僕しか知らない君へ
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#202 [太郎]
「俺の弟の家が、この店のすぐ横なんだよ。子供と寄ろうと思ったんだけど留守でさ、時間潰しに入ったとこ。まさか橋本に会うとはな。」
子供?
「パパ〜はやく〜!」
小さい女の子が手を降ってる。
「お〜もう行くよ〜!じゃ行くわ。ごめんな。彼氏も、邪魔して。」
「あ〜いえいえ!全然!」
「うん、先生またね〜」
なんだ、妻子持ちか。
ホッとする俺。
「純珍しいね、私の男の知り合いにあんなに愛想良くするの。」
伊月はすごく驚いていた。
:14/04/28 02:08 :iPhone :hEAQXGeQ
#203 [太郎]
「そうか?俺だってもう社会人だしな!器がデカくなったんだな〜。」
本当はまだまだ小さい器なのにいきがる僕。
「そっか。…。」
今思えば、最初に伊月と寺田とゆう教師が顔を合わせた時、2人共気まずそうにしていた。
その後の伊月もどこか不自然だったんだ。
何も知らずに、馬鹿な俺はそんな事ちっとも気にせずにこの時は浮かれていた。
:14/04/28 02:12 :iPhone :hEAQXGeQ
#204 [太郎]
俺が働き出してちょうど1年くらいたった頃だ。
伊月は大学にバイトにって本当に忙しかったから、なかなか会えなかった。
俺は仕事終わってからも暇だし、俺がバイトするし、伊月にバイトやめろって言った。
伊月はしぶってたけど、その方が会える時間も増えるし何より俺がそうしたかったから、伊月はバイトをやめた。
:14/04/28 02:28 :iPhone :hEAQXGeQ
#205 [太郎]
いい加減、俺のそうゆう自己中で、独占欲の強さに、嫌気がさしていたと思う。
それでも伊月はいつも俺のいうことを聞いてくれた。
こうすることで結局、会う時間は少し増えた。
俺のバイトは知り合いのとこで、小遣い稼ぎ程度に伊月に予定がある時だけ入った。
:14/04/28 02:31 :iPhone :hEAQXGeQ
#206 [太郎]
それから半年後くらいかな、家に帰ったら、また兄ちゃんと母さんがもめている。
家では基本無口な俺。
そんな事には気にせずに部屋に一直線。
バタン!
すると勢いよく俺の部屋のドアを開ける兄ちゃん。
「うわ!なんだよ、母さんともめてたんじゃねーの?ビックリした。」
すごい剣幕の兄ちゃん。
:14/04/28 02:34 :iPhone :hEAQXGeQ
#207 [太郎]
「なぁ、なんで母ちゃん俺の彼女にだけあんなキツイんだと思う!?マジであのババアの態度腹立つ。今回の彼女は本気なのにさ。しかもすげぇ良い子でさ!母ちゃんの態度に凹んで泣いてたんだよ。」
うわぁ…、かわいそ。
確かに母さん口悪いからな。
「そんなん…俺に言われても…」
「それに比べてお前の伊月ちゃんにはあんなに甘いだろ?ひどくねーか?だから!お前からも母ちゃんに一言言って来い!」
うわ、めんどくさい。巻き込まれたくねーな。こりゃ。
:14/04/28 02:40 :iPhone :hEAQXGeQ
#208 [太郎]
「つか、最近伊月ちゃん来てないよな?ついに振られた!?お前もバイトなんかはじめちゃってさ。」
「振られてないし!別れるわけないだろ、伊月は大学忙しいんだよ。兄ちゃんと違って。」
「うるせー。てかそんな事はどうでも良いから早く母ちゃんのとこ行けって!早く!」
なんて自分勝手なんだ、無理矢理母さんのところへ連れていかれる俺。
最終的にな兄とゆう権限を使って弟をつかうんだよな〜。
:14/04/28 02:44 :iPhone :hEAQXGeQ
#209 [太郎]
「なに、あんたたち2人そろって、珍しいわね。」
「ほら!純はやく!」
小学生の子供みたいにおれの後ろに隠れる兄ちゃん。
「はぁ…。…母さん、なんで兄ちゃんの彼女にだけそんなに厳しいんだよ。兄ちゃんに細かい事言うのは良いけど、彼女に直接あんな態度とったら可哀想だろ。」
結局言わされる俺。
:14/04/28 02:47 :iPhone :hEAQXGeQ
#210 [太郎]
「…。」
ほっぺたを膨らまして黙りこける母さん。
「そーだそーだ!言ってやれ〜」
なんだよ、こいつら二人とも小学生かよ。
勝手にやれよ。
すると母さんが口を開いた。
「私、お父さんの事大好きだろ?」
そう、母さんは父さん大好きなんです。
「それがなんだよ!」
喧嘩腰の兄ちゃん。
:14/04/28 02:50 :iPhone :hEAQXGeQ
#211 [葵]
待ってました♪うん、面白い。
:14/04/29 13:12 :SH-09D :Hagvh/Bs
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