・・・・幸せになれよ・・・・
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#192 [
]
柊さん
さっき最初からここまで
読みました


これからつらいこと
くるしいこと
いろいろあると
おもいますが、
頑張ってください


なんか…ありきたりで
ごめんなさい


悔いのない人生を。
:08/03/17 02:38
:SO903i
:☆☆☆
#193 [柊]
美紅のアドと番号はずっと俺の携帯の中に残っていた。
この半年の間それを見るたび、美紅に連絡してみようと何度も思ったけど、結局最後の発信ボタンが押せなかった。
俺の体調は相変わらずで、病院には毎日通っていたが発症はまぬがれていた。
:08/03/17 14:40
:W51P
:☆☆☆
#194 [柊]
専門学校1年の12月…
俺は授業で偶然隣の席になったのをきっかけに、同じクラスの栞(しおり)とよく話すようになった。
栞は静かで大人しい女の子らしい子で、優しく笑った笑顔がなんとなく美紅に似ていた。
栞といると俺はすげぇ穏やかな気持ちになれた。
栞が隣にいる時間が心地良くて、俺と栞はいつも一緒にいた。
:08/03/17 14:55
:W51P
:☆☆☆
#195 [柊]
「柊ーっ、次移動だよぉ!和田先生の授業だよ!」
栞が俺を呼ぶ。
「和田かぁι俺アイツに目つけられてっからな〜遅刻できねぇ(笑)」
「柊は和田先生の授業寝すぎだからだよ〜。むしろ起きてたことある?」
「…ないな(笑)」
学校ではもちろん、学校の行きも帰りも栞と一緒だった。
:08/03/17 23:28
:W51P
:☆☆☆
#196 [

◆hB/ij5xC9Y]
:08/03/20 15:02
:SH904i
:☆☆☆
#197 [柊]
同じ学校の奴らの間では、俺と栞は付き合ってるって噂が立つくらい俺らはいつも一緒だった。
俺は少しずつ美紅の事を忘れていったんだ…
:08/03/20 23:53
:W51P
:☆☆☆
#198 [柊]
12月31日、大晦日。
夜、俺は篤と地元の神社に行く約束をした。
大晦日の夜はここの神社で篤と年を越すのが、毎年の習慣になっている。
篤を迎えに行く車の中で、去年は美紅と加奈と4人で行ったなぁなんてぼんやりと考えていた。
その時携帯が鳴った。
:08/03/21 00:00
:W51P
:☆☆☆
#199 [柊]
電話の相手は栞だ。
「もしもし柊?今日○○神社初詣行く?」
「行くよ」
「あたしも友達と行くの!会えるといーね♪」
「見かけたら声かけてよ。俺もかけるし。」
「はいよぉー。じゃまたあとでー」
そんな事でわざわざ電話してきたんかよ(笑)
電話を切りながら俺は一人で笑った。
:08/03/21 00:05
:W51P
:☆☆☆
#200 [柊]
篤んちに着いて篤を拾って神社に向かった。
「今日加奈は?連れてくりゃよかったじゃん」
俺はふと気になって篤に聞いた。
「それがさぁ!今日昼間ケンカしたんだよ!」
「マジで(笑)」
「ぜってぇまだキレてっから今夜はとりあえずほっとく!」
篤と加奈はくだらない事でよくケンカするけど、なんだかんだで仲がいい。
:08/03/21 00:10
:W51P
:☆☆☆
#201 [柊]
なにげにもう1年以上続いてる。
あの遊び人だった篤が加奈とこんなに長続きするとは俺も正直思ってなかったし。
そんな話をしながら神社に着いた。
時間は夜11時半。
神社はもうすでに人でいっぱいだった。
:08/03/21 00:15
:W51P
:☆☆☆
#202 [我輩は匿名である]
今日初めて読みました

すごく切なくて
苦しくて泣きながら
読ませてもらいました。
無理せず頑張って下さい
(ノ><)ノ
応援してます

:08/03/21 00:24
:SH904i
:☆☆☆
#203 [柊]
「やっべ〜女の子いっぱいいんじゃん♪昔の血が騒ぐな、柊♪」
篤が言った。
「…加奈にチクろ♪」
そう俺がボソっと言うと
「柊〜(泣)」
と篤が泣きマネをした。
高校の時は、大晦日の夜は毎年この神社でナンパしてた。
今じゃもうそんな事も懐かしく感じる。
:08/03/21 00:25
:W51P
:☆☆☆
#204 [柊]
ふと見るとギャルが二人こっちに向かって手を降りながら歩いてきた。
「篤と柊じゃん!かなり久しぶりじゃない!?」
昔ナンパした女達だった。名前は京子(キョウコ)と咲(サキ)。
京子と咲とはナンパした後何度か4人で遊んだりした。
:08/03/21 00:33
:W51P
:☆☆☆
#205 [柊]
「京子と咲じゃん〜!めちゃくちゃ久しぶりじゃん!」
篤が二人に言う。
「てか相変わらず篤と柊はつるんでるんだ〜!てか男二人で初詣とか超ウケるんだけどっ!」
京子が笑いながら言った。
「うるせぇよ(笑)ほっとけ」
俺も返す。
:08/03/21 00:37
:W51P
:☆☆☆
#206 [柊]
「そういえば2人彼女できたって噂あるけどマジ!?」
咲が言った。
「マジでぇ!?そういわれて見れば、あれだけヤリチンって言われてたくせに最近2人のそういう話聞かないかも!」
京子が驚いた顔で俺らを見た。
:08/03/21 00:41
:W51P
:☆☆☆
#207 [柊]
咲と京子がその話題で盛り上がりだして、
「彼女どこの子!?」
「名前は!?」
「いくつ!?」
としつこく聞いてきた。
すると篤が
「彼女〜?いっぱいいるからわかんねぇ♪」
と言った。
たぶん美紅の話題が出ないように篤なりに気使ってくれたんだと思う。
:08/03/22 21:35
:W51P
:☆☆☆
#208 [柊]
「てか俺ら早く帰んなきゃいけねぇからもう行くわ!」
篤がそう言うと
京子と咲は
「え〜!?逃げる気ぃ!?」
と言って笑った。
俺と篤は2人にヒラヒラと手を降りながらその場を後にした。
「サンキュな、篤」
2人になってから俺は篤に言った。
:08/03/22 23:21
:W51P
:☆☆☆
#209 [柊]
「全然いいって!気にすんな!」
つくづく篤はいいヤツだと思う。
「お前最近ちょっと変わってきたよな。美紅の事ふっきれてきたっつうかさ。いい方に変わってきてる」
篤が言った。
「まぁな…美紅の事はもういい。あいつが新しい男と幸せにしてんなら俺は身を引いてよかったって思える」
最近はホントにそう思うんだ。俺は美紅を幸せに出来ないと思ったから美紅と別れたわけで…それで美紅が別の男と幸せになったなら俺は充分だ。
:08/03/23 01:23
:W51P
:☆☆☆
#210 [柊]
あの時美紅と別れてよかったんだって、きっとそのうち思えるはず。
美紅と別れてからも、毎日身につけていたおそろいのネックレスも、最近やっと外すことが出来た。
それは「美紅」から前に進もうと思えるようになった証拠だ。
「…まだ続いてるらしいわ美紅。加奈から聞いたところによると仲良くやってるみたいだし」
篤が言った。
:08/03/23 01:30
:W51P
:☆☆☆
#211 [柊]
美紅には俺を忘れて欲しい…
そして幸せになって欲しい…
俺の願いはただただそれだけだった。
時間を見るともう年明け10分前だった。
「篤〜!今年もおみくじ引こうや!」
「おみくじって年明けてから引いた方がいいんじゃね?笑」
:08/03/23 01:35
:W51P
:☆☆☆
#212 [柊]
「そんなの関係ねえよ!俺は今引きたい気分!笑」
俺はそう言って篤と一緒におみくじの列にならんだ。
「柊〜おみくじの結果勝負な♪」
「おう!負けねぇよ〜」
そして俺達は2人同時におみくじを引いた。
:08/03/23 01:39
:W51P
:☆☆☆
#213 [柊]
俺は見事大吉だった。
…が篤も大吉だった(笑)
「2人で大吉とか今年はなんかいいことありそうじゃね!?」
篤が言う。
たかがおみくじって思うだろうけど、俺はこの時本当に今年は何か起こりそうなそんな気が無性にした。
その時、年越しのカウントダウンが始まった。
神社にいる全員が声をそろえてカウントダウンをし始めた。
:08/03/23 09:12
:W51P
:☆☆☆
#214 [スパイキー]
最初から
読みました

更新まってます
:08/03/23 14:39
:N702iD
:☆☆☆
#215 [柊]
…10!
…9!
…8!
…7!
…6!
1月1日になった瞬間にお賽銭を投げたい俺らは、人の波をかき分けて賽銭箱の方へ進んでいく。
:08/03/24 07:50
:W51P
:☆☆☆
#216 [柊]
「柊〜いくら投げる!?」
人混みの中篤がそう言った。
「とりあえずある小銭全部(笑)」
俺は財布の中から小銭を全部握りしめ賽銭箱を見た。
と、その時―………
:08/03/24 22:43
:W51P
:☆☆☆
#217 [柊]
俺は言葉を失った。
美紅がいたから。
俺の視線の先に美紅がいたから。
:08/03/24 22:44
:W51P
:☆☆☆
#218 [柊]
…5!
…4!
…3!
…2!
…1!
年明けと同時に響きわたる歓声。
:08/03/24 22:46
:W51P
:☆☆☆
#219 [柊]
だけど俺の耳にその歓声は届いていなかった。
美紅は俺に気付いていない。
美紅は俺が好きだったあの優しい笑顔で隣の男に笑いかけている。
男は人混みから美紅を守るように肩を抱いている。
:08/03/24 22:53
:W51P
:☆☆☆
#220 [柊]
美紅たちから視線がそらせなくて俺はその場に立ち尽くした。
「柊??どした?」
隣で篤が俺を呼んでいる。
その声が聞こえたのか美紅がこっちを見て俺と美紅の視線が合った。
お賽銭を投げた人達がどんどん賽銭箱から離れていく。
:08/03/25 15:21
:W51P
:☆☆☆
#221 [柊]
「あ?あそこにいんの美紅じゃん」
篤も美紅を見つけたらしく言った。
美紅と…美紅の彼氏…。
美紅が他の男といるのを改めて見て俺はショックを受けていた。
同時に封印しようとしていた美紅への想いが、また一気に溢れだした。
:08/03/25 15:28
:W51P
:☆☆☆
#222 [ゆき]
応援してます☆
:08/03/27 01:51
:SH903i
:☆☆☆
#223 [しずか]
頑張ってください、、(´;ω;`)
:08/03/28 00:19
:N903i
:☆☆☆
#224 [柊]
篤の声が聞こえたのか美紅が気付いてこっちを見た。
その時
俺は見てしまったんだ。
美紅の首に光るあのネックレスを。
:08/03/29 20:39
:W51P
:☆☆☆
#225 [柊]
見間違いなんかじゃない。
美紅の首に…あのネックレスがあった。
俺も持っているあのネックレス…
クリスマスに買ったお揃いの…
なんで…
:08/03/29 21:00
:W51P
:☆☆☆
#226 [柊]
なんで美紅がまだあのネックレスを…?
いろんな思いが頭の中をグルグルと回った。
美紅は俺と篤にペコっと軽く頭を下げると、彼氏らしき男とあっちへ行ってしまった。
:08/03/29 22:25
:W51P
:☆☆☆
#227 [柊]
「あれ…きっと美紅の男だよな…」
篤が言った。
篤も実際に美紅が他の男といるのをみて少し驚いてるみたいだった。
「…美紅の横にお前以外の男がいるのって…なんか合わない…俺の中では美紅と柊はセットみたいなもんだからさ…」
少し寂しそうに篤が笑った。
:08/03/29 22:58
:W51P
:☆☆☆
#228 [ス]
最初カラ今まで全部
読みましたあ!!
柊サンのペースで更新
がんばッて下さい☆
応援してます*゚
:08/03/29 23:27
:W51T
:☆☆☆
#229 [イ]
あげますo(^-^)o
:08/03/30 20:09
:auKC3D
:☆☆☆
#230 [
..]
あげっ


:08/04/02 17:49
:SH904i
:☆☆☆
#231 [

◆hB/ij5xC9Y]
:08/04/06 20:37
:SH904i
:☆☆☆
#232 [
25]
あげ(・ω・`)
:08/04/14 21:40
:F904i
:☆☆☆
#233 [芽依◆buuUun.OEE]
あげ(^ω^)☆
:08/04/14 22:16
:PC
:☆☆☆
#234 [ま〜
]
久々に見たら更新なくて
病気悪くなってるんですか

?
頑張ってると思いますが
無理せず頑張って下さい

:08/05/01 01:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#235 [
..]
あげ


:08/05/08 01:32
:SH904i
:☆☆☆
#236 [ゆぃ]
頑張って

:08/05/08 17:33
:D902iS
:☆☆☆
#237 [あ]
頑張って
:08/05/09 12:23
:W52CA
:☆☆☆
#238 [は]
あげます
書いて下さい
:08/05/10 16:53
:W52SH
:☆☆☆
#239 [ゆぃ]
病気でかけないのかな

:08/05/10 17:40
:D902iS
:☆☆☆
#240 [りなピョン]
:08/05/11 20:21
:D903i
:☆☆☆
#241 [つ-ちん]
続きみたぃ

:08/05/11 21:03
:D902iS
:☆☆☆
#242 [ゆ]
頑張ってください


:08/05/16 23:46
:N905i
:☆☆☆
#243 [我輩は匿名である]
あげ(´;ω;`)x
一気に読みました
本当に感動です…
辛さが伝わって来ます…
頑張って下さい
:08/05/17 08:36
:W53CA
:☆☆☆
#244 [柊]
みなさんすいませんでした。風邪こじらせて肺炎になって入院してました。昨日退院しました。
今日から書きます。今更ですが読んで頂けたら嬉しいです。
:08/05/24 22:19
:W51P
:☆☆☆
#245 [柊]
それから俺達2人は神社を後にして帰った。
篤を送ってから、俺も自分ん家に向かった。でもなんとなく帰る気になれずに、コンビニの駐車場に車を止めて1人考え込んでいた。
…美紅はどうしてまだあのネックレスをしてたんだ…?
見間違いじゃない。
俺とお揃いのあのネックレス。
:08/05/24 22:28
:W51P
:☆☆☆
#246 [柊]
期待しちゃいけないって分かってるけど…期待してしまう自分がいる。
もしかしたら美紅はまだ俺の事…
いや、そんなわけないよな…好きじゃなきゃ彼氏と一年も続かねぇ…
ただデザインが気に入ってるだけかもしれない。
美紅…前会ったときよりまただいぶ綺麗になってたな…
:08/05/24 22:34
:W51P
:☆☆☆
#247 [柊]
あー…俺やっぱり美紅大好きだ…
その時
“コンコン”
車の窓が叩かれた。
そこに立ってたのは栞。
「栞!なにしてんだよ?」
俺は車から下りた。
「柊!偶然!今友達と別れたとこ!柊の車が見えたから」
:08/05/24 22:42
:W51P
:☆☆☆
#248 [柊]
「そっか。神社で会えなかったな(笑)」
「ね、残念〜。てか何してんの?」
「ん?あー、タバコ買いに来た」
とりあえず適当なウソをついた。
それから栞と話しが盛り上がってファミレスに入ることになった。
:08/05/25 11:51
:W51P
:☆☆☆
#249 [柊]
時間は1月1日新年になったばかりの2時。
店員に席に案内されながら栞が言った。
「てかあけましておめでと♪今年もよろしくね♪」
「お〜そーじゃん(笑)忘れてたわ。栞、今年も世話してやるから安心しろ(笑)」
「なにそれぇ〜超えらそうなんだけどっ!(笑)」
そんな話をしながら席に着いた。
:08/05/25 21:33
:W51P
:☆☆☆
#250 [
]
あげ

:08/05/26 01:58
:SH904i
:☆☆☆
#251 [柊]
飲み物を注文してしばらく栞と盛り上がっていた。
30分くらいたっただろうか。
俺たちの隣の席に別の客が座った。
俺はふと隣を見る。
「…え、美紅…」
なんと隣に美紅が座っていた。
:08/05/26 06:57
:W51P
:☆☆☆
#252 [柊]
「柊っ!」
美紅も俺に気付き言った。
美紅は彼氏らしき男と、俺は栞と…なんだか4人の間に微妙な空気が流れた。
「柊…彼女?」
美紅が栞を見て言った。
「あ、まぁな」
俺はなぜだかその時そう言ってしまった。
:08/05/26 07:03
:W51P
:☆☆☆
#253 [柊]
「そっかぁ」
その時なんとなく…なんとなくだけど美紅が少し悲しそうな顔をした気がしたんだ…
そして美紅と一言二言言葉を交わして、俺はその場にいづらくなって栞に「帰るか」と言った。
美紅に「じゃーな」と一言言って栞と店を出た。
:08/05/26 07:08
:W51P
:☆☆☆
#254 [A]
頑張って もっと見たいです
:08/05/26 11:52
:W52SA
:☆☆☆
#255 [柊]
「…柊?」
店を出ると、さすがに俺の行動を不振に思ったのか栞が心配そうに聞いてきた。
「ん…あぁ…悪りぃ。お前の事彼女だとか言って」
「そんなの別にいいけど…もしかして元カノとか?」
「んー…まぁそんなとこ」
「そっか…」
:08/05/26 21:04
:W51P
:☆☆☆
#256 [柊]
美紅と会ったせいで新年早々俺のテンションはがた落ちだった。
美紅の男は、まさか俺が元カレだなんて思ってないんだろうな。
背高くて頭良さそうで優しそうで、女の子らしい美紅の隣によく似合う男だった…
美紅はアイツと幸せにやってるんだ…
俺は美紅と別れてから涙もろくなった。
美紅の事を考えると泣きそうになる。男のくせにマジでかっこわりぃ…
:08/05/26 21:18
:W51P
:☆☆☆
#257 [柊]
「…柊泣いてるの?」
泣いてる姿なんかカッコ悪くて栞には見せたくなかった。
だけど涙止まんねぇ…
「まだ…好きなんだね…あの人の事…」
栞が泣きそうな顔で言う。
なんでお前がそんな顔するんだよ…お前までそんな悲しそうな顔するんじゃねぇよ…余計泣けてくる…
:08/05/26 22:49
:W51P
:☆☆☆
#258 [柊]
俺は泣き顔を栞に見られたくなくて栞に背を向けた。
が次の瞬間…
ぎゅっと後ろから栞に抱きつかれた。
「柊泣かないで…っ」
びっくりした…
そして
「あたしがいるよ…あたしが柊の側にずっといるから…だから泣かないで…あたしがあの人の代わりになるから…」
:08/05/26 23:41
:W51P
:☆☆☆
#259 [柊]
…嬉しかった。
救われたような気がした。
このとき俺は
美紅ではない、ただただ違う誰かに逃げたくて
このやり場のない気持ちを誰かに受け止めてほしかったんだ…
:08/05/26 23:44
:W51P
:☆☆☆
#260 [柊]
美紅は俺を忘れて、前に進んでいる。
俺も前に進みたかった。
今はただ、美紅の事は考えたくなかった。
こうして専門1年の冬、俺は栞と付き合う事になった。
美紅と別れて11ヶ月が経とうとしていた。
:08/05/26 23:48
:W51P
:☆☆☆
#261 [柊]
栞とは付き合ったからといって、今までと何か関係が変わるというわけではなかった。
まぁ今までも十分仲が良かったから。
栞はあの日以来、美紅の事には触れてこない。
篤と加奈に付き合った事を言うと「頑張れ」って喜んでくれた。
だけど「もう柊と美紅はそれぞれ相手がいるんだね…前は4人でいつも一緒だったけど…もうあの頃みたいにはいかないんだね…」って加奈は寂しそうにそう言った。
:08/05/28 19:30
:W51P
:☆☆☆
#262 [まゆ]
あげます

:08/05/31 09:20
:SH905i
:☆☆☆
#263 [彩]
ずっと前から
読んでます★〃
完結迄
読むんで
頑張って下さいッ!!
お邪魔しました(′`*)

:08/06/01 00:35
:N902i
:☆☆☆
#264 [みLl]
ずっと呼んでますイ
更新頑張って
くださLl(^^)メ
:08/06/02 19:05
:W53H
:☆☆☆
#265 [YxR]
最初から
読ませて
頂きましたス
スゴく
気に入りましたx
これからも
頑張って下さい~
:08/06/02 22:21
:W41SA
:☆☆☆
#266 [おめめ]
感動しました。
続き必ず読みます

:08/06/02 23:19
:F904i
:☆☆☆
#267 [我輩は匿名である]
スゴく感動しました(>_<)頑張ってください!!
:08/06/02 23:24
:P905i
:☆☆☆
#268 [我輩は匿名である]
あげます

体調大丈夫でしょうか?

更新楽しみにしています


:08/06/15 12:51
:N905i
:☆☆☆
#269 [柊]
栞と付き合って2ヶ月がたった。
恋人同士だったらキスのひとつでもしてもいい時期だと思う。
でも俺らの間には何もなかった。
栞を嫌いなわけじゃない…でも美紅への気持ちを引きずっている俺は栞に対して申し訳なくて、そんな事出来なかった。
そして何よりも病気が怖かった。
:08/06/15 14:22
:W51P
:☆☆☆
#270 [柊]
キスなんかじゃエイズはうつらないって医者から言われてたけれど、やっぱりどうしても怖かった。
それでも俺なりに栞を大切にしていたつもりだった。
だけどやっぱり栞は不安になっていた。
栞と付き合って2ヶ月で俺は栞にフラれた。
:08/06/15 14:25
:W51P
:☆☆☆
#271 [柊]
「ちゃんと元カノに好きっていいなよ?」
別れ際栞はそう言った。
栞は笑ってたつもりだろうけど、ホントは今にも泣きそうな顔してた…
この時俺は、俺の中途半端な気持ちがどれだけ栞を傷付けていたのかやっと理解した。
:08/06/15 18:32
:W51P
:☆☆☆
#272 [柊]
2年生になって栞とはクラスが変わって、俺たちはそれっきりだった。
栞を傷つけた俺がこんなこと言うのは変かもしれないけど、栞には幸せになってもらいたいって心から思う。
栞…短い間だったけどありがとう。
:08/06/15 21:08
:W51P
:☆☆☆
#273 [柊]
栞と別れて数日後、篤に誘われて居酒屋で飲んだ。
「そっかぁ〜、別れたんか」
別れた事を話すと篤はさほど驚かない様子でそう言った。
「もっと驚けよ(笑)」
俺は篤に言った。
「だってさ正直どーせ別れると思ってたし」
「なんでだよ」
:08/06/15 22:52
:W51P
:☆☆☆
#274 [瞳]
主さん

自分のペースで体調の良いときに更新頑張ってくださいね


:08/06/16 00:22
:F904i
:☆☆☆
#275 [我輩は匿名である]
病気だからって人を傷つけていい訳じゃないよ。忘れる為と前に進むのは=ではないから。栞サンにとっての2ヶ月は苦しかっただろうね。
切ないけど、まだ高校生だった、美紅さんと柊さんに病気の現実を受け入れながら付き合っていくのは、相当な精神力が必要なはずだから、柊サンがとった行動は間違いではないと思う。ただ柊サンを大切に思う人の為に曖昧な行動は取らないで。完結まで頑張って下さい長文失礼しました
:08/06/16 02:32
:SH905i
:☆☆☆
#276 [柊]
みなさんいつも応援アリガトウございます。この話の結末はこの時俺自身想像出来なかった結末を迎えます。
最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
:08/06/16 07:02
:W51P
:☆☆☆
#277 [まぃ姫]
ずっとよんでます

頑張ってな

応援してます


更新まってます

:08/06/16 08:06
:P905i
:☆☆☆
#278 [柊]
俺は篤にそう言われたのがなんとなく悔しかった。
「だってお前…栞ちゃんの事ちゃんと好きだった?」
篤がビールを一口飲んで言った。
「はぁ?好きじゃなきゃ付き合わねぇし」
「うそつき柊クン〜(笑)」
「なにがうそつきだよ!ι」
「柊は結局美紅じゃなきゃダメなんじゃねぇの?」
:08/06/16 21:07
:W51P
:☆☆☆
#279 [柊]
「……」
美紅の名前を出されて俺は言葉に詰まってしまった。
そういや…正月のあの日以来美紅と会ってねぇな…
もう美紅と別れて1年か…
時間が経つのって早い…
「お前も加奈と付き合ってもう一年以上経ったんだな―…」
俺はしみじみと篤に言った。
:08/06/16 21:21
:W51P
:☆☆☆
#280 [柊]
「あ〜…それが俺ら別れたんだよね〜…」
「…は!?」
「一週間ぐらい前。加奈浮気しやがったんだわ」
「は!?加奈が浮気!?」
「まじでアイツあり得ねぇから。浮気とか最悪じゃね?」
加奈が浮気…!?
:08/06/16 21:46
:W51P
:☆☆☆
#281 [柊]
有り得ないと思った。
浮気した加奈がじゃない。
あの加奈が浮気するなんて有り得ないと思ったんだ。
「浮気って…なんで加奈が?信じられねぇ…」
「加奈が自分で言ったんだよ。浮気してるって。で浮気相手と付き合いたいから別れて欲しいって言われた」
:08/06/16 22:07
:W51P
:☆☆☆
#282 [柊]
そんな事を言う加奈なんか想像出来なかった。
俺の知ってる加奈は、篤に一途で真っ直ぐで曲がったことが大っ嫌いな女。
ましてや浮気なんか、加奈が一番嫌がりそうな裏切りだ…
それから酒も入った篤はひたすら加奈のグチを言い続けた。
「最悪」「ムカツク」「うぜー」とか言いたい放題だったけど、俺にはまだ加奈を好きなようにも聞こえた。
:08/06/16 22:17
:W51P
:☆☆☆
#283 [柊]
夜中の0時をまわった頃、篤が酔いつぶれた。
俺は飲んでなかったから、篤を家まで車で送ってやった。
別れ際篤がポツリとこう言った。
「もう一回加奈に会いてぇよ…」
俺は篤と5年の付き合いになるけど、篤のこんな弱気な姿見たことない。
:08/06/17 19:54
:W51P
:☆☆☆
#284 [柊]
助けてやりたいと思った。
俺が美紅の事で辛かった時、病気を知って苦しかったとき支えてくれたのは篤だった。
今度は俺が篤の力になろう。
家に着いてから、俺は加奈に電話をしてみた。
:08/06/17 20:16
:W51P
:☆☆☆
#285 [柊]
呼び出し音が鳴るだけで加奈が出る気配はない。
まぁこんな夜中だし寝てるか…また明日かけてみっか…
そう思いその日は寝た。
次の日の昼、加奈の仕事の昼休みを狙って加奈に電話をした。
:08/06/17 20:19
:W51P
:☆☆☆
#286 [柊]
やっぱり加奈は出なかった。
俺はメールだけでも入れておこうと思い
「時間あいたら連絡して」
とメールを作った。
…が
送ろうとした瞬間エラーになった。
:08/06/17 21:48
:W51P
:☆☆☆
#287 [柊]
加奈のヤツ…篤と別れたからって、俺とも切るつもりかよ。
でも俺はどうしても加奈が浮気するなんて信じられなかった。
篤をふったのには何か理由があるはずだ。
加奈と連絡が取りたかった。
……美紅!!
:08/06/18 22:47
:W51P
:☆☆☆
#288 [柊]
美紅だったら加奈と連絡がとれるはずだ。
あいつらは親友だし、美紅が何か知っているかもしれない。
美紅に電話をかけてみた。
なんとなく気まずかったけど、今はそんな事も気にしてられねぇ。
「もしもし?柊?」
:08/06/18 22:49
:W51P
:☆☆☆
#289 [柊]
久々に聞く美紅の声を懐かしく感じた。
「あ、美紅?俺…柊だけど。久々、元気してたか?」
「うん!柊も元気そうだね!どうしたの?」
「お前、最近加奈と連絡とってる?」
「えっ?…実はあたしも加奈の事で柊に電話しようと思ってたんだぁ」
:08/06/18 22:53
:W51P
:☆☆☆
#290 [柊]
美紅の話によると、一週間前くらいから加奈と連絡がつかなくなったらしい。家に行っても会いたくないと言われて帰ってきたと言っていた。
「…なぁ美紅、篤と加奈別れたの知ってる?」
「えっ!!?」
美紅は知らなかったらしく驚いていた。
俺は加奈が浮気した事を話した。
美紅も加奈が浮気なんて信じられないって言った。
:08/06/18 23:42
:W51P
:☆☆☆
#291 [なつw]
柊さん・・・読んでいて涙が止まらなく溢れ出ました

続きが気になります

無理しなぃで更新頑張って


身体も大事にね


これからの展開を楽しみにしています

読んでいるので
頑張ってくださぃね

:08/06/19 17:55
:SH705i
:☆☆☆
#292 [柊]
それから美紅としばらく話をして、ゴールデンウイークに美紅と篤と俺の3人で会うことになった。
会う日当日…
篤は仕事先から直接来るらしく、俺が車で美紅を迎えに行った。
:08/06/21 00:24
:W51P
:☆☆☆
#293 [柊]
久しぶりに会った美紅はまた少し綺麗になったような気がした。
黄色いフワフワしたスカートがよく似合ってる。
大晦日に会った時にしていたネックレスは美紅の首にはなかった。
やっぱり見間違いだったんだろうか…
美紅もなんとなくきまずいのか車の中ではほとんど話さなかった。
:08/06/21 00:29
:W51P
:☆☆☆
#294 [柊]
待ち合わせ場所の公園にはもう篤がいた。
篤は今日の集まりに乗り気ではない。
「てかどーせ加奈の事だろ?終わったことなんだしもうどーでもいいよ」
篤はもう諦めたように言う。
「お前だってホントは加奈が浮気するような女じゃねぇってわかってんだろ?きっとなんか事情があったんだと思う。そうじゃなきゃ親友の美紅を避ける意味がわかんねぇじゃん」
俺は篤に言った。
:08/06/21 00:39
:W51P
:☆☆☆
#295 [柊]
篤にそんな簡単に諦めてほしくなかった。
加奈と篤にこんな簡単に終わってほしくない。
「あたしね…実は気になることがあって…」
突然美紅がそう言いながら一枚の写真を俺たちに見せてきた。
そこには俺が知っている加奈より少し幼い加奈と1人の男が写っていた。
:08/06/21 00:43
:W51P
:☆☆☆
#296 [柊]
写真の中の2人は肩を寄せ合ってピースをしている。
「これ加奈の元カレなんだけど…篤と付き合う半年前くらいまで付き合ってた人なの」
「こいつが何?」
俺は美紅に聞いた。
「加奈と連絡がとれなくなる一週間前に加奈から電話が来てね、この元カレに呼び出されたから会ってくるって言ってたんだぁ。その後から連絡が取れなくなったの」
:08/06/21 19:11
:W51P
:☆☆☆
#297 [柊]
「コイツ…俺なんか見たことあんな〜…」
今まで黙ってた篤が写真を見て言った。
「竜也君っていうの。○○高校の長谷川竜也(ハセガワ リュウヤ)。篤知ってるの?」
美紅が篤に聞いた。
長谷川…竜也?
なんか俺もどっかで聞いたことがある名前だと思った。
:08/06/21 19:22
:W51P
:☆☆☆
#298 [柊]
そして俺は思い出した。
高校時代噂で聞いたことがあった。
「○○高校の長谷川ってヤツはヤバイ。」って。
裏でヤクザと繋がってるとか、クスリやってるとか。気に入らない奴は端から仲間使って潰すとか。
まさかその長谷川が加奈の元カレだったなんて。
:08/06/21 21:38
:W51P
:☆☆☆
#299 [柊]
長谷川と加奈の間に何かあったんだろうか…
「…篤どうする?」
そう言って篤を見ると、篤は黙ってなんか考えてるみたいだった。
そして…
「俺長谷川に会ってくるわ」
篤はそう言った。
:08/06/22 21:30
:W51P
:☆☆☆
#300 [柊]
「俺も行くよ」
そんなヤバイ奴のとこになんか篤を1人でなんか行かせられない。
「…柊っ…」
美紅が不安げに俺の袖を引っ張った。
きっと美紅も加奈の事ですげぇ悩んでたんだろう。
今にも泣きそうになっている美紅を抱きしめて安心させてやりたかった。
「心配すんな。大丈夫だよ。絶対加奈もきっとまた俺らんとこ戻ってくるから」
:08/06/22 23:40
:W51P
:☆☆☆
#301 [柊]
でも抱きしめてやる事なんか出来なくて、俺はそう言うのが精一杯だった。
それから友達づたいに、長谷川が仲間とよく集まっているという公園があることを聞いた。
一週間後、その公園に行ってみることにした。
:08/06/22 23:49
:W51P
:☆☆☆
#302 []
更新がんばってx~
まってるよト
:08/06/23 00:42
:W52CA
:☆☆☆
#303 [柊]
公園の手前まで来て篤が言った。
「なぁ柊…もし加奈が長谷川と戻ったとかなら俺今度こそ諦める。長谷川が加奈を幸せに出来る男ならそれでいいんだ」
そう言う篤が自分と重なって悲しかった。
好きな女が幸せになるならそれでいい、例え相手が自分でなくても…
俺はそんな篤に何も言えなかった。
公園には長谷川が仲間6人と集まって酒を飲んでいた。
:08/06/23 00:55
:W51P
:☆☆☆
#304 [柊]
「長谷川ってお前?」
篤が長谷川らしき男に声を掛けた。
「は?お前だれだよ」
長谷川は機嫌悪げに言った。
「加奈の男」
篤がそう言うと急に長谷川はニヤニヤ笑い出してこう言った。
「加奈の男?もしかしてあの女チクったんか?で俺を殺しにでも来たってか?」
「…なんのことだよ?」
俺も篤も長谷川の言ってる事が理解出来なかった。
:08/06/23 01:04
:W51P
:☆☆☆
#305 [柊]
その時長谷川の仲間の1人が笑いながらあり得ない言葉を言った。
「長谷川ぁ、加奈ってこの前まわしたあの女〜?」
…まわした!?
「おいっ!どういう事だよ!?」
篤が言う。
キレてる篤を見て長谷川は面白がって話始めた。
:08/06/23 01:29
:W51P
:☆☆☆
#306 [りー]
今日初めて読みました。
涙がとまらないです。
更新頑張ってね。
応援してます!
.
:08/06/23 01:29
:SH903iTV
:☆☆☆
#307 [柊]
「こないだ加奈を俺ら全員でヤッたんだよ。あの女呼び出したら疑いもせず来やがってさぁ、マジでバカ女…」
長谷川が最後まで言い終わらないうちに篤は長谷川に殴りかかっていた。
「てめぇ!ふざけんじゃねぇぞ!」
篤は完璧キレていた。
でもそれは俺も同じだった。
親友の女が、いや友達がレイプされたなんて聞いたら誰だって黙ってられねぇに決まってる。
:08/06/23 01:40
:W51P
:☆☆☆
#308 [柊]
俺も篤も高校時代は“ヤリチン”なんてフザケたあだ名がついてたけど、一応喧嘩だってまぁまぁ強かった。
だけど今回は相手が6人。
あの危険人物と名高い長谷川もいる。
しかも篤は完璧怒りで我を見失っている。
勝てるわけなかった。
自分らから挑んどいてめちゃくちゃカッコわりぃけど、俺らは見事に負けた。
:08/06/23 01:48
:W51P
:☆☆☆
#309 [柊]
途中で近所の人が警察に通報したらしい。
気付くと警察病院のベットの上だった。
隣のベットには篤も寝ていた。
俺は左足の骨折、あとはたいした事なかった。
篤はアバラが数本と左腕が折れていた。
後から聞いた話では、長谷川達は警察が来る前に逃げたらしく捕まらなかった。
俺と篤は一応被害者ってことになり厳重注意ですんだ。
:08/06/23 01:56
:W51P
:☆☆☆
#310 [柊]
その日は警察病院に入院した。
「なぁ柊、マジかっこわりぃな俺」
夜目を覚ました篤が話しかけてきた。
そう言って笑ってたけどホントは泣きそうだったんだと思う。
「俺、加奈の事全然気付いてやれなくて…あいつきっとレイプされたの気にして俺のために別れたんだよな…なのに俺、ウゼェとか最悪女とか言っちまった…」
「…体治ったら加奈んとこ行ってやれよ」
俺はそう言った。
:08/06/23 02:06
:W51P
:☆☆☆
#311 []
頑張れx
まってるx
:08/06/23 02:09
:W52CA
:☆☆☆
#312 [柊]
「俺加奈に会っていいのか?会うことで加奈が苦しむなら…」
「…加奈はきっとお前を待ってるよ。お前が行って抱きしめてやったらアイツきっと救われるんじゃねぇかな…」
「…柊〜…」
少しの沈黙の後篤が俺を呼んだ。
:08/06/23 02:18
:W51P
:☆☆☆
#313 [柊]
「ん〜」
「俺らっておもしろいよな〜」
「なにが?」
「前は俺が美紅の事でお前に説教したのにさ、今度は俺がお前に説教されてる」
「説教って(笑)」
「俺柊の事マジ親友だと思ってるからな!一生一緒にいような!」
「一生一緒ってプロポーズかよ(笑)」
:08/06/23 02:27
:W51P
:☆☆☆
#314 [柊]
「マジ大好きだぜ!柊!」
「うるせぇよ!(笑)寝ろ!」
そんな事を話ながら警察病院での夜は更けていった。
:08/06/23 02:32
:W51P
:☆☆☆
#315 [梅]
:08/06/24 13:28
:D905i
:☆☆☆
#316 [柊]
結局俺は病院に3日間の入院、篤は一週間の入院になった。
次の日は俺の両親が病院に来た。
泣いていた。
そりゃそうだよな、ただでさえ病気でいつ死ぬかわかんねぇ俺が、自ら寿命縮めるような事したんだから。
たぶんすげぇ心配したんだと思う。
申し訳ないことをしたって思って反省した。
:08/06/24 23:21
:W51P
:☆☆☆
#317 [柊]
篤も「すみませんでした」って頭を下げてくれた。
両親が帰った後美紅が来てくれた。
昨日美紅に連絡しておいたから心配して来てくれたみたいだった。
「心配かけてゴメンな」って言うと
「無事でよかった…っ」って泣いていた。
:08/06/24 23:27
:W51P
:☆☆☆
#318 [柊]
しばらく3人で話していると美紅が言った。
「実は今日…加奈連れてきたの」
美紅がそう言うと、病室の入り口から加奈が気まずそうに入ってきた。
「加奈…っ!!」
俺も篤もびっくりして同時に叫んでしまった。
「篤…っ柊…ごめんね…あたし、美紅から話聞いて…ごめん…っ」
加奈は俺たちの前で泣き出した。
:08/06/24 23:34
:W51P
:☆☆☆
#319 [柊]
「加奈っ!俺こそごめんな!お前が辛いの全然気付いてやれなくて…俺最悪の彼氏だった…長谷川には負けちまうしホントにかっこわりぃよな…」
篤がそう言うと加奈は頭をフルフルと降って言った。
「あたしずっと篤の事考えてて…でもアイツらにやられて…こんな汚い体で篤と付き合えないって思って…」
「何言ってんだよ!加奈は汚くなんかねぇよ!俺は今でも加奈の事すげぇ好きだ!俺は加奈がいなきゃダメだし、今度こそ加奈の事幸せにするから…だからまた俺と付き合って欲しい!」
そう言った篤がすげぇかっこいいと思った。
:08/06/24 23:44
:W51P
:☆☆☆
#320 []
がんばれxxxxx
:08/06/24 23:47
:W52CA
:☆☆☆
#321 []
まってるぉ
:08/06/24 23:47
:W52CA
:☆☆☆
#322 []
がんばれぃテN
:08/06/24 23:49
:W52CA
:☆☆☆
#323 []
更新がんばってナNテ
:08/06/24 23:50
:W52CA
:☆☆☆
#324 []
メッチャ気になるケドテ更新がんばれぃ
:08/06/24 23:51
:W52CA
:☆☆☆
#325 [柊]
加奈は“ウン”と頷くと「ありがとう…っ」と言って篤に抱きついた。
久しぶりに篤と加奈の笑顔を見て、心の底から嬉しかった。
この2人の絆は、こんな事で簡単に切れるようなものじゃなかったんだ。
加奈の心の傷もきっと篤が治していけるはず。
俺だって加奈と友達やめる気なんかない。
:08/06/24 23:53
:W51P
:☆☆☆
#326 [柊]
俺と篤、美紅と加奈
久しぶりに4人が同じ空間にいる事が何よりも嬉しかった。
そして2日後、俺は無事退院した。
:08/06/24 23:57
:W51P
:☆☆☆
#327 [翔太]
がんばれ

!
:08/06/25 01:46
:F904i
:☆☆☆
#328 []
待ってるシ
更新がんばってなぁ
:08/06/26 01:21
:W52CA
:☆☆☆
#329 []
気になるテN
早く書いてほしいxxxxx
:08/06/26 01:22
:W52CA
:☆☆☆
#330 [我輩は匿名である]
>>329 主の体の心配もあるし、せかすようなのは控えようね
:08/06/26 11:54
:V904T
:☆☆☆
#331 [匿名]
楽しみに待ってます


:08/06/26 19:17
:SH903i
:☆☆☆
#332 [柊]
足の骨折はまだ治ってなくて退院は出来ても、しばらくは松葉杖の生活が続く。
退院の日、美紅が病院まで迎えに来てくれた。
俺は“タクシーでも使って帰ればいいか”なんて考えてて美紅に迎えを頼んだわけじゃないのに美紅は迎えに来てくれた。
美紅は「あたしヒマしてたから大丈夫だよ!」なんて言って俺の好きな優しい笑顔で笑った。
:08/06/26 20:20
:W51P
:☆☆☆
#333 [柊]
俺はこの時、美紅の運転する車に初めて乗った。
美紅と同じ空間に2人きりだったせいか、なぜかすげぇ緊張した。
「早く退院出来てよかったね」
沈黙を先に破ったのは美紅だった。
「まーな。でもまぁしばらくは不便な生活が続くわ」
俺は松葉杖を見せながら言った。
:08/06/26 20:28
:W51P
:☆☆☆
#334 [柊]
「あたしいつでも車出すから呼んでね」
美紅の口から思わぬ言葉が出て俺はびっくりした。
「…え…」
「あっごめんね…あたしがそんな事しなくても彼女さんいるよねっ」
あぁ…そういやあの時栞の事を“彼女”って美紅に紹介したんだっけ…
「彼女は…別れた…」
:08/06/26 22:38
:W51P
:☆☆☆
#335 [柊]
「…え…?」
美紅は少しびっくりした顔をした。
むしろ俺の方こそ美紅に聞きたいくらいだった。
“お前こそ俺の事なんかかまってるヒマねぇじゃん。彼氏いるだろ?”
って。
:08/06/26 22:57
:W51P
:☆☆☆
#336 [柊]
だけど聞けない…
恋人同士でなくてもいい。
今の関係だけでもいい。
美紅といる時間が大切だった。
壊したくなかった。
美紅に彼氏がいるならそれでもいい。
美紅にとってもう俺が“友達”になっているなら、俺はそれ以上望まない。
友達としてでも美紅が隣にこうしていてくれるだけで幸せだから。
:08/06/26 23:01
:W51P
:☆☆☆
#337 [柊]
美紅の笑顔がこの先ずっと見ていられるなら、友達のままで十分だ。
美紅にとっての一番でなくても構わない。
次の日は美紅とまた会った。
長谷川との喧嘩で壊れた俺の携帯を買いに行こうと誘ってくれた。
:08/06/26 23:07
:W51P
:☆☆☆
#338 [柊]
丁度日曜日で朝から美紅が車で迎えに来てくれた。
携帯を一緒に選んで、昼飯を食って、午後は2人で篤の見舞いに行った。
美紅といると付き合ってた頃を思い出した。
こんな風に一緒に街を歩くのはいつぶりだろう…周りから見たら俺らはカップルに見えるんだろうか…
「柊〜パフェ食べてこ〜!」
「は!?さっきアイス食ったじゃん!」
「いいじゃんっ!パフェ食べたい〜っ!」
「太るぞ〜ブタ〜」
「うるさいっ!(泣)」
:08/06/26 23:37
:W51P
:☆☆☆
#339 [柊]
そんな普通の会話が懐かしくて楽しくて幸せだった。
美紅といると時間が過ぎるのが早く感じる。
美紅と別れて1年4ヶ月、俺は改めて美紅が好きなんだと実感した。
:08/06/26 23:42
:W51P
:☆☆☆
#340 [我輩は匿名である]
更新楽しみしてます☆(-´∀`-)☆頑張って下さいi
:08/06/28 08:55
:W61S
:☆☆☆
#341 [我輩は匿名である]
この小説大好き!
応援してますっ(*^ω^*)
:08/06/28 09:19
:P905i
:☆☆☆
#342 [あやの]
がんばってください∀
また来ます(。・ω・。)ノ
:08/06/29 17:41
:F904i
:☆☆☆
#343 [柊]
篤が退院してからは、俺と篤、美紅と加奈の4人で集まることも増えた。
篤と加奈はあの日以来また今まで通り仲のいい2人に戻ったみたいだ。
加奈も最初はやっぱり長谷川たちとの出来事を引きずっていたけど、篤がそんな加奈をしっかりと支えながら付き合っている。
夏休みは4人で海に行った。
俺らの地元から海までは車で3時間。
:08/07/04 00:10
:W51P
:☆☆☆
#344 [柊]
運転は篤、助手席に俺、後ろには美紅と加奈。
海までの3時間は4人で大騒ぎしながら向かった。
昼に到着して、バーベキューの準備。
俺と篤が火をおこしている間、美紅と加奈は海で遊んでいた。
「キャーっ、水冷たいっ」
加奈の声が聞こえる。
「靴脱いじゃおうよ〜!」
美紅は裸足になってはしゃいでいる。
:08/07/04 00:16
:W51P
:☆☆☆
#345 [由香里]
今一気に読んじゃいました

凄く凄く素敵な恋愛だなって
思いました

無理をせず、これからも更新
頑張ってください


楽しみにしています

:08/07/04 02:07
:D905i
:☆☆☆
#346 [柊]
少し遠くに見えるそんな2人を俺はぼーっと眺めていた。
「美紅さ〜、彼氏と別れたんじゃねぇの?」
篤も横に来て、突然そう言った。
「なんで?」
「だってアイツ最近毎日俺らといるじゃん。彼氏と会ってる様子ないからさ」
「…まーな」
篤の言うとおりだ。
:08/07/06 23:21
:W51P
:☆☆☆
#347 [LAN]
頑張れ応援してるから
:08/07/10 19:30
:W61CA
:☆☆☆
#348 [柊]
美紅は俺らの集まりに必ず来る。
彼氏とちゃんと会ってるんだろうか。
「俺遠回しに美紅に聞いてやろっか?彼氏とどうなってんのか」
篤が言った。
「いや…いいわ。もし彼氏と別れたとかだったら俺期待しちまうし…何も聞かずにこのままでいい」
海ではしゃぐ美紅の姿を見ながら俺は胸が痛くなった…
:08/07/10 21:03
:W51P
:☆☆☆
#349 [柊]
俺はいつまで美紅へのこの気持ちを引きずり続けるんだろう。
美紅と別れて1年半、何度美紅をあきらめようと思ったか、何度美紅を忘れようと思ったか…
…病気さえなかったら…
:08/07/10 21:18
:W51P
:☆☆☆
#350 [柊]
「柊〜!篤〜!おいでよ〜!」
美紅に呼ばれてふと我に返った。
…今更だよな…
今更そんなこと考えたってどうしようも出来ないんだ。
病気になったのはだれのせいでもない自分のせいなんだから。
:08/07/10 21:20
:W51P
:☆☆☆
#351 [ちーまま]
更新されてて良かったです

体のほぅ、無理せず書き続けて下さい

応援してます

:08/07/10 21:25
:F905i
:☆☆☆
#352 [柊]
「お〜!行く行く!」
篤が美紅に手を振る。
「柊は〜!?早くおいでよ〜!水気持ちいいよ〜!!」
海の水に太陽の光が反射して美紅がキラキラ光って眩しい。
こんなにも近くにいるのに
俺の名前をこうして呼んでくれるのに
:08/07/10 21:26
:W51P
:☆☆☆
#353 [柊]
それなのに美紅は俺のものではない。
俺はいつからこんなに涙もろくなったんだ。
いつからこんなに弱くなったんだ。
笑顔で笑う美紅を見て
ただただ涙をこらえるしかなかった。
:08/07/10 21:38
:W51P
:☆☆☆
#354 [雷電]
ずっと読ませてもらったよ!!
病気になってしまったのはなんか仕方ないかもだけど、何より今精一杯生きていられる事に幸せを感じようよ!!
同じ男として応援するよ!頑張れって言っちゃったら今精一杯頑張ってるのに失礼だから言わないけどな?昔を思い出す事はめちゃくちゃつらいかもしれねぇけど最後まで諦めずに書いてなぁ?
絶対最後まで見るから!
:08/07/12 12:50
:N905i
:☆☆☆
#355 [柊]
4人で地元の花火大会にも行った。
薄いピンクの浴衣が美紅によく似合っていた。
「下駄が歩きにくい〜足痛い〜」なんて言う美紅がかわいかった。
その時下駄に懲りたのか、夏祭りの時は美紅も加奈も私服だったっけ(笑)
美紅がかき氷食べたいって言うから買って渡してやったら、手滑らして美紅がかき氷を落とした。
「ごめん〜っ…柊〜…」
美紅が今にも泣きそうになるから、俺はまた同じの買ってやった。
:08/07/12 18:13
:W51P
:☆☆☆
#356 [柊]
篤と俺で金魚すくい競争もした。
てかマジくだらねぇ争いだよな〜(笑)
でも俺も篤も本気んなって金魚をすくった。
加奈は篤、美紅は俺を応援してくれたっけ。
結局篤の圧勝。
8匹もすくいやがった(笑)
俺は1匹…
:08/07/12 18:16
:W51P
:☆☆☆
#357 [柊]
「柊のヘタクソ〜♪」
篤と加奈が嬉しそうにそう言った。
「うるせ〜よ!つーか8匹もどうすんだよ(笑)」
結局8匹の金魚は篤んちで飼われることになった。
そして俺がすくった1匹は美紅にやった。
「ちっちゃくてかわいー」
なんて言って笑ってた。
:08/07/12 18:22
:W51P
:☆☆☆
#358 [柊]
そうやって俺達4人は毎日一緒にいた。
季節が過ぎるのは本当に早い。
12月
大晦日がやってきた。
篤と加奈は付き合って2年が経ち、俺は美紅と別れてもうすぐ2年が経とうとしていた。
美紅と出会って3回目の年越しだ。
:08/07/12 18:43
:W51P
:☆☆☆
#359 [柊]
1回目は俺はまだ美紅と付き合っていて、4人で年越しをした。
2回目は篤と2人での年越しだった。
美紅が彼氏といるのを目撃したんだよな。
3回目の今年はまた4人での年越しだ。
1回目と違っているのは、俺と美紅が恋人どうしではないって事。
「柊何お願いするの?」
美紅が聞いてきた。
:08/07/12 19:07
:W51P
:☆☆☆
#360 [柊]
「今年も4人で仲良くやってけますよーに…とか」
「え〜!柊にしてはマジメなお願いだね〜(笑)」
「そーゆーお前は何なんだよ」
「んーとね―…ヒミツ!」
美紅はそう言って優しく笑った。
:08/07/12 19:11
:W51P
:☆☆☆
#361 [柊]
今年も4人でバカやって騒いで変わらずずっといられますように。
そしてこのまま美紅がずっと俺の側にいてくれますように…
今年も生きられますように…
俺は心の底から何度も祈った。
:08/07/12 19:23
:W51P
:☆☆☆
#362 [柊]
年があけて数日経った頃だった。
食欲がない。
熱っぽいしダルい。
そんな日が毎日続くようになった。
…まさか発症した?
そう思ったけどみんなに心配掛けたくなくて、親の前でも友達の前でも平気なフリをしていた。
:08/07/12 19:31
:W51P
:☆☆☆
#363 [柊]
そしてそんな体調のまま成人式がやってきた。
朝いつものようにダルくて熱をはかると38度あった。
立ち上がるとフラフラした。
でも行かなかったらみんなに心配かけると思って、フラつく身体を無理やり起こしてスーツを着て出かけた。
式の会場の入り口で4人で待ち合わせをしていた。
俺が行くと美紅と加奈もういた。
:08/07/12 19:56
:W51P
:☆☆☆
#364 [柊]
美紅は赤い着物、加奈は黒い着物を着ていて、普段とは違う化粧と髪型に別人のようにみえた。
2人ともすげぇ大人っぽくて綺麗だと思った。
「柊〜っ!!背高いしスーツ似合うね〜!」
俺のスーツ姿を見て加奈が言った。
「やっほ♪おまたせ〜」
そこへ篤も来た。
「2人並ぶとホストみたい〜!!」
美紅と加奈が2人同時に言った(笑)
:08/07/12 20:02
:W51P
:☆☆☆
#365 [柊]
成人式は楽しかった。
中学や高校ん時の同級生に久しぶりに会って盛り上がった。
昔が懐かしい。
俺ももうハタチになったんだ。
美紅と出会ったのが17。
あれからもう3年。
:08/07/12 20:11
:W51P
:☆☆☆
#366 [柊]
ハタチになるって事はオトナになるって事なんだよな。
俺、3年前のあの日から何も成長してないのにオトナになんかなっていいんだろうか。
こうやっていつのまにか月日が流れてどんどん歳とっていっちまうのか?
俺なんかどうせ中身はずっと子どものままなんだろうな。
:08/07/12 20:16
:W51P
:☆☆☆
#367 [柊]
「マジ眠くね?早く終わんねーかな〜…てか終わったら4人でカラオケ行きや♪」
式の最中、篤が小さい声で言ってきた。
「そーだな」
俺はそう応えたけど、正直今にも倒れそうなくらい辛かった。
朝より明らかに熱が上がっているのが自分で分かる。
:08/07/12 20:20
:W51P
:☆☆☆
#368 [柊]
隣にいるはずの篤の声がすごく遠くに聞こえる。
ヤバイ、頭がぼーっとしてきた…
「柊!?」
美紅と加奈の声が聞こえる。
「おい!柊!?」
篤が俺を呼んでいる。
「柊…っ!」
:08/07/12 22:25
:W51P
:☆☆☆
#369 [柊]
俺を呼ぶ美紅の声が聞こえたと思った次の瞬間
目の前が真っ白になって俺の意識は途切れた。
目が覚めたときはもう病院のベットの上にいた。
:08/07/12 22:29
:W51P
:☆☆☆
#370 [大良]
頑張れ
:08/07/13 01:16
:W52SA
:☆☆☆
#371 [みほ]
読んでます(TOT)
がんばってください!!
応援してます☆
ゆっくりでいいので
できるときに更新して
くださいねっ


:08/07/13 10:04
:D905i
:☆☆☆
#372 [我輩は匿名である]
つまんねー
:08/07/13 10:12
:D903i
:☆☆☆
#373 [みLl]
呼んでますメ
頑張ってくださLlエイ
:08/07/16 09:29
:W53H
:☆☆☆
#374 [柊]
倒れた原因は、抵抗力の急激な低下でウイルスに感染したせいだった。
医者から、HIV発症寸前だったと言われた。
いやむしろ、このまま抵抗力が低下したらこれからいつ発症してもおかしくない状況だと言われた。
:08/07/19 19:41
:W51P
:☆☆☆
#375 [柊]
死が少しずつ迫ってきているようなそんな気がリアルにした。
その日から入院になった。
同時に面会も出来なくなってしまった。
抵抗力の落ちている俺は、外の人間や空気に接する事さえも危険だったからだ。
:08/07/19 19:50
:W51P
:☆☆☆
#376 [柊]
みんな何してるんだろーな…
いきなり倒れてびっくりしただろうな。
篤…加奈……美紅…
死んだらもう会えなくなるのか…
:08/07/19 19:53
:W51P
:☆☆☆
#377 [はじめまして]
マジ感動です

:08/07/21 04:46
:SH903i
:☆☆☆
#378 [柊]
後から聞いた話では、この時俺の病気を知っていた篤と加奈はすっげぇ心配してくれたらしい。
面会謝絶になってパニクッたって言ってた。
そして美紅は…なにも知らなかった美紅はきっと混乱していたと思う…
:08/07/21 13:32
:W51P
:☆☆☆
#379 [柊]
俺は美紅へ手紙を書こうと決めた。
そして今度退院した時には、もう美紅には会わない。
俺は忘れていた。
美紅が側にいてくれる時間が楽しくて、暖かくて幸せで
自分の病気の事なんか忘れていた。
いつか美紅と幸せになれるんじゃないかって勘違いしていたんだ。
:08/07/21 13:43
:W51P
:☆☆☆
#380 [柊]
美紅には…美紅を幸せに出来る彼氏がいて…
俺の出番なんかないはずなのに。
お前は美紅を幸せに出来ないだろ?
いつ死ぬかわかんないんだぞ?
そう自分に言い聞かせるしかなかった…
:08/07/21 14:17
:W51P
:☆☆☆
#381 [柊]
美紅への手紙はなかなか書き出せなかった。
何から書いていいのか。
伝えたいことが多すぎて
美紅との思い出が多すぎて。
:08/07/21 14:27
:W51P
:☆☆☆
#382 [柊]
今からここに美紅へ書いた手紙の内容を書きたいと思う。
どうして内容を覚えているのかって思うかもしれません。
覚えているんじゃないです。
美紅へ書いた手紙は
今俺の手元にあるからです。
:08/07/21 15:02
:W51P
:☆☆☆
#383 [柊]
「美紅へ」
高3の冬、
俺は
自分の病気を知った。
HIV、エイズ。
お前の事
冷めたって
嫌いになったって
そう言ったけど
全部ウソだった。
ホントは
手放したくなかった。
他の男になんか
やりたくなかった。
俺は美紅と
出会って初めて、
人を愛しいと
思う気持ちを知った。
今まで自分が
一番大事だった俺が
自分以上に
大事にしようと
思える相手が
お前だった。
:08/07/21 16:00
:W51P
:☆☆☆
#384 [αкiиα]
頑張ってください

お体にも気をつけて下さいね。
:08/07/21 19:01
:P904i
:☆☆☆
#385 [柊]
美紅が
俺の病気を知って
どう思うかは
わかんねぇけど…
お前は優しいから…
同情でも
俺の側に
いてくれるかもしんねぇな。
でも
もしそう思ってんなら
やめて欲しい…
“俺のため”
じゃなくて
“自分のため”に
どうしたいか
考えてほしいんだ。
:08/07/21 19:57
:W51P
:☆☆☆
#386 [柊]
ごめんな。
勝手な事言ってる俺を
許してくれ。
俺はもう
美紅に会わない。
美紅といたら
死ぬのが
怖くなる。
俺を
好きになってくれて
ありがとう。
:08/07/21 20:25
:W51P
:☆☆☆
#387 [柊]
こんな俺を愛してくれてありがとう。
柊
俺はその手紙を病院にあるポストに入れた。
:08/07/21 20:41
:W51P
:☆☆☆
#388 [我輩は匿名である]
:08/07/21 20:57
:W43H
:☆☆☆
#389 [柊]
手紙を出してから3日後、体調が回復して来た俺は今までいた面会謝絶の病室から一般の病室に移れることになった。
医者はすげぇ驚いてた。
これだけ抵抗力が低下したら確実に発症するはずらしい。
でも俺は発症せずに抵抗力も戻ってきた。
:08/07/21 21:51
:W51P
:☆☆☆
#390 [柊]
医者からこのまま回復すれば発症はなんとか免れそうだと言われた。
そして
一般病室に戻ったその日、篤と加奈が来てくれた。
:08/07/21 22:09
:W51P
:☆☆☆
#391 [柊]
「柊っ!心配したよぉ〜」
加奈は今にも泣きそうな顔でそう言った。
「でもとりあえずは回復してるみたいで安心した!もうあんな無理すんなよ!」
篤もそう言ってくれた。
「…美紅はどうしてる?」
俺は2人に聞いてみた。
:08/07/21 22:47
:W51P
:☆☆☆
#392 [我輩は匿名である]
楽しみにしてます

頑張ってください

:08/07/21 23:00
:P905i
:☆☆☆
#393 [柊]
「美紅は…今日誘ったんだけど断られちゃったんだぁ」
加奈が言った。
手紙はそろそろ届いてる頃だと思う。
今日来なかったことが美紅の出した答えなんだ…きっと。
「まぁ用事でも会ったんじゃね?」
俺に気を使ってか篤がそう言った。
:08/07/22 21:36
:W51P
:☆☆☆
#394 [柊]
「俺さ…美紅に手紙出したんだ」
「手紙?」
少し驚いたように2人が言った。
「俺の病気の事ともう会えないって書いた」
「なんでっ!?もう会わないってどういう事!?」
加奈が言う。
「美紅といると死ぬのが怖くなる…俺はこんななのに…美紅に側にいて欲しいと思っちまう…美紅の幸せを祈ってるとか言っといて…美紅を不幸にさせようとしてる…」
:08/07/22 21:49
:W51P
:☆☆☆
#395 [柊]
「柊〜っ…」
加奈は涙目になっていた。
「加奈…ごめんな。お前は美紅の親友だから…アイツのことずっと支えてやって。アイツが幸せになるの見届けてやって」
加奈は何も言わずにただ何回も頷いていた。
「篤も…いろいろごめんな。でも俺美紅に気持ち伝えられたから…今度こそあきらめつくわ」
:08/07/22 21:58
:W51P
:☆☆☆
#396 [LAN]
頑張れ
俺にはそれしか言えないけど、本当にその子が好きなんだね
:08/07/24 17:50
:W61CA
:☆☆☆
#397 [み]
:08/07/29 17:46
:SH905i
:☆☆☆
#398 [我輩は匿名である]
頑張って!
:08/08/04 20:04
:P905i
:☆☆☆
#399 [なつき]
毎日チェックしてます

身体大事にしてくださぃ

:08/08/05 00:16
:SH705i
:☆☆☆
#400 [
]
すっごく
面白くて
一気に読みました!
ほんとに涙が
でました

頑張ってください
:08/08/05 18:17
:F704i
:☆☆☆
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