俺がホストじゃなかったら
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#351 [ゆう]
めっちゃ遅れてごめんなさい
仕事のトラブルはまだ片付いてないんですけど待ってくれてる人がいるんで更新して行きますね
:07/09/26 00:54 :D902iS :☆☆☆
#352 [ゆう]
それから暫くして、俺が任されることになった新店舗がオープンした
立地条件がいいせいもあってか売り上げは好調で、だんだん俺はホストという仕事に対しての自信と感覚を取り戻し始めた
ルイは俺について来てくれた
その当時の俺はがむしゃらに働いた
:07/09/27 02:54 :D902iS :☆☆☆
#353 [ゆう]
まだレナを忘れてはいなかった
街中でよく似た後ろ姿を見つけた時
同じ香水の匂いがした時
レナが働いていた店の前を通り過ぎた時
灯りのついていない家に帰った時
生活の中のどれも全てが、レナを忘れさせてはくれなかった
:07/09/27 02:58 :D902iS :☆☆☆
#354 [ゆう]
そんな時俺はまた、知らなくてもいいことを知ってしまう
それでいつも傷ついて来たのに
「○○のセイヤ、引退らしいよ」
そう教えてくれたのは俺の客だった
:07/09/27 03:17 :D902iS :☆☆☆
#355 [ゆう]
俺はその話題に少し食いついた
「まじで?じゃあ今度のでかいイベントってセイヤさんの引退イベントなんだ」
そう言った俺に客は続けて
「今セイヤって全盛期なのにねー、もったいない。結婚するから辞めるんだって」
と教えてくれた
:07/09/27 03:22 :D902iS :☆☆☆
#356 [ゆう]
大嫌いなセイヤと同業じゃなくなることに少し喜びを覚えたけど、今が一番いい時期なのに結婚のために辞めれるなんてすごいな、とも素直に感心した
次の言葉は、聞きたくなかった
「レナ、だっけ?その子と結婚するらしいよー。まぁ前から噂あったしね」
:07/09/27 03:26 :D902iS :☆☆☆
#357 [ゆう]
レナとセイヤが結婚‥?
俺の乏しい思考能力では追いつかないような受け入れがたい現実だった
「‥それほんと?」
「ほんと。知らなかった?ユウは噂とか疎いからねー」
俺は気が遠くなりそうだった
:07/09/27 03:31 :D902iS :☆☆☆
#358 [ゆう]
それから偶然、レナとセイヤが二人で歩いてる所を目撃することもあった
その時の俺はただ、遠くから見ているだけ
レナは、俺といたあの頃より幸せそうだった
それならいい
レナが幸せなら
悲しいけど、そう願う以外なかった
:07/09/27 03:51 :D902iS :☆☆☆
#359 [ゆう]
俺の気も知らないで、月日は巡ってく
ある日、一本の電話から、俺はまた新しい事実を知ることになる
「ユウ?久しぶりー」
かかって来た電話の相手はトウヤだった
:07/09/27 04:06 :D902iS :☆☆☆
#360 [ゆう]
「俺さ、結婚するんよ」
トウヤは俺にそう言った
「マジで?いつ?」
突然の知らせに俺は驚いた
「来月の下旬!日程詳しく決まったら連絡するから来てよ」
「おー行く行く!おめでとう!」
俺は自分のことのように嬉しくなった
:07/09/27 04:10 :D902iS :☆☆☆
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