Life house
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#1 [サヤ]
ガラガラ引きづる大っきいバッグ
旅行に行くの?そう言われているような
周りから不思議な目で
見られる平日の真っ昼間の駅のホーム
今日から初まる生活に期待と不安を
抱えた18歳の私がそこにいた。
:13/03/01 11:48 :iPhone :☆☆☆
#2 [サヤ]
大袈裟にかいてみたけど
大都会東京に辿り着いたわけでもない。
私の地元から電車で約1時間もかからない
他県なんだけど近場のこの街で
1人暮らしを初めようとしていた。
大学、専門学校
違う。ただの1人暮らし。
でも私には目的があったからこの街へきた。
:13/03/01 11:54 :iPhone :☆☆☆
#3 [サヤ]
仕事いやバイトすら何も決まってない。
地元にいるときに
働いたお金をちょっとずつ貯めたりして
だから一ヶ月くらいは生活に余裕があった
知らない土地で知らない人の中
1人暮らし
最初は余裕って自信ありすぎで
今思えばあの自信はどこから沸いてきたのか不思議
:13/03/01 11:59 :iPhone :☆☆☆
#4 [サヤ]
何もないわけじゃない。
一ヶ月前に契約した小さいマンション
不動産屋に行って値段にびっくりしながら
部屋を探して初期費用と二ヶ月分の家賃を
払っておいたから管理会社の人と
マンション近くで待ち合わせをして鍵をもらった。
火災保険のお金がまだ未納だったらしく
口座番号を紙に書いて渡された。
:13/03/01 12:03 :iPhone :☆☆☆
#5 [サヤ]
マンションに行く前にお腹がすいてたから
通りかかったカフェに入った。
この街に来るのは初めてじゃない私は
だいたいはどこになにがあるか
何気なくわかっていた。
友達と行くのは遊びが目的だったから
その辺りしか詳しくはない。
だからマンションもその付近の所を借りた
繁華街の近くであるがために
家賃も少し高かったから最初は迷ったけど
女性の1人暮らしに人気と言われ即決した
単純なんです。
:13/03/01 12:08 :iPhone :☆☆☆
#6 [サヤ]
カフェに入るなりガラガラという音と
共に席につくなり店員さんや
ちらほらいるお客さんから視線を感じた
そりゃ見た目は誰が見ても
17か18歳くらいの常識知らずな若者にしか見えないだろう。
そんな女が平日の真っ昼間におっきいバッグをガラガラおして
片手には少し大きめのバッグ
完全に家出少女?だと思われているような気がしてた。
:13/03/01 12:12 :iPhone :☆☆☆
#7 [サヤ]
いらっしゃいませ。
オーナーのような男の人がメニュー表と
お冷を持ってにっこり笑った。
適当に注文をして携帯をひらき
母親にメールをうった。
着いたでー!今日からがんばりますー
住所後で送るから残りの荷物よろしくね☆
まだまだ親の気持ちも考えれない時期。
メールを送りおえて携帯をしまった。
:13/03/01 12:16 :iPhone :☆☆☆
#8 [サヤ]
出発前夜は仲のいい友達や
私と同じく地元を離れる友達と
送別会とか言って遊んでたから
ろくにいってきます。の一言も家族に言えてなかった。
:13/03/01 12:18 :iPhone :☆☆☆
#9 [サヤ]
携帯の着信音とともに料理が運ばれてきた
母親からのメール。
気をつけて なんかあったら連絡するんやで?荷物ちゃんと送るよ(^_^)
なんかジーンときたのを今でも覚えてる
一日目にしてホームシックか?
そんなわけないか。返事をかえしてご飯を食べた。
:13/03/01 12:21 :iPhone :☆☆☆
#10 [サヤ]
ご飯を食べ終わりセットメニューに
ついていたコーヒーが運ばれてきたとき
オーナーに話かけられた。
『どっかへ行かれるんですか?』
オーナーは多分見た目からして二十代後半
若く見えた。
『引っ越しきてこの近くのマンションなんです』
愛想良く答えるとオーナーはいつでも来て下さいと笑って言ってくれた。
:13/03/01 12:27 :iPhone :☆☆☆
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