先輩と旅立ちの唄
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#151 [あかり]
私なりに、中高生らしいランクをつけるなら、
タクロウ先輩は派手でイケイケな上層部、
私はせいぜい何の変哲もない中層あたりの部類である。
いつかの保健室での出来事みたいに、先輩や先輩の友達を目の前にすると、
あの人たちは、自分とは別世界にいるように感じて、
緊迫という縄に絡まり、ほどこうとして、もがき続ける自分がそこにいる。
:08/10/29 23:10
:SH705i
:Ttf/sAA6
#152 [あかり]
「…私なんか、先輩とは釣り合わないよね。」
「私はあかりちゃんみたいに、その人に特別な感情は抱いていないから、
釣り合うとか釣り合わないとかはわかんない。」
「…。」
「てか、あかりちゃんはどうしたいの!?
塩見先輩と付き合いたいの?」
「へっ!?」
:08/10/29 23:16
:SH705i
:Ttf/sAA6
#153 [あかり]
「まあ、そんな風になれたら嬉しいけどさ…。
たぶん、てかきっと無理だよ。」
「ふぅん。
私は未成年で喫煙してるイメージしかないけど、
あの人のどこが良かったわけ。
てか、いつ好きになったの。」
「うーん…。」
私は腕を組み、目を閉じ、人差し指を額に当てて、改めて考えてみた。
:08/10/29 23:22
:SH705i
:Ttf/sAA6
#154 [あかり]
私は今までの先輩との出来事を思い返してみた。
それをいのちゃんの前で、ブツブツと喋る。
彼女は時々相槌をしたり、しなかったりしていた。
彼女の質問の答えがなかなか返ってこないからか、
途中から、指遊びをし始めた。
:08/10/29 23:31
:SH705i
:Ttf/sAA6
#155 [あかり]
「んー。何で好きなのかは分かんないや。
先輩と出会う前は、私、見た目も中身も、
真面目な人がタイプだと思ってたのにさ。
例えば、同じクラスの高橋くんとか。
あー同級生でしかも同じクラスだったら、毎日見れるドキドキとか楽しみとかあったんだろうなー。」
:08/10/29 23:47
:SH705i
:Ttf/sAA6
#156 [あかり]
「そんなこと言ってたら、好きな人すらいないあたしはどうなるのよ(笑)
それに、あかりちゃんはすごいなって思った。
だって、向こうは最初は全然あかりちゃんのこと知らなかっただろうに、
今ではほら、少なくとも存在は認識されてんじゃん。
少しずつであろうと、確実に距離は縮まってるさ〜。」
:08/10/29 23:59
:SH705i
:Ttf/sAA6
#157 [あかり]
「…うん!
私も私なりに頑張ってるよね!」
「…急にポジティブになりやがってーこんにゃろ(笑)」
「アハハ!
いのちゃん、これから一年間よろしくね。」
:08/10/30 01:24
:SH705i
:1IWP4LrY
#158 [あかり]
その数日後。
新入生歓迎遠足の日―
私は目的地まで、いのちゃんと二人でお喋りをしながら歩いていた。
途中で、ふと後ろを見ると、一人で歩いてる城山藍美ちゃんの姿が目の前にあった。
:08/10/30 01:29
:SH705i
:1IWP4LrY
#159 [あかり]
「藍美ちゃん!」
私は俯き加減な彼女に声を掛けてみた。
私は彼女と歩く歩幅を合わせながら、何か話題はないかと、頭の中をフル回転にして考えた。
「藍美ちゃんはどんな音楽が好き?」
:08/10/30 01:36
:SH705i
:1IWP4LrY
#160 [あかり]
「んー。そうだな〜、
私はマイナーなアーティストが結構好きかな。」
彼女のこの一言は、私のヨロコビの着火剤となった。
「本当っ!?
私ね、普段インディーズバンドばかり聴いてるんだあ!」
心の中の大きな打ち上げ花火が、パーンッと上がる。
:08/10/30 01:42
:SH705i
:1IWP4LrY
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