先輩と旅立ちの唄
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#424 [あかり]
怜香と中学校から帰る。
秋の夜風は、少し冷たかった。

空を見上げて、一番星を探そうとした。
田舎の星空は綺麗だ。すぐに見つかった。
一番星どころか、たくさんの星が、もうぽつぽつと広がっていた。

怜香が隣で、あー寒い、とぼやいていた。

⏰:08/11/10 21:01 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#425 [あかり]
カップルで下校―
普通、真っすぐ別れないで、どちらかの家に行くよね―

「ねぇ、怜香。
タクロウ先輩と小春先輩、どこまでいったと思う…?」
彼女に聞いてもどうしようもないことを、私は分かっていながら質問した。

⏰:08/11/10 21:04 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#426 [あかり]
「んー。最後までいってんじゃなーい?わかんないけど。
タクロウ先輩も18だし、経験があってもおかしくないっしょー、てか自然。

あんな可愛い人と二人きりになって、襲わない方がありえんっ。」

「アハハ…。」
少し前までは、三日くらいは沈み続けるほど、落ち込んだかも知れない。

でも今は、だいぶ心に余裕が出来ている。

竜樹くん―
私、前に進みたい。

⏰:08/11/10 21:10 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#427 [あかり]
「怜香。」

「うん?」

「私もいつまでも、後ろめいてちゃダメだよね。」

「?」

「私ね、昨日竜樹くんに告白されたんだ。
まだ答え出してないんだけど、明日、OKの返事、出すことにする。」

⏰:08/11/10 21:13 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#428 [あかり]
次の日の放課後―
私は竜樹くんとこないだ一緒にいた、体育館の玄関の所にいた。

昨日の夜、メールで、彼とまたここで会うよう約束を交わしていた。

今日は私の方が、先に来ていた。
私は彼に言う言葉を、頭の中で覚えるように何度も繰り返していた。

既に心臓の脈は、早く打っていた。

⏰:08/11/10 21:24 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#429 [あかり]
「先輩っ。」
しばらくして、竜樹くんがやって来た。

彼は私の隣に座った。
いつもより、静かな感じがした。

当たり前か。
今日は大事な話をするために誘ったんだから―

⏰:08/11/10 21:38 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#430 [あかり]
「…。」
「…。」

お互い最初の言葉が出ない。
嫌、私は思ってることを言いたいのだが、恥ずかしさからと緊張からか、
喉につっかえてしまい、そのままでいた。

もっとしっかりしなきゃ―
決めたんだ、一歩前に踏み出すって―

⏰:08/11/10 22:24 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#431 [あかり]
「…あのねっ!

えっと、こないだは告白してくれてありがとう。

私もね、この頃、日に日に竜樹くんの存在が大きくなってきてたんだ。

だから、気持ちを言ってくれたの、すごく嬉しかった。

私、全然可愛くないし、性格も…だけど
これからもっと竜樹くんと一緒に過ごしたいな!

んーと、んと…
だから、…よろしくお願い…します。」

⏰:08/11/10 22:32 📱:SH705i 🆔:Fbl.ErEw


#432 [あかり]
体は竜樹くんの方に向けていたが、下向き加減で思いのままを伝えた。

生まれて初めて、ここまで正直な気持ちを誰かに言えたのかも知れない。
まじまじと言うのは照れ臭いけど、心境は何だか悪くない。

むしろ、いい感じ。

⏰:08/11/11 02:06 📱:SH705i 🆔:tkcuL6d2


#433 [あかり]
「ははっ…まじ…すか…。」
竜樹くんは、胸を撫で下ろしながら、感嘆した様子でいた。
だんだん顔の表情が明るくなっていくのが分かった。

「あー俺、今日フラれるんじゃないかって思ってて…。

まじ…嬉し…。

歳は俺の方が一つ下だけど、大切にしますんで。」

「う、うん…。」
真面目な顔をして言う彼に、顔の体温が、だんだん熱くなっていった。

⏰:08/11/11 02:15 📱:SH705i 🆔:tkcuL6d2


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