俺がホストじゃなかったら
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#211 [ゆう]
飲み屋街を抜けようと歩いている俺らの横を通り過ぎた女に目が行く

私服にサングラス、髪はゆるく巻いてあるキャバ嬢みたいな女

間違いなくレナだった

声をかけようとした時はもう遅かった




レナは『60分15000円〜』

って書いてある看板の店のビルの中に入って行った

⏰:07/08/01 19:36 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#212 [ゆう]
「ユウさんどうしました?」

後ろを向いて立ち止まっている俺に気づいた後輩が声をかけてきた

「いや、なんでもないよっ」

俺は笑って歩きだした

「ヘルスなんかガン見しちゃってー。行きたいの?笑」

ケンが冗談でそう言った

やっぱあれは誰がどう見てもヘルスの店だよな‥

⏰:07/08/01 19:40 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#213 [ゆう]
この前のセイヤの言葉を思い出す

『○○っていうヘルスで働いているのも知ってるかな?』


「‥なぁ、ケン、あの箱ヘル何ていう店?」

「あー確か○○だっけ」

それはセイヤが俺に言った店の名前と同じだった

『それも俺の紹介って知ってた?』

頭の中でセイヤの言葉が繰り返された

⏰:07/08/01 19:50 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#214 [ゆう]
その日はアホ程酒を飲んだ

何も考えたくなかったから、何も考えれない程飲んだ

ひとりじゃ帰れなかった俺を、同じ寮の後輩が介護して部屋まで運んでくれた

午前1時

もうすぐレナの帰宅時間だった

⏰:07/08/02 03:55 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#215 [ゆう]
「ユウさん今日どうしたんです?いつも考えて飲むじゃないですか」

俺は、意識はあるものの喋れない程飲んでいたから返事すらろくにできなかった

もう散々だ

これで何回目だよ?

こういう嘘は突き通せよな‥

⏰:07/08/02 03:59 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#216 [ゆう]
「じゃ、俺明日大学あるんで部屋戻りますね!ユウさんお大事にしてくださいね」

そう言って後輩は部屋に戻った

俺はリビングのソファーに丸まって寝ていた

その時玄関のドアが開いた

レナの帰宅だった

⏰:07/08/02 04:12 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#217 [ゆう]
「ただいまー‥ってナオキどうしたの?」

「飲んでた」

レナはリビングに入るなり俺に近づいて

「酒くさっ。潰れるなんてらしくないじゃん」

と言った

俺は少しの間黙ったあと

「今日なにしてたの?」

それだけやっと聞けた

⏰:07/08/03 13:00 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#218 [ゆう]
「なにって‥お仕事」

ごめん、もうレナを信じることは難しいよ

「ヘルスの仕事?」

俺の言葉にレナは驚いた顔をした

「ナオキどうしたの?酔ってる?」

「酔ってない。ヘルスかそうじゃないか聞いてんの」

そう言うとレナがいきなり泣き出した

⏰:07/08/03 13:08 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#219 [ゆう]
俺はただ、泣いて謝るレナをぼーっと見てた

「何でヘルスで働いてんの?そんなに金いるの?」

俺の問いにレナは

「ナオキのお店行きたくて‥」

と言った

⏰:07/08/03 13:55 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#220 [ゆう]
「ふざけんなよ、彼女のお前が俺の店来る意味ってあんの?つーか前もそうやって言ってセクキャバやってたじゃん。だからセクキャバ辞めてもう俺の店にも来るなって言ったじゃん。だから最近は来なかっただろ、なのにヘルスで働いてんのは何でだよ」

俺はキレて一気に喋った

レナはびっくりしてた

そしてレナがありえないことを言った

⏰:07/08/03 13:58 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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