先輩と旅立ちの唄
最新 最初 🆕
#184 [あかり]
授業開始のチャイムが鳴り、藍美が自分の席に戻る。

いてもたってもいられなくて、私は授業中にさっき貰った手紙を読む。

お菓子作りが得意だから、MDのお返しに何か焼くよ、とか、今度遊びに行こうなど
かわいらしい字で書かれていた。

私は生まれて初めての『手紙交換』に、嬉しさでいっぱいになった。

⏰:08/10/31 06:30 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#185 [あかり]
その日から、藍美と私の仲は急速に発展した。

休日に二人で遊びに出かけるようになったり、
メールや手紙交換も頻繁にやり取りしていた。

彼女は欠席することが度々あったので、理由は聞かないものの、
その日一日は、心配と彼女がいない寂しさがあった。

⏰:08/10/31 06:41 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#186 [あかり]
ある日の体育の時間―

休憩中、藍美と二人でお喋りをする。

「よく人から髪染めてるって言われるけどさー、
これ地毛なんだよねー。」

「えっ、そうなんだ!」

彼女の発言に、友達の私自身も驚いた。

学年一明るい髪の毛を手に取り、藍美はじっと毛先を見つめていた。

⏰:08/10/31 06:47 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#187 [あかり]
「こんな髪の色してるからかな、『なんで派手なグループとつるまないん?』っても言われるね。

『君、そこのグループで満足なんだ。』ってね(笑)。」

「私も一年の時、藍美はてっきりハシモト ミヤビちゃんや
イノウエ リカちゃんたちと仲良しなのかと思ってたよ〜。」

⏰:08/10/31 06:55 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#188 [あかり]
「私、ああいう人たち苦手なの。

頭からっぽで、ただキャーキャー馬鹿騒ぎしてるだけの女共って感じじゃん。」

「アハハ。
私はいつもあの人たちのこと、かわいらしくて羨ましいって思ってたから、
そういう発想はなかったけど、自分に劣等感を感じる必要はないのかもね。」

⏰:08/10/31 06:59 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#189 [あかり]
「去年私と同じクラスだった、神田亜矢子分かる?

私さ、陰口とか言われてたりしてさ、あの時は辛かったなあ。」

「ああ、すっごい自分に自信持ってる人でしょ?
でもさー、実際本人ブロッコリーみたいな頭ですから!みたいな〜!(笑)

いかにも性格悪そうだし、嫌いな人も多いと思うから大丈夫だよ。
私もその内の一人だし(笑)。」

「うん!ありがとう!
そうだよね、ブロッコリーだよね!」

⏰:08/10/31 07:13 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#190 [あかり]
二年になって―
去年の孤独感が嘘のように感じられた。

友達と一緒にトイレに行ったり、放課後の教室でのお喋り、
女子高生らしい毎日を送っている。

お日様を見てみた。
いつもより眩しかった。
物事が、良い方向へ進んでいってる気がした。

⏰:08/10/31 07:25 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#191 [あかり]
それからもクラスの雰囲気にも慣れ、従順な日々を過ごしていた。

私はクラスの係決めで、前期の体育委員に立候補していた。
一年の最後のクラスマッチを、最後までやり遂げたかったとの思いで。

放課後―
全学年・全クラスの体育委員の集まりがあった。

⏰:08/10/31 07:33 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#192 [あかり]
ホームルームが早く終わったこともあって、
私は集合時間より早く教室に着いた。

一人の女の子がイスに座っていた。
上履きの色と初々しい表情からして一年生だった。

「こんにちはー。」
私は笑顔で声を掛けた。

⏰:08/10/31 07:43 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#193 [あかり]
「こんにちは!」

彼女の顔をよく見ると、くりくりとした大きな瞳、
発色のよい唇、美少女と思わせる顔立ちをしていた。

「私は一年三組の原 希緒といいます!
先輩の名前は何ですか?」

はきはきとしていて、元気な喋りで私にそう言った。

⏰:08/10/31 07:50 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194