俺がホストじゃなかったら
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#191 [ゆう]
みんなありがとう今からまた書きます

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それからセイヤがまた店に来たのは一週間が経ってからだった

「ちょっと待っててね」

俺はそう言うとテーブルにグラスを残し、ついていた客をヘルプに任せセイヤが待つ奥のテーブルへ行った

「こんばんは〜」

セイヤが俺を見るなり、のんきにそう言った

⏰:07/07/31 02:54 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#192 [ゆう]
「教えたいことって何すか」

俺は無愛想に言った

「その感じからすると、もう大体分かってんじゃない?」

‥こいつの言い方むかつく

そう思ったのをぐっと我慢して

「レナのことですか?」

と言った

⏰:07/07/31 02:58 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#193 [ゆう]
「レナ、ねぇ」

そう言ったセイヤは俺を見下したように笑った

「あいつどこで働いてるか知ってんの?」

セイヤの問い掛けに俺は

「どこって‥○○ってクラブですけど」

と言った

⏰:07/07/31 03:00 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#194 [ゆう]
「じゃあ俺がスカウトもしてるってことは知ってる?」

は?何こいつ

「自分の客とかにヘルスとか紹介して金稼いでるんですよね」

俺はそう言った

「あはは、そうだね。じゃあ、レナが俺の客だったことと、俺がレナにキャバクラを紹介したのは知ってた?」

⏰:07/07/31 03:04 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#195 [ゆう]
「だから、全部知ってますけど」

セイヤのじれったい問いかけに我慢の限界で、イライラした口調でそう言った

「そうなんだ。じゃあ、レナにセクキャバ紹介したのも俺ってのは、もう知ってたかな?」

セイヤがあり得ないことを言った

レナとはとっくに切れてるはず

信じられなかった

⏰:07/07/31 03:08 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#196 [ゆう]
俺はびっくりして、多分少しの間喋れなかったんだろう

その間にセイヤが続けた

「じゃあ、今働いてるクラブ、実は週1回しか出勤してなくて、本業として○○っていうヘルスで働いてるのも知ってるかな?それも俺の紹介って知ってた?レナは沢山働く子だから、レナの給料から俺に回るバック料も結構良くてね」

⏰:07/07/31 03:14 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#197 [ゆう]
「は?お前ふざけんなよ」

俺は静かにそう言った

「あんまり怒らないで。レナから俺に言って来たんだから。仕事紹介してって」

「そんなわけないだろ」

「ユウくんは何も知らないで騙されてるんだ、可哀想に」

セイヤは余裕で俺の言葉を交わしていく

『騙されてる』

その言葉が頭に響いた

確か昔も言われたっけ

俺がレナに騙されてるって‥

⏰:07/07/31 03:20 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#198 [ゆう]
「レナはそんな女じゃねーよ」

俺がそう言うと

「そっか、まぁ信じる信じないはユウくんの勝手だよね。ごめんね、忙しい中お邪魔して。ユウくんの作った水割り美味しかったよ、ごちそうさま」

そう言ってセイヤはチェックを済ませて店を出ていった

⏰:07/07/31 03:24 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#199 [ゆう]
「いいんすか?追いかけて殴った方がいいっすよ」

近くのテーブルで話しを聞いていたルイが俺に近寄ってきた

「いいよ、あんな男信じてないし俺はレナを信じるし、客待たせてあるし」

そう言って客が待つテーブルに戻った

なんで仕事を優先したんだろう

追いかけて殴れば良かった


俺が仕事を優先するような奴じゃなかったら今でもレナは俺の隣にいましたか?

⏰:07/07/31 03:28 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#200 [ゆう]
「いってきまーす」

玄関からレナの声が聞こえる

もうすぐ18時
レナが出勤する時間だった

「はーい、いってらっしゃい」

俺は必ず毎日玄関まで行ってレナを見送る

昨日のセイヤの話しが気になったけど、俺はあんな奴は信じてなかった

レナが俺に嘘ついてヘルスで働いてるわけがない

⏰:07/07/31 11:06 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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