冷たい彼女〔続編〕
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#111 [ゆーちん]
「俺のとこ来てラーメン3杯食べたの覚えてないのは、ある意味バカでしょ?」
「あぁー、確かに。」
「バカっつーか、佐奈はやる事が昔から極端なんだよな。」
「だよな。やけ食いにも限度があるっつーの。」
:09/02/01 15:32 :SH901iC :lGeUBDQs
#112 [ゆーちん]
竜と大輝で佐奈の事を話しながら盛り上がった。
佐奈がいない時は呼び捨てにしている俺らだけど、実際、本人がいたら絶対呼び捨てなんかしない。
つーか、できない。
:09/02/01 15:32 :SH901iC :lGeUBDQs
#113 [ゆーちん]
島の男はみんな佐奈にビビってたんだ、小さい時から。
昔から怖くって逆らうと絶対泣かされてた。
女王様って感じ。
だから逆らう気は更々ない。
そんな女王様の暴走っぷりも、なんだか愛着があるっつーか…憎めないんだよね。
:09/02/01 15:33 :SH901iC :lGeUBDQs
#114 [ゆーちん]
いつも通り学校を終え、放課後はバイトだった。
そして昨日と同じ時間、また佐奈が来た。
「おっすー、心、久しぶり!」
「いらっしゃいませ、佐奈ちゃん。久しぶりじゃないよ、昨日会ったんだから。」
:09/02/01 15:34 :SH901iC :lGeUBDQs
#115 [ゆーちん]
佐奈の元に水を運んだ。
「らしいね。でも私、覚えてないんだわ。」
いきなり水を飲み干して、お変わりを要求。
俺はコップに水を注いだ。
:09/02/01 15:34 :SH901iC :lGeUBDQs
#116 [ゆーちん]
「今日も酔ってんの?」
「バカ心。酔ってないよ。しょうゆラーメン1つ。」
「…はい。」
:09/02/01 15:35 :SH901iC :lGeUBDQs
#117 [ゆーちん]
厨房にオーダーを通してから、佐奈が座るカウンターの近くで無理矢理仕事を作った。
何か働いてないと、ただ喋ってるだけじゃマスターに叱られるからね。
「起きたら知らない部屋だからマジびびったわ。凜ちゃんの部屋行った事ないからさ。」
:09/02/01 15:36 :SH901iC :lGeUBDQs
#118 [ゆーちん]
「頑張って運んだんだよー、酔い潰れた佐奈ちゃんを。」
「いやー、悪かったね。今日は詫び入れるついでにラーメン食べに来たの。」
「…それより剛さんと仲直りした?」
その質問に、佐奈の態度は急変した。
:09/02/01 15:36 :SH901iC :lGeUBDQs
#119 [ゆーちん]
「…してないよ、あんな奴。今度こそもう本当に終わりだね。」
不機嫌になった佐奈。
「そっか。」
何も言えない俺。
「浮気される為に、5年も一緒にいた訳じゃないっつーの。」
:09/02/01 16:14 :SH901iC :lGeUBDQs
#120 [ゆーちん]
そう呟いた佐奈は俺が初めて見た、弱った佐奈だった。
こんな悲しんでいる佐奈は生まれて15年、一度たりとも見た事はなかったから…俺まで弱ってしまう。
「浮気疑惑は過去にもあったの。でも勘違いだった。だけど今回は…正真正銘の浮気だよ。腹立つって言うより、情けない。今まで気付かなかったんだもん、私。」
:09/02/01 16:15 :SH901iC :lGeUBDQs
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