先輩と旅立ちの唄
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#134 [あかり]
「あ!翔馬も同じクラスじゃん!」
クラス名簿をよく見ると、幼なじみで唯一の同中の男子の名前もあった。
そして、もう少しまじまじと見つめると、
『城山藍美』の名前も、同じクラスの中で発見した。
:08/10/29 15:53
:SH705i
:Ttf/sAA6
#135 [あかり]
学校から帰って―
自分の部屋で、ベッドでごろごろしながら、翔馬にメールを送る。
「翔馬!二年になったら、私たち、同じクラスだね☆
よろしく(^O^) ―あかり―」
「おー分かった。よろしくなー。 ―翔馬―」
:08/10/29 15:59
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#136 [あかり]
「城山藍美ちゃんも同じクラスみたいだよ☆
藍美ちゃん、可愛いよね!
私、仲良くなりたいな〜(≧∀≦) ―あかり―」
「えぇー。全然可愛くねーし。
お前のその変なキャラを、あっちは受け入れてくれるかな(*_*)(笑) ―翔馬―」
「相変わらず女子には厳しいね!
失礼ね!絶対仲良くなるんだから! ―あかり―」
:08/10/29 16:06
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#137 [あかり]
私は春休みの間に、パーマをかけたり、化粧の練習をしたりした。
それらのほとんどは、一年次の沙弥の影響だ。
少しでも明るい高校生活を送りたくて、自分なりに努力をしようとした。
:08/10/29 16:16
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#138 [あかり]
そして、始業式―。
新しいクラスの出席番号順で、体育館に列で並ぶ。
各新クラスの先生の発表や、その先生方の挨拶を済ませたりした後、新しい教室へと上がることに。
その途中で、一年間同じクラスになるであろう女の子と目が合った。
:08/10/29 16:22
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#139 [あかり]
「私、木村あかり。よろしくね!」
笑顔で私から話し掛けた。
「あたしは猪谷 尚。よろしくね〜。」
彼女は切れ長の目をしていて、女っ気もさほどなく、ボーイッシュな感じだった。
印象的な彼女の苗字から、私は『いのちゃん』という愛称で、彼女を呼ぶことにした。
:08/10/29 16:28
:SH705i
:Ttf/sAA6
#140 [あかり]
「いのちゃん、今日お昼ご飯一緒に食べよう!」
「いいよー。
あたしの同中の子もいるけどさぁ、いい?」
「うん!」
一年の時、結果的にクラスメートに良縁がなかった私は、
いのちゃんという新しい友達が新鮮で、新しい一年間にとてもワクワクした。
:08/10/29 19:36
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#141 [あかり]
二年三組―
見たことのない顔がたくさん。
隣の席に座ってる男子も、一体どんな人物なのか分からない。
そして、この上の階には新三年生たちがいる。
つまり、これからはタクロウ先輩を見れる機会が、
もっと増えると期待しても良いのだ。
私は満面の笑みになりながら、新しい担任の先生が来るのを、席に座ってじっと待った。
:08/10/29 19:45
:SH705i
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#142 [あかり]
ガラッ。
先生が教室に入る。
私語を止めたり、姿勢を正すクラス一同。
「これから一年間、よろしくな。」
簡単な挨拶を終わらせた後、初めてのクラスでの出欠を取る。
「…木村あかり。」
「はい。」
:08/10/29 19:50
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#143 [あかり]
「城山藍美。」
先生がそう呼ぶが、返事が聞こえない。
クラスに一つだけ、空白の机があって、
どうやら彼女の席のようだった。
「城山は欠席か〜。」
先生が名簿にチェックのようなものをつける。
「藍美ちゃん、今日来てないのかぁ。」
ふと窓の景色を見ると、雲一つない綺麗な空だった。
:08/10/29 19:57
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