先輩と旅立ちの唄
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#234 [あかり]
「うん、分かった。
未央姉の彼氏、どんなんだろー。
写真もプリクラも見せてくれないんだもんっ。」
「ブッサイクだから、あんま期待しないでー!(笑)
あかりと同い年の子も来るよ。」
「本当?仲良くなろうっと。」
:08/10/31 12:35
:SH705i
:XycnrOFk
#235 [あかり]
夜になり―
ピンポーン、とチャイムが鳴る。
「あ、来た来た。」
未央姉が玄関まで、そそくさと立ち寄る。
「いらっしゃーい。」
未央姉がドアを開けた瞬間、がやがやという声が部屋からも聞こえ出した。
:08/10/31 12:39
:SH705i
:XycnrOFk
#236 [あかり]
「こんばんはー!」
「おじゃましまーっす!」
部屋に続々と人が入る。
入って来る人来る人が、お姉さん・お兄さんという感じがして、少し緊張した。
「あかり、これがあたしの彼氏。」
未央姉が紹介する男の人を見た。
:08/10/31 12:47
:SH705i
:XycnrOFk
#237 [あかり]
「あかりちゃん、初めまして。」
ファッション雑誌に載っても、おかしくはないような風貌と身なりだった。
彼はいわゆるお兄系という系統で、全体を決めていた。
「あかりちゃん、高二なんだって?
そこにいる彼が、あかりちゃんと同級生だよ。」
彼氏の人は、一人の男の子を指差す。
:08/10/31 12:54
:SH705i
:XycnrOFk
#238 [あかり]
私は彼と目が合った―
「こいつな、高校で同じ部活の後輩やったに。
俺は今年で卒業したけどな。」
「あ、初めまして。
木村あかりって言います。」
私はその男の子に向けて、自己紹介をした。
「…初めまして。
…堀之内悠介です。」
彼は私に視線を合わせることなく、ぼそぼそと言った。
:08/10/31 13:05
:SH705i
:XycnrOFk
#239 [あかり]
「悠の奴、なかなかのイケメンやろぉ!?
でもなー、こんな風にシャイな奴やし、
高校も男子高やけん、彼女が出来んのよな〜。
あ、俺の名前秋人ね(笑)。」
買ってきたお菓子の袋を開けながら、秋人さんが説明する。
彼の言うように、悠介くんはとても整った顔立ちをしていた。
眼球の大きな目、高くてスーッとした鼻、分厚い唇、爽やかなオーラや服装。
私の学校に転校して来たら、間違いなくたくさんの女の子からの、熱烈アプローチを受けるだろうと思った。
:08/10/31 13:16
:SH705i
:XycnrOFk
#240 [あかり]
その後、未央姉と秋人さんの馴れ初め話や、学校での出来事などを聞いたりしていた。
一時して、持ち込んだお菓子の量が予想以上に足りず、数人でコンビニまで買い出しを行くことになった。
未央姉は秋人さんと女友達と楽しそうに歩いていて、
私は同級生の悠介くんの元に近寄ってみた。
:08/10/31 13:25
:SH705i
:XycnrOFk
#241 [あかり]
「秋人さん、とても気さくでいい人だね。」
「…うん。」
「私は隣の県から今やって来たから、
悠介くんと出会ったのも、これも何かの縁だね。」
「…あ、そなんだ。
…こっちの人じゃないんだ。」
「うんっ。」
「…。」
「…。」
そこで会話は途切れ、コンビニに着くまで沈黙が続いた。
:08/10/31 13:30
:SH705i
:XycnrOFk
#242 [あかり]
数日後―
私は悠介くんと図書館で勉強をすることになった。
その日は実家に用事のあった、未央姉からの提案である。
「一人で部屋でするよりはかどるし、寂しくないでしょ。
わかんないとこがあったら、成績優秀の悠介くんに教えてもらんなさい。」
:08/11/01 17:17
:SH705i
:a4gM.aaM
#243 [あかり]
未央姉が書いてくれた、図書館までの地図を見ながら歩く。
紙の右下には、緊急時のため、と悠介くんの携帯番号が書かれていた。
私はそこに掛けるまでもなく、何なりと図書館までたどり着いた。
そこには悠介くんの姿が、すでにあった。
:08/11/01 17:25
:SH705i
:a4gM.aaM
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