WHITE★CANDY
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#51 [ぎぶそん]
「雨宮さんっ。」

数日後の休み時間、移動教室で廊下を歩いていると、後ろから誰かに肩を叩かれた。

振り返ると、女子の三人組がそこにいた。
確か、優平と同じクラスの子たちだ。

声を掛けた一人の子は、走ったことによって、まだ息を切らしている。

「今週の日曜日、暇?」

「え!?まあ予定ないけど…。」

⏰:09/01/15 17:11 📱:SH705i 🆔:w6Z68F9w


#52 [ぎぶそん]
「良かったら、私たちと遊ばない!?」

「へっ!?」

行くか行かないか考える前に、何故?と思った。
彼女たちとは、まともに口を聞いたことがない。

「私たちね、雨宮さんみたいな綺麗な人と、いつも仲良くなりたいなって思ってて。
皆、雨宮さんに憧れてるんだよ?」

「は、はぁ…。」

悪い気はしなかったが、少し照れた。

⏰:09/01/15 17:17 📱:SH705i 🆔:w6Z68F9w


#53 [ぎぶそん]
特に用事もないのに断るのも失礼と思ったので、私は彼女たちと遊ぶことにした。

普段、エリ以外の女の子と休日にどこか出かけるということがないから、日曜日は接し方に戸惑うだろう。

次の授業を受けている間、新しい友達が出来るかもしれないという嬉しさに駆られた。

⏰:09/01/15 17:26 📱:SH705i 🆔:w6Z68F9w


#54 [ぎぶそん]
その日の夜。

「真希。真ー希ー。真希ちゃーん。」

「…。」

部屋のドア越しに、父が何度も声を掛ける。

「おーい。そろそろ口を聞いてくれー。」

⏰:09/01/15 17:57 📱:SH705i 🆔:w6Z68F9w


#55 [ぎぶそん]
「…旅行。」

「え?」

「旅行、行ってもいいよね?」

「…。」

父が、急に静かになる。
反対という気持ちは、変わっていないようだ。

「お父さんの分からず屋っ。」

⏰:09/01/15 18:52 📱:SH705i 🆔:w6Z68F9w


#56 [ぎぶそん]
「嫌い、お父さんなんか。」

「待ってくれ真希〜。
母さんを失った父さんは、お前まで失いたくないんだよー。」

父が、執拗にドアをノックする。

「…うるさい…。」

私は、簡単にいなくなったりしない。
私って、そんなに信用できない?―

⏰:09/01/15 20:41 📱:SH705i 🆔:w6Z68F9w


#57 [ぎぶそん]
これまで父には、極力、迷惑を掛けないように生きてきたつもりだ。

父は母さんを失くした悲しみを堪え、私を養ってきてくれたのだから。

でも…―
私だって、皆と同じように気兼ねなく遊んだり、楽しい思い出を沢山作りたい。

それなりに、青春を謳歌したい。

⏰:09/01/15 20:59 📱:SH705i 🆔:w6Z68F9w


#58 [ぎぶそん]
日曜日―

街中に立ってある銅像の前で、三人組を待つ。
張り切って、約束の時間より20分も早く着いてしまった。

「うわぁ!雨宮さん、私服も可愛いー!」

予定時刻を数分過ぎた後、三人組が揃ってやって来るのが、数メートル先から見えた。

竹下さんという、三人の中のリーダー的存在の子が、私を見つけると、急いで走ってきた。

⏰:09/01/15 21:31 📱:SH705i 🆔:w6Z68F9w


#59 [ぎぶそん]
私たちはまず、映画館に行った。

三人が私の好みに合わせてくれると言ったので、ゾンビを取り扱った内容の映画を観た。

「雨宮さんの趣味って、個性的だね、アハハ…。」

「で、でも!なかなか楽しかったね!」

館内を出た後、三人が様々な感想を述べる。

⏰:09/01/16 17:15 📱:SH705i 🆔:enD1izvA


#60 [ぎぶそん]
その後は、街をぷらぷらして目についた雑貨屋さんやブティック店を見て回り、気に入ったものがあれば購入したりした。

「んー。甘い。」

「雨宮さん、私のも食べてみて!」

一通り買い物を終えると、アイスクリーム屋さんに入った。

吉田さんという子が、私に自分のものを勧める。
以前、エリも同じようなことをしてくれたな、と思い出した。

同性同士ではしゃぐ楽しさが、だんだんと分かってきた。

⏰:09/01/16 17:31 📱:SH705i 🆔:enD1izvA


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