うまく言えない
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#501 [葵]
:09/04/12 08:38 :SH906i :p5ExK/es
#502 [紗奈]
「眠いんやったら寝て良いよ?」
「ん〜…」
すると佑太が近付いてきて寝るように促した。
「俺も寝る」
そう言って布団に入ってきた佑太。
「仕事は〜?」
「終わり」
:09/04/12 12:19 :D905i :☆☆☆
#503 [我輩は匿名である]
もしかして福岡の人?
:09/04/12 19:22 :W61T :cL0TqErw
#504 [ぁき]
読ませてもらってます
気持ちを言葉で表すのは難しぃょね
サナさんは強がったりする分気持ちが優しんですね
過去の事がぁったからこそ人を信用したり大事にする気持ちを忘れなぃでほしぃです
完結は焦らずに私は最後まで読ましてもらぅので更新待ってます
:09/04/12 20:31 :P704i :mG26F8Qo
#505 [紗奈]
>>503住みは一応伏せます
すみません
>>504読んでくださってありがとうございます
人に気持ちを伝えるって難しいですよね
未だに自分の気持ちをうまく伝えるのは苦手です
本当に今忙しい時期でなかなか更新できませんが暇があれば少しずつでも更新していくので引き続きよろしくお願いします
:09/04/16 01:56 :D905i :☆☆☆
#506 [紗奈]
佑太は電気を消して腕を出してきた。
うちはその腕を枕にして転がった。
「紗奈はさぁ、過去に戻りたいって思わん?」
いきなりの佑太の質問に戸惑った。
「俺は凄い過去に戻りたい。めちゃくちゃしやった時期に戻りたい。みんなで暴走して警察おちょくって飲んで騒いで喧嘩して…そんなことしやった過去に戻りたい」
:09/04/16 02:03 :D905i :☆☆☆
#507 [紗奈]
「でも、佑太もえー歳やん?えー加減落ち着けばえーんやない?」
「まあ今は今で楽しんでんやけどな!紗奈は?戻りたいとか思わん?」
「…う〜ん。後悔はいっぱいしたけど、戻っても結果は今と変わらん気がするから。やから…うん。うちは今でいい。」
「忘れられん人とかおらん?」
忘れられん人…。
:09/04/16 02:08 :D905i :☆☆☆
#508 [紗奈]
「どうかな。わからんな」
忘れてなんか無いし
忘れられるわけ無い。
真人のこと…。
元気にしてればそれでいい。
だけどやっぱり会いたかった。
:09/04/17 13:20 :D905i :☆☆☆
#509 [紗奈]
「俺さ〜、後悔しとることあってさ…」
佑太は話しを続けた。
「中学のときすっげー仲良かった女がおった。ほんまに信頼しとったし、一番の女連れやった。やけど、俺そいつとヤってしまってさ…。めっちゃ後悔した。ヤらんかったらえかった。ヤった後連絡取らんくなって、俺そこで初めてあいつのこと好きやったんやな…って思った。」
うちは女も佑太のこと好きやったんやないか?って思った。
:09/04/18 16:50 :D905i :☆☆☆
#510 [紗奈]
うちもなんだかんだで後悔ばっか。
人生やり直したいと思った。
みんなに迷惑かけてきた。
いい加減大人にならないと…
だよね?
:09/04/18 20:17 :D905i :☆☆☆
#511 [紗奈]
佑太は続けた。
「俺、紗奈と会ってすげーびっくりした。
…そいつと紗奈、まじで似とるんよね」
:09/04/18 20:19 :D905i :☆☆☆
#512 [紗奈]
「そーなんやー。でもうちその子やないからね!勘違いして襲ってくんなよ?」
「当たり前やん。何年前の話しやと思っとん?笑」
そんな話しをしながら、うちはいつの間にか寝ていた。
:09/04/18 20:23 :D905i :☆☆☆
#513 [紗奈]
そんな生活が続いた。
学校が終われば佑太の家へ行く。
たまに大学の友達と遊ぶ程度で、ほとんどを佑太の家で過ごした。
ゴールデンウイークに入り、学校は休み。
佑太の家で毎日ゴロゴロしていた。
:09/04/19 00:08 :D905i :☆☆☆
#514 [紗奈]
「どっか行こか?」
佑太がいきなり言い出した。
「へ?」
「毎日毎日俺んちやったらつまらんやろ」
「どこ行くん?」
「‥買い物?とか」
うちは思わず笑ってしまった。
:09/04/26 11:00 :D905i :☆☆☆
#515 [紗奈]
「笑うなや!!で?どーする?」
「行こか♪」
うちは佑太の単車の後ろに乗った。
うるさいし速いし運転荒いし怖かった。
:09/04/27 13:31 :D905i :☆☆☆
#516 [紗奈]
目的地について単車を降りるとふらふらした。
「お前馬鹿やなぁ。」
「単車とか乗り慣れんもん」
「ダサっ」
「普通やし!ボケ」
そんなやりとりをしながらうちらは店に入っていった。
:09/04/27 13:40 :D905i :☆☆☆
#517 [紗奈]
特になにも買う予定なんかなかったけど、服見たりピアス見たり‥
めっちゃぐるぐる回った。
こういうデートってうちにとってはすごい新鮮だった。
本当に楽しかった。
:09/04/27 23:46 :D905i :☆☆☆
#518 [ぁかね]
今日最初から全部読みました
面白いです
完結まで頑張って下さい…応援してます
:09/04/29 01:03 :D905i :J0J5aYjo
#519 [紗奈]
ありがとうございます!!
めっちゃ駄文ですが
頑張るんでよろしくです
:09/04/29 23:44 :D905i :☆☆☆
#520 [紗奈]
夜の帰り道
単車には乗らずに歩いて帰った。
単車は佑太が押して歩いた。
うちんちに着いて
「上がってく?」
うちがそう声をかけると、佑太は家に上がってきた。
:09/04/29 23:48 :D905i :☆☆☆
#521 [紗奈]
うちはいつものように佑太の話を聞いた。
「‥てかさ、紗奈も自分のこと話してや」
驚いた。
佑太は人の話聞くような人じゃなかったから。
うちは自分の話だって大してしたこと無かった。
:09/04/30 00:06 :D905i :☆☆☆
#522 [紗奈]
「俺、紗奈のこともっと知りたいんやんか。やけど紗奈は何も話してくれんから‥」
過去を話すのは好きじゃない。
自分の過去は大嫌いだから。
思い出したくない思い出が沢山あるから。
:09/04/30 00:14 :D905i :☆☆☆
#523 [紗奈]
でも、結局話すことになった。
うまく話せなかったけど‥ゆっくり、全部‥。
七瀬のこと
龍のこと
曜のこと
そして‥真人のこと。
:09/04/30 00:19 :D905i :☆☆☆
#524 [紗奈]
話しながらうちは泣いた。
話し終わると、佑太は「しんどかったね」って、抱きしめてきた。
うちはめっちゃ泣いた。
佑太に惹かれつつあるのと同時に、やっぱりまだ真人を探している自分がいた。
:09/05/01 22:41 :D905i :☆☆☆
#525 [紗奈]
それから月日は流れ、あっという間に夏休みに入った。
サークルにも入ってないし、バイトもしてなかったため、暇で暇で仕方ない毎日。
でも、相変わらず佑太たちと遊んでた。
:09/05/04 02:50 :D905i :☆☆☆
#526 [紗奈]
8月入ってすぐ、
「付き合お?」
って佑太が言った。
「付き合おっか」
そんな流れでうちらは付き合うことになった。
すごい呆気ないというかなんというか‥。
:09/05/04 02:53 :D905i :☆☆☆
#527 [紗奈]
とりあえず8月いっぱいは佑太の家にずっといた。
友達の期間一切手を出してこなかった佑太。
付き合った日から、毎日イチャイチャして、付き合って一週間してからHした。
佑太は慣れてるからか、まじでえっちがうまかった。
しかもなかなかイかないから終わらない。笑
:09/05/04 02:59 :D905i :☆☆☆
#528 [紗奈]
ほぼ毎日えっちしたけど、だけど色んなところに連れて行ってもらった。
本当に、本当に大好きだった。
だけど本当にうちは最低な女。
すぐに気持ちが揺らぐ、最低な女だ。
うちは‥最低。
:09/05/06 01:29 :D905i :☆☆☆
#529 [紗奈]
佑太とは順調だった。
順調だけど、全てが当たり前になっていた。
いわゆるマンネリ化。
そんな中、冬休みになって、地元に帰ることになった。
:09/05/06 01:35 :D905i :☆☆☆
#530 [紗奈]
そして‥うちはまた
曜に恋をする。
:09/05/06 12:59 :D905i :☆☆☆
#531 [紗奈]
地元に帰ってすぐのことだった。
志乃なんかは帰ってきてなくて、うちは元々友達って言える友達も少なかったし、とりあえず実家でゴロゴロしていた。
うちは、ふと思い出したように凌斗の家に行った。
相変わらずの凌斗と美弥子。
「おかえり!」
って笑顔で出迎えてくれた。
:09/05/06 13:04 :D905i :☆☆☆
#532 [紗奈]
しばらく話ししてたらうちの携帯が鳴った。
着信 曜
:09/05/07 12:15 :D905i :☆☆☆
#533 [紗奈]
「もしもーし」
「おう、紗奈。こっち帰っとる?」
「うん。帰っとるよ!どした?」
「久しぶりにたまり場行かんかな〜と思って。みんなおるしどう?」
「ん〜行こうかな〜」
「じゃあまた連絡する」
:09/05/07 12:18 :D905i :☆☆☆
#534 [紗奈]
その日の夜に曜から電話が来た。
「今どこ?」
「凌斗んち」
「んなら○○まで来てや」
「了解〜」
:09/05/07 12:34 :D905i :☆☆☆
#535 [紗奈]
外は寒かった。
まあ冬だししかたない。
外で曜がくるのを待った。
しばらくして曜が来た。
うちは助手席に乗り込んだ。
:09/05/07 12:39 :D905i :☆☆☆
#536 [紗奈]
「元気だったか?」
「めっちゃ元気やし♪曜は?」
「俺も俺も」
なんて話しながら、前と全く変わらないあのたまり場に着いた。
:09/05/07 14:46 :D905i :☆☆☆
#537 [..girl]
:09/05/08 00:13 :F905i :☆☆☆
#538 [紗奈]
「紗奈ちゃん!?」
佳基さんだった。
それに続いて声をかけてくる、あの頃と変わらないメンバー。
すごく懐かしくて、すごく居心地がよかった。
:09/05/10 02:59 :D905i :☆☆☆
#539 [紗奈]
それからみんなで酒を飲みながらいろんな話しをした。
「で?今紗奈ちゃん彼氏いてるん?」
「いてないよ〜っ」
とっさに付いた嘘だった。
:09/05/10 03:01 :D905i :☆☆☆
#540 [紗奈]
罪悪感なんて無かった。
佑太に悪いなんて、そんなこと思わなかった。
しばらくするとみんな酔いつぶれてきた。
うちはみんなほど飲んでなかったから潰れてなくて、部屋が暑くなったから外に出た。
:09/05/10 14:08 :D905i :☆☆☆
#541 [紗奈]
「さむっ!!!」
当たり前だけどまじで寒かった。
だけどしばらく夜風に当たりたくてボーっとしてた。
「風邪引くで」
:09/05/10 14:14 :D905i :☆☆☆
#542 [紗奈]
振り向くとそこには佳基さんがいた。
「寒いっすね。笑」
「ちょっと話そか」
佳基さんはそう言って隣に座った。
:09/05/10 14:15 :D905i :☆☆☆
#543 [紗奈]
「最近どーよ?」
「えー‥まあまあっすね」
「曜とは?俺、曜とここ来たからてっきりより戻したんやと思いよったが」
「いやいや、」
「お前もおちょい曜の気持ち考えてやれよ」
「‥は?」
:09/05/10 14:18 :D905i :☆☆☆
#544 [紗奈]
「お前わからん?まだ曜が紗奈ちゃんのこと好きって」
「は?意味わからん。そんなわけないやん」
「俺はわかるんやて。あの時どんだけ曜が紗奈ちゃんに惚れとったか。別れてから曜がどんだけ落ち込んどったか。今もまだ曜が紗奈ちゃんに声をかけ続けとるのは、紗奈ちゃんが心配ってだけじゃなくて、曜自身が紗奈ちゃんを守ってやりたいって思っとるからで?ほんま余計なお世話ってわかっとるけど‥でも、曜はほんまにお前に惚れとんやって」
:09/05/10 14:25 :D905i :☆☆☆
#545 [紗奈]
佳基さんはそれだけ言って戻っていった。
ありえんやんそんなの‥。
ただの佳基さんの憶測やろ?
絶対にありえん。
うちはその場でずっと考えてた。
:09/05/10 14:28 :D905i :☆☆☆
#546 [紗奈]
「紗奈〜?」
曜だった。
「何しとん?寒いやろ。中入りや」
「‥いい。てか帰る」
「は?何で?何かあったか?」
うちは首を横に振った。
曜にどう接したらいいのかわからなくて‥。
:09/05/10 14:37 :D905i :☆☆☆
#547 [紗奈]
「どした?」
曜はうちの横に座って、頭をポンとした。
「触らんとって‥!!」
「あ‥ごめん」
しばらく沈黙が続いた。
:09/05/10 14:40 :D905i :☆☆☆
#548 [紗奈]
「‥送って行こうか?」
「いい。帰れる」
「‥なあ、なんかあった?」
「なんもないって」
「何もないのにそんな態度になるわけないやろ?」
「何もないって言っとるやん!!鬱陶しいんやって」
:09/05/10 14:44 :D905i :☆☆☆
#549 [紗奈]
曜は複雑そうな顔をして中に入っていった。
うちほんまに最低やな‥。
曜のこと傷付けてばっかりや。
でもな、うちはこのとき、これ以上曜とおったらダメやって思ったんよ。
曜のこともっと傷付けてしまうからって‥。
:09/05/10 14:51 :D905i :☆☆☆
#550 [紗奈]
少ししてから曜が出てきた。
「送る」
曜はうちに荷物を渡して車を取ってきてくれた。
車の中では無言。
そのまま無言で家まで行った。
:09/05/10 14:56 :D905i :☆☆☆
#551 [紗奈]
「紗奈、ごめんな」
家につく頃、曜が言った。
「俺、紗奈にとって迷惑な存在やんな。俺もいつまでも紗奈紗奈って言っとる場合やないんかもな‥。ごめんな‥」
違うよ‥。違う。
ごめんって言うのはうちのほうやん‥。
:09/05/10 15:01 :D905i :☆☆☆
#552 [美咲]
頑張ってください
:09/05/10 18:48 :SH706i :☆☆☆
#553 [紗奈]
ありがとです☆
:09/05/10 20:44 :D905i :☆☆☆
#554 [紗奈]
そして家についた。
「‥曜、ごめん」
「何であやまるん?」
「‥うち、曜とおっても曜を傷つけるだけやんな。」
:09/05/10 20:56 :D905i :☆☆☆
#555 [紗奈]
「俺がおりたいから一緒におるんやし誘うんや。あんな、俺まだ紗奈のこと‥‥‥」
「曜っ‥言わんで‥あんな、うち聞いたんよ。佳基さんから‥。やから今日曜にどう接して良いかわからんかった。」
これ以上一緒にいれば曜にまた惹かれていく。
だけど、そうしたら曜を傷つけることはわかってる。
曜を傷つけたくない。曜には幸せになってほしいって思ったから‥。
ただのうちの自分勝手な考えだった。
:09/05/11 00:17 :D905i :☆☆☆
#556 [紗奈]
「‥俺は紗奈が好きや」
曜はそう言ってうちを抱き締めた。
そんなこと言わんで。
また、その曜の優しさに
甘えてしまうから‥。
:09/05/11 00:27 :D905i :☆☆☆
#557 [紗奈]
真人のことだって忘れてない。
佑太だってまだ付き合っとる。
だけど‥‥‥
曜の優しさに惹かれていく
曜の優しさに甘えてしまう
最低な自分。
:09/05/11 00:32 :D905i :☆☆☆
#558 [紗奈]
このときうちがちゃんとしてれば
誰も傷つかなくてすんだのかもしれない。
平凡な毎日が過ごせていたのかもしれない。
曜をもっと突き放してればよかった?
佑太をもっと愛せばよかった?
正しい答えなんて、何年たっても出てこない。
:09/05/11 00:37 :D905i :☆☆☆
#559 [紗奈]
曜は車を出した。
「どこ行く気?」
「どっか。まだ帰したくない」
そう言う曜を見てうちは笑ってしまった。
:09/05/11 00:42 :D905i :☆☆☆
#560 [紗奈]
うちらはしばらくドライブした。
ふと見た携帯。
沢山の着信と沢山のメール。
全てが佑太からのものだった。
:09/05/11 01:01 :D905i :☆☆☆
#561 [紗奈]
再び光る携帯。
もうすでに朝の5時くらいだったのに、携帯は光り続けた。
うちは携帯をかばんの奥にしまった。
そしてまた曜とのドライブを楽しんだ。
:09/05/11 01:08 :D905i :☆☆☆
#562 [紗奈]
「また遊ぼう」
そう約束してうちは家に帰った。
携帯を開くとまだ光り続けていた携帯。
迷ったあげくうちは電話に出た。
:09/05/11 01:19 :D905i :☆☆☆
#563 [紗奈]
「もしもし?」
「紗奈!?お前っ!!!!!何で連絡せんのや」
「ごめん。友達んとこ行っとってさ」
「男やろ」
「‥は?」
「絶対男やろ?」
「信用ないんやね。まあええけど」
自分のこと棚に上げてよく言えたよ、自分(笑)
:09/05/11 01:24 :D905i :☆☆☆
#564 [紗奈]
図星つかれて逆ギレした自分。
電話を切って寝た。
それからうちは佑太からの連絡に一切対応せずに、曜と遊んだ。
:09/05/11 01:56 :D905i :☆☆☆
#565 [紗奈]
曜‥
あのときこうしていれば‥とか、曜が聞いたら怒るよね?
あのときどうしていたとしても、今の結果になったのかな?
ねえ、曜‥。
:09/05/13 02:08 :D905i :☆☆☆
#566 [紗奈]
うちがあのとき曜を突き放していれば、今も曜は笑っていられたのかな?
曜‥
うちは曜以上に愛せる人を見つけるのは難しそうだよ。
:09/05/13 02:11 :D905i :☆☆☆
#567 [紗奈]
.
うちは大学に戻ってから、佑太と別れた。
そして‥曜とよりを戻した。
.
:09/05/13 02:13 :D905i :☆☆☆
#568 [紗奈]
この選択が間違ってた?
うちはどうしたらよかった‥?
ねえ神様‥
:09/05/13 02:14 :D905i :☆☆☆
#569 [紗奈]
別れてから一週間後
ミチくんからの着信‥
嫌な予感がした。
:09/05/13 02:15 :D905i :☆☆☆
#570 [紗奈]
.
「佑太、捕まったから」
.
:09/05/13 02:17 :D905i :☆☆☆
#571 [紗奈]
「‥は?」
「覚せい剤で捕まった。‥まあそんだけやから」
「‥うち別れたし関係ないっす」
「よーもそんなこと言えたもんよ。お前と別れやったから薬に逃げたんやろが。‥まあ薬に逃げる佑太も佑太やけどな。ま、そんだけやから。男できたんやろ?よろしくやれや。何かあったら連絡くれてええから」
「はい」
:09/05/13 02:25 :D905i :☆☆☆
#572 [紗奈]
佑太が捕まった。
うちと付き合ってる間はやめていた覚せい剤。
別れて、悩んで、考えて、嫌になって‥
覚せい剤に逃げた。
:09/05/13 02:31 :D905i :☆☆☆
#573 [紗奈]
‥ごめん佑太。
もう少し良い別れ方ができたはずなのに
うちは一方的すぎた。
でも、うちは確かに佑太が好きだった。
だけど‥
:09/05/13 02:34 :D905i :☆☆☆
#574 [紗奈]
だけど‥
曜と会って、曜が今までどれだけうちを大切にしてきてくれたかわかった。
それと同時に、うちには曜が必要なんだとも思った。
‥だから曜を選んだんだ‥。
うちは佑太を、取り返しのつかないところまで追い込んでしまった。
:09/05/13 02:37 :D905i :☆☆☆
#575 [紗奈]
‥だけど、揺るがない。
うちは曜を愛してる。
今でも‥曜が一番なんだ。
これから先も‥ずっと。
:09/05/13 02:42 :D905i :☆☆☆
#576 [紗奈]
.
幸せって、長くは続かないね。
神様は意地悪だ‥。
曜に会いたい‥。
.
:09/05/13 02:44 :D905i :☆☆☆
#577 [紗奈]
.
2月24日‥
.
:09/05/13 16:25 :D905i :☆☆☆
#578 [紗奈]
うちは地元に帰る予定だった。
と言うか、帰った。
「じゃあ夜迎えに行く」
曜はそう言って電話を切った。
:09/05/13 16:28 :D905i :☆☆☆
#579 [ぁかね]
曜さんとのその後がすげぇ
気になります
曜さん格好いい
:09/05/15 01:28 :D905i :ObLjcqwI
#580 [紗奈]
コメントありがとです
今からちょっと書きますね
:09/05/19 23:31 :D905i :☆☆☆
#581 [紗奈]
夜になっても連絡がくることはなくて
何回着信入れても出なくて
‥すごい嫌な予感がして
‥その予感は当たった。
:09/05/19 23:32 :D905i :☆☆☆
#582 [紗奈]
夜中に曜からの着信。
びっくりして急いで電話に出た。
「もしもし、紗奈ちゃん!!」
「‥佳基さん?なんで?」
「‥曜が‥‥事故で‥‥」
:09/05/19 23:37 :D905i :☆☆☆
#583 [紗奈]
佳基さんは、とりあえず朝になったら迎えに行くからと言って電話を切った。
うちは寝れないまま朝を迎えて‥
佳基さんが来て、病院に向かった。
:09/05/19 23:40 :D905i :☆☆☆
#584 [紗奈]
病院につくと、そこには機械に囲まれた曜の姿。
こんなの曜じゃないよ‥ってくらい傷だらけの身体。
「曜っ‥起きて?もお朝やて」
:09/05/19 23:43 :D905i :☆☆☆
#585 [紗奈]
うちは声をかけ続けた。
そんな状態が約1週間‥
そして3月2日
‥水野 曜 永眠
:09/05/19 23:47 :D905i :☆☆☆
#586 [紗奈]
.
曜は、うちを迎えに来る途中
誤ってハンドルをきって
そのまま右にあった川に
車ごと落ちたらしい。
道路から川までは結構な高さで
車はボコボコ。
フロントも粉々だった。
:09/05/19 23:52 :D905i :☆☆☆
#587 [紗奈]
.
お通夜も葬式も
気付いたら終わっていた。
うちはまだ現実を受け止められずに
小さい箱に入った曜を
ぼーっと見つめ続けた。
:09/05/20 08:32 :D905i :☆☆☆
#588 [紗奈]
.
「紗奈ちゃん‥曜はほんまに紗奈ちゃんのこと好きやったんよ。‥紗奈ちゃんを‥愛しとった」
あのたまり場にいたメンバーは、決まってみんなうちにそう声をかけた。
:09/05/20 08:53 :D905i :☆☆☆
#589 [紗奈]
.
うちは‥
たくさん曜を裏切って
傷つけて
迷惑かけて
他の男に行った。
それでも曜は
ずっと待ち続けてくれた。
:09/05/20 08:56 :D905i :☆☆☆
#590 [紗奈]
.
"愛"の意味がわからなかった。
まだガキだった。
曜がいなくなってから
今の気持ちを
伝えたいと思った。
:09/05/20 08:59 :D905i :☆☆☆
#591 [紗奈]
.
愛してる
.
:09/05/20 12:42 :D905i :☆☆☆
#592 [紗奈]
曜にそう伝えたかった。
うちは曜を愛してる。
曜を失って初めてわかった言葉。
うちらは
"愛"をもらい"愛"をあげて
"愛し合った"
だけど‥うちのせいで、曜を失った。
:09/05/20 12:45 :D905i :☆☆☆
#593 [紗奈]
もう伝えられない言葉。
もっと伝えていけばよかった
後悔しても‥伝えられない。
曜は戻ってこない‥。
:09/05/20 12:47 :D905i :☆☆☆
#594 [紗奈]
うちはずっと泣かなかった。
泣けなかった。
まだ曜は死んでない。
そう言い聞かせてた。
:09/05/20 15:01 :D905i :☆☆☆
#595 [紗奈]
「大丈夫か?」
‥大丈夫。
だって曜は死んでない。
ただ隠れてるだけやろ?
:09/05/20 15:02 :D905i :☆☆☆
#596 [紗奈]
でも、やっぱり現実を受け止めなければならなくて‥
葬式が終わって一週間後、佳基さんに連れられて曜の家に行った。
そこで初めて声をあげて泣いた。
:09/05/20 15:05 :D905i :☆☆☆
#597 [紗奈]
曜の匂いの残る部屋‥
ずっと変わらない部屋‥
だけどもう曜は帰って来ない。
「紗奈」って呼ぶ声も無い。
曜はもういない。
:09/05/20 18:49 :D905i :☆☆☆
#598 [紗奈]
4月に入っても何もする気になれずに、実家にずっといた。
大学も行く気になれなかった。
だけど、自分で決めた道なのに、曜の死で終わらせてしまえば、曜は怒ると思った。
履修も出さないといけなかったし、うちは家に戻った。
:09/05/20 19:27 :D905i :☆☆☆
#599 [紗奈]
学校に行っても特に仲良い友達がいるわけでもなくて、1人でぼーっとしてた。
誰かに話しかけられても上の空。
授業も聞いているようで聞いてない。
とにかく何もする気になれなかった。
:09/05/20 19:30 :D905i :☆☆☆
#600 [紗奈]
曜を思い出して泣くことも少なくはなかった。
学内にある広場みたいなところでよく泣いた。
弱くなったなあ‥って。
だけど、曜はそれだけ大切な存在だった。
曜のことを少しでも考えれば涙が出てきた。
:09/05/20 19:39 :D905i :☆☆☆
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