Life house
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#1 [サヤ]
ガラガラ引きづる大っきいバッグ
旅行に行くの?そう言われているような
周りから不思議な目で
見られる平日の真っ昼間の駅のホーム


今日から初まる生活に期待と不安を
抱えた18歳の私がそこにいた。

⏰:13/03/01 11:48 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#2 [サヤ]
大袈裟にかいてみたけど
大都会東京に辿り着いたわけでもない。

私の地元から電車で約1時間もかからない
他県なんだけど近場のこの街で
1人暮らしを初めようとしていた。

大学、専門学校
違う。ただの1人暮らし。
でも私には目的があったからこの街へきた。

⏰:13/03/01 11:54 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#3 [サヤ]
仕事いやバイトすら何も決まってない。

地元にいるときに
働いたお金をちょっとずつ貯めたりして
だから一ヶ月くらいは生活に余裕があった

知らない土地で知らない人の中
1人暮らし
最初は余裕って自信ありすぎで
今思えばあの自信はどこから沸いてきたのか不思議

⏰:13/03/01 11:59 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#4 [サヤ]
何もないわけじゃない。
一ヶ月前に契約した小さいマンション
不動産屋に行って値段にびっくりしながら
部屋を探して初期費用と二ヶ月分の家賃を
払っておいたから管理会社の人と
マンション近くで待ち合わせをして鍵をもらった。

火災保険のお金がまだ未納だったらしく
口座番号を紙に書いて渡された。

⏰:13/03/01 12:03 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#5 [サヤ]
マンションに行く前にお腹がすいてたから
通りかかったカフェに入った。

この街に来るのは初めてじゃない私は
だいたいはどこになにがあるか
何気なくわかっていた。
友達と行くのは遊びが目的だったから
その辺りしか詳しくはない。

だからマンションもその付近の所を借りた
繁華街の近くであるがために
家賃も少し高かったから最初は迷ったけど
女性の1人暮らしに人気と言われ即決した

単純なんです。

⏰:13/03/01 12:08 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#6 [サヤ]
カフェに入るなりガラガラという音と
共に席につくなり店員さんや
ちらほらいるお客さんから視線を感じた

そりゃ見た目は誰が見ても
17か18歳くらいの常識知らずな若者にしか見えないだろう。
そんな女が平日の真っ昼間におっきいバッグをガラガラおして
片手には少し大きめのバッグ
完全に家出少女?だと思われているような気がしてた。

⏰:13/03/01 12:12 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#7 [サヤ]
いらっしゃいませ。

オーナーのような男の人がメニュー表と
お冷を持ってにっこり笑った。

適当に注文をして携帯をひらき
母親にメールをうった。

着いたでー!今日からがんばりますー
住所後で送るから残りの荷物よろしくね☆

まだまだ親の気持ちも考えれない時期。
メールを送りおえて携帯をしまった。

⏰:13/03/01 12:16 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#8 [サヤ]
出発前夜は仲のいい友達や
私と同じく地元を離れる友達と
送別会とか言って遊んでたから
ろくにいってきます。の一言も家族に言えてなかった。

⏰:13/03/01 12:18 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#9 [サヤ]
携帯の着信音とともに料理が運ばれてきた

母親からのメール。

気をつけて なんかあったら連絡するんやで?荷物ちゃんと送るよ(^_^)

なんかジーンときたのを今でも覚えてる
一日目にしてホームシックか?
そんなわけないか。返事をかえしてご飯を食べた。

⏰:13/03/01 12:21 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#10 [サヤ]
ご飯を食べ終わりセットメニューに
ついていたコーヒーが運ばれてきたとき
オーナーに話かけられた。

『どっかへ行かれるんですか?』

オーナーは多分見た目からして二十代後半
若く見えた。

『引っ越しきてこの近くのマンションなんです』

愛想良く答えるとオーナーはいつでも来て下さいと笑って言ってくれた。

⏰:13/03/01 12:27 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#11 [サヤ]
そのいつでも来て下さいの言葉通り
ほぼ毎日ってゆうくらい行くようになるのはまだ先の話。

マンションに着いてなにもない
ガラーンとした部屋に居心地が悪く
持ってきた少量の荷物をクローゼットに
置き日用品を買いに出掛けた。

⏰:13/03/01 12:30 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#12 [サヤ]
とその前に母親に住所を送り。

ついでにアイツにもメールを送った。
アイツとは私がこの街に住むきっかけを作った奴。

サヤちゃん上陸しました。
どっかであったら運命かもねー!

と意味不明なメールを送った。

⏰:13/03/01 12:33 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#13 [サヤ]
歩いて行っても近い距離だったから
歩いて近くの雑貨屋さん
ついでにドン◯ホーテにも行った。

買い物をしていると携帯がなった。
着信はアイツから。

『はい?』

『はいちゃうわ、お前今どこ?』

『関係ないやろー』

『は?関係ないことないわ何しょんねん』

『今日から1人暮らし、またどっかで出会うかもねー』

⏰:13/03/01 12:37 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#14 [サヤ]
と、そのまま電話を切った。

必要最低限のものだけ買いあさり
店を出る頃には夕方になっていて、
荷物も多いからタクシーで帰った。

⏰:13/03/01 12:39 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#15 [サヤ]
家に帰るなり買ってきたラグをしき
小さい折り畳みの椅子にのぼりカーテンをつけた。
案の定、窓の大きさをはかってなくて
適当に買ったから少し短めだったけど
気にならなかった。

⏰:13/03/01 12:42 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#16 [サヤ]
と、まぁこんな感じで何もない部屋で
1人暮らし一日目が終わった。

次の日は携帯や雑誌で職探しをして
ほぼ家にこもりっきり夕方にピンポーン
とインターホンがなるなり
インターホンの画面にうつったのは
宅急便のお兄さん

母親が速達で荷物を送ってくれて
しかも料金も先払いにしてくれていた。
着払いでよかったのに、そう思いながらも母親にすごく感謝した。

⏰:13/03/01 12:47 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#17 [サヤ]
荷物、段ボールが多くて重いし宅急便の
人も大変そうで手伝ってもらいながら
全て部屋に入れると、すごく安心した。

これでやっと生活感がでてくる!って
嬉しくもなった。

最初の一週間は電気屋に行って
洗濯機や冷蔵庫を買い
、今まで当たり前にあるものがない生活に
不便さを感じいらいらしながらも
やっと1人暮らしスタート!って頃には
二週間はたっていた。

⏰:13/03/01 12:51 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#18 [サヤ]
そして、生活が落ちついてきた頃
仕事の面接へ行った。

高校は通信制の学校だったから
バイト、働くことには自信があった。

接客業、サービス業、イベコン、夜

なんでもこい!ってのりで職探しをした。

⏰:13/03/01 12:55 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#19 [サヤ]
最初に行った面接先はショップ店員
結果 時間帯の割に給料が少ないと思ってやめた。

正直、平日だけカフェとかで働いて
週末はコンパニとかでも全然いけるな
って思っていたから職探しも苦ではなかった。

⏰:13/03/01 14:39 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#20 [サヤ]
その数日後、何件か受けたショップの中の
一件から電話がかかってきた。
結果は見事採用‼早く仕事をしたいと希望していたので締め日の次の日から
勤務することになった。

その勤務先で思いもよらないことが
待ち受けているとは知らずに
職が決まったことに安心とテンションだけあがっていた

⏰:13/03/01 14:43 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#21 [サヤ]
二週間後。


初出勤、買ったばかりの折り畳み自転車に乗りうきうきしながら仕事場に向かう

仕事場までは自転車でゆっくり行っても
20分もかからない場所
若者でにぎわう街の中にある
色んなショップが入ってるビルの地下に
職場があった。

⏰:13/03/01 14:49 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#22 [サヤ]
とりあえず自転車をどこにとめれば良いのかもわからなかったから
職場の中まで行き事務所に入ると
面接をしてくれたお兄さんがいて
挨拶をして色々話を聞いた。

スタッフ休憩室、出入り口。
そのお店はレディースとメンズの衣料品を扱うショップで、店員は男の人が多くて
女の人は私を含め三人だけ
しかも今月いっぱいで退社するらしい。

⏰:13/03/01 14:53 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#23 [サヤ]
このショップに関しても色々教えてもらった。
最初の三ヶ月は研修期間
もし続ける自信がなければ
研修期間内いつでもやめてOKらしい。

研修期間が終われば
正社員になる人もいればバイトで続ける人もいる。
何より1番心に響いたことがあった。

⏰:13/03/01 14:56 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#24 [サヤ]
『学歴だけで採用する所じゃない、
接客態度、やる気、服が好き、それだけあれば中卒でも勉強が出来なくても働ける』

その言葉に学歴や勉強にはこれっぽっちも自信がない自分に、チャンスはあるって
言われてる気がして嬉しかった。

⏰:13/03/01 15:01 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#25 [サヤ]
初仕事はレジのやり方、
事務所関連、接客の仕方
色々教わりながら始まった

スタッフのみんなも優しくて
歳が近いから楽しかったし
何よりお洒落!これは毎日頑張らなって思えた。

⏰:13/03/01 15:03 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#26 [サヤ]
その日は8時であがり、覚える事が
いっぱいで時間がたつのが早かった。

帰りに引っ越してきた日初めて行った
カフェに寄った。
夜11時までらしく昼間とはまた違ったお洒落で落ち着く雰囲気。

⏰:13/03/01 15:06 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#27 [サヤ]
窓際に座りメニュー表を見ていると
窓の外から手をふる女の人
よく見ると一緒の職場の唯一の女の人

私を見るなりカフェの中に入ってきた。

『サヤちゃんー!』

『お疲れ様です!えっ?』
ちょっと圧倒されたけど
店であんまり話できなかったのと
このカフェの常連で仕事帰りに良く来るみたいで一緒の席についた。
お姉ちゃんみたいに優しくて明るくて
元気な人だった。

⏰:13/03/01 15:11 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#28 [サヤ]
職場のこと、あの人はこんな感じでとか
いつが忙しくて大変とか沢山教えてくれた
歳は23歳で正社員、名前は葵さん

あーちゃんとか葵ちゃんと言われてるから
好きなようによんでって言われたから
あーさんって言ったら爆笑してた。
だって、5つも年上。だから、あーさんになった。

⏰:13/03/01 15:15 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#29 [サヤ]
ご飯をたべ終わってから
あーさんも自転車だったから
途中まで歩きながら一緒に帰った。

私のマンションの前でわかれ、
家に着くと一気に疲れた気がした。

携帯を見ると地元の友達からメールがきてたから返事を返したりしてたら
画面が着信画面に。アイツ。

⏰:13/03/01 15:18 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#30 [サヤ]
『おい、どこやねん?』

『教えません。てかあんたに会うために来たんじゃない。あんたを見返すためにきたねん、あんとき言うたこと嘘ちゃうから』

『一回会おや?』

『またね。今忙しいから。』

電話を切ってシャワーをあびて寝た。

⏰:13/03/01 15:21 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#31 [サヤ]
仕事にも慣れ始めて、働きだしてから
半月がたったある日。
衝撃な事がおこった。

いつものように仕事をして昼休憩中、
交代で休憩することになってるから
あーさんと一緒にビルの近くのコンビニへ行った。

⏰:13/03/01 15:24 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#32 [サヤ]
その帰り、あーさんが同じビルの二階ある
ショップに用事があるからって
一緒につれていかれた。

あーさんがそのショップの店の人と
話してる間、私はマネキンに着せられている服を見ながらポケーってしてた。

⏰:13/03/01 15:27 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#33 [サヤ]
そのフロアにはショップが三店舗
私たちがいるショップの反対側には
メンズの人気店。
平日でも夕方になると学生や仕事帰りの人で賑わってるから良く知ってた。

あーさんと職場に戻るとき
そのメンズの店の前を通った。

⏰:13/03/01 15:30 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#34 [サヤ]
えっ?

一瞬目を疑った、そして二度見も
してしまった。
そのメンズ店にいたのはアイツ。

まさか、人間違い?向こうは気付いてなかった。
お客さんなんか店員なのか
パッと見ではわからない。一瞬だけ。
見間違い、そう思っていた。

⏰:13/03/01 15:32 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#35 [サヤ]
アイツはこの辺に出没するのは知ってたけど
まさかビル内でこんな偶然ないって思った。

気になって仕事もあまり集中できず
帰り道、友達に今日のことを電話ではなした。
友達もそんな偶然あるわけないって
言うから人違いって結論。

⏰:13/03/01 15:35 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#36 [サヤ]
あれからお客さんか店員だったのか
わからないまま
アイツなのか人違いなのか
色々思いながらも職場は地下
メンズ店は二階。
一階より上にはいかなかった。

ビル内でも会うことがなかったから
やっぱり勘違いだったのかもしれない。

⏰:13/03/01 15:38 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#37 [サヤ]
帰りがあーさんと一緒になるときは
いつものカフェで食事をして帰るのが
日課になっていた私はすっかり常連で
オーナーにもカフェの店員さんたちも
顔なじみになっていた。

私が初めてカフェに来たときの話を
するオーナーはからっているように
笑いながら喋っていた。

⏰:13/03/01 15:41 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#38 [サヤ]
他にもこのカフェには常連さんが
たくさんいて夜はあーさんがいなくても
常連さん同士仲良くなったりもして
仕事帰りの一つの楽しみでもあった。

その中にいた良くカフェに来ていた
男2人に女1人のグループに良く出くわした。

⏰:13/03/01 15:44 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#39 [サヤ]
その三人ともすっかり仲良くなって、
その中にいたただ1人の女の子とは
アドレスも交換して、歳も同い年で
すぐ打ち解けれた。名前は彩

後で聞いた話しによると
2人のうち1人が彩の彼氏で
昔から三人仲良いらしい。

⏰:13/03/01 15:46 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#40 [サヤ]
その彩の彼氏ともう1人の男の人は
誰が見ても男前っていうほど
男前で優しくて、話したらおもしろくて
お洒落でこんなパーフェクトな人おる?
って会うたびに思いしらされた。

その男前の名前は直。
直はカフェのオーナーと仲良くて
1人でくることも多いらしく
私がひとりで立ち寄ったとき
直がカウンター席でオーナーと
話してるのに何度か一緒にご飯を食べることもあった。

⏰:13/03/01 16:17 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#41 [サヤ]
直は不思議が多かった
知ってるのは歳と名前とモテるって事くらい。

歳は二十歳。自分の話はしない謎につつまれた直を少し気になり始めたのは
私が19歳の誕生日を迎える夏の終わりだった。

⏰:13/03/01 16:23 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#42 [サヤ]
世間は狭い。そう思ったあの日の夜。
運悪く私はアイツと再会するとは思ってもいなかった。

その日は同じ職場で五年も働いてる人が
仕事をやめるとの発表があり
みんなに慕われていた人でもあったから
送別会をしようと、まだすぐに辞めるわけでもないのに店長の一声で
次の日がビルの改装工事のため
臨時休業とゆうのも重なり
仕事が終わってからみんなで送別会をすることになった。

⏰:13/03/01 16:28 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#43 [サヤ]
送別会の場所はビルの近場にある居酒屋

みんな仕事帰りのままだったため
飲んだり食べたり愚痴が飛び交い
送別会とゆうよりただの飲み会状態だったけど
辞めてしまう先輩もすごく楽しんでいた。

その先輩は他店にも友達や知り合いが
たくさんいてビル内でも慕われてる存在だったから
他店の店長や従業員、送別会をしてるって
誰かがTwitterでつぶやいたら
沢山の人が集まり店内は私たちのグループで貸切状態だった。

⏰:13/03/01 16:33 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#44 [サヤ]
そんな大勢いる中で私とあーさんは
店の1番奥の席にいた。
他店の女の子たちもいて、初めて会う人や顔なじみの人たちと交流もできた。
明日が休みとゆうわけで私もあーさんも
他のみんなもすごい飲んでたから
トイレがすごくちかくて何回もトイレに行ってた。

⏰:13/03/01 16:36 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#45 [サヤ]
そのなかにアイツがいることさえ知らず。
何回かトイレに行くなり気分が悪くなった。
気分わるー。そぉ思いながらも鏡の前で化粧を直し、せきに戻ろうとした時
トイレから出て斜め左にアイツがいた。
しかもおもいっきり目があった。
その瞬間、アイツがあっ!って顔をしたから
私は急いで1番奥の席に戻って来ないことを祈った。

⏰:13/03/01 16:40 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#46 [サヤ]
アイツに会うのは久しぶり。
なにもかわってないけど、一段とお洒落になってて
やっぱりビル内のメンズ店で働いているんだと確信した。

⏰:13/03/01 16:41 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#47 [サヤ]
その後はアイツの事を考えるばっかりで
余計に胃がむかむかして帰ることにした。

ちょっと期待していた自分がいたけど
私が帰る頃にはアイツの姿はなかった。

⏰:13/03/01 16:43 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#48 [サヤ]
その変わり電話の着信は半端なかった。
無視し続けることもできず
結局電話にでてしまった私はカフェの近くまでかえってきていた。

『もしもしー』

『なぁ?なんでにげるん?てか、お前◯◯のスタッフ?』

『うん。』

『めっちゃびびった。なんでいわんの?』

『関係ない、てか働きだしてちょっと間してからあんたみたねん、サヤもびっくりした』

なんか素直に喋ってる自分。

⏰:13/03/01 16:48 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#49 [サヤ]
『お前気分悪いんやろ?』

『は?』

『いや、俺はわかるから』

笑いながら言われた一言にドキッとした自分。

『なぁ、もう好きちゃう?』

そう、アイツとは私の元カレ。

⏰:13/03/01 16:50 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#50 [サヤ]
『好きちゃう』

『音信不通になったんお前やん』

『あんたが浮気しとんはよー知ってましたから』

そう女癖が悪いってゆうか口がうまい
元カレ。顔はかっこ悪くはない、むしろ私のタイプだから私からすれば男前で
そんな元カレに一目惚れしてその口のうまさにひっかかったのは私。

⏰:13/03/01 17:50 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#51 [サヤ]
遊ばれてる気がして、てゆうか
元カレのメールを見たのが私が音信不通になった理由。

男友達に送ってたメール。

彼女はいてない、あそびはいてるで?笑

このメールに正直あの時の自分は
悔しかったしショックをうけた。
それほど、私は元カレが大好きやったから。

⏰:13/03/01 17:53 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#52 [サヤ]
今さらメール見たから。とか言いたくもなかった。
いつか元カレに言われた言葉は
いつでも私を強くも弱くもする。

この街に住むきっかけも単純で可愛いもん。
遊ばれてたんやったら遊び返したる
それで、もっと可愛いくなって遊んだことを後悔させたかった、
ってのと、ただ1人暮らしがしたかった。
ってだけなんやけど。

⏰:13/03/01 17:59 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#53 [サヤ]
それほど好きやった。
いや、やっぱり一目惚れして
顔もタイプやから会ったら
やっぱりええなっておもてしまってる自分に腹も立つけど

誰かと付き合っても疑いから始まり
喧嘩になるんは全て元カレのせい。
って勝手に思ってる。

⏰:13/03/01 18:02 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#54 [サヤ]
気分が悪いのと、アイツの電話の声で
頭が痛くなり家にかえってすぐに寝た。

次の日 ランチの時間にカフェに行くと
土曜日ってのもあって
カフェはお客さんでいっぱいやった。

⏰:13/03/01 18:04 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#55 [サヤ]
彩と待ち合わせをして
出掛ける予定だった。
でも、前日のこともあり体調が悪く
とりあえずカフェで待ち合わせしたものの
私の顔色も悪いせいか彩と私は
そのままカフェで過ごした。

少し体調も良くなり彩の彼氏が合流し
案の定 直も来た。直に会うのは久しぶりな気がした。

⏰:13/03/01 18:08 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#56 [サヤ]
彩が彼氏と直に
私の誕生日がもうすぐだって事を言ったら
ここ カフェ でお祝いしよ
って言ってくれた。

その日は仕事で遅番だから
かえりが遅い事を言ったけど
三人は大丈夫って言ってくれた。

⏰:13/03/01 18:14 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#57 [サヤ]
その次の日は仕事に行くのが憂鬱だった。
アイツに仕事場を知られ、しかも
アイツの仕事場が私の職場のビル内にある。

だから、自転車をとめ
挙動不審に歩いていると
怪しいって声をかけられた時
同じ職場のスタッフだとおもい
後ろを振り向くと
『さやちゃん♪』と笑顔のアイツ

『ゆう…』

思わず名前を言ってしまった。

⏰:13/03/01 18:22 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#58 [サヤ]
『お前の折り畳み自転車可愛いすぎひん?』

『え?』

思わぬ発言にびっくりした。

『てか自転車って近場?』

『さあ?』

『えーな、俺、電車』

『へぇー』

興味なさげに返事を返す。
そのときユウ=アイツの同僚みたいなひとがユウに喋りかけるなり
知り合い?ってユウに聞くから
ユウは私の方をむいて 知り合い?って
顔するから さあ?って顔をした。

⏰:13/03/02 00:06 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#59 [サヤ]
そんな朝の出来事。
仕事が始まると忙しくてあっとゆうまに
昼がすぎて夕方、そんな毎日。
その日は閉店真近に彩が遊びにきた。

⏰:13/03/02 00:09 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#60 [サヤ]
彩は仕事が終わるまで近くのカフェで
待っていてくれた。

『おまたせー!』

『おつかれさま♪』

彩は毎回、仕事終わりに会うと
おつかれさまって言ってくれる。

彩とご飯を食べに行く事になり
彩オススメの全室個室の洋食屋さんへ入った

⏰:13/03/02 00:12 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#61 [サヤ]
メニュー表をみてオーダーした後
彩からの思わぬ一言

『サヤは直のことどう思う?』

『えっ?どうって友達?かな』

『そっかぁー残念。』

『なんでなんで?』

『いや、サヤと直が付き合ったらえーなって思っただけ』

⏰:13/03/02 00:15 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#62 [サヤ]
『直は謎が多いし、モテるし、サヤにはあわへんな!』

『なぞ?』

『うん、なぞ!』

運ばれてきた料理を小皿にわけながら言った。

『だって仕事もなぞ。何考えてるんか不思議。自分の話せんし?』

『直の仕事は多分内装関係やったかな?そういわれてみれば自分の話って全然せえへんな?』

彩がうんうん。って頷くように話した。

⏰:13/03/02 00:19 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#63 [サヤ]
彩は彼氏繋がりで直といるから
直の事は詳しく知らないらしい。

その後、恋愛感とかタイプの話とか
ガールズトークははずみ
彩の彼氏からの連絡でお開きとなった。

⏰:13/03/02 00:21 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#64 [サヤ]
次の日から職場でユウに出会うこともあったけど
毎回のように逃げたり避けたりしていた

そんな日々が続き私の誕生日が訪れた。
日曜日って事で仕事も忙しくて終わって
急いでカフェに向かうと
直、彩、彩彼氏が待っていてくれた。

⏰:13/03/02 00:25 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#65 [サヤ]
ハッピーバースデー‼‼

みんなの声とともにオーナーが
ケーキを持ってきてくれた。
オーナーの手作りケーキには
さや 19さい おめでとう
って書かれてあってすごく感動した。
この街に来てから、誕生日は1人で過ごすんかな?って思ってたから余計に嬉しかった。

⏰:13/03/02 00:28 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#66 [サヤ]
メールも家族や友達から沢山届いていて
幸せって感じれた。

彩と彩の彼氏にはプレゼントって
抱き枕。
なんかさみしい子みたいやん?って笑った。
まさかの直からも、開けたらブランド物のピアス

びっくりした。え?えん?って
何回も聞く私を見て直はずっと笑っていた。

⏰:13/03/02 00:32 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#67 [サヤ]
『いいなぁー』
彩の一言に焦る彼氏。

直はそんなええもんちゃうって言ってた。
ええもんですから!
大切に使おって思った。のに早速、ピアスを外して直がくれたピアスをつけた。

『にあう?』彩に自慢気に言ってみせたら
『はいはい』って適当な彩に

直と彼氏は笑っていた。

⏰:13/03/02 00:37 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#68 [サヤ]
19歳の誕生日は出会ってまだ日も浅い
友達が祝ってくれた思い出深い記念日に
なりました。

って終わると思っていた。

⏰:13/03/02 00:43 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#69 [サヤ]
そろそろお開きにしようかとゆう
オーナーの声で私たちはお礼を言って
店を出た

彩と彩の彼氏は帰る方向が逆
だからその場で彩たちに今日のお礼を言ってわかれた。

⏰:13/03/02 12:52 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#70 [サヤ]
直は私の帰り道の近くにある駅から電車に乗るからって
途中まで一緒に帰った

帰りし私はまだピアスのお礼を言っていた。
『彼氏じゃないのにこんな良いのもらったん初めて』

『よかったなぁ』

ってからかうように言ったあと
私の頭にぽんっと触れた

⏰:13/03/02 12:57 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#71 [サヤ]
『サヤがそんな喜んでくれるとは思ってなかった』

私より背が高い直を見上げるとニコッて笑って

『アドレス教えて』って言われた
このタイミングで?ってちょっと笑いそうになったけど直にアドレスを教えた。

⏰:13/03/02 13:00 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#72 [サヤ]
途中、マンションの近くでわかれたあと
家に帰り今日もらったプレゼントを見てまだニヤついていたら直からメールがきた。

目見たら言えへんかったから、アドレス聞いたんやけど
サヤが好きやで。


一瞬固まった。いや、心臓に悪いってこうゆうことをゆうのか?
頭が真っ白になった。

⏰:13/03/02 13:04 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#73 [サヤ]
冗談やろ?からかうなよー!

ふざけたように返してみた。
メール受信中。

受信BOXを押した。

いや、真剣。初めは別にって思ってたけど
今はサヤが好き。彼女になってほしい。


素直に嬉しくて嫌、誰かから好きって言われて嫌な気分にはならない。
むしろ直に言われて驚きの反面
すごぃ胸がドキドキしていた。

⏰:13/03/02 13:07 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#74 [サヤ]
でも思ってみれば直のことは
何もしらない。直がどうゆう人なのか
今日、たった今さっきアドレスを交換した相手に告白されて正直返事が返しずらかった。

⏰:13/03/02 13:09 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#75 [サヤ]
ここで、うん。って言えば
直の事を私も好きだった。
ってことになる。

だから、もうちょっと時間がほしい
って返事を返すと

直から
それが普通よな?じゃぁ、今日から仮彼女

え?仮彼女?お試し期間?
返事を返そうとした時またメールがきた。


うそ。またゆっくり飯でも行こな。

ってメールがきた。
ちょっとホッとした。

⏰:13/03/02 13:13 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#76 [サヤ]
今日のお礼を言ってメールがおわった。

⏰:13/03/02 17:45 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#77 [サヤ]
数日後…



カフェのカウンターでオーナーを
目の前にしてぽけ〜ってしてた昼下がり

今日は仕事が休み。
あの思いもよらぬ告白から
一度も直には会っていない。

⏰:13/03/02 17:48 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#78 [サヤ]
オーナーは何も言わず今日も
ニコニコしてる。
それが逆にありがたくて落ち着く空間

いらっしゃいませー
と店員さんの声と共に
店内に入ってきたカップル

そのカップルをぼーっと見つめて
直の事を考えてしまっている自分
色ボケとゆうやつなのか?
ただ自分に酔いしれているだけなのか?

⏰:13/03/02 17:51 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#79 [サヤ]
その時携帯の着信音が鳴り
画面をひらくと着信あーさん

やばっ仕事なんかミスってたかな?
今日あーさんは出勤のはずだから
おそるおそる電話にでた。

『はい、もしもし!』

『あ、休みにごめんね。さっか◯◯店のスタッフが店にきたんやけど私いらんこと言っちゃったかも?』

『え?なに言ったんですか⁈』

多分そのスタッフはユウの事だろう

『サヤいる?って言われたから今日は休みって言ったら急用があるけど電話にでないとか言うから休みの日はよく◯◯のカフェにいるよーって言ったらお礼言ってかえったんだけどね?』

えっ⁈

『あ、大丈夫ですよ。わざわざすみません。』

大丈夫ではない。けど、先輩になんで教えたんですか?!なんか言えるわけもなく‥。
電話を切った。

⏰:13/03/02 18:00 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#80 [サヤ]
そして携帯の着信履歴を見ると
ユウがあーさんに言った通り
着信が二件。しかも朝だった。
アラームと勘違いして消したんだろう。

ユウに電話をかけた。

⏰:13/03/02 18:04 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#81 [サヤ]
ワンコールくらいですぐにでた

『急用ってなに?』

『不機嫌やなー。今日の夜、あのメンバー集まるからお前も来いってタクから連絡あったねん』

『どこで?あんたいくん?』

『仕事終わってからな』

『へー考えとく』

時間と場所を聞いて電話を切った。
あのメンバーか‥

⏰:13/03/02 18:08 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#82 [サヤ]
昔よく遊んでた友達の友達つながりで
仲良くなったメンバー
その中にユウがいて、ユウとの出会いは友達の友達の友達くらいで
みんな地元がばらばらだけど良く遊んでた友達

久しぶりにサユリに電話をかけた。

⏰:13/03/02 18:11 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#83 [サヤ]
サユリとはその中の友達の1人で
最近はそんなに連絡をとってなかった。

メロディコールが流れてすぐにサユリの声がした。
『サヤー?どしたん?久しぶり!元気?』
サユリの弾丸トークが始まり
相変わらずって笑った。

⏰:13/03/02 18:14 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#84 [サヤ]
話によるとサユリも私と同じく
今さっき聞いたとかで参加するらしく
サユリが参加するなら
みんなに会いたい気持ちもあったから
私も行くことにした。

夜、集合場所の居酒屋の最寄り駅で
サユリと待ち合わせ。
駅の階段を降りると変わらないサユリの姿があった。

⏰:13/03/03 00:17 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#85 [サヤ]
サユリは私とユウの事をよく知っている
付き合ったのも別れたのも
理由も全て私が根掘り葉掘り話したから

やっぱり話題はユウのこと。
てゆうか、私が今この街にいること、
ユウに会ったいきさつ全てを話した。

⏰:13/03/03 00:18 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#86 [サヤ]
サユリは私の話を聞くなり
手を叩きながら笑った
『ユウとサヤってさ、あんたらなんなん?運命なんちゃう?』

『ちゃうから!!』

私達が別れた理由を知っているからか
それ以上は何も言わない。
でもサユリはユウはちゃんと付き合ってたと思うって今でも言う。
気を使ってなのか、本心で言っているのかはわからないけど
サユリはいつも真っ直ぐにそう言う。

⏰:13/03/03 00:22 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#87 [サヤ]
話してるとあっとゆうまに
居酒屋についた
店に入り店員さんに話すと
奥の座敷に案内された。

個室になっていて、中はひろかった。
久しぶりに見るメンツ
まだ来てない子もいたけど
10人くらいは集まっていた。

⏰:13/03/03 00:25 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#88 [サヤ]
私たちが入った瞬間
今日の幹事であろうタクがこっちと
手招きされてタクたちの前に座った。

みんな変わらない、落ち着いた?って感じでもなくいつもどおり

あと三人来るらしく、その中にユウもいるらしい。

⏰:13/03/03 00:27 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#89 [サヤ]
タクの乾杯って声でガヤガヤしてた空気が
余計うるさくなった。
みんな久しぶりに会う人ばっかりだったらしくてあちらこちらで話が盛り上がっていた。

⏰:13/03/03 00:28 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#90 [サヤ]
始まって1時間くらいたったとき、
仕事終わりであろうユウがきた。
ユウは人気者だったからユウが入ってきた瞬間、余計盛り上がった。

そんな光景をみて自然と笑ってる自分がいた。

⏰:13/03/03 00:30 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#91 [サヤ]
ユウはちらっとこっちに視線をやると
タクの隣に座った

『おい!サヤ!』

勢い良く言うから体がビクッてした。

『なに?』

タク『お前ら仲悪いん?』

『こいつ、俺のこと無視やし、急に連絡とれんなるし最低ー』

の声になにもしらないまわりから

えーって声。いやいや、こっちが悪くなってるやん?
私が言う前にサユリが口を挟んだ

⏰:13/03/03 00:35 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#92 [サヤ]
『ユウさ、自分の胸に手当てて聞いてみれば?』

『タクなんか聞こえる?』
ユウがタクに言う
『いやー、なーんもきこえへんなぁー』
ふざけあってる2人に
サユリはあきれていた。

『ユウは嫌いー、だいっきらいー!』
私の言葉にユウがイーッ顔を返してくる

⏰:13/03/03 00:37 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#93 [サヤ]
付き合ってた時からこんな感じだった私たち
だから周りもいつものことかって
話はすぐ変わった。
もちろん、なぜ私とユウが別れたのかも
誰も口にしない。

多分私の一方的な音信不通ってことに
なっているだろう。

⏰:13/03/03 00:39 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#94 [サヤ]
違う席に行ったり来たりで
サユリも私も帰る前には気持ち良い程度に
酔っていた。

その後、カラオケに行くことになり行ったものの 眠たくなりサユリが歌う隣で
サユリにもたれながらうとうとしていた。

⏰:13/03/03 00:42 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#95 [サヤ]
するとサユリがトイレに立ったから
サユリが座っていたところに頭をつけて
軽く眠ろうとした。
みんなの歌と騒がしい声に薄暗い部屋
すごい心地良くてこのまま寝たいなー
なんて思いながらソファーに頭を預けたとき

耳元で おい。 って言われた。

⏰:13/03/03 00:47 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#96 [サヤ]
顔を少しあげるとユウがいた。
『近付くなーぁ』
ユウの肩を押すと
『もう帰れよ?明日早番?』

『いや、ちがう。』

『そーかー、カラオケ中に寝るアホお前だけやから』

そのとき、サユリがトイレから戻ってきたけど彼氏が迎えに来るとかで私の方をニヤニヤしながら見て
また、連絡する!そう言って帰っていった。

⏰:13/03/03 00:51 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#97 [サヤ]
他の女友達も彼氏の迎えとか、用事あるからって帰りだしたから私も帰ることにした。

タクやみんなにばいばいって言って
カラオケを後にした。
すると、後ろから走ってくるユウ。

『俺もかーえろ!』
そう言って隣を歩く。
私はとゆうと眠さと酔いでぽけ〜って歩いていた。

『なぁ?酔い冷まして帰らん?』

私たちは何本か電車を見送り駅のホームにある自販機でお水を買った。

⏰:13/03/03 00:55 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#98 [サヤ]
酔いのせいもあったのかユウに
あのときの話をした。

『ユウってさ、サヤのこと遊びやったんやろ?』
笑いながら言ってみた。

『最初はな。』
意外とストレートに言葉で言われたらかるく悲しくなった。

『やっぱり?メールみてもたんやぁ』
水を飲みながら言った。

『あっそー。』
沈黙が続いた。

『正直な話、あんとき、サヤに出会った時、俺女おったんや』

⏰:13/03/03 00:59 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#99 [サヤ]
『倦怠期ってやつ?あんまり好きじゃなくなってきて、そんな時にサヤに出会って家ちょっと離れてるし刺激ほしさに付き合った』

無言で聞いた。結構胸にぐさぐさ刺さる言葉たち。

『でもな、だんだんサヤとおるときが楽しくなってってしたときに連絡が途絶えた、まぁ俺が全部悪いんやけど』

『多分サヤが見たメールも、冗談でツレに送ったやつやと思うけど遊びで近付いたんは本間やもんな。ごめんな?』

⏰:13/03/03 01:04 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#100 [サヤ]
ユウが遊びで近付いたとき
サヤは本気で大好きやったな。
ユウから直接聞いたらやっぱり辛くて
泣きそうなった。

『連絡途絶えて電話でんし、アドレスはエラーやし、そんときサヤがおらんなってサヤの存在がめっちゃでかかったって気付いたねん』

『女とはその前に別れててんけどな?』

タイミング良く電車がきた。

『もう終わったんやから聞きたくないわ』

そうユウに言ってホームに立った。
酔いはすっかり冷めていた。
ユウはなんも言わんかった。

⏰:13/03/03 01:09 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#101 [サヤ]
『じやあ、おやすみ!』

ユウに手をふって電車に乗った。
ユウはおうっ!って言いながら
その場を後にした。複雑。
いや、ユウの言葉全てを信じようとは思わなかった。

⏰:13/03/03 01:12 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#102 [サヤ]
家に着いてからは記憶があまりない
眠さと疲れでシャワーを浴びてすぐ横になった。と思う。

もうユウとは関係ない。後悔させたい。
それだけのはず。

色々考えながら眠りについた。

⏰:13/03/03 01:15 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#103 [サヤ]
そんなことがありながらも
職場の近くや朝出勤がかぶったとき
ユウは普通に喋りかけてくる。

このひとは人の気持ちを考えられへん生き物なのか?
ただの単純人間なのか?疑問。

⏰:13/03/03 07:54 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#104 [サヤ]
何事もなく過ぎていく日々
仕事にプライベートに充実していた中


直とは変な関係のまま、たまに連絡をとったりカフェで会ったり直も平然だから
私も何もなかったかのように平然を粧っていた。

そんな中途半端のとき
直からの2人で遊ばへん?って誘われた

断る理由もなく、わかったって返事をしてからユウの休みに合わせて休みをもらった

⏰:13/03/03 08:01 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#105 [サヤ]
直がユウになってます
すみません(;_;)

⏰:13/03/03 08:01 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#106 [サヤ]
当日の昼、集合場所は私のマンションの前で良いからって言われたから
言われた時間にマンション前で待っていたら一台車がきた。

『おはよ』
運転席には直

『おはよ!って車持ってたんや?』

『まぁ、仕事の通勤とか何かと車はいるんでねー』

『おじゃましまーす!』

助手席に乗り込むと芳香剤かな?
ムスクの匂いがした。

⏰:13/03/03 08:07 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#107 [サヤ]
どこにいくのかしらないまま
うとうとしていた。
子供の頃から車に乗ると眠たくなる
いや、今日はただの寝不足だろうか?

うとうとしたり、起きたりを繰り返す私を見て直は笑っていた。

『本間サヤ見とったらあきひんわ』

『そう?始めていわれたかも?』

そして、着いた場所はほぼ私の地元!
車で1時間半ほどの距離かな?びっくりした。

⏰:13/03/03 08:13 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#108 [サヤ]
途中ス○バに寄った
『サヤの地元なんですけど?笑』

コーヒーを片手に直がそうなん?とばかりに
首をかしげる

『今日の予定は?』

『靴!』

『靴!?』

少し声が大きくなって笑った。

『こんなところまで靴?』

『そー行きたいショップあるんやー』

と携帯で欲しい靴を見せられた。
どんだけお洒落?びっくりした

⏰:13/03/03 13:43 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#109 [サヤ]
車を止め街中をうろついた
休日とゆうことで人も多かった

お目当てのショップに行ったものの
直が探し求めていた靴は在庫切れ
しかも入荷未定。
ショップで働いてるからお客さんの
残念って顔を見るのは店員からしても
申し訳ないって思うときは多々ある

直は意外とすんなりあきらめた
店員さんがもし入荷したら連絡するからって番号を書いて渡してた

⏰:13/03/03 13:48 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#110 [サヤ]
さぁせっかくの休日ってことで
私も衝動買い、直は荷物持ち状態
直のセンスで服を選んでもらったり
周りから見ればカップルに思われているだろうってくらい終始笑いが耐えなかった。

直といる時間はすごく楽しくて
あっとゆうまに夜になり
私が良く行ってたお店でご飯を食べてかえることに

⏰:13/03/03 13:52 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#111 [サヤ]
コース料理だけど若い子も多くて
アットホームな空間の店内に夜景が見える場所

直も気に入ってくれた

料理が運ばれてくる
『俺、箸派なんですけどー』
飾らないところも直らしくて
『じゃぁお箸でいーやん?』

『いや、やっぱりちゃんと使うー』

『はいはい、がんばってー』

変な会話。すると

『あ!めっちゃにあっとるやん!』

直がわたしを見ながら言う。
そう、今日は直がプレゼントにくれたピアスをつけてきた。
ご飯を食べるから髪の毛を一つで束ねていたから気付いたらしい。

⏰:13/03/03 13:59 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#112 [サヤ]
「なぁ、この前の返事 聞いてええ?」

直がご飯を食べながら言ってきた。


・・・・・沈黙。

「あかん感じ?」

笑いながら聞く直。

⏰:14/02/02 00:19 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#113 [サヤ]
その時 頭によぎったのはユウの顔。

だからユウの話をした。

付き合ってた事
大好きやった事
別れた事
今の現状。

直はうんうん。って聞いてくれた。

⏰:14/02/02 00:21 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#114 [サヤ]
「結論から言うと、サヤはまだユウって子が好きなんじゃないん?」

ストレートに言われた言葉に

「そうなんかな?」
って一言しか出ず

沈黙が続いた

⏰:14/02/02 00:24 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#115 [サヤ]
「じゃあ 今回の話はなかったことにしましよか!」

直はニコッと笑った。

「なんか ごめん。全然返事も返せへんのに、元カレの話なんかして」

直は応援するわ!って言ってその話は終わった。

⏰:14/02/02 00:27 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#116 [サヤ]
応援、、?
私はユウが好き?

でも 直は話を聞いて
サヤはまだユウが好きって、言ったけど
そんな雰囲気出てたんかな?
自分ではわからへんかった。

⏰:14/02/02 00:29 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#117 [サヤ]
食事を終えて店を出た。
帰りの車内は洋楽が流れていて
窓に映るキラキラした夜景を
ただボーッと見ていた。

⏰:14/02/02 00:32 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#118 [サヤ]
「なぁー、サヤ?」

「んー?」

「また飯いこなー」

「よろこんで!」

直は優しい。
でも 直が恋人以上ではなく
お兄ちゃんって存在やった。

⏰:14/02/02 00:37 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#119 [サヤ]
直と2人でかけてから
たまに連絡を取るくらいで
仕事も忙しいみたいでカフェ会う回数も減った。

でも連絡がくるたび
決まって言う言葉は

なんかあったらいつでも連絡してこいよ。

そんな優しさに甘えてたのかもしれない。

⏰:14/02/02 00:40 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#120 [サヤ]
ある日の仕事中
ユウが店にあらわれた。

周りのスタッフは
私とユウの関係は知らないけど
ユウとスタッフ達は顔馴染みって事もあり
私もその1人として思われていたみたいで
ユウが来ても誰も不思議がる人はいなかった。

⏰:14/02/02 00:42 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#121 [サヤ]
私がレジのカウンターで
接客中 ユウが店のスタッフと話をしていて

お客さんを店の外までおくり
ありがとうございました!
って一言の後 振り向くとユウがいた。

「ストーカー?」そう言うとユウは

「俺のこと好きな癖にー」

と毎回お馴染みの決まり文句。

⏰:14/02/02 00:45 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#122 [サヤ]
「今日何時あがり?」

「8時かな?」

「飯いこや!◯◯さんも来るし」

◯◯さんとは私の店の店長
て、店長と?

じゃあ あーさんも呼ぼうと思って
あーさんに言うとすんなりOKで
4人で仕事終わりに近所の居酒屋へ

⏰:14/02/02 00:49 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#123 [サヤ]
話は服関係、仕事の事ばっかり
店長が仕事に対して熱い人だから
ほぼ店長の話をうんうん、って
聞いてるだけだった。

でも 酔っ払ってきたユウの口数が
増えてきて

私が実は元カノだということ
だからなに?みたいな話を店長と
あーさんに話をして
店長とあーさんも それで?それで?
って興味津々

⏰:14/02/02 00:52 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#124 [サヤ]
正直 言わなくて良いことも
ユウが話出した時には怒りが
込み上げたけど
店長と先輩、愛想笑いで
済ましてたけど内心コイツ何様⁈
って気持ちでいっぱいだった。

⏰:14/02/02 00:55 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#125 [サヤ]
明日も仕事とゆうことで
お開きになり
ユウは結構酔っ払ってたから
店長に サヤ!お前 ユウみたれよ!
って店長とあーさんとは
店の前でわかれた。

⏰:14/02/02 00:56 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#126 [サヤ]
2人がいなくなってから
ユウにぺらぺら喋るなとグチグチ言ってやった。

「ちょっと 公園寄ろ!吐きそう」

「はぁ?もう汚い。吐くまで飲むなよ。」

そういいながらも本当にきもちが悪そうなユウをほって帰る事も出来ず
帰り道にある小さい公園のベンチに座ると
ユウがトイレにダッシュして

あー吐いたな。
って思ったから自販機にお水を買いに行って
戻ったらベンチの上でユウがうずくまっていた。

⏰:14/02/02 01:00 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#127 [サヤ]
「のみすぎ!」

そう言って冷えたペットボトルを
ユウの頭にのせた。

「お、サンキュー。すっきりしたから大丈夫」

ニヤニヤしながら言うユウの隣に座った

⏰:14/02/02 01:02 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#128 [サヤ]
「そんなお酒弱いっけ?」

「俺 弱い!けど仕事終わりやし飲む」

あっそー、と適当に返事を返した。

「サヤちゃーん?おこってるん?」
顔を覗き込むユウを
軽く睨みつけると ユウは笑ってた。

⏰:14/02/02 01:05 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#129 [サヤ]
「サヤ、やり直そうや。」

酔っ払ってる人の言葉に興味はなかった。

無視してると

ユウが空になったペットボトルで
私の頭をポンポンたたいてきた。

「サヤ、俺 まじやから。考えて?」

そんな真剣な顔で言われたら期待してしまう自分がいた。

⏰:14/02/02 01:08 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#130 [サヤ]
これが直が言う
サヤはまだユウが好き

って事なんかなって思った。

⏰:14/02/02 01:09 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


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