離婚とか色々重なって、孤立していく彰君を自分自身と重ねて見てたんです。だから私しか彼を助けられないって‥」

孤立‥

鈴ちゃんもだけど彰君の過去は、楽しい思い出だけじゃないのがわかってきた。
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⏰:09/07/17 13:49 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#729 [のの子]
 
「それからずーっと彰君にくっついてきたんです。今は受け入れてくれないけどいつかきっと受け入れてくれるって‥」

「‥そうだったんだね。」

鈴ちゃんが立ち上がる。

「でももう終わりっ!彰君にはっきり言われちゃったし‥もう私の描くヒーローはいないって。図星なんですよね、私彰君の事好きって言いながら‥」

振り返って私を見つめる鈴ちゃんは寂しげな顔で笑った。

「あの時助けてくれた彰君だけしか見てなかったんですよ。」
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⏰:09/07/17 13:56 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#730 [のの子]
 

竜二君と出会ってから

私はたくさんの事を知って

教えてもらった。

恋する気持ちや
両想いになれる幸せ
愛を感じる言葉


でもうまくいかない恋や
言葉にしないで思い続ける恋の切なさも知った。

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⏰:09/07/17 14:26 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#731 [のの子]
 
恋ってこんなに

楽しくて
幸せで
切なくて

そして今、また哀しい恋を知った。



―――ポロッ


「‥なんで先輩が泣くんですか?」

私の目から涙が流れ出す。
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⏰:09/07/17 20:16 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#732 [のの子]
 
「ぇっ?‥うっうわ!ごっごめんね。なんか勝手に涙がでてきて‥」

慌てて涙をふく私を見て鈴ちゃんが困った顔で笑う。

「先輩が泣いたら私泣けないんですけど。」

前なら冷たく感じた言葉も、何故だか今はどこか優しさを感じる。

「一緒に泣けばいいのに。」

「えっ?」
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⏰:09/07/17 20:22 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#733 [我輩は匿名である]
>>701-1000

⏰:09/07/18 14:58 📱:SH904i 🆔:BY0kj2oc


#734 [のの子]
 
鈴ちゃんがキョトンとする。

「だっだってほらっ!一人で泣くより、誰か一緒にいて泣いてくれるならそっちの方が良くないかなぁって‥そしたら涙も辛さも半分ですむ気がしない?って単純な私の考えなんだけど‥」

私は苦笑いを浮かべる

「‥今更そんな事言われても泣けないんですけど。」

鈴ちゃんが呆れたように言う。

うっ‥確かに。
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⏰:09/07/18 19:53 📱:SH903i 🆔:w42cVecU


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