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#51 [あい]
25日。
待ち合わせ場所に着いた時、しゅうはバイクに乗って待っていた。
「「ごめん。待った?」」
「「超待った〜。」」
「「本当?」」
「「嘘だよ。バーカ。」」
ニコッとしゅうは笑い、あたしの髪をくしゃくしゃにしてきた。
:09/02/12 21:32 :F706i :☆☆☆
#52 [あい]
スポッとしゅうは、あたしにヘルメットを被せてきた。
あたしは嬉しくて、下を向いた瞬間ヘルメットが下に落ちてしまった。
「「わりぃ。いつも男ばっか乗せてるからデカいな。」」
そう言うと、しゅうが顔を近づけてきて、ヘルメットの調節をしてきた。
「「待って!!ヘルメット取るよ。」」
:09/02/12 21:38 :F706i :☆☆☆
#53 [あい]
「「お前バカかっ。ヘルメット被りながら調節した方がいいに決まってんだろ。取って調節して、次キツかったらどうすんだよ。」
「「そっか。」」
しゅうの顔が近い。
恥ずかしかった。
調節が終わり、次は頭を振っても落ちない。ピッタリ!!
「「ありがとう。」」
「「いいよ。てか、恥ずかしかったの?」」
:09/02/12 21:46 :F706i :☆☆☆
#54 [あい]
何でそうゆう事聞くかな…。
「「なわけないでしょ。」」
「「本当かよ〜」」
ニヤニヤしながらしゅうは言ってた。
「「とりあえず行くぞ。」」
そう言ってしゅうはバイクにまたがった。
あたしは正直バイクに乗りたくなかった。
乗りたくないというか、乗るのが怖かった。
:09/02/12 22:47 :F706i :☆☆☆
#55 [あい]
バイクに乗った事がないし、耳が聞こえないから不安だった。
道路には沢山の車やバイク。
「「どうした?」」
でもバイクでしゅう来ちゃったし。勇気出してみよう。
「「バイク怖い?考えてみれば、あいは怖いに決まってるよな。しかも寒いし。ごめん、俺バカだわ。」」
:09/02/12 22:55 :F706i :☆☆☆
#56 [あい]
「「大丈夫。あたし乗るよ。」」
「「でも…」」
あたしはバイクの後ろに乗った。
「「怖いし、初めてだから、安全運転ね。」」
あたしがそう言ったら、バイクに捕まってたあたしの手を取り、しゅうのお腹らへんに持ってった。
「俺に掴まっとけ。」
口の動きでわかったよ。
そうしゅうは言っていた。
:09/02/13 18:34 :F706i :☆☆☆
#57 [あい]
寒い、怖い!!!!!
本当に安全運転!?
あたしはしゅうに言いたかった。でも言えない。
だからあたしは、文句の代わりに叩いた。
しゅうに掴まってる時、バイクが怖かったけど、ドキドキもしてたんだよ。
着いたのは、街灯がまったくない所。
:09/02/13 18:39 :F706i :☆☆☆
#58 [あい]
「「ここ何?何にもないじゃん。」」
「「いいから。ここからはちょっと歩くぞ。暗くなってきたから気をつけろ。」」
ちょっと歩いた先はさっきの場所よりは街灯があった。
あたしはある事に気付き走った。
止まり、辺りを見ると街の灯りで輝く光景。
「「すごい。綺麗だね。」」
:09/02/13 19:05 :F706i :☆☆☆
#59 [あい]
「「ここ、最近見つけてさ。あいに絶対見せたくて。俺の秘密の場所。」」
暗くなっていく度に、さっきよりも、さっきよりも、どんどん綺麗さが。
あたしはずっと見ていた。
すると後ろからしゅうが、自分がさっきまで巻いていたマフラーをあたしの首に巻いてきてくれた。
「「寒いだろ。巻いてろ。」」
「「ありがとう。」」
:09/02/14 13:35 :F706i :☆☆☆
#60 [あい]
するとしゅうはあたしを抱きしめてきた。
ちょっとの間そのまま。
冷えた体が温まる。
しゅうは離れ、手話を始めた。
「「ごめん。こんな事して。」」
あたしは首を振った。
それから気まずい間。
あたしは思い出し、鞄からプレゼントを出した。
:09/02/14 13:41 :F706i :☆☆☆
#61 [あい]
しゅうに差し出すと、
「「もしかしてクリスマスプレゼント?」」
袋から箱を出し、リボンを取り、箱を開けたしゅう。
「「ピアスだ!!まじ嬉しい。ありがとう。」」
しゅうは付いてるピアスを取り、あたしがあげたピアスを付けた。
「「大事にするな。毎日これ付ける。」」
「「喜んでもらえてよかった。」」
:09/02/14 13:45 :F706i :☆☆☆
#62 [あい]
「「でも、俺何も用意してねぇ。そうゆうの苦手で。何か欲しいものあるか?」」
「「いいよ別に。今日しゅうと過ごせるだけで、嬉しいもん。」」
あたしがそう言うと、頭をかくしゅう。
「「お前バカかっ。」」
しゅうが恥ずかしい時や照れる時にやる癖。
恥ずかしいのかな?
言ったあたしも少し恥ずかしくなった。
:09/02/14 16:43 :F706i :☆☆☆
#63 [我輩は匿名である]
頑張って下さい(´ω`)
更新楽しみにしてます。
:09/02/14 22:14 :SH903i :dG16cu1s
#64 [あい]
<<63 我輩は匿名である
ありがとうございます
あとでまた更新します。
:09/02/15 00:21 :F706i :☆☆☆
#65 [あい]
あたし達はそれから、ご飯を食べに行った。
それからゲームセンターに行き、UFOキャッチャーをやったり、コインゲームをやったり。
こんな楽しいクリスマス初めてだから。
初めて男の人とこうゆう風に遊ぶのも初めてだから。
しゅうでよかった…。
:09/02/15 01:19 :F706i :☆☆☆
#66 [あい]
「「そろそろ帰るか。送ってくから。」」
そうしゅうが言い、あたし達はバイクがある所に向かっていた。
「「ねぇ、勝負しよ。バイクがある所まで競走すんの。」」
「「上等じゃねぇか。」」
しゅうは上着を捲り、気合い十分。
「「よーい。どん!!」」
しゅうが走り出した。
あたしはある人に気付き、足を止めた。
:09/02/15 01:23 :F706i :☆☆☆
#67 [あい]
あたしが気付いたのは、千尋だった。
男の人と一緒にいる。
クリスマス…男の人…
もしかして千尋が好きな人じゃないかな。
誘ったんだ。
あたしが見ていると、頭をポンとされ、振り向いたらしゅうがいた。
「「お前、何が勝負だよ。俺だけ走ってバカみたいじゃん。」」
:09/02/15 11:38 :F706i :☆☆☆
#68 [あい]
しゅうも千尋の方を見た。
「「何?知り合い?」」
「「うん。男の人、たぶんあの子が好きな人だと思う。プレゼント買ってたから、渡すんだよ。話かけられないって言ってたけど、勇気出したんだね。」」
あたしがまた千尋の方を見た時、千尋はその人にプレゼントを差し出していた。
でも…
その人は受け取ったと思ったら、地面にプレゼントを落とし、千尋に何か言っている。
:09/02/15 11:45 :F706i :☆☆☆
#69 [あい]
千尋は泣いていた。
するとしゅうが2人の所に行き、地面にあるプレゼントを取り、男に渡して何か言っている。
あたしも2人の所に行ったら、千尋があたしの方を見た。
しゅうとその人は何か言い合っている様子。
あたしがしゅうの裾を掴もうとした時だった。
しゅうがその人の胸ぐらを掴んで殴ろうとした。
:09/02/15 19:50 :F706i :☆☆☆
#70 [あい]
しゅうがあたしを見て、手を止めた。
「「わかんないけど、暴力はダメだよ。」」
「「でもこいつ、その人のなんかいらねぇ。汚いとか言ってんだぞ。」」
あたしは男を見た。
「キモいんだよ。そいつ。」
口の動きでわかった。
:09/02/15 19:54 :F706i :☆☆☆
#71 [あい]
あたしは千尋の手を取り、歩いた。
千尋が止まり、あたしとしゅうに言った。
「「2人ともごめんね。変なとこ見られちゃった。」」
千尋は泣く。
あたしはタオルを渡した。
そこで千尋は泣き崩れていた。
あたしとしゅうはただ…
千尋が泣き止むのを見ているだけだった。
:09/02/15 19:57 :F706i :☆☆☆
#72 [あい]
千尋は泣き止み、あたし達に何回も謝ってた。
謝る事ないのに…
今にもまた泣き出してしまいそうな千尋を見て、あたしは悲しかった。
あたし達はお店に入り、千尋の話を聞く事に。
「「あいもしゅう君も本当ごめんなさい。せっかくのクリスマスなのに。」」
「「いや。てか、千尋さん平気なんすか?」」
千尋は頷き、高校の話をし始めた。
:09/02/15 21:30 :F706i :☆☆☆
#73 [あい]
「「あいには言ったけど、あたしのお母さんが耳聞こえなくて、その事でイジメにあってるの。」」
あたし達は千尋の手の動きをちゃんと見た。
「「授業参観に来たら、もちろん手話で会話。みんなそれを変な目で見てね。あたしの性格、暗い方だから、それでもイジメられてて。だから好きな人にも話かけられなかった。でも、今日部活だったみたいだから学校行って話かけたの。プレゼント渡したくて…思い伝えたくて。」」
また千尋は泣き出してしまった。
:09/02/15 21:36 :F706i :☆☆☆
#74 [あい]
「「…ずっと好きだった人だから。頑張って誘ったけど、お前に呼ばれるとかついてない、まじキモい。って言われちゃって。プレゼントも落とされちゃったし。話かけない方がよかったね。」」
「「そんな事ないよ。」」
手を動かしたのはしゅうだった。
千尋はあたしが渡したタオルを口に当て、しゅうを見る。
:09/02/15 21:39 :F706i :☆☆☆
#75 [あい]
「「好きな人誘う、思い伝えたい。そうゆう想いって、いい事じゃん。話かけない方がよかったとか言うなよ。」」
千尋は泣きながらしゅうを見る。
「「キモいって言ってたけどさ〜来る男も男だろ。余計傷つけて最低だよ。」」
しゅうって本当優しいんだな〜。
あたしも千尋に何か言ってあげなきゃ。
:09/02/17 20:11 :F706i :☆☆☆
#76 [あい]
「「あの人最低だよ。千尋ちゃんの事傷つけて。」」
「「しょうがないよ。あたしイジメられてる奴だし。そんなあたしを嫌うのは当たり前だよ。」」
千尋はまた泣きそうになっていた。
「「みんながイジメてるから、周りも合わす、嫌う。絶対よくないと思う。千尋ちゃん、わかったでしょ?あの人はそうゆう人なんだよ?それでもまだ好き?」」
千尋は首を振った。
:09/02/19 20:28 :F706i :☆☆☆
#77 [あい]
「「嫌だ。あたしバカだった。顔で騙されてたよ。」」
「「あんな男忘れて、次の恋だよ。絶対そっちの方がいいよ。」」
しゅうが千尋にそう言った。
しゅうがトイレに行ってる時だった。
「「しゅう君いい人だね。」」
って千尋が言ってきた。
あたしはまだ気づいてなかった。
千尋の次の恋の相手がしゅうって事に。
:09/02/19 20:37 :F706i :☆☆☆
#78 [あい]
1月1日。
あたしとしゅうは初日の出を見に来ていた。
千尋も一緒に。
あの日から、クリスマスの日からしゅうと千尋は、仲良くなった。
3人でいる事が多くなり、しゅうと千尋はメールも始めたみたい。
あたしはそれに対して特にヤキモチなど妬いてなかった。
:09/02/20 07:53 :F706i :☆☆☆
#79 [あい]
しゅうとは付き合ってる訳じゃないし、千尋はとても大事な友達。
3人でいるの楽しいし全然よかった。
「「夕方も集まらない?」」
初日の出を見終わった後千尋が言い出した。
「「いいね。それまでみんな家で1回寝よ。綺麗だったけど、あたし眠い。」」
寒いし眠いし
あたしは限界だった。
:09/02/20 07:56 :F706i :☆☆☆
#80 [あい]
「「ごめん。今日はあいと2人で会わせてくれない?」」
隣で言ってきたのはしゅう。
千尋はちょっと寂しそうな顔をして、ごめん、いいよって。
………
千尋と別れ、家の前までしゅうに送ってもらった。
「「起きたらメールして。準備したら迎え行くから。」」
:09/02/21 22:24 :F706i :☆☆☆
#81 [あい]
あたしはしゅうを見た。
「「ごめん。今日無理?しんどいよな?」」
あたしは首を横に振った。
「「そうじゃないけど、千尋ちゃんいたら嫌なの?」」
「「嫌じゃねぇよ。ただ最近3人ばっかじゃん。たまには、あいと2人で会いたい。」」
そうだ…。
全然2人でいなかったね。
:09/02/21 22:27 :F706i :☆☆☆
#82 [あい]
「「ごめん。今日は2人で遊ぼ。起きたらメールするね。」」
あたしがそう言ったらしゅうが抱きしめてきた。
クリスマス。
あの日も抱きしめてきたよね。
ちょっとしてしゅうは離れ、手話を始めた。
「「俺、あいが好き。」」
:09/02/21 22:30 :F706i :☆☆☆
#83 [あい]
しゅうからの告白。
初めての告白。
何て言っていいのかわからなかった。
…嬉しかった。本当に。
「「付き合って?」」
でもあたしには1つだけ不安があった。
あたしの耳の事だった。
「「あたし耳聞こえないよ?いっぱい苦労するよ?」」
:09/02/21 22:37 :F706i :☆☆☆
#84 [あい]
「「大丈夫なんだけど。」」
少しの見つめ合い。
「「耳が聞こえない奴が珍しくて好きになったわけじゃねぇし、俺マジなんだ。」」
泣きそうになった。
あたしは頷いた。
「「お願いします。」」
あたしがそう言うと、しゅうはニコッと笑って
「「上目使いやめろよ。」」
あたしが好きな笑顔に言ってた。
:09/02/21 22:42 :F706i :☆☆☆
#85 [あい]
あたしが好きな笑顔で言ってた。
の間違いです
:09/02/21 22:48 :F706i :☆☆☆
#86 [あい]
親を朝早く起こて頼んで、しゅうを家にあがらせた。
両親は2人とも以外と簡単に許してくれた。
あたしの部屋に入り、ベッドに入った。
入った瞬間眠さがMAXまできてしまい、あたしはすぐ寝れるとこだった。
でも…しゅうがなかなか寝かせてくれない。
目をつぶると頭をポンと叩いてきたり、くすぐってきたり。
:09/02/21 22:52 :F706i :☆☆☆
#87 [あい]
「「ちょっと!寝かせてよ。寝てないから眠いの!普通なら今、起きる時間なんだからね。」
「「ごめん。あいと付き合えて嬉しすぎて寝れないんだもん。」」
……。
可愛い事言ってる。
「「あたしも嬉しいよ。」」
あたしがそう言うと、しゅうはキスをしてきた。
初めてのキス。
:09/02/22 00:33 :F706i :☆☆☆
#88 [あい]
あたしは恥ずかしくて、しゅうに背を向けて頭まで布団をかけた。
するとしゅうは後ろから抱きしめてきて、あたしは恥ずかしさが増して何の反応もできない状態だった。
どうしよう…
このままの体制で寝る?
寝れないよ!
とりあえずしゅうの方向こうかな?
あたしはゆっくりとしゅうの方に体を向けた。
:09/02/22 00:37 :F706i :☆☆☆
#89 [あい]
しゅうの顔を見たら、しゅうは寝ていた。
寝れないんじゃないの?
まっ!いっか!
しゅうが彼氏。初めての彼氏。
それがしゅう。
あたしは嬉しくてにやけてた。
「好き」
言われるとこんなに嬉しいんだな〜
そんな事を考えながら眠りについた。
:09/02/22 00:56 :F706i :☆☆☆
#90 [あい]
目が覚めたらもう夕方だった。
お正月だから、おせち料理がたくさん。
あたしがリビングに行った時には、しゅうはすでにおせち料理を食べていた。
「「いつ起きたの?」」
口をもぐもぐさせながらしゅうは手話をやった。
「「30分前ぐらい。本当さっきだよ。」」
「「起こしてくれればよかったのに。」」
:09/02/22 12:34 :F706i :☆☆☆
#91 [あい]
「「寝たの朝だから無理矢理起こすのは悪いって、しゅう君起こさなかったのよ。」」
ママが言ってきた。
よく見れば、しゅうはママとパパと仲良さそうに話している。
何を話してるのかな?
……しゅう笑ってる。
後ろから思いっきり頭を叩かれた。
振り返ると、あたしの弟が立っていた。
:09/02/22 12:39 :F706i :☆☆☆
#92 [あい]
弟は1つ下の中学3年生。
名前はたくみ。
「「痛いな!!」」
「「邪魔なんだよ。」」
口悪いし、生意気だし、でも憎めない可愛い弟。
「「お前の彼氏?」」
たくみがしゅうを見て聞いてきた。
「「どうも。たくみ君でしょ?あいから話聞いた事ある。」」
:09/02/22 12:45 :F706i :☆☆☆
#93 [あい]
「「はじめまして。」」
これがしゅうとたくみの初対面。
あたし達も席につき、5人でおせち料理を食べた。
しゅうとたくみが仲良くなるまでは、全然時間がかからなかった。
しゅうはすぐに、あたしの家族と仲良くなれたんだ。
「「しゅう君は何人家族なの?」」
ママがしゅうに聞いた。
:09/02/22 12:49 :F706i :☆☆☆
#94 [我輩は匿名である]
読んでます。
がんばってください!
:09/02/22 13:15 :P903iX :32RncKiY
#95 [あい]
>>94 我輩は匿名である
ありがとうございます
また夜更新します。
:09/02/22 15:22 :F706i :☆☆☆
#96 [あい]
「「俺んちは母親と俺2人家族です。」」
あたしは箸を止めた。
…2人家族?
「「俺が小さい時に離婚して。最近母親に新しい男が出来て、全然家帰ってきてないから、基本1人だけど。」」
笑いながらしゅうは言ってたけど、何か寂しそうだった。
「「まだ一緒にいない?」」
しゅうはよく遊んでた時言ってた。
家に帰るのが嫌だったんだろうな。
1人で寂しかったんだろうな。
:09/02/22 20:38 :F706i :☆☆☆
#97 [あい]
「「それは寂しいでしょ。いつでも家に遊び来ていいわよ。」」
そう言ったのはママだった。
パパも隣で頷いていた。
「「いいんですか?」」
「「いいよ。あたしもきてほしい。」」
そう言うと、しゅうは嬉しそうにありがとう、ありがとうって。
その日、しゅうは家に泊まってった。
:09/02/22 20:55 :F706i :☆☆☆
#98 [あい]
部屋でのんびりしてる時だった。
「「いいな。お前の家族。母ちゃん父ちゃん優しいし、たくみ君面白いし、気合うし。……てか仲いいよな。」」
また寂しそうな顔をするしゅう。
「「しゅう…寂しかったよね。お母さんが帰ってこなくて…1人で。」」
あたしを見るしゅう。
今まで見た事がないような目だった。
:09/02/22 21:48 :F706i :☆☆☆
#99 [あい]
いつも見ていたしゅうじゃない。
今にも泣き出しそうなしゅう。
「「別に寂しくねぇよ。俺今高1だぞ?1人暮らしみたいで楽しいし、自由だしよ。あっちは新しい男に夢中だから、俺なんかどうでもいいだろうし、学費払ってるし、生活費もちゃんと渡しにくるから、それでいいんだよ。」」
よくないよ…
学費払ってるからいい?
生活費渡しにくるからいい
わからない…
:09/02/22 21:55 :F706i :☆☆☆
#100 [あい]
高1って言っても、全部が全部1人で出来るわけじゃない。
絶対に寂しいに決まってる。
何で強がるの…?
「「生活費渡しにくる時は、ちょっと話してるし、全然大丈夫だぜ。」」
「「いつでもあたしの家、来ていいんだらかね。」」
「「ありがとう。」」
:09/02/22 22:02 :F706i :☆☆☆
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