僕しか知らない君へ
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#161 [太郎]
言葉とゆうより、口調だな。

信じられないくらい優しい口調だった。
母さんのあんな優しい喋り方ははじめてきいた。

「…はい。」

涙を拭き、こらえる伊月。

「そんで純!」

さっきの優しい喋り方とはうってかわって、こちらにはいつもより増してキツイ口調の母さん。

⏰:14/03/17 00:14 📱:iPhone 🆔:3uowtQOU


#162 [太郎]
「…はい。」

「こうゆう時に、彼女がここまで涙を流す状況を作ったのはあんただよ!妊婦かもしれないんだろ?!お前が安心させないでどうする!バカタレ!」

超キレるじゃん。
伊月の前でそんな言葉遣いやめてよ、みっともない。と、この時はそんなん考えてる余裕無かったけど、あとあと思った。笑

「いや…違うんです…純くんが悪いわけじゃないんです。」

僕をたてる伊月。
そうすればそうするほど母さんの怒りは俺に爆発。

⏰:14/03/17 00:20 📱:iPhone 🆔:3uowtQOU


#163 [太郎]
その後母さんは、実にくだらない世間話をはじめた。

えっ、妊娠したかもしれない話は?
一切しないのかよ…。

母さんはほんとんど、伊月に話しかけてて、伊月な母さんに話しかけられているうちにだんだん落ちついてきた様子。

俺だけが会話に入れずに黙り込んだままだった。

こんな時に何関係ない話してんだよ、ババア。

イライラもしたけど、母さんと伊月がこんなに普通に笑顔も交えながら会話する光景なんて予想もしてなかったから不思議な感じだった。

⏰:14/03/17 11:10 📱:iPhone 🆔:3uowtQOU


#164 [太郎]
会話が盛り上がらなくなり、話すことがなくなって、少しの時間沈黙した後、母さんが言った。

「私ね、今でゆう出来ちゃった婚だったの。」

「え!?」

驚いたのは伊月じゃなくて俺の方だった。

自分の親がどうやって出会って結婚したとか今まで興味無かったしもともと知らなかったんだけど、そうじゃなくて、毎年結婚記念日を祝ってる母さんたちだったから、母さんが25の歳に結婚したってゆうのは知ってた。現在47。

この時、2個上の兄ちゃんは19。

つまり、出来婚だったら兄の上にもう1人子供がいないとおかしい。

そんな話聞いたことないんですけど。

⏰:14/03/17 11:18 📱:iPhone 🆔:3uowtQOU


#165 [太郎]
「は?どうゆう意味?」

「純にはまだ話したことなかったけど、旬を産む前にお母さん妊娠してたの。女の子だった。お母さんあの時仕事も大変で、お父さんの両親がなかなか結婚を認めてくれなかったこともあって、やっと入籍して、もうお腹の中で大きくなったのに…死産だった。」

「え?マジで言ってんの…。」

確かめなくても母さんの表情を見たら嘘なんかじゃないってわかった。

「お医者さんは、お母さんが悪いわけじゃないって言ってたけど、お母さんはやっぱり自分を責めたよ。ごめんね、ごめんね。っていっぱい思ったし、もう子供を作っちゃいけないんじゃないかって思った。」

隣でまた涙を流す伊月。

⏰:14/03/17 11:24 📱:iPhone 🆔:3uowtQOU


#166 [太郎]
小さい頃から母さんはよく言っていた。

若い頃からお母さんは女の子が欲しかったんだよ、だからあんたたちみたいにヤンチャな男の子たちにはうんざりだよって。
もちろん冗談っぽくね。

そんだけ女の子を望んでいた母が、女の子を妊娠していたなんて…。

「結局その後2人も授かって、まぁ、こんな憎たらしい男2人だけど、妊娠できる、出産出来るってゆうことが、本当に幸せだって心の底から思うの。…だからね、伊月ちゃん、まだわからないけど、もしお腹に赤ちゃんがいるのなら、自分のことも赤ちゃんの事も大事にしてね。母の涙は伝わっちゃうよ。」

⏰:14/03/17 11:28 📱:iPhone 🆔:3uowtQOU


#167 [太郎]
とにかく母さんは、これから先の事より、伊月の事より、俺なんかより、お腹にいる?のかはまだわからないけど、お腹の子の事ばっかり考えてた。

またしばらく3人で話してて、最後に母さんが今日は泊まって行きなさいって言った。

そのセリフにもビックリ。

俺の家は何故か彼女を泊めるの禁止ルールがあって、兄ちゃんが遊びにきた彼女を連れ込んでそのまま寝ちゃってた日なんか、母さんけちょんけちょんに言ってたのに。

まぁ、こうゆう事態だから当然か。

⏰:14/03/19 00:39 📱:iPhone 🆔:iJ04Fd0s


#168 [太郎]
俺の部屋に伊月を連れて、リビングを去ろうとしたら母さん。

「ちょっとあんた何。伊月ちゃんは母さんと一緒に寝るんだよ。」

•••は?

「何言ってんの、冗談きついわ。」

「女同士話したい事がいーっぱいあるの!いいでしょ!伊月ちゃん!」

本当に俺の母さんは彼女泣かせの空気読めないババアだと思った。

兄ちゃんがいつも怒ってる気持ちがすげーわかる。

「ありえないから!ほら!行くぞ伊月。」

⏰:14/03/19 00:42 📱:iPhone 🆔:iJ04Fd0s


#169 [太郎]
「こら!純!」

そんなの伊月が嫌に決まってんだろーが。

「純いいよ。私純のお母さんが良いなら、お母さんの所行かせてもらうよ!」

いや、そんなのは建前だよな?

「いや絶対連れてくから!」

しばらく母さんの俺の言い合い。

困る伊月。

⏰:14/03/19 00:45 📱:iPhone 🆔:iJ04Fd0s


#170 [太郎]
…結局。

「じゃあまた明日ね、おやすみ。」

母さんの部屋に連れて行かれる伊月。

伊月が母さん側につくもんだから、2対1でそりゃ負けるぜ。

俺だって、伊月が不安な分不安だし、こうゆうとき1人でいたくないのに。

と、女々しい事を思っていた。

本当に出来てたらまずどうするのか、そればっかりずっと考えてた。

⏰:14/03/19 00:47 📱:iPhone 🆔:iJ04Fd0s


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