僕しか知らない君へ
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#192 [太郎]
旅行当日。

泊まりで出掛けるのは初めてじゃなったけど、今回ばかりは緊張してた。

「おはよ!純荷物そんだけ?忘れ物ない?」

いつも通りの伊月。

「うん。ちゃんとパンツは2枚持った。」

いつも通りに振る舞う、内心緊張の俺。

そんな緊張も、夢の国ディズニーランドに入ればすぐ和らいだ。

なんだかんだ言っといて楽しむ僕。

何より楽しそうな伊月が可愛くて、幸せだった。

⏰:14/04/26 23:47 📱:iPhone 🆔:2wXtGVzQ


#193 [太郎]
まぁ、ことごとく俺の計画通りには進まず、時間の無駄遣いをしてみたりもしたんだけど、それはそれで楽しいってのが、若者のデートなわけで、充実な一日だった。

奮発してとったホテルに入って、こっそり買った酒とつまみを机に並べ、さ!乾杯!の前に、僕が切り出す。

「伊月。俺、話あるんだ。」

笑!これ、言ってみたかったんだ!

⏰:14/04/27 00:36 📱:iPhone 🆔:X47cz3X.


#194 [太郎]
「笑。何言ってんの。」

あまりにもベタな切り出し方に、本気にせずあしらう伊月。

「いやいや。あのね、こっからマジね!」

「ん?」

「伊月。将来俺と、結婚して下さい。」

「…うん!将来ね。笑」

ムードもくそもない雰囲気でプロポーズ!

って言っても、高校を卒業するぐらいのまだまだ子供なわけで、今すぐにって事じゃなかったんだけど、改めて将来への想いを伝えたかったんだ。

本気で結婚する為に、こうやって貯金して、いつ頃ちゃんと籍入れたり、式したり、とか、考えときたかった。

⏰:14/04/27 00:46 📱:iPhone 🆔:X47cz3X.


#195 [太郎]
「ほんでこれ。」

そして、指輪もちゃっかり用意。

ほんとにこうゆうことするタイプの人間じゃないし、自分からこう考えたのも言ったのもはじめてだったからか、伊月は今回は引く事もなく、笑、涙をうかべながら喜んでくれた。

付き合って4年。

俺は一度も別れたいと思ったことがなかったし、本当に本気でこのままずっと伊月といられると思ってた。

お互い社会人になって金も貯めて生活できるようになったら、あらためてちゃんとプロポーズして、次は本当に結婚するんだ。

⏰:14/04/27 00:53 📱:iPhone 🆔:X47cz3X.


#196 [太郎]
その夜、ベットの上で伊月が眠たそうになりながらも言ったんだ。

「ねぇ、私たちってさ、このまま結婚したらお互いにはじめての彼氏彼女での結婚になるんだよね。」

「うん。それは結構すごいよな。」

「一回も別れたことも無いもんね。」

「うん。」

「他の人と付き合ったりもしてないしね。」

「そりゃ当たり前だろ!もう伊月が俺以外の奴と付き合うとか考えれん!想像もしたくない!」

はい、やきもちやきの僕発揮。

⏰:14/04/27 00:58 📱:iPhone 🆔:X47cz3X.


#197 [太郎]
「私だっておんなじ気持ちだよ。」

「いや、伊月は俺の気持ちまではわかってないな。男のがすげー嫌なの!なんてゆーか、俺の事だけしか知らない伊月ってゆうのが、今まで誰のものでもない俺の女なんだぜ!ってゆう男としてのもんがあんの!」

独占欲男に、熱が入る。

「純しか知らないかぁ。ほんとだよね。でもそれでいいもん。他の人知りたいと思わないよ。」

「も〜、可愛いなぁ伊月ちゃんは。いつまでも僕だけの伊月ちゃんでいてね。」

「ふふ。」

「なんだよ、ふふって。返事は?!」

「zzz」

「おい!」

⏰:14/04/27 01:04 📱:iPhone 🆔:X47cz3X.


#198 [太郎]
そんなこんなで、俺たちはそれぞれ無事に高校を卒業して、俺は社会人。

伊月は晴れて短大生になった。

案外俺は働き出しても特にストレスを感じるわけでもなく、はじめての給料の使い道だったり、取り立ての免許で遠出をする事を計画してみたり、平々凡々と時だけが過ぎた。

伊月は、知ってる友達が1人もいない学校で最初は不安と期待で、少し戸惑っている様子だったけど、1ヶ月もたたないくらいで、仲良くなれそうな子が見つかったみたいで、夢に向かって楽しそうにやってた。

⏰:14/04/27 17:48 📱:iPhone 🆔:X47cz3X.


#199 [太郎]
「ごめんごめん、お待たせ〜!」

俺は仕事が終わってから毎日暇だったけど、学生の伊月は大忙しで会う時間も高校生の時より減った。

伊月の大学の帰り道にある居酒屋で、待ち合わせ。

「おつかれ。」

相変わらず伊月大好きの僕は、短大生の伊月も良いなぁと、鼻の下を伸ばしていた。

「この店来たかったんだよね、なんかね、美味しいのがあるんだよ〜」

⏰:14/04/28 01:52 📱:iPhone 🆔:hEAQXGeQ


#200 [太郎]
いつものように食事を済ませて、少しそのまま話していた。

「あれ?…橋本?」

すると伊月の名前を呼ぶ声。

男の声だから敏感に反応する僕。

「え?…あ!先生…。久しぶり〜!」

先生?

「高校の時の先生、あの、進路の事でよく電話してた寺田先生だよ!」

俺の目を気にしてか、そう言葉を足した。

「先生、こんなとこで何してんの?激安居酒屋だよ、ここ(笑)」

⏰:14/04/28 01:57 📱:iPhone 🆔:hEAQXGeQ


#201 [太郎]
「やっぱ橋本だよな。びっくりした。こんなとこで会うなんて。あ?彼氏?ごめんね。呼び止めちゃって。」

「あ、うん!噂の彼氏!へへへ。」

「あぁ、どうも。」

高校教師らしくなく、若くてオシャレでイケメンだった。伊月は違うって言うけど、俺にはV6の岡田くんにしか見えなかった。こんな先生いたら完全に女子高生の注目の的だろ。

いつもならイライラする俺だけど、何故かこの人には好感を持った。

理由はよくわからないけど、すごい良い人だって、一目みて思ったんだ。

⏰:14/04/28 02:02 📱:iPhone 🆔:hEAQXGeQ


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