幸せの歌
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#1 [水雄]
恋愛版にてだらだらと女々しくお世話になってる者です

どうしても書きたい思い出があるので、見苦しいですがごめんなさい

どこにでもある、ありふれすぎた話です
鼻で笑いながら、小馬鹿にしながら目を通していただけるとありがたいです

>>1-100

⏰:12/12/09 13:26 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#2 [水雄]

現在19歳

学生

元カノ
仮名:優
19歳

女々しい女々しいお話です、気分を害される事もあるかと思います

では、次から書きます

⏰:12/12/09 13:30 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#3 [水雄]
優と初めて出会ったのは去年の一月六日
その日はブログで知り合った友達と、中学時代からの親友とカラオケに行く予定だった

集合場所には予定より十分ほど早く到着し、僕が一番乗り
そのあとすぐに全員集合した
その直後、友人の一人が申し訳なさそうにこう言った
「ごめん!いきなりで悪いんだけどもう一人来るんだ!しかもその子、今家を出たみたい・・・」
その遅れてやって来る人物こそ、優だった

⏰:12/12/09 13:32 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#4 [水雄]
その話を聞かされたとき、僕は少し不機嫌になった
久しぶりに友人達と心置き無く騒げると思ったのに、今まで会ったこともない人が乱入してくるなんて、その上遅刻してくるとは
自分で言うのもおかしな話だが、クソ真面目な僕は、初対面だけどハッキリ言ってやろうと考えていた
そして、あまり関わりたくないと思っていた

その30分後、優は来た
「遅れて本当にごめんなさい!」
そう言って優は頭を下げた、可愛らしい声だった

頭を上げたその姿を正面から見たとき、心を持っていかれた
長くて綺麗な黒髪、大きな目、僕より少し背が低い
生まれて初めての一目惚れだった

「そんなこと関係あるか!言ってやる!」と意気込んでいた僕は、少しぶっきらぼうに
「早く行こう」としか言えなかった
12/06/25 11:25 iPhone :6MiDtwHE

⏰:12/12/09 13:35 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#5 [水雄]
そのままみんなでカラオケへ
それぞれ好きな歌を歌い、かなり盛り上がった
そして、優の歌う番が来た
決して美化しているわけではないが、正直高校生のカラオケレベルではなかった

そのカラオケの間、何度か優の方を見たが、なかなか顔を合わせてくれなかった

あの言い方はマズかったかな…
そんなにきつい口調で言ったかな…
そんなことを考えているうちにお昼の時間

そのままカラオケボックスで食べることにした
ラーメンを頼んだ僕は、長かった前髪を束ねて、丁髷みたいにして食べていた
すると目の前から笑い声が聞こえた、優が笑っていた

「それ可愛いです!とても似合ってますよ!」
それが、あいつが僕に初めて掛けてくれた言葉だった

⏰:12/12/09 13:37 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#6 [水雄]
カラオケボックスから出てみんなでプリクラを撮りに行った
その時、優は僕の隣にいた
死にそうなくらいにドキドキした、上手く笑えなかった

そのあとは一言も言葉を交わさず解散、バイバイと手を振ると、顔をうずくめて恥ずかしそうにあいつは手を降った
その姿に、また心を奪われた
たった1日で、驚くほど好きになってしまっていた

⏰:12/12/09 13:39 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#7 [水雄]
その日の夜、僕のブログのBBSに書き込みがあった、あいつからだった
『今日は本当にありがとうございました!またみんなで遊びましょうね』と書いてあった


それからBBSでのやりとりが続いた、200件ぐらいしか書き込みがなかったが、3日後には1000近くまで行っていた

やがて普通にメールをするようになり、1月12日に僕と優は二人きりで会うことになった

⏰:12/12/09 13:41 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#8 [水雄]
そして迎えた1月12日、朝目が覚めた瞬間から心臓がドキドキしていた
死にそうな位に緊張していた
学校の授業も頭には入らなかった

そして集合時間10分前、約束していた場所に着いた

しばらく待っていると、向こうから髪の長い女の子が歩いてきた、優だった

僕「あ、どうも」
優「こんにちは…」

スタートはかなり不安だったが、案外あっさり打ち解けていった

その日はいろんな事を話した
好きな動物、好きな食べ物、好きな芸能人
意外にも一致しているものは多かった

あいつはどんどん僕に質問してきた、そして不安そうな声で
「あの・・・水雄さん彼女はいますか?」と聞いてきた
「いませんよ、っていうか彼女できたことないです(笑)」
引かれるんじゃないかと思ったが、事実だった
笑ってごまかした

⏰:12/12/09 13:45 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#9 [水雄]
すると優は
「え!?本当ですか!?意外です!」と答えた
正直心臓バクバクだったが、また笑ってごまかした

そのあとは本屋さんに行ったり一緒に服を見たりしていた、普通にデートしているみたいだった

辺りも暗くなり、夕食を食べに行った
美味しいオムライスを出す、可愛らしい店だった
すると優がこう言った

「ここの屋上から見える夜景、とっても綺麗なんですよ!食べ終わったら見に行きましょうよ!」
そういうのは普通僕が切り出す話じゃないかな…とか考えながら僕は
「じゃあ、食べ終わったら見に行きましょうか」と呟いた

⏰:12/12/09 13:48 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#10 [水雄]
屋上に登ってみると、そこには本当に綺麗な夜景が広がっていた
見たことにもない風景に、口をバカみたいに開いて感動している僕に優は「ね?言ったとおりでしょ?」と笑顔で言い放った

優は落下防止用の柵に手をかけ、夜景の美しさに改めて感動しているようだった
その後ろ姿があまりにも愛しくなって、どうしようもなくて
気がつけば僕はあいつを後ろから抱き締めていた、その瞬間あいつの肩が少し揺れた

そしてそのまま気持ちを打ち明けていた、好きだと言った

今まで散々フラれてきた、期待はしてなかった
ただ、気持ちは伝えたかった
しかし答えはOKだった、意味がわからなかった

僕はその日、初めてキスをした

⏰:12/12/09 13:50 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#11 [水雄]
そのまま屋上で話をした
その時、意外な事実を知った
カラオケに行ったあの日、なぜ顔を合わせてくれなかったのかを教えてくれた
「実は私、一目惚れしてしまってたんです、恥ずかしくって顔見れなくって・・・」

正直、さっぱり意味がわからなかった
女の子に告白された事も無いし、一目惚れなんかされたことも無い
ましてや女の子と話をしたことすら、数えられるほどしかない

でも嬉しかった、そんなことを言ってくれる人がいるなんて思ってもいなかった
何より、お互い一目惚れだったという奇跡が、薄っぺらく聞こえるかも知れないが運命だと思った

そして優は話してくれた

⏰:12/12/09 13:53 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#12 [水雄]
優「水雄さん、あの神社見えますか?去年の年末、私元彼と一緒にお参りしたんです、ずっと一緒にいられるようにって。でも、その数日後、元彼は浮気をしてました、すごく悲しくて、大好きだったけど別れました、それをすぐに忘れさせてくれたのが、水雄さんなんです。」

僕「そうでしたか…、でも僕、具体的に優さんには何もしてませんよ?」

優「前に会った時のこと覚えてますか?あの時、水雄さんが突然前髪を結いて、その姿が面白くって、つい笑ってしまいました。何をしても楽しくなくて、笑えなかった私を笑わせてくれたのが水雄さんでした、すごく小さなことだけど、私にとってはとても大きなきっかけです。だからこれからも、私のことをもっと笑顔にしてくださいね?」

この一言が、ただただ嬉しかった

⏰:12/12/09 14:04 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#13 [水雄]
その日はもっともっと話をしたかったが、時間も遅かったので、グッと堪えて家に帰らせた
バス停まででいいと言われ、そこまで見送った
今度はあいつが先にバイバイと手を振った
以前とは大違いの、満点の笑顔だった

⏰:12/12/09 14:04 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#14 [水雄]
それから1週間と少し経った頃、僕は学校の修学旅行に参加し、北海道へと旅立った

もちろん、その修学旅行の間もずっとメールをしてた

北海道らしい風景を見つける度に写真を撮り、優に送った
本題のスノーボードよりも、優とのメールの方が何倍も楽しかった

同じ部屋の友人達に茶化されながらも、優との初めて電話をした
恥ずかしくって、三分ほどですぐ切ってしまった

修学旅行3日目、優からこんなメールが届いた
「水雄さん、明日帰ってくるんですよね?疲れてるとは思いますが、明後日会えませんか?」といった内容だった

⏰:12/12/09 14:08 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#15 [水雄]
僕「あぁ、全然大丈夫ですよ」
と返したものの、正直疲れきっていた
おまけにスノボの最中に木に激突して足の親指の爪が割れてたりして、けっこう大変だった
でも突然どうしたんだろうと思い、聞いてみようとしたら優から話し始めた

優「よかった…実は少し恥ずかしいんですけど、嫌な夢を見たんです、なんだかとてもリアルで怖くなって…」

僕「どんな夢を見たんですか?」

優「水雄さんが笑顔で手を降って『バイバイ』って消えちゃう夢です、ごめんなさい、子供みたいですよね…」

それを聞いた僕は、なんて可愛い人なんだと思った

絶対に独りにするものか、悲しませたりするものかと誓った

僕「大丈夫、僕はどこにも行きませんよ」

と返し、その日は寝た

⏰:12/12/09 14:12 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#16 [水雄]
そして修学旅行4日目の朝

宿泊先を出発し、小樽に向かった
移動中のバスの中でも、相変わらず優とメールをしていた

小樽に着くと、クラスの友人達とぶらぶらと歩いたりラーメンを食べたりしながら、修学旅行を満喫していた

「優さんにお土産買わなきゃ」と思った僕は、いろんなお土産屋を巡ったが、どれもこれも定番と言われるものばかり
食べ物よりも形に残せるものがよかった

そんなことを考えながらふらついていると、とあるぬいぐるみを見つけた
魔女の宅急便に登場する黒猫「ジジ」の小さなぬいぐるみだった
優が猫好きなことは知っていたが、友人からはもっと北海道らしいものがいいんじゃない?と言われた

しかしこれしかないと思い、プレゼント用に包装してもらった
優の喜ぶ顔が目に浮かんだ

⏰:12/12/09 14:15 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#17 [水雄]
小樽を出発し、千歳空港へ

空港で携帯を落としたりしたが、無事に帰ってこれた

そして翌日、1月29日
約束通り、優と遊ぶことになった、それも10時過ぎという早い時間からだった

いつも通り待ち合わせ場所には集合時間の10分前に着いたが、その場所には既に優がいた
そして目が合った途端に駆け足で僕に近付いて、抱き締められた
正直めちゃくちゃ恥ずかしかったし、緊張で死ぬかと思った

優「良かった…帰ってきてくれて良かった…」

そりゃあ修学旅行に行って帰ってこなかったらいろいろと大問題ですよ
とそんなことをツッコむ暇もなく、涙目でこう告げられた

優「帰ってくるの、ずっと待ってましたよ?」

その一言が本当に嬉しかった

お土産を渡すと、凄く喜んでくれた

優「ありがとうございます!!このぬいぐるみ、ずっとずっと大切にしますね!!」

その一言だけで、生きてて良かったって思った

⏰:12/12/09 14:18 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#18 [水雄]
ここまで恋愛版で書かせていただきました

その時書けなかったこと等加筆しています

気持ち悪いですね
懐かしいです

⏰:12/12/09 14:20 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#19 [水雄]
ちなみに、この話は今も続いています
今起こっている出来事を書き記すまでまだまだ掛かると思います

では、続きを書いていきます

⏰:12/12/09 15:04 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#20 [水雄]
その日は街を歩き回り、話をした
修学旅行でどんなことをしたか、どんなものを見たか

優は僕の話を楽しそうに聞いてくれていた、どこか安心しているようにも見えた

次の遊ぶ日の約束をして、その日は早めに帰った
家に帰ってからも、ずっとメールをしていた
この幸せがずっと続けばと思った

⏰:12/12/09 15:53 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#21 [水雄]
少しだけ日が過ぎて2月3日、遊ぶ約束をしていた日だった
以前の事もあり、いつもより早めに待っていた、少し経って優がやってきた
しかし表情は暗かった

僕「あの、どうかしましたか?何か嫌な事でも…」

優「いえ、なんでもないんです、ごめんなさい…」

どうにも様子がおかしいのは明らかだった、それでも問い詰めなかった、負担になってはいけないと思っていた

しかしどれだけふざけてみても、優のは笑こそすれどどこか申し訳なさそうにしていた

どうしたんだろう…?聞こうとしたその時、優が口を開いた

優「水雄さん、私の家に遊びに行きませんか…?」

僕の口も思わず開いた

⏰:12/12/09 16:03 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#22 [水雄]
僕「いや、良いんですか?日曜日だし、親御さんとかも家でのんびりしてるんじゃないかな〜って思うんですけど…」

優「大丈夫です、どうしても話したい事があるので…それに今日、親はいません」

どうしようもなく心臓が早くなった、展開として早過ぎないか?と思っていた

結果として優の家に向かった、街からバスで30分ほどで着いた

初めて女の子の家に遊びにきた、しかも2人っきり、玄関前で頭の中はパンク寸前だった

家に上がると、小さな猫が出迎えてくれた

優「可愛いでしょ?名前はたまっていうんです、水雄さんも猫好きでしたよね?」

僕「え、えぇ、大好きですよ」

もしかして話したいことってこれだけ⁉
そんなはずもなく、優は自分の部屋を片付けに行った、たまちゃんと玄関で遊びながら待っていた

⏰:12/12/09 16:12 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#23 [水雄]
優「お待たせしました、部屋の片付け終わったんで、どうぞ上がってください」

僕「あ、はい…」

階段を登る足は震えていた、いったい話ってなんなんだ?どうなるんだ?
期待よりも不安が大きくなっていた

優の部屋はいかにも普通の部屋だった、黄緑のカーテンなど、落ち着いた色合いが多かった

優の消えそうな声が、重苦しい沈黙を破った

優「水雄さんごめんなさい、私、元彼とあってしまいました…。元彼が最後に会いたいって、もう一度会いたいって…

僕「…え?」

優「ごめんなさい、本当にごめんなさい。でももう終わりにしたんです、幸せになってねって見送りました。黙ってて本当にごめんなさい…」

僕「……」

何も言えなかった、優の中の元彼さんを忘れさせることはできなかった

でも責めることができなかった、泣きじゃくる優を見ると何も言えなかった

僕「…大丈夫ですよ、もう泣かないでください、僕は怒ってなんかいませんよ、それだけ大事な人だったんですね…」

優をそっと抱き締めた、弱々しく震える方を優しく摩った

⏰:12/12/09 16:22 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#24 [水雄]
それから話したことはあまり覚えていない、おそらくマトモな会話になっていなかったと思う

やがて優が泣き止み、少しずつ落ち着きを取り戻してきたようだった

僕「大丈夫ですか?」


優「はい、大丈夫です」

声に少しだけ明るさが宿っていた

優「水雄さん、お願いがあるんです」

僕「なんですか?」

優「敬語禁止!付き合ってるのに距離感じちゃいます」

僕「は、はぁ…、分かったよ、これから改めてよろしくな、優」

優「うん!ありがとう!これからもよろしくね!じゃあさ、せっかくこうして話せるようになったんだから、今日を記念日にしようよ!プリクラも撮りに行こうよ!」

僕「分かった、じゃあ出掛けるか」

少しだけ優に近づけた気がした

⏰:12/12/09 16:31 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#25 [水雄]
辺りも少し暗くなってからまた街に出た、ゲームセンターへ一直線、僕の手を引く優はとても楽しそうだった

そして初めて2人で撮ったプリクラ、どうにも慣れる気がしなかった
しかし写っていた優の満点の笑顔を見て、幸せな気持ちになれた

優「次はもうちょっと自然に笑えると良いね」

僕「そうだな、練習しとくよ」

そして優を家に見送った、とてもとても楽しい一日だった

⏰:12/12/09 16:39 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#26 [水雄]
僕が家に着いた頃、もう少しで日付が変わるところだった

学校をあまりサボるわけにもいかないので、早めに寝ようと思っていた時だった
あるメールが届いた、それは優と初めて会った日に一緒に遊んでいた友人だった
男勝りでサバサバした、数少ない女友達だ

「水雄、最近優と仲良いみたいだね」

僕「あぁ、仲良くさせてもらってるよ」

「止めといた方がいいよ」

僕「え?」

「水雄はあの子がどんな子なのかまだ知らない、傷付かないうちに離れた方がいいよ」

僕「それは僕が決める事だよ、たしかにそっちの方が優のこと知ってるかもしれないけどね、心配無用だよ」

「そこまで言うなら、好きにすればいいよ、でも私は確かに言ったよ」

⏰:12/12/09 16:47 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#27 [水雄]
次の日の学校、頭の中はモヤモヤしっぱなしだった
心配無いとは返したものの、友人の言葉が気がかりだった

『本人に聞くべきか?いやそれは疑ってることになる、優は人に怪しまれるようなことはしない、信じなきゃ…!』
根拠も無く信じるほど若かった

学校のみんなは浮かれない顔を見て心配してくれていた
大丈夫だから、そう呟いた、本当はみんなに話したかった

⏰:12/12/09 16:54 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#28 [水雄]
またほんの少しだけ時間が経って四月
たくさん遊んでたくさん話して、喧嘩も無く過ごしてきた
これからもずっと、一緒の道を歩んでいこう、そんな約束を何度も交わした

そしてある日、思い切ってこう切り出した

僕「優、大阪行こうよ!最近近場ばかりだったからさ、たまにはちょっと違うところに行こうぜ!」

優「うん!行く行く!食べ歩きしたり、買い物したり、楽しめそうだね!いつが良いかな?」

僕「そうだな…来週の日曜日は大丈夫?」

優「うん!楽しみにしてるね!」

実のところ大阪に遊びに行ったことなんてほとんど無かった
しかし楽しみで仕方がなかった

そうこうしてる間に日曜日がやってきた
電車に乗って大阪に向かった、車内でもては離さなかった

⏰:12/12/09 17:07 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#29 [水雄]
話がちっとも進んでないなぁ…
書いてると懐かしいくてなんとも言えない気持ちになります

⏰:12/12/09 17:18 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#30 [水雄]
自分で書いてて懐かしさに負けて自爆
バカみたいだけどちゃんと書いていきます

⏰:12/12/09 17:47 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#31 [水雄]
電車に乗って約2時間、大阪に着いた

優「うーん、大阪久しぶりだなー!お腹も空いたし、食べ歩きしようよ!」

僕「よし、じゃあたこ焼きでも食べに行くか」

美味しいものを食べ、たくさん歩いて、お互い楽しんでいた
優は服を買い、僕は本を買った
HEPの屋上の観覧車で、ゆっくり話をした

僕「今日はありがとな、突然大阪に行こうなんて誘いに付き合ってくれてさ。お目当ての服は見つかったか?」

優「うん!水雄にはまだ見せてないけど、ちょっと感じの違う服買ったんだ〜。次のデートで着てくるから、楽しみにしててね」

僕「うん、楽しみにしてるよ」

⏰:12/12/10 11:04 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#32 [水雄]
優「私たち、まだ出会って3ヶ月しか経ってないんだね」

僕「もっと長いものかと思ってたけど、案外短いんだな」

優「もっと他に思う事無いの?」

僕「心底幸せって思ってるよ」

やがて時間も遅くなり、僕たちは帰る事になった
帰りに立ち寄ったディズニーストアで、優が突然立ち止まった

優「このプルートのぬいぐるみ可愛い!欲しいな〜」

そっと値札を見た
一万円のぬいぐるみ、所持金は七千円、当然買えない

僕「よし、じゃあまた今度来た時に買おう!誕生日プレゼントだ、九月まで我慢できるか?」

優「本当に?ありがとう!楽しみに待ってる」

そう言った優の顔はとても嬉しそうだった

優「水雄の誕生日は六月だっけ?」

僕「あぁ、十九日だよ、覚えてくれてたんだな」

優「もちろん、絶対驚かせてあげるんだから」

僕「今言ったら意味無いだろ」

そんなことを話しながら、駅まで歩いた
でもこの約束は叶わなかった

⏰:12/12/10 13:31 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#33 [水雄]
四月が過ぎようとしていた
優とは相変わらず喧嘩もせず、楽しく良好な関係を保っていた

ある日優からこんなメールが届いた

優「水雄、来週家に遊びに行ってもいい?」

僕「え?別に大丈夫だけど…」

メールからも分かるほど、優の気持ちは落ち込んでいた

僕「どうかしたのか?」

優「うん…でも直接話したいんだ、別れ話じゃないから安心して」

僕「今は話したくないんだな、無理しなくていい、来週は時間空けとくよ」

優「うん、ありがとう…今日はもう寝るね、おやすみ」

その日がやってくるまで、僕は落ち着くことなんてできなかった

⏰:12/12/10 14:54 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#34 [水雄]
五月、ついに優が僕の家に遊びに来る日がやって来た

最寄りの駅で待っていると優が来た

僕「おっす!待ってたぞ!」

優「うん、ありがと…」

どう見ても大丈夫ではない、それでも僕は底抜けに明るく振る舞い、家まで一緒に歩いた

僕「じゃあ上がって、お菓子も用意してあるぞ〜」

それでも優の表情は曇ってる、どうやって聞き出すべきか迷った

僕「…少し頑張り過ぎたか?」

優「…うん」

僕「何があったか、話せる範囲で良いから教えてくれないか?」

その瞬間、優が僕の顔を見た
涙を必死で堪えた、今にも崩れてしまいそうな表情だった

⏰:12/12/10 15:03 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#35 [水雄]
優が話してくれた事は、とても悲しいことだった
同じ学校の人達から酷い事を言われ続け、心が悲鳴をあげていた
耳を覆いたくなるような言葉を浴びせられていた、それがとても辛くて悲しかったそうだ

抑えようのない怒りがこみ上げてきた、しかしどうすることもできなかった
優が通っていた学校は女子高で、恋愛どころか身内以外の異性と話すことすら禁止している奇妙な学校だった

下手に僕が動けば、優も罰を受けることになる、それだけは避けなければならなかった

僕「ごめんな、そんなに辛いことがあったのに、気付いてやれなくて…」

優「…ううん、いいんだよ、こうして話を聞いてくれることがありがたいから…」

それでも優の涙は止まらない、肩は震えて声が消えていく
そんな優を真正面から抱き締めた、力強く、大丈夫だよと言い聞かせるように

そして僕は優を抱き締めたまま歌を送った、僕が辛くてどうしようもない時にいつも聴いていた歌だった

⏰:12/12/10 16:43 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#36 [水雄]
誰もが皆幸せなら歌なんて生まれない
このフレーズから始まる歌は、THE BACK HORNのキズナソング

ずっと優は泣いていた、でも震えた声で
『ありがとう』
と確かに呟いた
背中を摩りもう一度強く抱き締めた

歌が終わり、もう一度優の顔を見た、笑顔に変わっていた

優「さっきの歌、なんていう歌?」

僕「もう一度歌おうか?」

優「いい!泣いちゃうから。でも良い歌だね」

何があっても一緒だ、改めて強く約束した
それが簡単に崩れるなんて思ってもいなかった

⏰:12/12/10 16:58 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#37 [水雄]
五月の半ば、ブログからメールが届いた、いわゆる申請というものだった

「初めまして!私も○○(よく書いてたバンド名)大好きなんです!良かったら友達になりませんか?」

何も考えず承諾した、これが引き金となった

優からのメールが突然素っ気なくなった、当時の僕は何も思い当たる節が無く、理由がさっぱり分からなかった

僕「最近機嫌悪いけどどうした?何かあった?」

優「そう聞きたくなるほど後ろめたい事でもあるの?」

僕「いや、何も無い」

この時から既に、崩れ始めていた

⏰:12/12/10 17:17 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#38 [水雄]
それから数日間、優から返ってくるメールはすべて不機嫌だった

今考えてみれば、なんとなく分かる
でも当時の僕は何も分かっていなかった

ついに僕は優に電話をした、答えを知りたかった

僕「最近どうしたんだ?気に障るような事したか?何も言わず不機嫌に振る舞うなよ」

優「本当に何も分からないの…?どうして他の人と楽しそうにやり取りするの?私の目が届く所で、よそ見しないって言ってたのに…」

そこで初めて気がついた、その瞬間猛省した
何度も謝り、ブログを退会した

それでも優の心に残った傷は大きかった、裏切られたと感じたのだろう

直接話をするため、遊びに行こうと誘った
その日は6月の19日に決まった

⏰:12/12/11 18:53 📱:iPhone 🆔:F2M6laig


#39 [我輩は匿名である]
一気に読みました。続き気になるので、また書いて下さいo(^-^)o楽しみにしてます

⏰:12/12/11 19:57 📱:SH03B 🆔:DQPhqJFM


#40 [水雄]
>>39
匿名さん

目を通していただきありがとうございます
匿名さんの言葉が励みとなります、誤字脱字の無いよう気をつけます

⏰:12/12/11 22:21 📱:iPhone 🆔:F2M6laig


#41 [水雄]
六月を目前にしても、優の態度は変わらなかった
メールは10通と続かず、内容も薄かった
19日にちゃんと話せるのか不安だった

しかしそんな中でも、遊びに行く約束はできた

6月23日、街では祭りが開かれる
女性は浴衣を着て、屋台が立ち並び、人が溢れ返る賑やかな祭りだ

その祭りに誘えた事が嬉しかった、楽しみで仕方がなかった
その日が最後になるとも知らずに

⏰:12/12/12 09:44 📱:iPhone 🆔:3gw2yLDY


#42 [水雄]
6月に入り、僕は焦りを感じていた
初めて2人きりで会った日とは違った不安が、頭の中をぐるぐる巡っていた

僕「来週、何時から遊ぶ?」

優「まだ分からない、分かったら連絡する」

この頃から既に、崩壊を自覚していた
でもどうにか修復できると信じていた
表現できないほどの不安と焦り、何処と無く感じる孤独と違和感
自分の知らない所で、とんでもない事が起こってるんじゃないか、その予感はまさに的中していた

そしてやってきた6月19日、この日から全てが壊れ始めた

⏰:12/12/12 11:22 📱:iPhone 🆔:3gw2yLDY


#43 [水雄]
朝、携帯が鳴った、優からだった

優「今日検定だった、お昼からにしよう」

僕「了解、頑張ってな」

昨日から連絡しようと思えばできたはず、でもあえて何も言わなかった

朝食を食べ、家を出て出掛けた、本でも読んで時間を潰すつもりだった

ふと時計を見た、2時を過ぎていた、それでも優からの連絡は無かった

僕は優に電話を掛けた

⏰:12/12/12 11:28 📱:iPhone 🆔:3gw2yLDY


#44 [水雄]
僕「今どこにいる?」

優「家で寝てた」

その瞬間、ついに怒りが爆発した
静かな書店の隅で、僕の怒号が響いた

僕「何やってるんだお前!終わったなら連絡の一つぐらいしろよ!」

優「そっちから遊びに誘ったんでしょ?ならそっちから連絡すればいいじゃない!」

僕「検定だ何だ言うから、下手に連絡できなかったんだよ!」

優「なら今朝にでも諦めればいいじゃない!忙しいって分かってたはずでしょ?どうしてそこまで言われなきゃいけないの?」

口論はしばらく続いた、埒が明かないと思い、電話を切った
バスに乗り直接優の家に向かった、どうしても納得できなかった

どうしても言ってほしかった、誕生日おめでとうって一言がほしかった
しかしもう分かっていた、その言葉が優から聞けない事は

⏰:12/12/12 11:40 📱:iPhone 🆔:3gw2yLDY


#45 [我輩は匿名である]
水雄サン
個人的に水雄さんの動向が気になり、何ヶ月か前から恋愛板で水雄さんのスレや書き込みをROMってました。

続きがとても気になるので、お願いします。
良かったら感想版を立ててください

⏰:12/12/14 18:18 📱:PC 🆔:XGgCaWxM


#46 [水雄]
>>45
匿名さん

遅くなってしまい申し訳ない
読んで下さりありがとうございます、そしてネガティブ全開なスレでごめんなさい

学校行事の準備等が忙しく、なかなか書けずにいましたが、明日からまた書けそうです

こんなありふれた話に感想版立てても良いんでしょうか…

⏰:12/12/14 21:46 📱:iPhone 🆔:Tr8Bxt.s


#47 [水雄]
バスの中での三十分間は、とてつもなく長く感じた
見慣れたはずの風景の中には、いつもの優しさは無い
優の家に近づいていく
一つ、また一つとバス停が過ぎていく
自分の行動に間違いなんて感じていなかった

ただどうしても優に会いたかった、言葉が欲しかった、名前を呼んでほしかった、どうしても話したいことがあった

そしてバスは終点までやってきた
優の家はすぐそこだった

⏰:12/12/15 19:22 📱:iPhone 🆔:XXUrG/lc


#48 [スリッパ]
水雄サン
名前つけました
世界にたった一つしかない恋愛だし、全然ありふれた話じゃないですよ
感想を書きたいけどここに書くと読みづらくなってしまうので、水雄サンがよければ感想版作成をお願いします
二度も書き込みすみませんでした

⏰:12/12/15 20:35 📱:PC 🆔:Xs73wx/6


#49 [水雄]
>>48
スリッパさん

そう言っていただけるとありがたいです、書き始める前は誰も目を通さないか、批判の嵐を想像していました

感想版立ててみます、ありがとうございます

⏰:12/12/15 21:43 📱:iPhone 🆔:XXUrG/lc


#50 [水雄]
今日からまた、書いていきます

⏰:13/02/01 21:31 📱:iPhone 🆔:OlnYNdRI


#51 [水雄]
優の家の前に立つ、どこか恐怖を感じている
ここに来て何をしたかったのか、危うく忘れそうになった

そうだ、あの言葉を言って欲しかったんだ
どうしても話したい事があったんだ
勇気を出して、電話を掛ける

僕「…もしもし」

優「…何?」

僕「さっきは怒鳴って悪かった、ごめん」

優「…別にいいよ、話はそれだけ?」

僕「いや、まだあるんだ、少し外に出て来てくれないか?」

優「…?もしかして……」

その時の優の声は震えていた
今考えれば、その反応は当然である

⏰:13/02/01 21:38 📱:iPhone 🆔:OlnYNdRI


#52 [水雄]
優「いったい何かんがえてるの?考えられない、帰って!」

僕「また喧嘩をするつもりはないがな、お前は今日何か納得できるようなことを言ったのか?昨日の時点で連絡しようと思えば出来たはずだろ?」

優「……」

その後しばらく説得した、そして優が家から出てきた、視線は下を向いている
そして歩き出した、僕と目を合わせることなく
近所の公園のブランコに優は腰掛けた

優「…ここまでして話したかったことって何なの?」

僕「来月に水泳の試合があるんだ、15年間泳いできて、この試合が最後になる、その最後を優に見届けてほしいんだ」

優「…そんなことか」

そうして優は立ち上がる、家に向かって歩き出す、返事は聞けなかった

優「…あのさ、私のこと『お前』って呼ばないで、それじゃ」

⏰:13/02/01 22:08 📱:iPhone 🆔:OlnYNdRI


#53 [水雄]
帰りのバスの中、ふと思い出す

『18年前の今日この日、僕はこの世に生まれてきたんだよな、その時どれだけの人が喜んでくれたのかな…
幸せなはずのこの特別な日に、どうしてこんなにも惨めな気持ちになるんだろう…』

窓の外を見つめ、まだ沈まない太陽をぼんやりと眺めながらバスに揺られる
悲しくて惨めでたまらない、でも涙は流れない
何人もの人がバスに乗り、降りて行く、そのやり取りが何度か続き、終点に辿り着く
いつも大切な人と共に降りていたはずなのに、隣にその人はいない
その孤独を感じながら自分の部屋に入る、既に太陽は沈んでいた

誰かに祝福されるはずの特別な日は、誰にも気づかれることなく終わった

⏰:13/02/01 22:22 📱:iPhone 🆔:OlnYNdRI


#54 [タクロ]
うわ…
続き気になるわぁ(>_<)
頑張ってな

⏰:13/02/01 22:30 📱:F02B 🆔:LBh4rGBU


#55 [水雄]
史上最悪の誕生日から一夜開け、6月20日日曜日

目が覚めた時に何を考えていたのかは覚えている、しかしどうしてそうしたのかは覚えていないし分からない

起き上がり、窓の外を見つめ、じっと立っていた、疲れたら椅子に座り、変わらず外を見ていた

そうして一日が終わっていった、ようやく涙が溢れた
その時、自分の行動の異常さに気がついた

⏰:13/02/01 22:31 📱:iPhone 🆔:OlnYNdRI


#56 [水雄]
>>54
タクロさん

ありがとうございます、まだ少しキツい部分もありますが、頑張って書いていきます

⏰:13/02/01 22:54 📱:iPhone 🆔:OlnYNdRI


#57 [水雄]
6月21日、学校へ
この日は雨が降っていた、じめじめとした空気に少しだけ嫌気が差す
基本的に雨は好きなはずなのに、何もかもが鬱陶しく感じて仕方がなかった

祭りの当日には、ここ数年ずっと雨が降っている、それでもお構いなく祭りは続行される
今更天気の事など心配ではなかった、胸の中で渦巻く大きな不安と向き合えず、不貞腐れていた

いずれ別れの日はやってくるだろう、予感はしていた
雨は降り止まない

そして6月23日がやってきた

⏰:13/02/02 09:29 📱:iPhone 🆔:cNpprQPo


#58 [水雄]
朝、目が覚める、顔を洗い、朝食を食べ、窓を開けて天気を確かめる、晴れていた
自転車に乗り、学校へ向かう
何事もなく授業が終わり、クラスメイトと馬鹿話をして学校をでる

何も変わらない、いつも通り時間は過ぎていった

自分の部屋で写真を見つめる、仲の良さそうな2人がいる
その写真を机の奥へ押し込んだ、手の届かないところへ隠した

不安定な気持ちを抱え、僕は家を出た

⏰:13/02/02 09:40 📱:iPhone 🆔:cNpprQPo


#59 [水雄]
電車に乗り、祭りが開かれる街に着いた
あちこちに店が出ていて、浴衣を着た女の人や、金魚すくいに夢中になる子どもたち、たこ焼きと焼きそばの屋台からは、ほんのりと青海苔の香りがする

しばらく1人で見て回った、学校の友人にも何人かすれ違い、同じクラスの集団とばったり会った

「おっす水雄!もしかして1人で来たのか?」

僕「まさか!ちゃんと相手はいるよ、まだ着いてないだけさ」

「ふーん、しかしお前、最近彼女さんの話しなくなったよな、先月ぐらいまで鬱陶しいぐらいに惚気てたのにさ」

僕「ほっとけ、いろいろあるんだよ」

「ま、せっかくの祭りなんだし楽しんでこいよ、じゃあまた明日な」

友人の一言で気がついた、僕自身も優から遠ざかろうとしていた事に

⏰:13/02/02 13:03 📱:iPhone 🆔:cNpprQPo


#60 [水雄]
優からメールが届いた

優『バスに乗ったよ』

僕『了解』

しばらく時間が経って、優が乗っているバスが到着した
優が降りてきた、浴衣を着たその姿は、これまでになく可愛かった
隣に立ち、歩き出した
手を繋ぐ事はなかった

⏰:13/02/02 13:32 📱:iPhone 🆔:cNpprQPo


#61 [水雄]
一ヶ月以上も放置してしまっていました
明日の夕方からでも書いて行こうと思います

⏰:13/03/08 01:19 📱:iPhone 🆔:19uLMiuc


#62 [水雄]
いつも以上に賑やかな街
人々が笑顔で歩き、子どもたちの目は輝き、提灯がぽつぽつと立っている

七月が目前だからか人混みのせいなのか、ほんのりと汗をかく程暑い
手に持ったペットボトルのお茶を飲む、暑さからではなく、妙な緊張感で酷く喉が渇いていた
ふと優の顔を見る、感情が見えない、というよりも興味も何も無いように見える

お互い何も話さないまま数分歩いた、とある広場に着いた
その広場のすぐ後ろは、僕が優に告白した場所だった
たった数ヶ月で、見える景色はガラリと変わってしまった

⏰:13/03/08 22:15 📱:iPhone 🆔:19uLMiuc


#63 [水雄]
僕「汗かいちゃったな、アイス買ってくるよ」

優「………」

聞こえていたのか、聞こえていなかったのかは分からない
でもこの時に、もう無駄だと確信した、時間の問題だと思った

店で少し大きめのアイスを二つ買う、受け取る手は震えていたと思う
アイスを両手に優の元へ戻る、優はそこから微動だにせず、ただ下を見ていた

優「……いらない」

僕「…そうか」

この時の僕にはまったく分かっていなかった、どこで歯車が狂ってしまったのか、どうしてここまでのすれ違いが生じてしまったのか

⏰:13/03/08 22:26 📱:iPhone 🆔:19uLMiuc


#64 [我輩は匿名である]
二ヶ月以上も経ってしまった
明日から書いていけると思います

⏰:13/05/12 14:15 📱:iPhone 🆔:TZv6Rd7g


#65 [水雄]
ダメだ、もう書けない

⏰:13/09/25 22:26 📱:iPhone 🆔:pqcYPa5w


#66 [水雄]
本当にごめんなさい

⏰:13/09/25 22:30 📱:iPhone 🆔:pqcYPa5w


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