俺が一番と思った女2
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#400 [しゅん]
《昔に戻りてぇな》

久しぶりに俺の部屋の屋根に寝そべって空を眺める。
冷たい風がなぜか気持ちい。

「まじ。戻りてぇな」

《ここに寝たら、まじ昔思いだすな〜やべぇ》

「何かあったらここ上って星見よったもんな」


一時2人とも黙ったまま時間が流れた。

⏰:08/08/26 16:08 📱:PC 🆔:XOv/qvuQ


#401 [しゅん]
《もしさ、お前の親父が生きとったら、今のお前見てビックリするやろうな》

「イケメンすぎて?」

《バカか!こんなでかくなってちゃ。態度が》

「はぁ〜?態度かちゃ!」

《ウソウソ!全部がちゃ。人間として。
最近さ、お前を見よってほんと成長したなぁっち思うんちゃね》

「まじかちゃ??」

《おう!何か、一皮剥けたっちゅーか人間としてでけくなったなっち》

⏰:08/08/26 16:27 📱:PC 🆔:XOv/qvuQ


#402 [しゅん]
「どしたん?今日、偉い褒めるなお前。何か頼みごとでもあるんか?金?笑」

《そそ。金がねぇでさ…10万ばかり…っち真剣に話しよんぞちゃ》

「わりーわりー。そんな褒められたら、何か調子狂うやんけ」

《まーなー。俺がお前を褒める時は野球のことしかねぇもんな》

「それ!好返球したときかナイスバッティングした時しかねぇけね」

《いやいや、それ以外にもあるやろ!!でも、最近ほんと思うわー》

⏰:08/08/26 16:28 📱:PC 🆔:XOv/qvuQ


#403 [しゅん]
「未来と別れてからっちこと?」

《そーやな。実際、お前らが別れて俺も辛かったけど。
でも、俺も祐子と別れてほんとに気持ちが理解できたっちゅーか。
こんな気持ちやったんやなっち》

「ん〜まぁ。今はあん時よりマシやけどな」

《すげーと思うよ。今のお前は。》

「どうすげーんかちゃ!」

《いや、何かにじみ出とるっちゅーか。口で言えんけど》

⏰:08/08/26 16:28 📱:PC 🆔:XOv/qvuQ


#404 [しゅん]
「何やそれ!まぁ、これで成長してねかったら問題ありやろ?」

《やな!今の俺には想像もできんけどな。お前みたいになれるのは》

「あたりめぇやろ。そんだけ相手に真剣やったっちことちゃ。俺だってそうやったんやけ。」

《一年かー。先が遠いな》

「いや、一年っち限らんばい?二年かもしれんし、半年かもしれんし。それは人によって違うやろ」

《あーーーー先が思いやられる。》

⏰:08/08/26 16:29 📱:PC 🆔:XOv/qvuQ


#405 [しゅん]
「まぁ〜なるようにしかならんちゃ!俺、ちょっと動きそうやし」

《は???何かちゃ!!お前俺に話してねぇことあるやろ?》

「聞きてぇ?」

《聞きてぇ!》

「ん〜〜澤田さんおったやん?澤田さんからさ…」

⏰:08/08/27 16:08 📱:PC 🆔:gdPsLdLU


#406 [しゅん]
そう言いかけると嵐から先に出た。

《告られたか???》

「いや、それ俺が言うことやろ!!」

《そうか〜!!ついに来たか!んで?いつ言われたん?》

「先週頭」

⏰:08/08/27 16:09 📱:PC 🆔:gdPsLdLU


#407 [しゅん]
《何ですぐ言わんのかちゃボケ!何ち言われたん?》

「いや、それは言わんけど。とりあえず好きやって言われた」

《まじ〜?好きっちストレートでいいよな!
まぁお前そろそろ言われるやろーっち覚悟はあったやろ?》

「んー。ないっち言ったら嘘になるかもしれんけど。飯誘われてさ。今日来るかもとは思った」

⏰:08/08/27 16:09 📱:PC 🆔:gdPsLdLU


#408 [しゅん]
《うぃ〜。やっぱ予感みたいなんはするよな。んで?どーするん?》

「いやーそれがな〜…自分の気持ちに嘘はつきたくねぇし。かといって答えが出るわけでもなく…」

《やろーな。お前の気持ちすっげぇわかるわ。未来が忘れられてねぇかどうかっちことやろ?》

「んー。」

《それは、いくら悩んでもすぐに結果は出らんと思うけど?あんな状況で別れることになって。
実際、今未来には彼氏がおって。それも、引きずる原因にもなっとる。
未来のことを真剣に考えてとったのはお前自身なんやけさ。
今、自分がとった行動を後悔しても何も先は変わらんやん。
これからやねん?》

⏰:08/08/27 16:10 📱:PC 🆔:gdPsLdLU


#409 [しゅん]
「よなー。自分でも何となくわかっとるん。このまま未来のことを引きずったって何も変わらんっち。
ただ、澤田さんに逃げるのはしたくねんちゃ。
結局、自分の中で整理できてねかったら、出る結果は目に見えとるやん?」

《まぁな。でも、一歩前に出るっちことも大事ぞ?
進めば見えてくることだってある。それはお前の勇気やろ。》

「そやなー。」

⏰:08/08/27 16:11 📱:PC 🆔:gdPsLdLU


#410 [しゅん]
《澤田さん自体はどーなん?有?無?》

「…」

《いや、あんだけキレイな人やったらアリに間違いねぇね。》

「そーいう問題か?」

《いやいや、冗談やって。性格的にどーなん?》

「んー。無やねぇ。」

⏰:08/08/27 16:11 📱:PC 🆔:gdPsLdLU


#411 [しゅん]
《なら、いいやん!ってかお前上から目線やけど》

「いや、お前がそんな聞き方するけやろーが!!」

《だって…笑 まぁ、悩んで過去に戻るぐらいなら先に進んだが、状況はかわるっち言いたいだけ」

「そやな。今更、未来に戻る必要はねぇか」

《っと俺は思うけど?未来は進んどるんやから》

「…っちそんな簡単に言えることやねぇけど。ちょっと前向きに考えれるかも。」

《それでもし澤田さんとダメになっても、そん時はそん時。
先はわからんのやけさ》

⏰:08/08/27 16:12 📱:PC 🆔:gdPsLdLU


#412 [しゅん]
そう言われ、澤田さんの一言一言を思い出していた。
好きっち言われた瞬間、何も考えられなかった。

昔はしょっちゅう言われていた言葉。
放課後、どっかに呼び出されてはこの言葉を聞いてきた。
あの時は好きの言葉の重みなんか全然わかってなかったし、感情すら理解していなかった。

でも、未来という女と付き合って好きになって、この二文字が何を意味するのかやっとわかった。
色んな女にいろんな告白されてきたが、好きの意味がわかった今、付き合うことだけやなしに全てに対していい加減だった自分が情けない。
みんなに申し訳なくて仕方がない。
自分のいい加減さに呆れる。

でも、今は違う。

⏰:08/08/27 16:14 📱:PC 🆔:gdPsLdLU


#413 [しゅん]
またも嵐が俺の本当の気持ちを引き出してくれた。


もう迷いはない。

散々悩んで出した答えや。

後悔は絶対しない。

⏰:08/08/28 15:09 📱:PC 🆔:ieR2CZ9c


#414 [しゅん]
その夜。

澤田さんに連絡して、この前の返事をすることを伝えると緊張しているのか、かなり焦っていた。
その影響か俺もかなり緊張している。

「久しぶり!この前の返事、話そうと思って電話したんやけど、今から会える?」

[あっうん。でも今すっぴんなんよ。ちょっと用意してからでもいい?]

「いや、別にすっぴんでもいいけん、今から行くけ!」

[いや!!ちょっと待って!!]

「とりあえず、下に着いたら連絡するけ!じゃ!!」

そう言って電話を切った。
まじ澤田さん、用意するのおせーし、そんなん待ってられんけさ。

⏰:08/08/28 15:10 📱:PC 🆔:ieR2CZ9c


#415 [しゅん]
30分ぐらいして家に着き、連絡するとバタバタ降りてきた。

確かにすっぴん。
別に俺はすっぴんやからっちどーのこーの思わんけど…
ほんとにすっぴんやった。
全然きれいやったけどな。

⏰:08/08/28 15:11 📱:PC 🆔:ieR2CZ9c


#416 [しゅん]
[すっぴん恥ずかしい]

「いや、全然普通やし。全然かわらんな」

[全然変わるし!!もうほんと嫌]

「俺、そんなん気にせんし、ええやん!」

[考えてくれた?この前の返事]

「おぅ!!めちゃめちゃ考えたで!頭おかしくなるぐらい」

[ちょっと怖いな…]

そんな弱気な一面も可愛いと思ってしまった。

⏰:08/08/28 15:12 📱:PC 🆔:ieR2CZ9c


#417 [しゅん]
「ん〜何から話したらええんやろ。俺なりに真剣に考えたけん。」

[うん。ありがと。ちゃんと聞く勇気持ってきたよ]

フラれるっち思ったんやろーな。
そんな表現の仕方をするのはずりーなと思いながら、俺も緊張していた。

⏰:08/08/28 15:13 📱:PC 🆔:ieR2CZ9c


#418 [しゅん]
「本気で俺のこと好きか?」

[うん!大好き!!超好き!!]

満面の笑顔で笑いながら言う

[ 好き ]

の二文字は
ストレートに真っ直ぐ俺の心に届いた。

こんなドキドキしたんは、いつぶりやろう…

⏰:08/08/29 13:52 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#419 [しゅん]
「そっか!俺と付き合ってくれるか?」

[え??]

一瞬、会話が止まる。
予想してなかった答えやったんやろーな。



俺は澤田さんと幸せになれるように頑張りたい。
そう思った。

これが俺が出した答え。

そう決めた。

⏰:08/08/29 13:53 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#420 [しゅん]
「俺と付き合って?」

[え???本とに??いいの??]

「おぅ!よろしく!!仲良くやってこな^^」

そう言うと、ほんとに気がおかしくなったみたいにはしゃいでいた。
何回も同じこと聞くし、叫ぶし、震えよるし…
若干、気持ち悪かった。笑
そんだけ俺に本気やったんやなっち改めて思った。

⏰:08/08/29 13:53 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#421 [しゅん]
[ほんとにいいんよね?]

「いいっち言いよるやんけぇ!!」

[彼女?]

「そう、たった今からお前は俺の女」

[…]

「何で黙るんかちゃ〜〜!!」

ふと見ると、目から涙が出ていてビックリした。

「どした?俺何か言ったか?」

[ううん。嬉しい。]

そんな姿を見ると、無性に抱きしめたくなった。

⏰:08/08/29 13:54 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#422 [しゅん]
「今日から、優歌っち呼ばないけんな。何がいい?ゆうちゃんとか何でもいいで?」

[優歌がいい]

「そか!!じゃあ、澤田さんで行くわ!!笑」

[いや!!!!]

からかうとムキになる。
出会ったころと変わらず。

⏰:08/08/29 13:55 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#423 [しゅん]
「優歌やんな!!はずかしっ!!!」

[あたしも下の名前で呼んでいいの?]

「もち^^何でも好きな呼び方でどーぞ」

[今まで読ばれたことのない呼び方がいいなぁ〜〜]


ほんま、女っちこのセリフ言うよな??
未来と付き合う前、女からたいがい色んな呼ばれ方しよったけど、ほっとんどコレ言われたし。
多分、もう呼ばれたことない名前なんかねぇと思う。

⏰:08/08/29 13:56 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#424 [しゅん]
「多分、呼ばれてない名前とかねぇよ?」

[何で????]

「いや…」

[何で何で?????]

「聞きてぇ?」

[聞きたい!!!!!]

「言いたくねぇ」

[聞く!!!]

「後悔せん?」

[せん!!!!!]

⏰:08/08/29 13:56 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#425 [しゅん]
「俺、未来と付き合う前までな、めちゃめちゃ色んな女と遊びよったんちゃ。
ほんと、女がおらんやった時期とかねぇし。
そん時の女たちも同じこと言って、色んな呼ばれ方しとるから…
ねぇと思うよ?」

そう言うと、無言。

「ヘコんどるやんけ〜〜!!」

[別にヘコんでない]

「明らかにヘコんどるやん。やけ言いたくねかったんちゃ」

⏰:08/08/29 13:56 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#426 [しゅん]
[今は違うよね?]

「そやな。あん時の俺は本気で人を好きになったことねかったけね。
今は違うで?一途やし」

[ほんとに?]

「おう!」

[あたしのこと本気?]

「信じれん?」

[ううん。信じる]

「ほんとか〜?」

⏰:08/08/29 13:57 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#427 [しゅん]
[信じるよ。もし本気やなくても…あたしが本気やから。本気やなくても本気にさせる!]

「自信満々やな!本気やから。信じてや」

[うん!ずっと好きやった気持ちがやっと繋がった]

「俺がいんやろ?俺やないとダメなんやろ?笑」

からかい混じりに言うと、また目に涙がたまっていた。

[ほんとに嬉しい。ありがとう]

「こちらこそありがとうやな。そんなずっと思われとったんまじ嬉しいわ!」

そう言うと、俺に向かってニコっと笑った。

⏰:08/08/29 13:57 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#428 [しゅん]
でも、その裏には何かあるよう感じで引っかかった。
未来のことか…?


「…未来のこと気になる?」

聞くか迷った。
澤田さんが俺と未来のことをどう思っているのか。
過去にこだらん女もおれば、こだわる女もおる。
澤田さんは未来のことをどう思っているのか、俺も気になっていた。

⏰:08/08/29 13:58 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#429 [しゅん]
[うん…]

不安そうにする顔をした。
そうよな…
あんな話して、気にならんわけねぇな。

「正直言うと、澤田さんに対して好きっちゅー気持ちがはっきりしたわけやないんな。
でも、俺は未来のことはもう過去として、優歌と頑張りたいっち思ったん。
未来はもう関係ねぇよ。
やから、一緒にやってってくれんか?
信じれん部分もあると思うけど、それは俺自身が不安にさせんように努力する。
もし、嫌なとことかあったらちゃんと言ってな?
曖昧なまま進みたくねぇし、溜め込んでほしくねぇけん」

そう言うと、益々涙が溢れてきた。

⏰:08/08/29 14:34 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#430 [しゅん]
「俺泣くようなこと言ったか??」

[ううん…嬉しい]

「嬉しいなら、笑えや!!ボケ」

[小彩くんに、優歌っち呼ばれる日が来るとは思わんかった。
絶対フラれるっち思ったもん]

「やろーな。あの反応はフラれるん覚悟しとったもんな」

⏰:08/08/29 14:35 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#431 [しゅん]
[だって〜〜]

「じゃあ、ふればよかったな!期待通りに。そんで大どんでん返し^^」

[こわ…]

「冗談やんけ〜〜〜!まじ真剣やったし」

[ちゃんと伝わったよ!]

「そか!ならよかった。これから頑張っていこうな」

[うん!!]

⏰:08/08/29 14:36 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#432 [しゅん]
この日。

[澤田優歌]

こいつは俺の彼女になった。


『一ノ瀬未来』

こいつは過去の人に変わった。
傷や痛み胸にしまう。
楽しいかったことも、辛かったことも全部過去。

⏰:08/08/29 14:36 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#433 [しゅん]
『思い出』


今は、そう呼べる。



別々の人生を歩むことなんか考えられなかった。
笑顔は俺の宝物やった。
自分の物にしておきたくて仕方なかった。


本気で…
本気で好きやった。

⏰:08/08/29 14:37 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#434 [しゅん]
「ごめん」はもう言わん。


でも、やっとこの言葉が言える。

「サヨナラ」



心から思う。

「幸せになれよ」





そして…

「未来。ありがとう」

⏰:08/08/29 14:38 📱:PC 🆔:sTkxGpq6


#435 [しゅん]
三年の終わり。

大学生活も残り一年。
そう考えると四年間は早かった。

いよいよ最終学年に入り、野球の引退が近づく。
教師になれば、自分が野球をするのはこれが最後。
そう思うと、寂しかった。

⏰:08/09/01 15:58 📱:PC 🆔:fnmVG45k


#436 [しゅん]
物心ついた頃から、嵐と一緒に
小学校
中学校
高校
大学
と、ここまで同じ人生を歩んできた。
俺の人生は嵐なしでは語れない。

女々しいっち思われるかも知れんけど、基本、何をするでも俺らは一緒やったし。
むしろ、よく考えたら嵐なしでは生きてきてねぇけね。

⏰:08/09/01 15:58 📱:PC 🆔:fnmVG45k


#437 [しゅん]
これからも、この仲は壊れることなんかねぇはずなんに
寂しいとか不安な気持ちが大きかった。

この先どーなるんやろ…

見えない先に不安と期待とが入り混じっていた。

それでも毎日精一杯楽しみよったんやけどな。

⏰:08/09/01 16:01 📱:PC 🆔:fnmVG45k


#438 [しゅん]
優歌とも順調。

いくら勉強が忙しくても、優歌との時間は大切にしとったし。
そんなんが原因でダメになることなんかまっじで勘弁やった。
優歌自身も俺のこと理解してくれとったし。

たまにのデートは楽しくて、したいことがありすぎて。
優歌の笑顔が俺の疲れを癒してくれていた。

⏰:08/09/01 16:01 📱:PC 🆔:fnmVG45k


#439 [しゅん]
そうやって、あっという間に時が過ぎ
四年、最後の試合も無事に終わった。

全国優勝は出来んかったけど、俺には納得した結果やった。

後輩から、花束とか寄せ書きグローブとか立派な会も開いてもらい、ついに退寮する時がやってきた。
男泣きの聖地か?
っちぐらい、みんなグダグダに泣きまくって
男臭い中にも、めちゃめちゃ感動した最後になった。

⏰:08/09/01 16:02 📱:PC 🆔:fnmVG45k


#440 [しゅん]
無事退寮も済ませ、俺らは一人暮らしに入る。
プロの道やまだ社会人野球を続ける奴は、寮に残って野球するんやけど、事実上、俺らは引退。

嵐と一緒に住もうか!っち話になっとったんやけど
二人ともの生活のリズムが今までみたいに一緒やねぇけん、お互いバラバラで生活することになった。
それでも、探しまくって隣同士に住めるマンションにした。笑
何かあればお互いの部屋を行き来できるように、合鍵も作った。

⏰:08/09/01 16:03 📱:PC 🆔:fnmVG45k


#441 [しゅん]
嵐は就活、俺は学校・勉強と全く違うリズムの生活をしていた。

何か、今までがウソみたいな生活やったな。

⏰:08/09/01 16:03 📱:PC 🆔:fnmVG45k


#442 [しゅん]
優歌も同じ四年生。
授業もすくねぇし、バイト意外のときはほとんど俺の家にいた。
飯作ってくれたり、掃除してくれたり。

ほんま、憧れていた生活。

⏰:08/09/01 16:04 📱:PC 🆔:fnmVG45k


#443 [しゅん]
でも、同棲だけはしたくねかった。

プライベートのない生活は無理。
それが俺の正直な気持ちかもしれん。

っちゅーか、俺は同棲するなら結婚っち思うし。
同棲したほうがいいっち言う人もおるけどな。
俺は反対派。

⏰:08/09/01 16:04 📱:PC 🆔:fnmVG45k


#444 [しゅん]
優歌はかなりしたがっていたが、相手の親の問題やもちろん自分の親も。
そんな責任は取れんし、ましてやまだ学生や。
親に学費や生活費を出してもらいよんのに、そんなことする気はさらさらなかった。

憧れと現実

全くの別もんや。

そのことで何回もケンカした。
何度同じ説明をしても優歌はわかってくれず、同棲の文字が出ると毎回険悪な雰囲気になるのが嫌やった。

⏰:08/09/01 16:04 📱:PC 🆔:fnmVG45k


#445 [しゅん]
優歌は俺の家に入り浸り、帰らない日々が続く。

「今日は家に帰れ。家まで送るけん。」

[嫌!!今日まで泊まる!!]

「今日まで今日までっち。そうやって、ずっとおるやん。おばちゃんも心配するけんさ、お願いやけ今日は帰って。」

[一緒におりたくないと?]

「そーいうことやねぇでさ!嘘ついて俺ん家泊まるんやろ?そんなしょーもない嘘つくぐらいなら帰れって。」

⏰:08/09/02 11:21 📱:PC 🆔:EMltFg0w


#446 [しゅん]
ぢゃあ正直に言う!!]

「言えるんか?彼氏の家に泊まるっち。言えるなら言え!おいちゃんにも言えよ!」

[何で?何で泊まったらいけんの?一緒におりたいんやもん]

「俺だって一緒におりたくねぇわけやねんちゃ。ただ、メリハリっちゅーかダラダラ行きたくねん。
お前のこと大事にしたいけん、家に帰すんやろ?」

[大事にされてるとか全然感じんもん]

「何でかちゃ!!俺がお前の親にどう思われようが関係ねぇんか?
これからのことを考えるけん、そこらへんはちゃんとしときてぇんやん!
もうお願いやけ俺の気持ちわかってや…」


そう言っても優歌は納得した様子ではなかった。

⏰:08/09/02 11:21 📱:PC 🆔:EMltFg0w


#447 [しゅん]
何でわかってくれんの?
いい加減にしてくれ。

俺の中でイライラがたまっていた。


その日は無理矢理車に乗せて家に帰した。
それでも、俺の話を聞き入れようとしない優歌に俺は厭きれ返っていた。

⏰:08/09/02 11:34 📱:PC 🆔:EMltFg0w


#448 [しゅん]
それから何日かして。

学校から戻ると、俺の部屋の電気が付いている。

嵐か?いやそれなら連絡あるはずやし…
俺付けっぱなしで出てきたやっか?とか思いながら部屋に戻るとそこには優歌がいた。

⏰:08/09/02 11:35 📱:PC 🆔:EMltFg0w


#449 [しゅん]
「お前、何しよん?」

優歌に合鍵は渡してねぇ。
部屋に入っていることの意味がわからんくて強い口調で言ってしまった。

[おかえり〜〜〜]

そんな俺をよそに笑顔で出迎える優歌。

「いや、何で俺の部屋に入れとんの?」

[嵐くんに開けてもらったん]

「は?何で?」

[だって、しゅんに連絡したら、帰れっち言われると思って]

勝手に入ったこともやけど、しょーもない理由で嵐にわざわざ開けさせたことがありえんし。

⏰:08/09/02 11:37 📱:PC 🆔:EMltFg0w


#450 [しゅん]
「お前さ、自分がしよることわかっとん?」

[何で?ダメやった?]

こんなこと返す時点でわかってねぇ。
怒る気力も失せて、ため息が出た。


そんなタイミングで嵐から電話が入る。

⏰:08/09/02 11:37 📱:PC 🆔:EMltFg0w


#451 [しゅん]
「もしもし?」

《おーしゅん!さっきさ、ちゅーかだいぶ前やけど。
優歌ちゃんからお前に鍵貰うの忘れたっちゅって電話あったんちゃ!
部屋開けてっち言われたけん、開けたけ〜!
お前優歌ちゃん来るのわかっとるんなら、ちゃんと鍵あずけとけよ!!
帰ったら、部屋におると思うけ!!泥棒やねーぞ!笑
ちょっと色々しよったら連絡遅れた!ごめん!
俺、会社に行かないけんやったけバタバタしとってあんま優歌ちゃんの相手出来んやったんちゃね!
優歌ちゃんにごめん!っち言っとってや〜。》

「まじごめん!会社間に合った?」

⏰:08/09/03 15:20 📱:PC 🆔:blljirTY


#452 [しゅん]
《おう!ぎりぎり!!お前の鍵を部屋に置いとったけさ、取り帰ったん。
セーフやった!!
いつ帰るかわからんお前を外で待つのもどーかと思ったけさ。
鍵、優歌ちゃんに預けたままやけ貰っとって!!》

「まじわりーな!!ごめん!鍵貰っとくけ!」

電話を切って。
更にイライラが増す。

⏰:08/09/03 15:21 📱:PC 🆔:blljirTY


#453 [しゅん]
「ちょっと話そうや。」

[何を?]

「いいけ。ちょっと座って」

さすがに俺の態度で状況を読み取ったのか、素直に座った。

⏰:08/09/03 15:21 📱:PC 🆔:blljirTY


#454 [しゅん]
「あんな、最近のお前ちょっと過剰すぎん?何かあった?」

[ううん。]

「ほんとのこと言えよ?」

[別に何もないよ!]

「あのさ、泊まる泊まらんにしてもそうやし、お前の行動がちょっとイラっちするんちゃね」

[・・・]

⏰:08/09/03 15:24 📱:PC 🆔:blljirTY


#455 [しゅん]
「今日も、こうやって俺に何も連絡なしに部屋に入ってからさ。
しかも嵐に連絡してわざわざ開けてもらって。
ちょっとおかしいと思わん?」

[だって…]

「だってなん?」

[…]

黙る優歌。

⏰:08/09/03 15:25 📱:PC 🆔:blljirTY


#456 [しゅん]
「黙っとったってわからんやん。はっきり言えって。」

[しゅんは来るなっち言うと思ったと!!]

「別に来ることはダメとか言ってねぇやん!ただ、何日も家に帰らんやったりそういうことが嫌やっち言っただけちゃ。お前の親は心配するやろ?
しかも、それやけっち俺の部屋に勝手に入っていいんか?」

[もういい年やもん!!そんなん自分の意思で動いたっていいやん!!
彼女やけ、入ったっていいやん!!]

⏰:08/09/03 15:29 📱:PC 🆔:blljirTY


#457 [しゅん]
「わりーけど、それは別や。彼女やけ勝手に入っていいとか誰が言った?
俺はそんなこと一言も言った覚えはねぇよ。
しかも、お前まだ学生やん。親に学費払ってもらって、生活費出してもらって。
そうやって生活できよんやん?親に干渉して欲しくねぇのもわかるちゃ。
でも嘘ついて家出てきたり、内緒で俺んとこ泊まったり、そんなん俺は嫌なんちゃ。」

[別に親はしゅんっちわかってないんやけいいやん!!あたしが悪いだけで。]

「今はわからんでもそれがわかった時、親はどう思うと思う?
俺、どんな男か!っち思うやろ。
別に何も思わんかもしれんけど、そこらへんのけじめをつけることは悪いことやねぇし。
しとくに越したことはねぇ」

⏰:08/09/03 15:30 📱:PC 🆔:blljirTY


#458 [しゅん]
[そんなんダラダラ言ったって、結局しゅんは自分が大切なんやん]

「何でかちゃ!!お前との将来を考えるけんそうなるんやねんか?」

[将来?何それ。結局綺麗事やろ?自分がマイナスイメージでおりたくないだけやん。]

どれだけ俺の気持ちを伝えようとしてもわかってもらえない。
何でかちゃ!!っち何度も何度も頭ん中で怒鳴った。

「何なんお前。先のことを考えとるのは俺だけか?」

[そんなん知らんし。]

⏰:08/09/03 15:30 📱:PC 🆔:blljirTY


#459 [しゅん]
「お前の勝手な行動で色んな人に迷惑かけよんのわからんの?
嵐にだってそうやし。
お前中心で動きよるっち思ったら大間違いぞちゃ!!
正直言うけど。
お前が俺の家に毎日泊まってさ、俺の生活完全プライベートなしなんよな?
勉強だってせんないけんし、他にしたいことだってあるん。
自分の女でも多少は気ぃ使うし、一人の時間も欲しい。
イライラする部分も多々あるんちゃ。
お前は帰りたいとき帰るかもしれんけど、俺の気持ちはどうなるん?」

[そーなんや。じゃあもう一生来んどく。
何かショックやなー。一緒におってそう思われとったんは。
あたしはアンタの欲求を満たすものでしかなかったんやね。道具道具。
未来ちゃんやったらこんなことないんやろーなー。]

さすがにここまで言われたら、俺の中で何かが吹っ切れた。

⏰:08/09/03 15:31 📱:PC 🆔:blljirTY


#460 [しゅん]
「いい加減にしとけちゃ!何かそれ。
そう思うなら、そう思っとけやボケ!とぼけんなよ!さっさ帰れ!!」

[言われんでも帰るし!まじアンタなんかと付き合わんどけばよかった]


アンタっち誰やねん。

付き合わんどけばよかった?
何でかちゃ!!
未来のことを吹っ切って優歌と付き合ったことは間違いやったんか?

⏰:08/09/03 15:32 📱:PC 🆔:blljirTY


#461 [しゅん]
未来の話を出されたこともショックで。
俺は優歌と付き合って未来と比べたことなんかない。
優歌には俺の気持ちなんかこれっぽっちも届いてないと思った。

優歌が俺の家を出て行った後、部屋には虚しさだけが残っていた。

⏰:08/09/03 16:54 📱:PC 🆔:blljirTY


#462 [しゅん]
しばらくぼーっとして、部屋を片付けようとしたとき目に映った物を疑った。


ソファーの上には綺麗に畳まれた洗濯もん。
台所には作りかけの料理。
もしやと思い、風呂に行くと綺麗に磨かれ、湯船には湯がたまっていた。

優歌がいるときには全然気付かなかった。

何でこうなん。
今日に限って…。

⏰:08/09/04 15:14 📱:PC 🆔:2KmY7BFw


#463 [しゅん]
今更、後には引けん。

でも、俺も周りが見えず、感情的になってしまった。
そうなったことは謝るべきや。
自分の中で整理しながら色々と考えた。

⏰:08/09/04 15:14 📱:PC 🆔:2KmY7BFw


#464 [しゅん]
俺が優歌に言ったことは本当のこと。
正直、ほんと窮屈やった。

それなのに、洗濯もん。料理。風呂。
それを見たときは、言ったことを少し後悔した。

優歌が支えてくれていたのも確かや。
でも窮屈やったのは嘘やねぇ。

⏰:08/09/04 15:15 📱:PC 🆔:2KmY7BFw


#465 [しゅん]
とりあえず、回りが見えんで感情的になったことは謝ろう。
そう思って電話した。

でも出ない。

さすがに今の今で出るわけねぇかと思いながら電話を切った。

⏰:08/09/04 15:16 📱:PC 🆔:2KmY7BFw


#466 [しゅん]
メールでごめんっち言うのは嫌やったから、後からかけなおすことにした。
何かメールっち打った本人の気持ちと違った形で相手に伝わることがあるやん?
それが嫌やってからさ。
俺の声と言葉で伝えたかった。

その日は優歌からも電話がかかってこず、俺もかけなかった。

せっかく一人になったのに、勉強も手につかず結局ダラダラして一日が終了。

⏰:08/09/04 15:17 📱:PC 🆔:2KmY7BFw


#467 [しゅん]
次の日、きちんと謝ると優歌からごめんの言葉がでた。
それなりに反省した様子。
一日開いたら、冷静になったみたいで。

でも、そっから何となくうまく行かなかった。
些細なことでケンカになり、何となくの仲直りで終わる。
お互い歩よらず、ギクシャクしている関係のような気がしていた。

⏰:08/09/05 15:49 📱:PC 🆔:rabh/Uxc


#468 [しゅん]
その頃から、優歌と将来のことを話すことが結構あって
何がしたいとかこれからどーするんかとか色々2人で話し合った。

結婚とか子どもとか、そんな深い話とかやねぇで、就職とか将来どーなってたいっちゅー話な。

⏰:08/09/05 15:49 📱:PC 🆔:rabh/Uxc


#469 [しゅん]
優歌は英語がペラペラ。

俺も、付き合って一時して知ったんやけど…笑

そのことを生かすべく、外資系の仕事を受けていた。
何個か内定をもらっていて、どこにするかを悩んでいた。
まぁ、もう就職は決まったようなもん。

⏰:08/09/05 15:50 📱:PC 🆔:rabh/Uxc


#470 [しゅん]
女といえども、外資系の会社のほとんどは転勤もあるし、海外勤務だって普通なことや。
優歌なら、そーいう会社でもやっていけるような度胸もありそうやったし、別に心配はしてねかった。
ただ環境が変わって離れ離れになることは、簡単に考えれることやねぇ。

遠距離。

したことねぇけど、一緒におりてぇ時におれれんやったり、支えてあげれんやったり…
そんなことが当たり前になるんやかっち考えると不安だった。

⏰:08/09/05 15:50 📱:PC 🆔:rabh/Uxc


#471 [しゅん]
その日もなんかの話の流れでそーいう話になって。

「お前さ、遠距離なっても大丈夫な自信ある?」

[ないかな…海外勤務なったら100%無理やない?]

「海外勤務か…そうなったとしても俺はお前に行くなとか言わんし、頑張って欲しいっち思うけどね」

[そーなん?行くなっち言って欲しいかもよ?]

⏰:08/09/05 15:51 📱:PC 🆔:rabh/Uxc


#472 [しゅん]
「んーーー。でも、お前の彼氏である以上、一番の理解者でありたいし、一番応援してぇもんね」

[あたしがついて来てっち言ったらどーする?]

「俺がお前に?」

[うん]

「行かんね。俺にも教師っち夢があって、頑張りてぇし。普通逆やね?」

⏰:08/09/05 15:52 📱:PC 🆔:rabh/Uxc


#473 [しゅん]
[そーかもね。でもさ、あたしは内定決まってて。
しゅんはまだ試験受ける前の段階やん?受かる保証もないし、もし落ちたらついて来てよ]

「は?」

[落ちたらの話ね〜〜]

「俺は天才ぞ?落ちんけ!!」

⏰:08/09/05 15:52 📱:PC 🆔:rabh/Uxc


#474 [しゅん]
そうは言ったものの…

何かそれおかしくねぇ?
受かる保証もない?落ちたらついて来てよ?
落ちる前提で言いよるやん…

俺は優歌を応援したいっち気持ちがあるんに、優歌にはそーいうのがねぇんやかっち…

上手く整理できんやったし、あえて優歌にも突っ込まんやったけど。
何かテンションが下がった。

⏰:08/09/05 15:53 📱:PC 🆔:rabh/Uxc


#475 [しゅん]
そんな時。

何となく勉強もする気がおきんで、嵐に電話すると嵐も暇らしい。
久しぶりに遊ぶことになった。

用意していると、久しぶりにお袋から電話がかかってきた。

帰ってこれるなら、帰っておいでとのこと。

何か、嵐の兄貴と俺の兄貴が2人とも帰ってきとるらしく、みんなで飯を食うことになったみたいや。
嵐に連絡したら、嵐もお袋から連絡があって言われたらしい。
2人で久しぶりに遊ぶ予定が地元に帰ることになった。

⏰:08/09/08 15:22 📱:PC 🆔:XN9it2Gg


#476 [しゅん]
実家に戻ると、久しぶりに全員集合。

外食をし、みんなでボーリングに行った。

その帰り。
俺の兄貴が報告があると言い出した。

【もうここで言わんと、言う機会とかねぇと思うけん!至はもう知っとるけど。いい?】

あっ〔至(イタル)〕っち嵐の兄貴の名前。

⏰:08/09/08 15:23 📱:PC 🆔:XN9it2Gg


#477 [しゅん]
「何かちゃ〜?会社辞めたとか?笑」

俺がからかうと嵐がいいツッコミを入れる。

《いや、それこんなとこで発表することやねぇやろ!!ニート報告されてもこっちがアセるちゃ》

【お前らすき放題言い過ぎやろ!バカ!!】

兄貴も負けてなく反論。

〔お前らさ、ちょっとでいいけ了に話させてやれや!!〕

至が上手くまとめる。
至はいっつもこういう役。

あっ【了(リョウ)】は俺の兄貴の名前ね!!

⏰:08/09/08 15:23 📱:PC 🆔:XN9it2Gg


#478 [しゅん]
【俺、結婚するけ。式は来年の10月5日!まだとりあえずやけど。
先に言っとくけど、できちゃったやねぇけ!】

「まっじ???相手はサナコ???」
《まっじ???相手はサナコ???》

同時に嵐と同じことを言っていた。

【誰が呼び捨てにしよんかちゃ!そそ!サナコ】

お袋を見ると少し驚いていた。

⏰:08/09/08 15:24 📱:PC 🆔:XN9it2Gg


#479 [しゅん]
【サナコとは結婚するつもりでおったし。それはお袋にも話はしとったんやけど。
この場を借りて報告しとく!】

兄貴とサナコさん。

高校生の時から付き合っていて、かれこれ7、8年ぐらいなると思う。
考えたらすげーよね。
7、8年も同じ人とずっと一緒におるっち。

⏰:08/09/08 15:24 📱:PC 🆔:XN9it2Gg


#480 [しゅん]
サナコの紹介も^^

益田サナコ
兄貴と同い年。
高校が兄貴と同じらしくそこで知合ったらしい。
めちゃめちゃ料理が上手い。
めちゃめちゃ優しい。
めちゃめちゃ綺麗。
そんで細い。白い。
看護師さん。
まっじ天使みたいな人。

こんな人を兄貴が手放すわけがねかった。

⏰:08/09/08 15:25 📱:PC 🆔:XN9it2Gg


#481 [しゅん]
サナコっち呼び捨てしたらいけんやろっち感じなんやけど。
いつからか、俺ら2人とも年下なんにサナコに…
最初はサナコサンっち言いよったんやけど、呼び捨てでいいよっち言われて^^;
いつの間にかサナコっち呼び捨てになっとった。

⏰:08/09/08 15:26 📱:PC 🆔:XN9it2Gg


#482 [しゅん]
ちょっと余談…


兄貴が高校に入って土まみれになっていた頃。

サナコは吹奏楽部でフルートを吹いていた。

兄貴の高校では歴代フルートは、綺麗やったり可愛い人が集まるとこやったらしく
もちろんサナコもその一人。

どう考えても繋がらない2人。

⏰:08/09/08 15:28 📱:PC 🆔:XN9it2Gg


#483 [しゅん]
当時兄貴は中学から付き合っていた女がおって
学校の女に一斉興味がねかったらしい。
てか、兄貴めちゃめちゃかっこいいんちゃ!!顔もスタイルもセンスも。
何してもサマになる。
その上、一途。
そーとーモテモテなんに人生を満喫してない兄貴。
勿体ねぇ〜〜〜〜。

⏰:08/09/08 15:29 📱:PC 🆔:XN9it2Gg


#484 [しゅん]
そんな時。

夏の甲子園県大会で兄貴は一年生スタメン。
サナコは吹奏楽の応援で来ていた。

一年生スタメンの時点で、女の子にとってはスーパーヒーローや。
違う学校からも兄貴の学校の試合を見に来ていたらしい。
そん時から結構有名やったからな。

⏰:08/09/09 16:02 📱:PC 🆔:pY5PKf/Q


#485 [しゅん]
大事な場面で自分の仕事が出来る兄貴

【小彩 了】

その日も大活躍で試合も勝利した。

でも、サナコは兄貴に全く興味がなく、何であんなにキャーキャー言われているのかわからんやったらしい。
B線か??笑

⏰:08/09/09 16:02 📱:PC 🆔:pY5PKf/Q


#486 [しゅん]
兄貴もサナコの存在は知らない。

夏の大会が終わった後、そーとーいっぱいの女から告白されたらしく、困っていたのを俺も覚えている。
まじすげかった。
家に電話がかかってくるし、ピンポン鳴るし。
それ全部兄貴のお客さん。
彼女立候補の方達。
まっじやべかった。

⏰:08/09/09 16:03 📱:PC 🆔:pY5PKf/Q


#487 [しゅん]
んで。
そんな時、アクシデントが起きる。

野球部が夏休みにグランドで練習をしていた時、
先輩がバッディング練習で打った打球が兄貴の友達のサッカー部の頭に当たり、そのまま気を失った。
その場にたまたま友達とサボっていたサナコも居合わせ一緒に応急処置をした。
サナコのおばちゃんは看護師でサナコも看護師希望。
手早く処置していたらしい。
サナコのおばちゃんのいる病院に運ぶことになって
兄貴とサナコと先生で一緒に救急車に乗った。

⏰:08/09/09 16:08 📱:PC 🆔:pY5PKf/Q


#488 [しゅん]
それが2人の出会い。


出会いが救急車っち・・・
まぁ、ある意味忘れられんけ、よかったんかも^^;

それがきっかけで仲良くなり、付き合うことになった。
サナコが押せ押せやったらしーし^^
興味なかったくせにな〜〜〜笑

⏰:08/09/09 16:09 📱:PC 🆔:pY5PKf/Q


#489 [しゅん]
でも、当時兄貴には彼女がおって、あのサナコが相手にもされんやったらしーけね。

恐るべし了。

付き合うことになったっちことは、兄貴に何か心境の変化が起きたんか…
それは聞いてない・・・
恋はフィーリング、タイミング、ハプニングで出来とるけね笑
何かあったんやろ!

⏰:08/09/09 16:10 📱:PC 🆔:pY5PKf/Q


#490 [しゅん]
まじ、人生何があるかわからんけね!!
その打球が兄貴の友達に当たらんかったら2人は付き合ってねぇと思うし。
サナコが部活をサボってグランドにおらんやったら…
ほんときっかけっちすごいと思う。

あっ兄貴の友達は何事もなく、今はピンピンしとる^^
よかった^^

⏰:08/09/09 16:10 📱:PC 🆔:pY5PKf/Q


#491 [しゅん]
それから、ずーーーっと一回も別れず、今まで付き合ってきた2人。

そんな2人がついに結婚っち。

言われてみれば全然自然なことかもしれない。
でも、全く思ってもいなかった。

⏰:08/09/09 16:11 📱:PC 🆔:pY5PKf/Q


#492 [しゅん]
【お袋にはいずれ、ちゃんと2人で挨拶しに来るけ!こんなとこで報告してごめんな】

そう言う兄貴はめちゃめちゃ大人に見えて、かっけかった。
お袋はほんとに嬉しそうで安心した様子。
でも、どこか寂しそうな感じもした。

⏰:08/09/09 16:11 📱:PC 🆔:pY5PKf/Q


#493 [しゅん]
〔お祝いせんといけんやろ?〕
至も嬉しそうに笑っていた。

そのまま居酒屋で三次会。
みんなで乾杯して、その日の記憶がないぐらい飲んだ。
何かたのしーでからさ。

兄貴が結婚っち。

⏰:08/09/09 16:12 📱:PC 🆔:pY5PKf/Q


#494 [しゅん]
でも…
結婚式の日。

それは未来の誕生日。

未来の姿を思いだしてしまい、切なくなったのは確か。
優歌とうまくいってないからなのか。
ただ、思い出してしまっただけなのか。

自分でもよくわからなかった。

⏰:08/09/10 16:05 📱:PC 🆔:HdnagBYs


#495 [しゅん]
昼ぐらいに起きると、俺は嵐の部屋で寝ていた。
嵐を見るとまだ爆睡状態で気持ち良さそうに寝とったから、何も言わず家に戻った。

お袋は飯を作っていて、俺の腹も丁度減ってきた感じ。
久しぶりにお袋の料理を食べれると思うとテンションが上がった。

「やべーーー。そーとー腹減った。」

{もう用意できるよ!テレビ見ながら待っとき?}

こんな会話どんだけぶりなん!っちゅーぐらい話してねぇ気がした。

⏰:08/09/10 16:07 📱:PC 🆔:HdnagBYs


#496 [しゅん]
飯を食い終わって。
久しぶりに親孝行でもするかと気合が入った。
なんに、お袋は俺は座ったままでいいと言い、何から何までやってくれる。

「座っとけやぁ!」

っち言っても無駄。

⏰:08/09/10 16:07 📱:PC 🆔:HdnagBYs


#497 [しゅん]
家におっても…と思い、お袋の買い物に付き合った。

「何年ぶり?こんなん2人で出かけたこととか、まっじ久しぶりやねぇ?」

{ほんとやね。}

色々周り、まぁ俺の服とかも色々買ってもらったりしたんやけど…
晩飯をおしゃれなレストランで食べた。

⏰:08/09/10 16:07 📱:PC 🆔:HdnagBYs


#498 [しゅん]
食い終わってまったりしとるとき。

今まで結構テンション高めやったのに、急に元気がないように思える。

「お袋、何かあったん?せっかく俺が帰ってきてるんやから嬉しがれよ!」

その何気ない言葉にお袋は意外なことを口にした。

⏰:08/09/10 16:08 📱:PC 🆔:HdnagBYs


#499 [しゅん]
{しゅん、未来ちゃんとは別れたと?}

ドキっとする俺。
未来と別れたことは言ってない。
てか、言うタイミングもねかったし。
もう二年近くたつし、今更?っち感じでもあった。

⏰:08/09/10 16:08 📱:PC 🆔:HdnagBYs


#500 [しゅん]
「あー。ごめん!言ってねかったね…
結構前に別れた。
今は新しい彼女もおる。今度紹介するな!
何で急に未来のこと聞いたん?」

{最近、未来ちゃんの話も聞かんし…と思って。
別れたんやね}

⏰:08/09/11 15:19 📱:PC 🆔:lFP3X0uM


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