俺が一番と思った女2
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#560 [しゅん]
久しぶりすぎるぐらい久しぶりに未来と会う。

今、何をしているのか。それすら知らない。
学生なのか。社会人になったのか。

それから、何の病気かも。
緊張の中に不安も入り混じり、焦っていた。

病院に着き、受付に病棟を聞いて未来の病室に向かった。
未来が入院している階のナースステーションで、未来の病室を聞くと個室だと言う。

⏰:08/09/26 16:10 📱:PC 🆔:LG7pdgeQ


#561 [しゅん]
嵐に
「お前ちょっと待っとって。俺一人で行きてぇけん」
と言うと

《おう!わかった》
そう言って嵐は談話室に入った。

未来の病室の前で足が止まる。


『一ノ瀬未来』


号室の下に名前のプレートが入っていて、まじで未来はここに入院してるんやと思うと居たたまれなかった。

⏰:08/09/26 16:12 📱:PC 🆔:LG7pdgeQ


#562 [しゅん]
コンコン。
ノックをしてドアを開ける。

『んーーーい』

カーテンで未来の姿は見えない。
ただ声を聞いただけで、涙が出そうになった。
グッと堪え、カーテンの隙間から顔を出した。

⏰:08/10/01 15:36 📱:PC 🆔:P.M4dprA


#563 [しゅん]
「久しぶり!」

未来は俺の目を見て視線を離さない。

「急に来てごめんな!これお見舞い」

そう言っても未来は何も発しなかった。

「無視はねぇやろ?冷蔵庫入れとくぞ」

チーズケーキを冷蔵庫に入れ、振り向くと未来の目から涙が溢れていた。
それを見てつられて俺も泣きそうになる。

⏰:08/10/01 15:36 📱:PC 🆔:P.M4dprA


#564 [しゅん]
でもそんな間もないくらい、俺は自分の目を疑った。

未来はありえないぐらい痩せていて、ガリガリ状態。
下膨れだったほっぺたはコケ、でかかった目がますますでかく見える。
ぽっちゃっちした体系やったのに、ベットから出ている上半身だけでも見るに見かねんぐらい痩せている。

そして、手には点滴の管が繋がれとって色んなところに青じみがあった。

⏰:08/10/01 15:37 📱:PC 🆔:P.M4dprA


#565 [しゅん]
「うそやろ…」

心の中でそう叫んでいた。

めちゃめちゃ動揺していたが、それを未来に悟られるまいと必死で隠す。


「何で泣くん??お前どすっぴんやな!」

そう言っても未来は何も言わず、俺の目を見たまま離さない。
目からは止むことなく、次々と大粒の涙が溢れていた。

⏰:08/10/01 15:37 📱:PC 🆔:P.M4dprA


#566 [しゅん]
「何かしゃべれや〜」

そう言ったまま2人とも黙ってしまった。

『お見舞いありがと』

ちっせー声で未来がしゃべる。
でも、声がこもっていて聞き取りにくかった。

⏰:08/10/01 15:39 📱:PC 🆔:P.M4dprA


#567 [しゅん]
「お前、もしかしてしゃべれんの?」

口パクで
『しゃべれるよ』

そう言う未来。

「うそつけ!!しゃべれんのやろ?」

そう聞くと
迷いながら頷く未来。

「いてぇん?」

戸惑いながらもまた頷く。

⏰:08/10/01 15:40 📱:PC 🆔:P.M4dprA


#568 [しゅん]
そうやって頷いたくせに、続けてしゃべった。

『しゅん元気そうやね』

「いてぇなら、しゃべらんでいいぞ!」

『大丈夫!今、薬飲んだから効いてきた』

「無理せんでいいけん…」

『大丈夫ちゃ!元気元気!!しゅんも元気そうやね!!』

⏰:08/10/01 15:40 📱:PC 🆔:P.M4dprA


#569 [しゅん]
「大丈夫なんか?無理すんなよ?俺は元気や!!お前に元気分けに来てやったんちゃ」

『そっか』

「手術の日決まったんか?」

『まだ…』

「早くよくなるようにお参り行ってきたけん!これお守りな!」

また涙を流しながら、未来がお守りを握り締めた。

『ありがとう』

震えながらお礼を言う未来は、あの頃とは別人や。
やせ細った指が痛々しかった。

⏰:08/10/01 15:41 📱:PC 🆔:P.M4dprA


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