言葉
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#155 [あい]
しゅうのお母さんと目が合い、あたしは頭を下げた。

「耳聞こえないの?」

あたしは頷いた。


またしゅうと話し出すお母さん。
そして、封筒をしゅうに渡し、家を出ていった。

「「ごめん。何か変な雰囲気にしちまったな。」」


あたしは首を振る。


「「お母さん、何て?」」

あたしはしゅうに聞いた。

「「適当にやりなさいだってよ。」」

⏰:09/02/27 16:06 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#156 [あい]
「「お母さんは男の人の所に行ったの?」」

しゅうはあたしと目を合わせないで頷いた。


「「また金渡しにくるから大丈夫。自分の事は自分でできるし。」」



しゅうは笑って言ってたけど、作り笑いってわかった。
わかりすぎて、胸が痛いよ。

あたし達はしゅうの部屋に移動した。
一緒に撮った写真が壁に貼ってあり、あたしはそれを見てた。

⏰:09/02/27 16:12 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#157 [あい]
「「この変顔やばいよな。」」

しゅうも一緒に見て、言ってきた。

「「これからもいっぱい写真撮ろうね。しゅうともっと、もっと思い出いっぱい作りたい。」」


あたしがそう言うと、しゅうはキスしてきた。
ベッドに倒され、続くキス。

しゅうは
「怖い?」って聞いてきた。


正直怖かった。
初めてだし。

⏰:09/02/27 21:12 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#158 [あい]
でもしゅうだから大丈夫。
あたしは首を振った。


「「優しくするから。」」

しゅうはあたしを優しく抱きしめてくれた。
痛い。でも幸せだった。
あたしは自然と涙も出た。

この時初めてしゅうと一つになった。



「「あたし変な声出してなかった?」」

隣にいるしゅうに聞く。

「「出してないよ。」」

⏰:09/02/27 21:18 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#159 [あい]
頭を撫でるしゅう。
あたしはいつの間にか眠っていた。

目が覚めた時、部屋は真っ暗だった。
しゅうが消したのか。


あれ?隣にいたしゅうがいない。


あたしは起き上がり、部屋の電気を付けた。
やっぱりいない。
夜中だった。



ちょっとした時だった。
部屋に入ってきたしゅう。
頭にはタオル。お風呂入ってたのか〜。

⏰:09/02/27 22:49 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#160 [あい]
あたしもお風呂に入り、また部屋に戻った。

「「髪乾かしてやるよ。」」

しゅうがあたしの髪を乾かしてる間、あたしはずっとしゅうの事を見てた。

あたししゅうと付き合ってるんだな〜

たまたま道でぶつかって、たまたま再会して
仲良くなって、嘘もつかれた。

言い合いもしたし、笑いあったりもした。


しゅうからの告白で付き合い、それからもいろいろあった。

⏰:09/02/28 01:13 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#161 [あい]
しゅうは沢山苦労してると思う。
あたしは耳が聞こえないから、こんな付き合い初めてだろうし。


手話での会話。
周りが気になった時もあった。
でも気にしないで堂々といれるのも、しゅうのおかげ。


あたしはいろんなしゅうを見るたびに、どんどん惹かれていった。

この幸せずっとって思ってた。


あたしは全然思っていなかった。
しゅうが離れるという事。

⏰:09/02/28 01:23 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#162 [あい]
しゅうが離れるという事…

いや、しゅうを離してしまう事を…。
全然思ってなかった。

⏰:09/02/28 01:47 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#163 [あい]
季節はあっという間に冬。
その日はたくみとしゅうの家に行く日だった。


たくみは1人でも、遊びに行く事がある。
そして2人でゲームしたり、買い物なんかも一緒に行くぐらい仲よくなって。

お兄ちゃんと弟って感じだったな。


合い鍵を渡されてたから、あたしは鍵を開け中に入った。



玄関には、ブーツと大きな靴。

⏰:09/02/28 01:58 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#164 [あい]
リビングにいたのは、しゅうとしゅうのお母さん。

と、知らない男の人。

あたしとたくみに気付き、しゅうがあたしの所に来た。


「「ごめん。いきなり母さん来てさ。連絡すればよかったな。」」

「「帰るよ。」」

あたしがそう言うと、しゅうがお母さんの方を向く。
何かしゅうに言ったんだろう。
あたしはたくみを見る。


「「待ってだってよ。」」

⏰:09/02/28 20:40 📱:F706i 🆔:☆☆☆


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