先輩と旅立ちの唄
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#194 [あかり]
「希緒ちゃん、珍しい名前だね。

私は二年三組の木村あかりって言います。」

そこから話は広がり、学校は慣れた?とか、
担任の先生は誰?とか希緒ちゃんに聞いていたりしていた。

⏰:08/10/31 07:54 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#195 [あかり]
「あのぅっ、歓迎遠足の時に司会やった、
塩見タクロウ先輩ってチョーかっこいいですよねぇ!」

「…えっ?」
突然、彼女から先輩の名前が出て、私は驚く。

「私、塩見先輩みたいに黒ぶち眼鏡掛けてる人、
もうチョーチョー好きなんですよぉっ。」

希緒ちゃんの大きくて綺麗な瞳が、更にキラキラと輝く。

⏰:08/10/31 08:01 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#196 [あかり]
「うん、そうだね。
かっこいいねっ。」

私は合わせる感じで彼女に言った。

思えば、遠足の司会という大々的なことをしたのだから、
先輩の存在は、全校生徒に知れ渡ったということになる。

⏰:08/10/31 08:08 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#197 [あかり]
例えば、掲示板などにあるの中傷が書かれていたりすると、
違う人もその人に対して、同じように悪く思っている風にとらえてしまう。

これもまた、一つの人間心理らしい。

希緒ちゃんの話を聞いて、一年生の他にも、
あれ以来先輩に片思いをしてる子もいるだろうなと感じた。

私はそこで初めて、先輩には司会をやらないで欲しかったと、ヤキモチを妬いた。

⏰:08/10/31 08:19 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#198 [あかり]
そんなことを思っているうち、
やがて、次々と同じ体育委員であろう人たちが入って来た。

私はそのメンバーの中にいた、ある女の先輩に目をやった。

タクロウ先輩と同じクラスの、江戸川小春先輩という人である。

⏰:08/10/31 08:25 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#199 [あかり]
私は初めて見た時から、彼女の可愛らしさに同性であるものの惹かれ、
学校でその姿を見かける度、ポーッとしてしまう程見入ってしまう。

こんなに近くに小春先輩がいて、同じ空間にいるなんて、
タクロウ先輩の時とは違う、ドキドキ感が少しあった。

⏰:08/10/31 08:32 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#200 [あかり]
「小春ちゃんの爪、かわいい〜。」
隣にいた女の先輩が言う。

そう言われた小春先輩は、両手を自分の目の前で広げ、「そうかな。」と恥ずかしげに小さな声でいった。

彼女の名前にピッタリの、ピンク色のマニキュアが、全ての爪にコーティングされていた。

私はそれを後ろの席から見ていた。

⏰:08/10/31 08:41 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#201 [あかり]
小春。
小さな春かあ。

150センチに満たない彼女の身長と
愛らしい顔なのに、おとなしくて物静かな性格。
名は体を表すとは、こういうことなのか。

「確か、小春先輩には彼氏はいないんだよね。
不思議だあ。一体どんな人が好みなんだろ。」

私は担当の先生にも少し上の空で、そんなことを考えていた。

⏰:08/10/31 08:50 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#202 [あかり]
その日の帰りの船の中―
一通のメールが届く。

「んっ?
日下部先生からじゃん!」
久しぶりの名前に少し驚く。

「こないだタクロウと偶然に会った時、お前のことを話しておいたよ。

向こうは笑顔で嬉しそうにしてたぞ! ―日下部―」

「ま、ま、まじぃ〜!?」

⏰:08/10/31 08:58 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#203 [あかり]
私はイスから飛び上がり、胸を高鳴らせながら返信をする。

「先生ありがとう!かなり嬉しい! ―あかり―」

「学校でも気軽に話しかけてごらんよ。 ―日下部―」

「えー!無理だよー!(>_<)
先輩、いつも友達と一緒にいるもん。 ―あかり―」

⏰:08/10/31 09:03 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


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