先輩と旅立ちの唄
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#411 [あかり]
「告白したのは、克次先輩からだよ。」
そう言って、藍美は口を開けたお菓子の袋を、私に差し出した。

「本当に!?藍美は、すごいね。好きな人を振り向かせるなんて。」
お菓子をつまみながら、私は彼女に感心した。

もしも私が、藍美だったら、タクロウ先輩ともっと仲良くなれたのだろうか―?

⏰:08/11/10 07:00 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#412 [あかり]
「メールの内容は大事だね〜。顔文字とか、めっちゃかわいいの使いまくるの。」

「アハハ。」

「あかりはどう、最近?
例の一年の男子とは。」

「えっ!」

⏰:08/11/10 07:05 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#413 [あかり]
「昨日、告白…されたよ…。」
藍美にだけは、今後のことを相談してみようと思った。

「あれま!それは急展開!
返事したの?」
藍美がふいに、お菓子の袋を床に落とす。
ゆっくりとした体勢で、それを拾い上げる。

「あ、まだ…。
どうしたらいいんだろって。」
ふと、翔馬がクラスの男子と輪になっているのに視線をやった。
彼は笑っていた。

⏰:08/11/10 07:17 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#414 [あかり]
「彼のことはどう思ってるの?好きなの?」

「…気になってる存在ではあるよ。」

「じゃあ問題ないじゃんっ!」

「えっ!藍美ったら!」
あっけらかんと即答した彼女に、私は笑った。
彼女のこんなところに、魅力を感じるというのはある。

⏰:08/11/10 07:24 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#415 [あかり]
「ん?何?おかしい?」

「私、つい最近までタクロウ先輩のことが好きだったんだよ。一年以上も…。

それなのに、すぐに他の人好きになるなんて、
先輩への思いなんて、その程度だったのかって…。」
改まったような面持ちで、私は言った。

それは、私が一番気にかけている部分であったかも知れない。

⏰:08/11/10 07:33 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#416 [あかり]
「んー…」
目を閉じて、藍美が腕を組み出した。

「あのさぁ!」
そして、自分の意見なりのを言う。

「例えばさ、付き合ってる人がいて…んで、別れたとするでしょー?

極論だけど、私は他に好きな人が5日後に出来ようが、5年後に出来ようが、変わらないと思うの。

ただ出会った日が遅かったか早かったかの違いだけで。

でも、すぐに付き合ったりすると、すぐに終わるパターンが多いのは確かだね。」

⏰:08/11/10 07:52 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#417 [あかり]
「うん、うん。」
私は藍美の話を、傍らで拍子をとりながら聞いていた。

「自分のこと、真剣に見てくれる人を大事にする人生にしたいね。」
私は窓の景色を見ながら、独り言のように彼女に言った。

昨日、竜樹くんと見た空と、同じ青さだった。

⏰:08/11/10 16:54 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#418 [あかり]
「あかりちゃん、今日中学校に遊びに行ってみない?」
帰りの船の中―
怜香からの提案だった。

「うんっ、いいかもねー。
久しぶりに日下部先生にも会いたいし。」

船が着いた後、私と怜香は歩いて母校を訪ねた。

⏰:08/11/10 20:04 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#419 [あかり]
「大原せんせーっ!」
職員室に入った途端、怜香が顔なじみの先生の所に、駆け寄る。

「おぉー!怜香、あかり!
元気しとったかぁ?」

「うん!元気ー!
先生、怜香がいなくて寂しいんじゃない?」
怜香が先生に抱き着く。

「おうおう。お前らが卒業してから、少しは静かになったかのう。」

⏰:08/11/10 20:16 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#420 [あかり]
「おー!何か懐かしいのがおるなぁー!」

「日下部先生!」
今、職員室に入って来たばかりの、元担任の先生に気づく。

「あかり!久しいのぉ。
ん?少し大人っぽくなったんじゃないかあ?」

⏰:08/11/10 20:29 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


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