沢山の出会い２

昔…私が中学生の頃
授業参観があった。

ド田舎の学校ということもあり､どこのお母さんも
エプロン姿で地味だ。

私はそんな他の家の
お母さん達を見て

｢これが普通の
母親というものなのか！｣と目からウロコが落ちた。

その時……

ガラっ！！

廊下側の窓が開いた。
私はそちらを見る
事なくポケーとしていた。

｢おい、あれ…
お前んちの母ちゃん
じゃね？？｣

隣の席の男子が
そういいながら
私の肩を叩く。

｢え？｣

廊下側の窓を見ると…
首にラビットファーを
巻いたマダム真梨子が
立っていた。

｢あやちゃーん！！｣
そう叫びながら
手をヒラヒラ振っている。

先生も生徒も
教室の後ろのドアから
遠慮がちに入ってくる
お母さん方も

マダム真梨子に
一斉注目。

私はとにかく
苦笑いするしかなかった。

てゆーか…

てゆーかさぁ､

廊下の窓勝手に
開けんなよ(･∀･)！！

しかも私の名前
叫ぶなよ！

後ろから入ってこい！
う・し・ろから！！

家に帰って

｢今日恥ずかしかったん
だからね(･３･)！｣

と真梨子ママを責めると､
｢だってママ､常に
スポットライト
浴びてないと気が
済まないんだもん！！｣

と言い返された。

あ…はい。
もう何も言うこと
ないっす(･∀･)

ママはとにかく
目立ちたがり屋だ。

それに対して
気が弱くて
控え目なパパ。

昔、ママに
｢どうしてパパと
結婚したの？｣と

聞いたことがある。

『優しいところが
大好きだったからよ。』

とか言う答えを
期待していた私。

しかし…
ママの答えは…

『郷ひろみに
似てるからよ。』

郷ひろみ(ﾟДﾟ)！！

それが結婚を決めた
最大の理由か！！

強い。
強すぎるぞ真梨子ママ。

まぁ､そんなこんなで(？)

アネゴ肌なママには
何人か子分や弟子が
いるようで､

今回は､その中でも
一番ママにパシリに
使われている武山さんが
引っ越しの手伝い係に
任命されたようです。

｢すいません…本当に
私なんかの為に…｣

武山さんに
ペコペコ謝る私。

『そんなに
謝る必要ないわよ！』

ん？この声は(ﾟДﾟ)
真梨子ママ！！

武山さんの後ろから
ひょいっと顔を出す。

態度が物凄くデカイ割には背がちっちゃい
真梨子ママ。

『武山君はどうせ
暇だから､そんなに
謝らなくても大丈夫よ』

ママ…私はママが
いつか武山さんに
殺されるんじゃないかって心配でたまらないよ。

武山さん…怒ってる
だろうなー

そう思って武山さんを
見るとニコニコと
笑っている。

『そうっすよ～僕、
暇人なんで手伝わせて
下さい！』

コイツは仏様か！？
(･∀･)

｢すいません｣

武山さんに深々と
お辞儀をする。

｢気にしないで！｣

そう言って微笑む
武山さんに甘えて、
引っ越しの手伝いを
してもらう事にした。

荷物はそこまで
多くなかったので､
案外簡単に武山さんの
車に積む事が出来た。

｢じゃあ、
出発しますよ～！！｣

ニコニコと笑いながら
武山さんが爽快に
車を走らせる。

武山さん…せっかくの
休みの日に
こんな私みたいな
小娘の引っ越しの
手伝いをさせられて
ムカつかないのかな？

ニコニコ笑いながら
車を運転する武山さん。

この人は本当に
神様みたいにいい人だ！

結構長い時間
車に乗っていたので、
いつの間にかすっかり
眠ってしまっていた。

あっやばい…
武山さんに失礼だ！

眠たい目を擦りながら
必死に目を覚ました。

助手席に座っている
真梨子ママを見ると、
当たり前のように
優雅に寝ている。

この人は本当に
遠慮なしだな～と
ある意味尊敬した。

｢あれ？あやちゃん
目､覚めたの？(´∀`)｣

武山さんが
目を覚ました私に
気付き、
優しく声をかけた。

｢すいません！私
いつの間にか
寝ちゃってたみたいで…｣

謝る私をミラー
越しに見て、
武山さんはにっこりと笑い

｢気にしないで！
眠かったらまだ寝てて
いいよ(´∀`)｣と
言ってくれた。

あげ
頑張れ

更新が遅くなって
本当に本当に
ごめんなさい

忙しくて
書けませんでした

田中(*´艸`*)さん
きのこ

さん
いつもあげ
ありがとうございます

お言葉に甘えて
また寝ようかとも
思ったけど、

目が覚めてしまったので
ボーっと窓の外を
眺めていた。

｢あやちゃん、
マンガとか読むの？｣

いきなり武山さんに
話しかけられ、
かなり戸惑ってしまった。

｢………え！？｣

｢あ、いや…女の子だから
少女マンガとか
好きだろうなと
思って…(´∀`)｣

はっきり言って、
私は少女マンガが
嫌いです(･∀･)

だって、
目がキラキラなんだもん！

特に可愛くもない
明るいだけが取り柄の
主人公がなぜか
イケメン達にモテモテ
なんだもん！

なんか見てて
ムカツク(･ω･)ﾉ

｢いやぁー私、
少女マンガってあんまり
読まないんですよね｣

武山さんはオッサンだし、特にブリッコする
必要もないと思い、
正直に答えた。

もし…武山さんが
若くてイケメンだったら

『読みますよぉ☆私ぃ、
少女マンガってぇ、
大好きなんですぅ♪』

って答えてたと思う。

少女マンガを読まない
女の子って、
あんまりいないじゃん？

だから
『へぇ、意外だね！』

って…そう言われると
思ってたのに。

｢そっか、あやちゃん
あんまり少女マンガとか
好きじゃなさそう
だもんね(´∀`)｣

武山さんから返ってきた
意外な答え。

………え？
コイツ何者だ(･∀･)!!

ポカーンと口を
開けて唖然としている
私をよそ目に、

武山さんは
淡々と話し続ける。

｢あやちゃんってさ、
みんなの前ではニコニコ
してるけど、１人に
なったら陰でボロクソ
文句言うタイプでしょ？｣

ポカーン(ﾟДﾟ)
当たってる………
当たってるけどさ、

お前になんでそんな事
言われなきゃ
なんねーんだよ(･∀･)!!

しかし、武山さんの
勢いは止まらない。

｢あとさ、天然に見えて
実は変人なだけでしょ？｣

………(ﾟДﾟ)!!

一番痛いとこを
突かれた気がした。

あぁ……
変人だよ！どーせ私は
変人だよ(･∀･)！！

おまけに変態だけど
何か文句ある(･ω･)？

｢あはは…悔しいけど、
全部当たってます。｣

本当、当たりすぎてて
苦笑いしか出てこない。

｢当たってた？
実は俺もそんなタイプ
なんだよね(´∀`)！
あやちゃんは何か俺と
同じにおいがしたから
きっとそうだと
思ったんだよ～。｣

更新されてる

頑張ッてください

あげっ

初対面の人に
本性を見抜かれたのは
はじめてです。

私の本性を知らない
初対面の人は

｢あやちゃん、
ぬいぐるみとか
好きそうだね。｣

とか言うけど、
私の部屋にぬいぐるみ
なんて１つもない。
だって……………
邪魔なんだもん(･∀･)

きのこ

さん

ありがとう

更新が遅くて本当に
ごめんなさい

頑張ります

｢え？そうなんですか？｣

ほほぅ、武山さんも
私と同じで腹黒で
変人なのか(´∀`)

｢うん！ちなみに俺も
少女マンガって好きじゃ
ないんだよね。
すごいよ！マサルさん
とか、ピュ～っと吹く
ジャガーとかが
好きなんだー(´∀`)｣

武山さん………
私、その本２つとも
全巻持ってます(･∀･)笑

まさか…
『すごいよ！マサルさん』を好きな人がいるなんて！

武山さんに対して
親近感が一気に急上昇
した。

読んだことない人は
読んでみて(･∀･)！

マサルさん
面白いから！！

あげます

ちなみにまさるさん
全部持ってます

笑

失礼します(・ω・)/

>>1ｰ60
>>61ｰ120
>>121ｰ180
>>181ｰ240

失敗ごめん(ノ_・。)

>>1-60
>>61-120
>>121-180
>>181-240
>>241-300

この小説マジ
好きｯ

´艸`)

マジ１人で
爆笑した

｡∀ﾟ){

変態じｬないよ(´･ω･｀) 笑

ずｯと見てるから
頑張れ

･

･`)

スト-カ-じｬないよ
(´･ω･｀)笑

はじめまして

①から全部読みました！
めっちゃおもしろかった
です(ﾟ∀ﾟ)

これからも主さんの
ペースで頑張って
書いて下さい

ぎゃー(ﾟДﾟ)
長い間放置しまくってしまって本当にすいません！！(´;ω;｀)本当にごめんなさい！！ちゃんと続き書きますので、これからも読んでいただけると嬉しいです(;_;)コメントして下さったみなさん、本当にありがとうございます！！

武山さんが私と
同類ねぇ……。

武山さんの優しい笑顔を
見てたら、私みたいな
腹黒女と同類とは
とても思えなかった。

武山さん、
私なんかに気ぃ使って
嫌な奴のフリしなくて
いいっすよー(ﾟДﾟ)

しばらく経って、
引っ越しの道具を乗せた
武山さんの車は
私の引っ越し先の
マンションに到着した。

｢あっ、すいません！
取引先から電話がかかってきたので、ちょっと
電話してきます！｣

武山さんはそう言って、
駐車場の端の方で
電話をしはじめた。

武山さんが電話を
している間、

真梨子ママと一緒に
黙々と荷物を運んだ。

あ…。冷蔵庫！
これは武山さんに
手伝って貰わないと
運ぶの無理かも。

そろそろ電話
終わったかな？

そう思って
武山さんに近付いてみると

ちょうど電話が
終わった所の様だった。

｢あっ！はい、ありがとうございます！はい…はいっでは、失礼いたします。｣

かなりの低姿勢で
電話の相手と話す
武山さん。

後ろを向いているため、
私が近付いている事には
気付いていない。

電話が終わったらしく、
パタリと携帯を
閉じる武山さん。

『あっ、あの…
冷蔵庫を……』

そう話しかけようと
した瞬間…。

チッッ。

どっかから
舌打ちが聞こえた。

……ん？
いやまさかね(･∀･)

｢ったく、ざけんじゃ
ねーよ！このクソハゲ
じじぃが！！｣

えﾞぇﾞー！(ﾟДﾟ)

さっきの舌打ちも
｢クソハゲじじぃ｣も

全部武山さんの口から
発されたものだった。

さっき電話してた時の
態度と全然違う
やんけー(ﾟДﾟ)!!!

この時にやっと、
武山さんの
『あやちゃんと俺は
似てる』
と言う言葉に納得した。

何でかって？
私も電話切った後に
よく文句言うから

笑
｢黙れブス！！｣とかね

私が茫然とつっ立って
いると、

武山さんがくるりと
振り向いた。

｢あっ…聞いちゃった？｣

武山さんは冷静だ。
あんな場面を見られたのに全然焦る様子もない。

｢はっ…ははっ。
すいません(;´д｀)
見ちゃいました｣

武山さんはこちらに
向かって歩いて来る。

ハラハラ…(;ﾟДﾟ)

ピタリと私の
目の前で止まる。

｢ねっ？
俺達似てるでしょ？｣

そう言っていつもの
優しい笑顔で笑いかける。

…………。

私は何も言わずに
武山さんに手を
差し出した。

武山さんは
私の手を両手で
ガッシリと握り

とびきりの笑顔で
｢よろしく！！｣
と言った。

私もその笑顔に
答えるかの様に

ニカッと笑い

｢はいっ！｣と
返事をし、

２人で大笑いした。

この日、
初めて１５歳近く
歳の差がある友達が
出来た(･∀･)！！

武山さんの前で、
いくらブリッコしても
いくらいい奴ぶっても
無駄だ｡

だって武山さんは
私の性格の悪さを
知っているから(･ω･)

武山さんも
性格悪いけどっ！

思いのほか、
引っ越しはすぐに
終わった。

荷物を全部運び終わり、
私は武山さんに

｢本当は引っ越しの
手伝いとかしたく
なかったですよね？
せっかくの休みに
すいません…。｣

と謝った。

武山さんは
私の頭をぽんっと
叩き

｢まぁ…あやちゃんと
友達になれたから
許す！｣

と言ってニッコリ
笑った。

たまにはいいとこ
あんじゃん(･∀･)

武山さんと
真梨子ママが
帰り、

私は
まだ片付いていない
リビングで
大の字になって
寝転んだ。

ふふっ…ふふふ

今日からここが
ワイの家じゃい(･∀･)!!

ワイはもう田舎もん
やない…都会人やさかい！

１人なのにテンション
上がりすぎてどこの
方言かも分からない
言葉をブツブツ喋ってた。
どーせキモイ女ですよ！

うーん…。
それにしても暇だ！

地元から遠く離れた
所に引っ越してきたので
地元の友達は呼べない。

田舎者から
引っ越してきたばかりの
私に都会の友達が
いるはずもなく、

しょんぼりなった
(´;ω;｀)

さみしい………
さみしいよぉ(´;ω;｀)

孤独だよぉ。
いきなりホームシック
だよぉ……(´;ω;｀)

誰かー
誰かぁー………

あ、お腹すいた。

ホームシックとかより
まずは腹ごしらえだ！

そう思って
とりあえず外に出た。

何食べようかなー
せっかくの引っ越し記念に

コンビニ弁当とか
マックを食べるのも
虚しいし。

フラフラと歩いている
うちに、１件の
小綺麗な居酒屋さんに
着いた。

ふーん。
いいじゃん(･∀･)！

何のためらいもなく
その店に入った。

｢いらっしゃいませ！
１名様ですか？｣

(ﾟДﾟ)！！
その時に気付いた。
私…１名様じゃん！！
超寂しい女じゃん！！

引きかえしたくても
引き返すわけにも
いかず…(´Д｀)

｢あっ、はい１名です｣

この際開き直って
『１名様ですけど、
カウンターじゃなくて
お座敷に座りたいです』

くらいずうずうしく
言ってみればよかったかな

今日の更新

>>247-274

更新が遅くて
本当にすいません

読んで下さっている方、
本当にありがとう
ございます!!(´;ω;｀)

まぁ小心者の私が
そんな事言える
はずもなく…。

案の定、カウンター席に
通された。

｢お飲み物は
どうなさいますか？｣

４０代くらいの
おばちゃんが
ニコニコしながら
聞いてきた。

｢あ…とりあえず中生で。｣

｢……え？｣

｢あのー…中生で。｣

｢あっ…はい、
中生ですね！！｣

……(･ω･)
一人で居酒屋に来て
中生を頼む女が
そんなに珍しいですか？

オヤジですまんね(･ω･)

中生が運ばれてくるのを
待っていると、
隣の席で１人で飲んでる
おっさんが
話しかけてきた。

｢おっ！若いのに
１人とか珍しいねぇ！｣

黙れじじぃ(･ω･)
馴れ馴れしく
話しかけんな(･∀･)

｢あー…そうですねぇ。
今日引っ越してきた
ばかりなんで友達が
いないんですよーっ。｣

おっさんはニタニタ
しながら近寄ってくる。

キモイ。

｢それなら、
お兄さんが友達に
なってあげよっか？｣

黙れよ(･∀･)
誰がお兄さんだよ！
どー見てもおっさん
だろうが！！

つーか…
近寄ってくんな
クソじじぃ(･ω･)！

ヽ(´ー｀)ﾉさん

ありがとうございます！！(･∀･)頑張ります

んー…。でも
一人で飲み食いするよりはマシかな(･ω･)

そう思って
おっさんと仲良くなって
みる事した。

｢お嬢ちゃん、
お名前は？？｣

おっさんが
ニタニタしながら
聞いてくる。

やっぱりキモイ。

顔や服装は
ちょい悪オヤジ風で
カッコイイんだけどね。

行動や話し方がキモイ。

8月15日の更新

>>247-274

8月16日の更新

>>276-286

感想が邪魔

感想が、あるとなんか
読みにくい､､､

さん

読んで下さって
ありがとうごさいます(^ω^)

気が付かなくて
すいませんでした

感想板
作らせて頂きますね

失礼します

>>100-300

お久しぶりです

いつ見ても
楽しすぎます

頑張ッてください

応援してます

ゅさん

読んでくれて
ありがとうございます

きのこ

さん

お久しぶりです

いつも読んでくれて
ありがとう

勉強頑張ってますか？

応援してます

ずうずうしく
感想板とか立てちゃい
ました(;ﾟ<_ﾟ;)

感想はこちらに
書いて頂けると嬉しいです

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2748/

>>287続き

｢えっと…あのー。
山咲あやです(;ﾟ<_ﾟ;)｣

…………(ﾟДﾟ)

フルネーム！！

バカっ！！私バカ！！

こんな怪しいオヤジに
フルネーム教えんなよ！

｢へぇ～！
あやちゃんかぁ！！
歳は？何歳なの？｣

当時私は高校を卒業
したばかりの１８歳。

しかし、中生を
片手に持ってるため
本当の歳を言うわけには
いかない。

２０歳と言うべきか…

そんな事を考えていると
オヤジが先に口を
開いた。

｢当てていい！？
２１歳くらい？｣

プッチーン(･∀･)

１８歳なんっすけど！！
まだ１０代なんっすけど！

｢いいえ！！
１８歳です！！！｣

つい、堂々と
答えてしまった。

やっべー(･∀･)
この店追い出されるかも。

｢１８歳！？
未成年やんね！！｣

ちょ……
オヤジ！
声でけぇって(･∀･)

黙れって

シーっ(;ﾟ<_ﾟ;)ﾉ

口に人指し指を
つけて、
『内緒』の合図をする。

オヤジも
事態に気付いたらしく、

顔の前で手を合わせて
『ごめん！』と
小声で言った。

オヤジは意外と
いい奴らしい。

オヤジは何十年も
この土地に
住んでるらしく、

引っ越してきたばかりの
私に、この辺にある
オススメのお店を
教えてくれたりした。

｢あやちゃん、
気を付けてね。｣

不意にオヤジが
そんな事を言い出した。

｢え？何をですか？｣