幸せの歌
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#44 [水雄]
僕「今どこにいる?」

優「家で寝てた」

その瞬間、ついに怒りが爆発した
静かな書店の隅で、僕の怒号が響いた

僕「何やってるんだお前!終わったなら連絡の一つぐらいしろよ!」

優「そっちから遊びに誘ったんでしょ?ならそっちから連絡すればいいじゃない!」

僕「検定だ何だ言うから、下手に連絡できなかったんだよ!」

優「なら今朝にでも諦めればいいじゃない!忙しいって分かってたはずでしょ?どうしてそこまで言われなきゃいけないの?」

口論はしばらく続いた、埒が明かないと思い、電話を切った
バスに乗り直接優の家に向かった、どうしても納得できなかった

どうしても言ってほしかった、誕生日おめでとうって一言がほしかった
しかしもう分かっていた、その言葉が優から聞けない事は

⏰:12/12/12 11:40 📱:iPhone 🆔:3gw2yLDY


#45 [我輩は匿名である]
水雄サン
個人的に水雄さんの動向が気になり、何ヶ月か前から恋愛板で水雄さんのスレや書き込みをROMってました。

続きがとても気になるので、お願いします。
良かったら感想版を立ててください

⏰:12/12/14 18:18 📱:PC 🆔:XGgCaWxM


#46 [水雄]
>>45
匿名さん

遅くなってしまい申し訳ない
読んで下さりありがとうございます、そしてネガティブ全開なスレでごめんなさい

学校行事の準備等が忙しく、なかなか書けずにいましたが、明日からまた書けそうです

こんなありふれた話に感想版立てても良いんでしょうか…

⏰:12/12/14 21:46 📱:iPhone 🆔:Tr8Bxt.s


#47 [水雄]
バスの中での三十分間は、とてつもなく長く感じた
見慣れたはずの風景の中には、いつもの優しさは無い
優の家に近づいていく
一つ、また一つとバス停が過ぎていく
自分の行動に間違いなんて感じていなかった

ただどうしても優に会いたかった、言葉が欲しかった、名前を呼んでほしかった、どうしても話したいことがあった

そしてバスは終点までやってきた
優の家はすぐそこだった

⏰:12/12/15 19:22 📱:iPhone 🆔:XXUrG/lc


#48 [スリッパ]
水雄サン
名前つけました
世界にたった一つしかない恋愛だし、全然ありふれた話じゃないですよ
感想を書きたいけどここに書くと読みづらくなってしまうので、水雄サンがよければ感想版作成をお願いします
二度も書き込みすみませんでした

⏰:12/12/15 20:35 📱:PC 🆔:Xs73wx/6


#49 [水雄]
>>48
スリッパさん

そう言っていただけるとありがたいです、書き始める前は誰も目を通さないか、批判の嵐を想像していました

感想版立ててみます、ありがとうございます

⏰:12/12/15 21:43 📱:iPhone 🆔:XXUrG/lc


#50 [水雄]
今日からまた、書いていきます

⏰:13/02/01 21:31 📱:iPhone 🆔:OlnYNdRI


#51 [水雄]
優の家の前に立つ、どこか恐怖を感じている
ここに来て何をしたかったのか、危うく忘れそうになった

そうだ、あの言葉を言って欲しかったんだ
どうしても話したい事があったんだ
勇気を出して、電話を掛ける

僕「…もしもし」

優「…何?」

僕「さっきは怒鳴って悪かった、ごめん」

優「…別にいいよ、話はそれだけ?」

僕「いや、まだあるんだ、少し外に出て来てくれないか?」

優「…?もしかして……」

その時の優の声は震えていた
今考えれば、その反応は当然である

⏰:13/02/01 21:38 📱:iPhone 🆔:OlnYNdRI


#52 [水雄]
優「いったい何かんがえてるの?考えられない、帰って!」

僕「また喧嘩をするつもりはないがな、お前は今日何か納得できるようなことを言ったのか?昨日の時点で連絡しようと思えば出来たはずだろ?」

優「……」

その後しばらく説得した、そして優が家から出てきた、視線は下を向いている
そして歩き出した、僕と目を合わせることなく
近所の公園のブランコに優は腰掛けた

優「…ここまでして話したかったことって何なの?」

僕「来月に水泳の試合があるんだ、15年間泳いできて、この試合が最後になる、その最後を優に見届けてほしいんだ」

優「…そんなことか」

そうして優は立ち上がる、家に向かって歩き出す、返事は聞けなかった

優「…あのさ、私のこと『お前』って呼ばないで、それじゃ」

⏰:13/02/01 22:08 📱:iPhone 🆔:OlnYNdRI


#53 [水雄]
帰りのバスの中、ふと思い出す

『18年前の今日この日、僕はこの世に生まれてきたんだよな、その時どれだけの人が喜んでくれたのかな…
幸せなはずのこの特別な日に、どうしてこんなにも惨めな気持ちになるんだろう…』

窓の外を見つめ、まだ沈まない太陽をぼんやりと眺めながらバスに揺られる
悲しくて惨めでたまらない、でも涙は流れない
何人もの人がバスに乗り、降りて行く、そのやり取りが何度か続き、終点に辿り着く
いつも大切な人と共に降りていたはずなのに、隣にその人はいない
その孤独を感じながら自分の部屋に入る、既に太陽は沈んでいた

誰かに祝福されるはずの特別な日は、誰にも気づかれることなく終わった

⏰:13/02/01 22:22 📱:iPhone 🆔:OlnYNdRI


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