俺が一番と思った女2
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#801 [しゅん]
信じられなかった。
俺には見せてねぇ未来の一面。
あいつは弱いところを隠そうとする。
意地でも強がる。
心配をかけないようにと自分で自分をコントロールする。
未来が浅田さんに助けを求めたことを知り、嵐がどう言おうと未来はまだ浅田さんのことが好きと確信した。
やっぱ、そーやんな…。
一番にそう思った。
:09/01/27 15:55 :PC :O/I4Y0GE
#802 [しゅん]
それと同時に悔しい気持ちや泣きたい気持ちが俺に一気にこみ上げる。
俺はまだ未来が好きや。
散々嵐に文句を言っておきながら、その通りだった。
それを認めたくねぇで反論し、認めるのが悔しいでいいわけを作っていた。
期待して、でもそれがもし違ったらと思うとこえーで、もっともらしい言葉を並べていたのかもしれない。
でも、あの時は未来のことが好きという気持ちがわからなかったのは確か。
色々ありすぎて、自分の気持ちが訳わからんかったし。
なのに、浅田さんと未来の関係を知った途端
俺の気持ちは一気に未来へと向っているのが自分でもわかった。
:09/01/27 15:55 :PC :O/I4Y0GE
#803 [しゅん]
《俺、昨日お前に言ったこと、間違っとったかもしれん。
未来はお前がまだ好きっちこと》
「やんな。これで確実や
あいつは、浅田さんが好きや」
そう言うと嵐は黙った。
:09/01/28 16:16 :PC :DWYt12Tg
#804 [しゅん]
「俺謝らないけんわー。
昨日、お前に未来に対しての気持ちわからんとか色々言いよったけど。
俺、やっぱあいつが好きやわ。
今、浅田さんとのこと聞いて悔しいし。ムカつくし。
そんでもって何かめっちゃ切ねぇし。
こっちも確実やな。」
《やっぱ、言わんがよかったかな》
「んーどーやろ。
今は何かなんでやねん!っち感じやけど…
聞いてよかったっち思うときがくると思うわ。」
《ごめんな》
:09/01/28 16:17 :PC :DWYt12Tg
#805 [しゅん]
「何でお前が謝るんかちゃ!!
ちゅーか浅田さん、何で病院来んの?
手術した後、電話になんか出れんのわかっとろーもん」
《何かな、未来と浅田さん遠距離やったらしーよ。
大阪おったんやって。》
「は?嘘やん!
俺ら、福岡で見たくね?」
《たまたま帰ってきとったんやねぇんやっか?
そこまで聞いてねぇけど。》
「やけ来れんっちこと?」
《そそ。
今は転勤して長崎おるらしーけど》
:09/01/28 16:17 :PC :DWYt12Tg
#806 [しゅん]
「長崎?ちけぇやん。遠距離っちゅー距離やねぇやろ」
《いや、大阪と福岡で遠距離しよって、別れた後長崎に転勤したっち。
長崎結構遠いと思うで?
市内でも3時間はかかるやろ》
「大阪に比べたらちけーやん。遠距離が原因で別れたん?」
《そりゃそーやけどさ。
わからんけど、普通に考えたらそーやね?》
「ふーん。」
:09/01/28 16:17 :PC :DWYt12Tg
#807 [しゅん]
《あんまさ、お前と未来のことも話したくねかったし
詳しく聞いても変な風に勘違いされるのが嫌やったけん、あんま自分から聞くことはせんやった。》
「やんな。」
《でも、浅田さん彼女おるらしーよ。》
「今?」
《うん》
「嘘やろ!!!」
:09/01/28 16:18 :PC :DWYt12Tg
#808 [しゅん]
《今度は女が大阪で浅田さん長崎らしーけど》
「まじ?それ、未来知っとるん?」
《言ったっち言いよった》
「それ知っとって、浅田さんに電話しとんやろ?
あいつ本気やな」
《んー・・・》
「寝る!!」
そう言って無理やり目を閉じた。
未来のことを心配しながらも、いつの間にか寝ていた。
:09/01/28 16:19 :PC :DWYt12Tg
#809 [しゅん]
朝になり、起きようか二度寝しようか迷っていたとき、俺の携帯が鳴った。
着信を見ると、俊哉から。
[ねーちゃんの意識が戻った!!]
俊哉の声には安堵したことが伝わる気持ちがこもっていて
それを聞いた瞬間、全身の力が抜けた。
:09/01/29 15:51 :PC :TFLdPPQY
#810 [しゅん]
「嵐!!!起きろ!!未来の意識が戻ったらしーぞ!!
病院行くぞ!!」
嵐もバッと起き、まだ寝ぼけながらも安心していた。
《まじーーー。もうほんとよかったし》
「とりあえず、用意しろ!!病院行く!」
嵐にはそう言い、
俊哉には、とりあえず今から病院に行くと伝えすぐに切った。
:09/01/29 15:52 :PC :TFLdPPQY
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