闇の中の光
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#117 [ゆーちん]
「手伝おうか?」
「いや、いい。康は先に行ってて。」
「ほーい。」
私と哲夫とたくさんの荷物が車から降りると、康孝の車は走り去った。
「さぁ〜!気合い入れて、片付けるぞ!」
:08/12/30 18:05 :SH901iC :Z9srDs2E
#118 [ゆーちん]
なぜか意気込む哲夫と一緒に部屋へと戻る。
「とりあえずだな、シホのクローゼットを作らないと。」
ドサッと荷物を床に置き、自分のクローゼットの中を片付け始めた。
「ねぇ。」
「んー?」
作業をしながら、哲夫は私の質問に耳を傾けてくれた。
:08/12/30 18:06 :SH901iC :Z9srDs2E
#119 [ゆーちん]
「何でペットなんか飼いたかったの?」
「えー?」
「面倒なだけだよ、ペットなんて。」
「そうなの?俺ペット飼った事ないからわかんない。」
「いらなくなったら、いつでも殺していいからね。」
:08/12/30 18:07 :SH901iC :Z9srDs2E
#120 [ゆーちん]
すると作業していた手を止めて、哲夫はあの力強い目で私を見た。
「…わかってる。だからもうその話はするな。」
それだけ言うと、また作業を開始した哲夫。
私は何も言わないまま、ベットの上に座った。
しばらくの沈黙。
:08/12/30 18:22 :SH901iC :Z9srDs2E
#121 [ゆーちん]
さきに破ったのは哲夫だった。
「シホ。」
「はい。」
「お前もうサングラスとキャップ取れよ。何かオフの芸能人みたいだぞ。」
哲夫が笑った。
「芸能人?」
「お忍びで買い物ですか?」
「…まぁね。」
「ブハッ!何様だっつーの!」
:08/12/30 18:22 :SH901iC :Z9srDs2E
#122 [ゆーちん]
サングラスとキャップを外し、つなぎも靴下も脱いだ。
「何脱いでんだよ。裸族か?」
「下着つけないと気持ち悪い。」
「あぁ…。」
顔色1つ変えないで、買って来たばかりの下着を取り出してくれた哲夫。
:08/12/30 18:23 :SH901iC :Z9srDs2E
#123 [ゆーちん]
「お前の服はこっから右だからな。下着とか靴下はとりあえず1番下の引き出し。」
「うん。」
「服の片付けぐらいできるよな?」
「うん。」
「じゃあ俺、集会行ってくるから留守番してろよ。早めに帰って来るけど眠かったら先に寝ろ。腹へったら冷蔵庫漁れ。風呂に行きたきゃ勝手に行け。わかったな?」
:08/12/30 18:24 :SH901iC :Z9srDs2E
#124 [ゆーちん]
私が頷くと、哲夫が近付いて来た。
「いい子にしてろよ。」
そう言って、私の頬に哲夫は自分の唇を押し付けた。
「いってきマンモス。」
「いってらっしゃい。」
哲夫は振り返らずに出て行った。
:08/12/30 18:25 :SH901iC :Z9srDs2E
#125 [ゆーちん]
一人ぼっちになった部屋。
急に静かになった部屋。
…なんだか、疲れた。
死ぬつもりが、目を開けると金髪野郎がいて。
殺してと頼んだら、萌子を殺してくれた。
私は数時間前にシホになって、哲夫のペットであって…ダメだ、頭が痛い。
私は片付けもせず、そのまま眠ってしまった。
:08/12/30 18:25 :SH901iC :Z9srDs2E
#126 [ゆーちん]
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集会
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:09/01/01 10:30 :SH901iC :XAv2cR7M
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