友達以上 彼女未満。
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#161 [あ お、]
「ん?どした?」
和哉が振り返る。
「…ちょっと
…は、話があるんだけど」
緊張してないなんてまったくの
嘘だった
あたしの心臓は
限界まで速く鼓動を打っている
耳まで真っ赤なのが
自分でも分かるほどだ
少しの沈黙。
空気を察したのか
和哉も黙ってる。
:08/09/05 23:50 :SH905i :CFvMAvB.
#162 [あ お、]
口を動かそうとしても
心臓のドキドキがうるさくて
なかなか声が出ない…
…言わなきゃ…
「なんだよ
早くしろよ」
あまりに黙ってるから
しびれを切らして和哉が
言った。
「わっ分かってるよ
うるさいなっ」
:08/09/05 23:53 :SH905i :CFvMAvB.
#163 [あ お、]
つい、いつもの友達ノリで
返してる自分がいた
そうか
ありのままを言えばいいんだ!
あたしの気持ち。
そのまま伝えよう…。
ついに決心がついた。
顔を上げ、
和哉をまっすぐ見る。
:08/09/05 23:56 :SH905i :CFvMAvB.
#164 [あ お、]
「…あのね?
知ってると思うけど
あたしは…
あたしは、かっちゃんが
大好き。…好きです…っ
友達のままでいいって
思った時期もあった。
でもね、やっぱ嫌なの
友達じゃなくて…
彼女になりたいって思った。
かっちゃんの彼女に
してください…っ!」
半分泣きそうになりながらも
精一杯伝えた。
:08/09/06 00:00 :SH905i :azVzlRZI
#165 [あ お、]
「………。」
びっくりしてたみたい。
目がまんまるになってた
和哉が
そのまま何も言わないから
一気に不安になって
今度は、
あたしフラれるんだ…って
覚悟を決めてた
そしたらいきなり涙が溢れて
頬を濡らした
:08/09/06 00:04 :SH905i :azVzlRZI
#166 [あ お、]
涙を必死にぬぐって
この場から去ろうとした
その時…
和哉の大きくてあったかい
手があたしの頭に
乗っていた
あたしはまだ止まらない
涙を拭きながら
和哉を見た
:08/09/06 00:09 :SH905i :azVzlRZI
#167 [あ お、]
「お前さ…
言うの遅すぎ…っ!」
照れて横を向きながら
和哉が言う。
「……は…?」
よく状況が飲み込めないあたし。
:08/09/06 00:12 :SH905i :azVzlRZI
#168 [あ お、]
「だからー!
好きなら好きって
早く言えっつってんの!」
「はー?人がどんだけ緊張して
この日を迎えたと
思ってんのよー!
何が言いたいわけ?」
意味も分からず
言い合いになる2人。
結局いつもの2人だ
:08/09/06 00:16 :SH905i :azVzlRZI
#169 [あ お、]
「ったく!ほんとお前って
バカだよな
俺も志保が好きだって
言ってんの!!」
:08/09/06 00:17 :SH905i :azVzlRZI
#170 [あ お、]
「…え…うそ…っ」
「こんな時に嘘つくかよ」
大真面目な顔で和哉が答える。
また涙が溢れてきた。
でも今度はあったかい涙。
「志保今日泣きすぎっ(笑)」
:08/09/06 00:47 :SH905i :azVzlRZI
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