先輩と旅立ちの唄
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#270 [あかり]
優さん

いつもコメントを残してくれて、本当にありがとうございます<(__)>

胸が踊るほど、とても嬉しいです。

今日は時間の許す限り、更新したいと思います(^_^)

⏰:08/11/03 23:09 📱:SH705i 🆔:yfrWS1oo


#271 [あかり]
「克次先輩、かっこいい〜!」
藍美は最高潮の笑顔を、私に見せる。

こんなにときめいている彼女を見たのは初めてだ。

克次先輩という人は、ラグビー部ということもあり、体はいつも黒く焼けていて、体格も良く、ガッチリしていた。

目つきも決していいとは言えず、彼に喧嘩を挑んでくる人はいないのではないかと思う。

⏰:08/11/03 23:18 📱:SH705i 🆔:yfrWS1oo


#272 [あかり]
「私ね、ソフトマッチョって感じの人がいいの!
かっこよくない?」

藍美が一年の時に交際していた同級生の男子も、
確かに色黒で、ガタイが良かった。

「うーん…」
彼女の問い掛けに、私はたじる。

私が思いを寄せているタクロウ先輩は、高身長ではあるが、なかなか痩せていた。

「もやしっ子」の代名詞が、似合う人物であった。

⏰:08/11/03 23:26 📱:SH705i 🆔:yfrWS1oo


#273 [あかり]
視力が悪く、普段も裸眼で過ごす私は、
その事実を知ったのは先輩を好きになってから随分後で、
先輩の細さには少しびっくりした。

そこから先輩を見る目が変わった訳ではないのだが。

体型重視で異性を選ぶ、藍美の恋愛の価値観だけは、
私には唯一理解できなかった。

⏰:08/11/03 23:33 📱:SH705i 🆔:yfrWS1oo


#274 [あかり]
「文化祭の時にアタックするの!」
決意を私に示す藍美。

夏休みが終われば、文化祭の準備に取り掛かり、
それが一ヶ月もすれば、本番が始まる。
学校中が、文化祭一色になる季節。

今日の放課後も、クラスでの出し物を決める話し合いが行われる予定だ。

⏰:08/11/03 23:39 📱:SH705i 🆔:yfrWS1oo


#275 [あかり]
文化祭かあ…―
私も、先輩と何か思い出が出来るといいけど―

まだ来ぬ学校行事に、別の意味で胸が膨らむ。

「あかりも頑張ろうよ!
塩見先輩のこと、好きなんでしょ?

そういえば、克次先輩と塩見先輩、同じクラスだねーっ。
なんか嬉しい。」

⏰:08/11/03 23:43 📱:SH705i 🆔:yfrWS1oo


#276 [あかり]
昼休み―
私は藍美と購買、それから自販機へと足を運ぶ。

彼女とは昼食を取るグループが違うが、この行動は二人の日課であった。

タクロウ先輩とすれ違えるかな―
ひそかな私の期待。

⏰:08/11/04 00:07 📱:SH705i 🆔:Of3VRH9k


#277 [あかり]
自販機で紙パックのジュースを買っている時、
少し離れた所から、友達と一緒にいるタクロウ先輩の姿が見えた。

ドキンドキンドキンドキン…
久しぶりの先輩の姿に、体全身で、緊張する。

夏休み前と変わっていない先輩の外見に、私は何故か安心感を覚えた。

⏰:08/11/04 00:13 📱:SH705i 🆔:Of3VRH9k


#278 [あかり]
先輩は、昼食は友達と外で取っているようで、
一年の時から、その移動中をしょっちゅう見ていた。

私がお母さんに弁当を作らなくていいと言ったり、
毎日飲み物を買っていたのも、
先輩が廊下を通り掛かるこの瞬間を、一目でも見たいという、淡い希望を抱いていたからだ。

⏰:08/11/04 00:19 📱:SH705i 🆔:Of3VRH9k


#279 [あかり]
私の狙いどおり、先輩は毎日その時間帯に、この場所に、姿を現しにやって来る。

補習の日であろうと、それは変わらなかったようだ。

「タクロウ先輩いた…。」
階段を上がりながら、教室へと戻る途中、藍美にぼそぼそと言った。

⏰:08/11/04 01:32 📱:SH705i 🆔:Of3VRH9k


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