俺がホストじゃなかったら
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#35 [ゆう]
ゆいちゃんありがとうめっちゃ嬉しい

⏰:07/07/04 02:15 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#36 [ゆう]
「今日はね、お話聞いてほしくて来たの」

席につくなりレナが言った

「へー。なに?」

「ユウくん‥超興味なさそうじゃん笑」

「興味なくても話しぐらい聞けるよ笑」

興味ないフリの俺に、レナは話し出した

「あたしさー、ちょっと前まで駅ビルのブティックのshop店員だったの」

「うん」

「ずっと憧れてたんだー。服屋の店員さん。高校出て、やっとなれたの」

俺は適当に相槌を打つだけだった

⏰:07/07/04 02:16 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#37 [ゆう]
「でもね、たまたま行ったホストにハマっちゃってさ。shopのお給料だけじゃ足らなくなっちゃった」

レナは笑い話みたいに話した

俺は笑わなかった

「それでね、そのホストくんに系列店のキャバ紹介されて働くことになっちゃってさー。今に至るわけ。バカみたいでしょ?」

本当にバカだと思った

⏰:07/07/04 02:19 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#38 [ゆう]
「あたし実家住みでさーホスト通ってるせいで未だにスネかじってるよ笑」

俺は
「そのホストのこと好きなの?」
と聞いた

「んーわかんない。あたし別に太客じゃないしね。なんかもっとすごい人いっぱいいるし。ただ、あの人に投資するのが快感になってる」

俺は呆れた
でもそれ以上に心配になった

ホストに貢ぐ子の大抵は、キャバの収入だけじゃ足りなくてヘルスやソープに流れる子が多かった

少なくとも俺が知ってる奴らはそうだった

他の子なら関係ないけど、なぜかレナがそうなるのは嫌だった

⏰:07/07/04 02:25 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#39 [ゆう]
「服屋、好きなんでしょ?まだ割り切れるなら、辞めて服屋戻った方がいいよ」

俺は真剣に意見していた

レナは少しびっくりしたような、嬉しそうな顔で

「ありがとう」

とだけ言った
ホスト通いを辞めるとは思えなかったし、第一俺が言える立場じゃなかった

⏰:07/07/04 02:29 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#40 [ゆう]
それから季節は冬になった

俺もホストになって1年が経とうとしていた

エリコさんに出会った季節でもあった

相変わらずエリコさんは俺の太客だった

レナとも頻繁に連絡を取り合ったり、普段遊んだりもした

もとから女タラシだからか、知らない間にイロカノも増えた

マクラはあまりしなくなった

売り上げもまぁまぁ好調で店では結構いい位置にいた

エリコさんは去年の手袋をまだ大切そうに持っていた

⏰:07/07/04 02:48 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#41 [かおリ]
頑張れっ+。

⏰:07/07/04 03:01 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#42 [ゆめ]
読んでます咐x

⏰:07/07/04 03:32 📱:M-SKIN 🆔:☆☆☆


#43 [ゆう]
かおりちゃんとゆめちゃんありがとう
これからもよろしく

⏰:07/07/04 03:33 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#44 [ゆう]
この頃街はいつもよりキラキラしてた

今日はクリスマスイブだった

俺の今年のクリスマスイブは、エリコさんと同伴で店に入り、アフターで別の太客と店を出るといった過ごし方だった

エリコさんはドンペリの白黒ピンクロゼを各種大量に開けたりした

エリコさんのこの日の夜のチェックは97万円だった

⏰:07/07/04 03:34 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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