俺がホストじゃなかったら
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#318 [ゆう]
「あぁ‥ひさしぶり」
俺は寝起きの声でレナに言った
「え、てゆーか、なんでいきなりナオキがいんの?しかも何で寝てんの?」
「だってここ俺の家でもあるし。まだレナいるかなと思って見に来た」
「いたら何なの?」
「ちゃんと話し、まだしてないから」
:07/08/21 00:04
:D902iS
:☆☆☆
#319 [ゆう]
「レナは、どうしたいの?」
少しの沈黙後、俺が口を開いた
「それどういう意味で?」
「なんで堕ろしたん?別れたかった?」
俺の言葉にレナは黙った
:07/08/21 00:07
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:☆☆☆
#320 [ゆう]
「‥うん」
随分黙った後レナがそう言った
「ナオキのこと好きじゃなかったし、子供とか面倒じゃん。だから早く別れてよ」
「‥‥‥わかった」
俺はそれしか言葉が出なかった
現実はそう簡単に俺の頭に馴染もうとしない
:07/08/21 23:12
:D902iS
:☆☆☆
#321 [ゆう]
「じゃあ、そういうことだから。ここはちゃんと近いうち出てくから」
レナは淡々と言うとそのまま家を出て行った
取り残された俺はソファに深く座ってただ呆然としていた
携帯を取り出して見ると、客から何件か着信やメールが入っていた
俺はその中から適当に客を選んで電話をかけた
:07/08/22 23:37
:D902iS
:☆☆☆
#322 [ゆう]
「あ、もしもし?今どこ?あのさ、今から同伴してくれない?いつものお礼で、今日は俺のおごり」
その客はすんなりオッケーしてくれた
どんな状況でも仕事は行かなきゃいけない
どんな状況でも仕事中は笑ってなきゃいけない
何で俺っていつでもこんなに仕事優先なんだろう
:07/08/22 23:42
:D902iS
:☆☆☆
#323 [ゆう]
店が終わった後また俺はタツミさんの家に帰った
心配してくれてたタツミさんに、レナとの会話を話すと
「ナオキ、お前とんでもない女に引っかかったなぁ」
と笑ってくれた
悲しい反面、ずっと騙され続けたのかと思うと情けなくて、俺まで笑えてきた
:07/08/23 12:55
:D902iS
:☆☆☆
#324 [ゆう]
一週間くらい経ったある日
夕方に目を覚まして携帯を見ると、客の他に『レナ』の文字が受信ボックスにあった
俺は急いでメールを開いた
『部屋でてったから』
内容はそれだけだった
受信時間はとっくの前なのに、俺はタツミさんの家を寝起きのまま飛び出した
:07/08/23 18:09
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#325 [ゆう]
俺はスウェットのまま地下鉄に乗った
タツミさんのアパートから俺のマンションは一駅だった
何でこんなに急いでるんだろう
会えるわけないのに
そんなことを考えているうちに俺のマンションについた
:07/08/23 18:15
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:☆☆☆
#326 [ゆう]
鍵でドアを開けた
その拍子に、ドアについてる郵便受けから金属が擦れる音がした
郵便受けを開けると、レナが持っていた合い鍵が入っていた
ポストの中の鍵が、二人の関係の『終わり』を俺に教えてくれた
部屋にはまだ微かに、レナの残り香があった
:07/08/23 18:21
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#327 [ゆう]
:07/08/23 18:22
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