俺がホストじゃなかったら
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#355 [ゆう]
俺はその話題に少し食いついた

「まじで?じゃあ今度のでかいイベントってセイヤさんの引退イベントなんだ」

そう言った俺に客は続けて

「今セイヤって全盛期なのにねー、もったいない。結婚するから辞めるんだって」

と教えてくれた

⏰:07/09/27 03:22 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#356 [ゆう]
大嫌いなセイヤと同業じゃなくなることに少し喜びを覚えたけど、今が一番いい時期なのに結婚のために辞めれるなんてすごいな、とも素直に感心した


次の言葉は、聞きたくなかった



「レナ、だっけ?その子と結婚するらしいよー。まぁ前から噂あったしね」

⏰:07/09/27 03:26 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#357 [ゆう]
レナとセイヤが結婚‥?


俺の乏しい思考能力では追いつかないような受け入れがたい現実だった

「‥それほんと?」

「ほんと。知らなかった?ユウは噂とか疎いからねー」


俺は気が遠くなりそうだった

⏰:07/09/27 03:31 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#358 [ゆう]
それから偶然、レナとセイヤが二人で歩いてる所を目撃することもあった

その時の俺はただ、遠くから見ているだけ

レナは、俺といたあの頃より幸せそうだった

それならいい

レナが幸せなら


悲しいけど、そう願う以外なかった

⏰:07/09/27 03:51 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#359 [ゆう]
俺の気も知らないで、月日は巡ってく

ある日、一本の電話から、俺はまた新しい事実を知ることになる



「ユウ?久しぶりー」

かかって来た電話の相手はトウヤだった

⏰:07/09/27 04:06 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#360 [ゆう]
「俺さ、結婚するんよ」

トウヤは俺にそう言った

「マジで?いつ?」

突然の知らせに俺は驚いた

「来月の下旬!日程詳しく決まったら連絡するから来てよ」

「おー行く行く!おめでとう!」

俺は自分のことのように嬉しくなった

⏰:07/09/27 04:10 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#361 [ゆう]
「まぁデキ婚なんだけどな。結果オーライだろ笑」

トウヤは笑いながらそう言った

「マジかよー!本当おめでとう!ベッドとかおもちゃ、やろうか?」

俺がそう言うとトウヤは

「え?ユウ使わないの?」

と聞いてきた

⏰:07/09/27 04:13 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#362 [ゆう]
「うん、まぁ、色々あって。大体わかんだろ?何も聞かないでもらっとけよ」

俺がそう言うとトウヤは気まずそうに

「‥そっか、悪いな!」

と言った

その後適当に喋り電話を切った

⏰:07/09/27 04:16 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#363 [ゆう]
電話が終わった後俺はすぐに子供部屋に入った

ここ最近ずっとこの部屋には入っていなかったから、なんだか不思議な気持ちになった

ベッドを解体してトウヤに送ってあげるつもりで、俺はベッドに手をかけた

⏰:07/09/27 04:18 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#364 [ゆう]




ベッドの柵の隙間に紙が挟まっていた

俺の心臓が、ドクン

と大きく波打った



俺はその紙を手に取り広げた

⏰:07/09/28 01:42 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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