先輩と旅立ちの唄
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#54 [あかり]
「遂に、憧れの先輩に
私の存在が知られるんだあ…。」

布団の中で、
手紙が渡った後のことを考える。

「ああ、でも
なんて思われるかなあ…。
もしかしたら、
不快な思いさせるかも知れないや…。」

⏰:08/10/28 08:03 📱:SH705i 🆔:dtU0GNBU


#55 [あかり]
手紙の内容には、
あの作文を読んだことを書いてある。

これこそが私が先輩に憧れを抱いた第一歩だから、
書かざるを得なかった。

知らぬ間に、自分の家庭内の事情と、病気の原因を知っている者がいる。

嫌な思いをさせないだろうか。
眠りに就く前で、心配になった。

⏰:08/10/28 08:07 📱:SH705i 🆔:dtU0GNBU


#56 [あかり]
「でも、私が先輩の存在で勇気を貰ったから、
今度は私が先輩の力になれたらなあ。」

ベッドから起き上がり、
明かりをつけ、机に置いていた手紙をかばんの中に入れた。

「先輩がこの手紙を読んで、何か励みになれたらいいな。」

⏰:08/10/28 08:11 📱:SH705i 🆔:dtU0GNBU


#57 [あかり]
次の日―
休み時間の合間に、隣のクラスに行き、雪依ちゃんに昨日書いた手紙を渡した。

「じゃあ、これを和臣先輩に渡してもらうように頼んでおくね。」

⏰:08/10/28 08:14 📱:SH705i 🆔:dtU0GNBU


#58 [あかり]
ドキドキドキドキ…

授業中も緊張の波は鎮まらなかった。

「ああ、どうしよう。
今時ラブレターなんて、馬鹿にされるかな。」

昨日の決意も、いざ実践となると
膨らんだ風船を針で突いたように、一瞬でパンッと割れた。

⏰:08/10/28 08:19 📱:SH705i 🆔:dtU0GNBU


#59 [あかり]
学校から帰って―
まだ緊張はおさまらなかった。
むしろ、今まで以上に大きくなった。

「手紙、もう先輩に渡ったのかな…。」

その時、メールの着信音が鳴った。

「あっ、雪依ちゃんだ。」

⏰:08/10/28 08:22 📱:SH705i 🆔:dtU0GNBU


#60 [あかり]
「ごめぇん!
やっぱり和臣先輩をいざ前にすると渡せなかったよぉ(;_;)

ごめんねっ ―雪依―」

「ううん、全然気にしないで!
むしろ、やっぱり渡さなくて良かった。
やっぱり手紙なんて、恥ずかしいや〜(>_<) ―あかり―」

⏰:08/10/28 08:26 📱:SH705i 🆔:dtU0GNBU


#61 [あかり]
「本当?
役に立たなくてごめんなぁ…。
先輩とお近づきになれるといいねo(^-^)o ―雪依―」

「うん。
手紙は自分で処分するね。

うん、今はそれが一番の望みだけど、
やっぱりいざ目の当たりにすると、動転しちゃうっ(+_+;) ―あかり―」

⏰:08/10/28 08:31 📱:SH705i 🆔:dtU0GNBU


#62 [あかり]
「そんなもんだよぉ。

私も部活で、和臣先輩といつま全然話せないもん〜(T_T) ―雪依―」

「お互いがんばろうね!

今日は無理なお願いしちゃって本当にごめんね。

じゃあ、また明日☆ ―あかり―」

⏰:08/10/28 08:34 📱:SH705i 🆔:dtU0GNBU


#63 [あかり]
良かった、良かった。
なんとなく安堵した。

「やっぱり急には怖いや。
今は遠くから見るだけで満足、かな…。」

私の生まれて初めてのラブレターは、ごみ箱行きとなった。

⏰:08/10/28 08:39 📱:SH705i 🆔:dtU0GNBU


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