恋愛中毒<14歳〜>
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#601 [y@mm]
「うー…うー…」
龍がうなっていた
あたしは龍の方をみた。
そしてバイクを探した
あたしたちから10メートルほど遠くにバイク
十字路の方をみる。
ぶつかった車の姿がない
逃げられたかな?
:09/06/05 16:20
:PC
:y3EMiIF6
#602 [y@mm]
人がたくさん集まってきた。
「うー…」
龍はまだうなっている。
再度気持ちを整理して
龍をみたとき、龍の顔面は血だらけだった
:09/06/05 16:21
:PC
:y3EMiIF6
#603 [y@mm]
なんでさっき気づかなかったのかな?
あたしは急いで龍のそばへいこうとする
あれ…?足が動かない…
自分の足をみると
ぐでんぐでん。
お尻が切れていて
血が大量にでていた。
それどころじゃない!
龍が…
「龍ちゃん!!!!」
あたしは大声で呼ぶ
龍の反応はない。
いつしかうなる声も聞こえなくなっていた
:09/06/05 16:22
:PC
:y3EMiIF6
#604 [y@mm]
そして足が動かないから
あたしはほふく前進で龍のそばまで行った
周りの人が救急車を呼んでくれた。
「お姉ちゃん!動いたらダメよ」
なんておばさんに言われたけど
そんなの聞かない!
龍が…死んだらどうしよう…
思いたくないことが
頭にうかんだ。
:09/06/05 16:24
:PC
:y3EMiIF6
#605 [y@mm]
「龍!龍!」
あたしは龍に触れた。
龍からの返事がない。
目の前で顔面血だらけの彼氏。
あたしは涙を流しながら
ただ「生きて、龍」と何度も叫んだ
:09/06/05 16:26
:PC
:y3EMiIF6
#606 [y@mm]
すると龍が反応した。
ヘルメットが苦しいみたいで
はずしたそうにしていたから
急いではずしてあげた。
「龍…」
口から血を流している。
そして救急車が到着した。
まず先にあたしが乗せられた。
:09/06/05 16:27
:PC
:y3EMiIF6
#607 [y@mm]
あたしはタンカに乗せられるとき
体に激痛が走った。
でも何度も龍の名前を呼んだ。
「龍ー!!!龍ー…」
すると龍から言葉が返ってきた
「う〜ん?」
龍…生きててよ。
:09/06/05 16:29
:PC
:y3EMiIF6
#608 [y@mm]
「彼氏とは違う病院に運ばれます!」
「やだ!!彼氏と一緒がいい…」
男の人が数名
何かあたしに話しかけている
あたしはしだいに意識が遠のく。
あ…死ぬってこういうのかな
なんて考えていた。
意識がフっとなくなる寸前
:09/06/05 16:31
:PC
:y3EMiIF6
#609 [y@mm]
男の人が必死に
話しかけてくるのがわかった
「お名前教えてください!」
何度も同じ質問をしてくる
「あー…名前…やまもと…ゆうき」
この男の人のおかげで
病院までなんとか持ちこたえた
:09/06/05 16:32
:PC
:y3EMiIF6
#610 [y@mm]
やっぱり足は骨折していたみたいだ
「彼氏は?生きてる?ねぇ看護婦さん」
あたしの嫌いな看護婦さん。
ねぇ。答えて
「今は自分のことに集中しなさい。彼氏さんきっと大丈夫だから」
きっと大丈夫じゃ困る。
大丈夫って言ってくれなきゃ…
あたし…龍居なかったら
生きてる意味ないよ
:09/06/05 16:33
:PC
:y3EMiIF6
#611 [y@mm]
あたしの意識はしっかり戻った
ただ…龍のことが心配
そして恥ずかしいことながら
お尻がすごい切れているから
その場で縫われた。
痛くて痛くて
子供みたいに泣いた。
こんな時お母さんがいたらなぁ…
:09/06/05 16:35
:PC
:y3EMiIF6
#612 [y@mm]
そしてあたしはICU(緊急集中治療室)へ運ばれた
その時の看護婦さんは
やさしくてみんな可愛い。
「彼氏が…彼氏生きてるかな」
「さっき彼氏の病院に連絡とったら、生きてるって!大丈夫だよ」
あたしは大声で泣いた。
よかったぁ…龍生きてたぁ…
:09/06/05 16:36
:PC
:y3EMiIF6
#613 [y@mm]
そしてあたしはおしっこのくだを通された
痛くて恥ずかしくて
あたしは歯を食いしばった。
お兄ちゃんが早苗ちゃんと来た。
「優希〜大丈夫か〜?」
兄はなぜか笑っていた。
あたしも釣られて笑った
:09/06/05 16:37
:PC
:y3EMiIF6
#614 [y@mm]
早苗ちゃんは泣いていた。
「生きててよかったぁ…」
早苗ちゃんと手を握った。
ありがとう…
「今医師から状態を聞いていたで。」
「なんて言ってはった?」
「左足首複雑骨折、骨盤骨折、あとお尻がすごい切れてるってさ」
兄は最後笑っていた。
あたしもまた釣られて笑う。
お尻切れたなんて…恥ずかしい。
本当笑うしかなかった
:09/06/05 16:39
:PC
:y3EMiIF6
#615 [y@mm]
そして数分してお父さんも来てくれた
お父さんも笑っていた
「優希とお母さんやっぱり親子やな。病院が好きなんやな」
なんて嫌味いわれた。
お父さん…言葉選んでよね!
そして龍のお母さんとお父さんも来てくれた。
:09/06/05 16:40
:PC
:y3EMiIF6
#616 [y@mm]
ICUは家族以外面会禁止だけど
看護婦さんが特別OKしてくれたみたい
ありがとうね。
龍のお母さんはあたしを見るなり
号泣していた。
「ごめんなさい」って…
何も悪くないよ?
:09/06/05 16:41
:PC
:y3EMiIF6
#617 [y@mm]
そしてあたしのお父さんにも
深く頭を下げていた。
いいんやで
龍が生きてるならそれで
あたしは元気だもん。
龍が生きてるってだけで
十分やから…
:09/06/05 16:41
:PC
:y3EMiIF6
#618 [y@mm]
そしてみんな帰っていった。
すごく寂しかったけど…
看護婦さんがいるから大丈夫
:09/06/05 16:45
:PC
:y3EMiIF6
#619 [y@mm]
あとから聞いたけど
骨盤骨折で大動脈寸前で
すこしでもかすれていたら
あたしは死んでいたこと
お尻は脂肪がでてくるほど
深く切れていたこと
結構危なかったんだって。
そう考えると
今生きてる自分にバンザイだよ、ホント
:09/06/05 16:46
:PC
:y3EMiIF6
#620 [y@mm]
その日の夜は痛みが襲って
全然寝れなかった。
痛いたんび看護婦さんを呼んだ。
ホント、ごめんね。
:09/06/05 16:47
:PC
:y3EMiIF6
#621 [y@mm]
次の日、龍のお母さんが来てくれた。
「優希ちゃん。手紙書いたから帰ったら読んでね」
龍のお母さんから初めての手紙
あたしはそれを読んだ。
:09/06/05 16:47
:PC
:y3EMiIF6
#622 [y@mm]
優希ちゃんへ
体は大丈夫?
すごい痛いよね
ママさんが代われるなら
代わってあげたい。
本当にごめんね。
あと、龍が今日意識を取り戻したよ
「あ、お母さんおはよ」
って笑顔でいったあとに
「俺優希に連絡してないけど大丈夫かな」
って、優希ちゃんのことを
1番に聞いていたよ。
龍は脳震盪で事故の記憶がないみたい
だから優希ちゃんが入院していることは
龍には言ってないよ。
また落ち着いたらいうつもり
いつでもメールしてね
毎日くるからね
:09/06/05 16:50
:PC
:y3EMiIF6
#623 [y@mm]
といった内容だった。
あたしは涙を流した
声を我慢して泣いた。
龍があたしを覚えていたこと
ママさんのやさしさが
伝わってきた。
:09/06/05 16:51
:PC
:y3EMiIF6
#624 [y@mm]
その日早苗ちゃんと兄が
また来てくれた。
地元から遠い病院なのに
わざわざありがとう…
その日の夜も痛みがひどかった
死んだほうがマシとも思った
:09/06/05 16:52
:PC
:y3EMiIF6
#625 [y@mm]
薬も利かないし
点滴も痛い!
あたし針大嫌い!!
夜またナースコールを鳴らす
看護婦さんが来てくれた。
頭をなでてくれた
そしてまた呼んだとき
プリンを持ってきてくれた
:09/06/05 16:53
:PC
:y3EMiIF6
#626 [y@mm]
「甘いモノ食べなよ」
そう言って食べさせてくれた。
そのあとあたしが寝るまで
ずっと手を握っててくれた
あたしは看護婦さんが
大嫌いだった。
お母さんのことがあってから…
でも、看護婦さんって
人の介護もしなアカンのに…
夜中で疲れてるのに
なんでこんなやさしいんやろう
:09/06/05 16:54
:PC
:y3EMiIF6
#627 [y@mm]
看護婦へのイメージが変わった。
そしてその日、
居酒屋に電話をした。
ICU携帯つかったら
ダメなんだけど
看護婦さんが特別OKしてくれたから…
そして予約を取り消して
みんなにもmixiを通じて連絡した
:09/06/05 16:55
:PC
:y3EMiIF6
#628 [y@mm]
その日の夜、夜中に電話が鳴った。
“公衆電話”
あ、絶対龍だ。
なぜか確信が持てた
「もしもし」
小声で話す。
「もしもし…優希?」
龍の声だ…安心する
:09/06/05 16:56
:PC
:y3EMiIF6
#629 [y@mm]
『今どこにおんの?』
-優希ちゃんが入院していることは
龍には言ってないよ。-
『え?まぁ…』
『どこ?浮気してんの?』
もう…やっぱり疑うよね…
:09/06/05 16:58
:PC
:y3EMiIF6
#630 [y@mm]
『病院。入院してんねん』
『え?』
『…』
『もしかして、俺のバイクの後ろ優希、乗ってたん?』
『うん…』
『…ごめんな…』
『いいよ。龍が生きててよかった』
『俺と同じ病院?』
『違うよ。』
『そ…』
ブツっと電話が切れた。
公衆電話やから
お金なくなったら切れるよね。
でもあたしは少しでも話せたから
幸せな気持ちで寝ることができた
:09/06/05 17:00
:PC
:y3EMiIF6
#631 [y@mm]
:09/06/05 17:02
:PC
:y3EMiIF6
#632 [y@mm]
更新します(´・ω・`)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「優希ちゃんおはよう〜」
朝7時には起こされる。
正直キツい。
昨日龍と電話したなぁ
と、着信履歴の“公衆電話”
という文字をみる。
メール受信:龍ママ
ママさんからメールだ
:09/06/06 17:17
:N706i
:l3IyfzsI
#633 [y@mm]
≪今日龍は退院します!
終わったらまた行くね。≫
龍退院なんやぁ!
早いなぁ…
龍に会いたいなぁ…
「優希ちゃん〜」
看護婦さんが来た。
:09/06/06 17:19
:N706i
:l3IyfzsI
#634 [y@mm]
「明日一般病棟にうつるよ」
「ほんと?やったー」
「そしたら面会誰が来ても大事やしね」
あたしは早く龍に会いたかった
その日またママさんが
顔をだしてくれた。
初めて手紙くれた日から
毎日手紙を書いてきてくれる。
毎日それを読んで涙した。
:09/06/06 17:21
:N706i
:l3IyfzsI
#635 [y@mm]
そしてその日も
体の痛みを我慢して寝た。
朝起きたときは
気分は最高!
だって今日一般病棟
いくんだもん
一般病棟の個室に移された
兄が来てくれた。
あたしのiPodとかDSもって
「暇やろ?」って…
ありがとう…お兄ちゃん
:09/06/06 17:23
:N706i
:l3IyfzsI
#636 [y@mm]
>>634面会誰が来ても大事 ×
面会誰が来ても大丈夫 〇
誤字すみません

:09/06/06 17:25
:N706i
:l3IyfzsI
#637 [y@mm]
お兄ちゃんは優しい。
あたしはお兄ちゃん大好き!
暴力ふってた兄は
大嫌いだけど…
今はすき。
頼れる兄貴って感じ。
あたしに笑いをくれる…
:09/06/06 17:26
:N706i
:l3IyfzsI
#638 [y@mm]
その日龍は面会には
来なかった。
まぁ、退院した日に
面会はこれないよね…
明日は来てほしいな。
そしてあたしは
便をだしてなかったから
便をすると看護婦さんに言った
:09/06/06 17:28
:N706i
:l3IyfzsI
#639 [y@mm]
寝たきりだからトイレには行けないと言われたけど
恥ずかしいし…
あたしは車椅子に乗って
行くと言った。
看護婦さん2人に抱えられ
車椅子に移動する。
何分かかったかな…
:09/06/06 17:29
:N706i
:l3IyfzsI
#640 [y@mm]
看護婦さんが車椅子を
押してくれた。
あたしは貧血もちで
倒れたことも何度もある。
久々に体を起こしたから
貧血になった。
耳がキーンってする
気分が悪い…
便座にうつるのも
看護婦さんに抱えられながら
情けないと思った
:09/06/06 17:31
:N706i
:l3IyfzsI
#641 [y@mm]
「看護婦さんごめんなさい…」
あたしは息を切らしながら言った
「いいんやで
あたしたちは優希ちゃんの痛みわかってあげれないから…」
色々考えてるうちに
耳が聞こえなくなってきた
「…もうあかん…しんどい」
そしてやっと病室に戻った。
:09/06/06 17:34
:N706i
:l3IyfzsI
#642 [y@mm]
自分の弱さに腹がたつ
数日前までは
1人でトイレにも行けたし
何するにも人の手借りなかったのにさ
ちょっとした事故で
ここまで何もできなくなるの?
お風呂にも入りたいよ…
あたしは毎日泣くようになった
:09/06/06 17:36
:N706i
:l3IyfzsI
#643 [y@mm]
そして血圧をはかってもらい
最高が90だった。
そら、耳が聞こえなくなるぐらいだったしね…
あたしはその日も
1人でメソメソ泣いた。
:09/06/06 17:37
:N706i
:l3IyfzsI
#644 [y@mm]
次の日、ずっとぼーっとした。
昼になり面会の時間。
コンコンッ
誰かがドアを叩く音
あたしがドアの方をみた時に
ドアが開いた。
:09/06/06 17:43
:N706i
:l3IyfzsI
#645 [y@mm]
そこには龍が居た。
あたしは驚きと喜びで
いっぱいになった。
その後ろには出会った時2歳だった龍の弟がいた
もう4歳。
「龍ちゃん…」
龍はにこにこしていた。
龍の顔は怪我で凹凸ができていた
:09/06/06 17:45
:N706i
:l3IyfzsI
#646 [y@mm]
目の上は赤くはれ上がっている。
でも、生きてる龍がココにいる
あたしは泣きたくなった。
そして、4歳の弟、春くんの後ろに
ママさんの姿を確認した。
「こんにちは」
あたしは笑顔で言った。
:09/06/06 17:49
:PC
:NQMPVZ5I
#647 [y@mm]
ママさんは気を利かして
春くんを連れて、ジュースを買いに行ってくれた。
「龍〜会いたかった」
「俺も!ごめんなぁ」
あたしは龍と抱き合って
キスを交わした。
痛みも辛さも吹っ飛ぶ。
龍の力はすごいよ
:09/06/06 17:50
:PC
:NQMPVZ5I
#648 [y@mm]
そして面会の時間もすぐに終わった
「明日手術やから、龍きてね!」
「おう。当たり前や」
あたしは複雑骨折の手術を明日に控えていた。
そして笑顔で龍は帰っていった。
龍の顔久々にみれたし
明日の手術は絶対がんばる!
:09/06/06 17:57
:PC
:NQMPVZ5I
#649 [y@mm]
手術の注意事項などを聞かされた。
「手術するから今夜10時から、飲食禁止です」
「え〜!明日手術昼1時からやんかぁ。それまで水ものめへんの?」
「うん。でもそうしなきゃダメやから」
「はぁーい…」
「あと、手術中、BGM流せるんやけど、聞きたい曲とかある?」
「BGM?手術にBGMとかすごいなぁ…」
あたしの聞く曲はCDがないみたい…
だからポルノグラフィティにしてもらった。
:09/06/06 17:57
:PC
:NQMPVZ5I
#650 [y@mm]
手術なんて…整形手術しか
したことないから
どんなのやろう…
不安やぁ…さっきまで頑張る!って気持ちになってたのになぁ
そしてのどかわくの嫌やし
睡眠薬もらってさっさと寝た。
:09/06/06 17:59
:PC
:NQMPVZ5I
#651 [y@mm]
朝いつもどおり7時に起こされ、
ご飯のいい匂いがする。
でも不思議と食欲がない。
手術が不安やからかな?
そして昼の1時前になった。
ママさん、パパさん、龍、お兄ちゃんが来てくれた。
寝たきりのまま手術室へ運ばれるまで
ずっと無理して笑って話してた。
:09/06/06 18:01
:PC
:NQMPVZ5I
#652 [y@mm]
手術室の前にたどり着いて
龍があたしの手を握って
「頑張れよ」と言ってくれた。
あたしは今にも泣きそうやった。
怖い…怖い…
高い確率で大丈夫やけど
手術失敗の可能性もあると聞かされていたから
でも…大丈夫やんね!
信じてるよ。医師。
:09/06/06 18:02
:PC
:NQMPVZ5I
#653 [y@mm]
そして手を振って手術室へ入った。
入ると昨日の約束どおり
ポルノグラフィティが流れている。
あたしはテンション維持するために
手術室にいる人みんなに話しかけた。
「ホンマにポルノやなぁ」
「優希ちゃんが聞きたいっていうたしやでぇ」
「じゃ、全身麻酔します」
:09/06/06 18:04
:PC
:NQMPVZ5I
#654 [y@mm]
みんな全身麻酔はチクってして
痛いとかいうてたけど
あたしは大して痛いと思わなかった
そして酸素マスクをつけられ
「大きく息吸ってください」
って言われて大きく深呼吸。
まだ意識はしっかりしてる
でもすぐに意識は飛んだ
:09/06/06 18:05
:PC
:NQMPVZ5I
#655 [y@mm]
ふと目をあけたころには
手術が終わっていた。
「あれ…?もう手術終わったんですか?」
あたしは寝ぼけながらきく。
「もう終わりましたよ」
「あ、早いですね!ありがとうございます」
意識もうろうとしながら
手術室をあとにした。
んーのどが痛い…
手術中は喉にくだを通していたみたい
すごく痛かった。
:09/06/06 18:07
:PC
:NQMPVZ5I
#656 [y@mm]
手術室をでると龍が待っていた。
「優希、大丈夫?」
そしてあたしはベットで運ばれ
病室に戻った。
龍はその日は面会終了の20時まで
ずっとそばに居てくれた。
:09/06/06 18:08
:PC
:NQMPVZ5I
#657 [y@mm]
手術後は寝ぼけるといわれていたけど
あたしは案外しっかりしていた
龍と手を握って
ずっとキスをしていた。
コンコン
ドアが開く。
見ると、昼の仕事場の上司が立っていた
:09/06/06 18:09
:PC
:NQMPVZ5I
#658 [y@mm]
「山本さん。大丈夫?」
この上司はあたしの4つ上
すごいしっかりしてて
冗談も言い合える仲のいい男の人
あたしは龍と手を握ったまま
上司と話す。
上司はヨーグルトやゼリー、
飲み物を持ってきてくれた。
でもあたしはまだ全身麻酔のせいで
胃が活動していないから
飲食禁止やから、また今度いただきます!
と返事した。
:09/06/06 18:10
:PC
:NQMPVZ5I
#659 [y@mm]
上司はすぐに帰った。
そして龍とまたキスをする。
離れたくない…
今日ずっと一緒に居てほしいな…
そして龍は20時になったから
あたしに笑顔で手を振りながら帰っていった。
あぁ〜寂しいなぁ
:09/06/06 18:11
:PC
:NQMPVZ5I
#660 [y@mm]
:09/06/06 18:13
:PC
:NQMPVZ5I
#661 [我輩は匿名である]
:09/06/07 14:11
:N904i
:V9Z/b/Bs
#662 [y@mm]
>>661アンカーありがとうございます★
でわ更新しますねっ
------------------------------
そして翌日手術での
体の痛みが少しあるけど
あたしは大部屋に移された。
「大部屋いやや〜」
「なんで?」
ベットでうつされているとき
看護婦さんに話しかけた
:09/06/08 15:40
:PC
:T0hH1Y6.
#663 [y@mm]
「だって他にもいるんやろ?人が」
「うん。いるよ!だから寂しくないよ」
「うちは1人の方が楽やわ…」
「まぁまぁ、体の状態がよくなってるってことやで!大部屋いけるのは」
「うーん。そっか…」
大部屋は4人部屋。
あたし以外の3人はおばちゃん2人と
20代の若い感じの女の人1人
:09/06/08 15:42
:PC
:T0hH1Y6.
#664 [y@mm]
なぁんかいややな…
あたしは個室の時と変わらず
iPodで音楽ききながらDSでゲーム
そして龍とメールしたりmixiしたり
本当1日何回も同じことを繰りかえす
:09/06/08 15:43
:PC
:T0hH1Y6.
#665 [y@mm]
あたしは大部屋が本当に嫌だった。
他の3人は普通に歩いたり
看護婦さんの介助なしに生きてる
あたしはトイレにいくのも
看護婦さんの手が必要だし
髪の毛も自分では洗えない
夜中体の痛みに襲われて
看護婦さんもよく呼ぶ
他の人が羨ましい…
自分が本当に情けない
:09/06/08 15:44
:PC
:T0hH1Y6.
#666 [y@mm]
そしてその日も龍は来てくれた。
「優希〜」
「あ、龍ちゃん!」
「会いたかった〜」
「俺も」
やっぱり龍の笑顔には
いつも癒される。
早くまた一緒に住みたい。
:09/06/08 15:45
:PC
:T0hH1Y6.
#667 [y@mm]
「ホンマ龍がおらな寝れへんねん」
あたしは毎日朝、明るくなってから寝て
7時に起こされる生活になっていた
きっと龍がそばにいないから
寝れないのだろう。
精神安定剤や睡眠薬を飲む毎日だった
「あ〜でも俺いなくても寝れるようになってくれな困る」
:09/06/08 15:46
:PC
:T0hH1Y6.
#668 [y@mm]
え?
あたしは龍の言葉にビックリした。
「なんで?」
龍はためらいながら話し始めた
「優希が退院したら一緒に住めへんねん」
:09/06/08 15:47
:PC
:T0hH1Y6.
#669 [y@mm]
あたしは一瞬で頭の整理をした。
誰がそんなコトをいったか
すぐにわかった。
「ママさんとパパさんに言われたん?」
「うん。ごめんな」
龍の話によると、
今回の事故で大量のお金が必要になる
普通の人ならば保険などがおりて
そのお金を最小限に抑えれるが
龍はバイクは自賠責保険しか
入っていなかったため
何十万というお金が必要になる
:09/06/08 15:49
:PC
:T0hH1Y6.
#670 [y@mm]
一緒に1年半も住んでいて
保険にも入らず、自由な暮らしをしていたことが
2人を引き裂く結果となった。
あと、あたしは昼も夜も仕事に行っていたから
家事がおろそかなのも原因だった
:09/06/08 15:50
:PC
:T0hH1Y6.
#671 [y@mm]
あたしは気づいたら大声で泣いていた
他の3人にも聞こえていたであろう
「嫌やぁ!!!!」
「でも、しゃあないねん」
「龍はそれでええの?」
よくないって言って…
なんとかして2人で住めるよう考えよう…?
:09/06/08 15:51
:PC
:T0hH1Y6.
#672 [y@mm]
「しゃあないしなぁ」
……しゃあない…
そんな言葉嫌い。
それからあたしたちは
言葉交わすことなく
ただ泣いていた。
するとカーテンをあける音がした。
:09/06/08 15:52
:PC
:T0hH1Y6.
#673 [y@mm]
ママさんだった。
「優希ちゃん。どうしたん?」
あたしは答えなかった
ママさんは龍を見た。
「もしかして言った?」
「うん」
龍は半笑い。
笑うな。ムカつく。
:09/06/08 15:53
:PC
:T0hH1Y6.
#674 [y@mm]
「まだ決定してないから言ったらあかんいうたやんか」
ママさんは龍に優しく怒る
まだ決まってないって…
どうせ別々に住むことになるんやろ
そんな大人の考え
読めるねんけど…
ママさんはあたしに弁解しようと
必死に何か話してる。
:09/06/08 15:54
:PC
:T0hH1Y6.
#675 [y@mm]
そのときまたカーテンが開いた。
兄と早苗ちゃんだった。
「お前何泣いてんねん!」
また兄が笑う。
あたしはこのときはつられなかった。
「龍と一緒じゃなきゃやだ!」
本当の子供のように泣きじゃくる
:09/06/08 15:55
:PC
:T0hH1Y6.
#676 [y@mm]
「保険のことは確かにあたしも悪かった…
でも離れて暮らしても家事は上達しない!!」
あたしが怒鳴るのを
みんな聞いていた。
「逆にあたし1人になっちゃう…
寂しい…1人なんてやだ!
お母さんもいないのに家事なんか上達するはずない…
みんなあたしを1人にするんだ!」
あたしは思ってることを次々と言った。
離れたくない…龍と一緒がいい。
:09/06/08 15:57
:PC
:T0hH1Y6.
#677 [y@mm]
すると早苗ちゃんがあたしの手を握った。
早苗ちゃんの目には涙。
「そんなん言ったって優希だって家出ていったやんか!自分から1人の道を選んで…出て行ったやんか!!」
まだ龍と住む前。
お母さんが家にいなくなってから
早苗ちゃんと兄とあたしで同居していた。
あたしは早苗ちゃんの性格をあまり好むことができず
一人暮らしすると父と兄に申して
家をでたのだ。
そして龍も一緒に住むようになった
:09/06/08 15:59
:PC
:T0hH1Y6.
#678 [y@mm]
「あんとき、あたしも辛かった…あたしが居たから優希出て行ったのかなって…」
もう、めんどくさい。
今そんな話ださんといて。
あたしは龍と住めたらそれでいい。
「お前そんな話今すんなや」
兄が口出しした。
兄とは性格が似てるから
思うことも一緒なんだろう
:09/06/08 16:00
:PC
:T0hH1Y6.
#679 [y@mm]
「とりあえず、俺や早苗にはわからん話やからなんも言わんけど、あんま龍ちゃんのお母さんを苦しめるなよ」
そう言って兄は早苗ちゃんを連れて帰って行った
「…1人はやだ…」
あたしはそれからも泣きながら
小さく言った。
龍も龍のお母さんも言葉を
失っていた。
「まだ決めてないから、パパさんとも相談するね。とりあえず今日は帰るね」
:09/06/08 16:02
:PC
:T0hH1Y6.
#680 [y@mm]
そして帰って行った。
そのあとすぐにまたカーテンが開く
看護婦さんのあおいちゃん。
「めっちゃ泣いてたやん!!」
「あ、聞こえてた?」
「うん!大丈夫?」
「彼氏と同棲できなくなっちゃうみたい…ホント、厄年だねー!事故にも遭うし」
あたしが笑っているとあおいちゃんが
ちょっとまってて!って言って走って行った
:09/06/08 16:03
:PC
:T0hH1Y6.
#681 [y@mm]
「はい!」
息を切らしてあおいちゃんが
返ってきた。
あおいちゃんの手には
おまもり。
「これ、あたしが厄年のときに
神社でもらったやつ!
このおまもりもってから
悪いこと1つも起きなかったよ!
これあげる!」
:09/06/08 16:04
:PC
:T0hH1Y6.
#682 [y@mm]
「え?いいの?」
「うん。彼氏とうまくいくといいね」
ホンマにうれしい…
おまもりのひもを少しのばして
右手に巻いた。
「ありがとう!!!」
「もう泣いたらあかんで!」
あおいちゃんありがとう…
:09/06/08 16:05
:PC
:T0hH1Y6.
#683 [y@mm]
そして次は看護婦のはっちゃんが来てくれた。
「何泣いてるの〜」
はっちゃんはあたしと2歳しか変わらない
20歳の看護婦さん。
すごくポジティブで
知らぬ間に仲良くなっていた。
「はっちゃん、お話しにいこう?」
「いいよぉ」
:09/06/08 16:07
:PC
:T0hH1Y6.
#684 [y@mm]
あたしは車椅子に乗って
1階へはっちゃんと向かった。
彼氏の話をした。
話しているうちに
スッキリした。
本当周りの人に
助けてもらってばっかり…
:09/06/08 16:07
:PC
:T0hH1Y6.
#685 [y@mm]
その日は早く寝ようと思って
いつもどおり
睡眠薬と精神安定剤を飲んだ。
そして夜の10時には寝た。
最近は龍もメールを返してくれなくなってきたし
起きてるだけ虚しい。
:09/06/08 16:09
:PC
:T0hH1Y6.
#686 [y@mm]
あたしは寝る前に
おまもりを握りしめて
「龍と離れずに済みますように」
と強く願った。
朝起きるとメールが1件来ていた。
開くとママさんからだった。
受信時刻は夜中の0時過ぎ
:09/06/08 16:10
:PC
:T0hH1Y6.
#687 [y@mm]
優希ちゃん。
さっきパパさんと話しました
ママさんは優希ちゃんが
「1人にしないで」
って言った言葉が忘れられません
優希ちゃんは辛いに決まってる
事故して帰ったら1人なんて…
そんなことできません
だから退院したら
一緒に暮らそう?
もちろん龍と2人じゃないけど
ママさんやパパさん
あと、龍の弟2人と
6人で暮らそう
:09/06/08 16:12
:PC
:T0hH1Y6.
#688 [y@mm]
…ママさん…パパさんありがとう
涙がポロポロ流れている
あたしはママさんに急いでメールを返した
そして龍にもメールをした。
おまもりのおかげだ…
あおいちゃんありがとう!
さっそくあおいちゃんにも
報告しに行った。
:09/06/08 16:14
:PC
:T0hH1Y6.
#689 [y@mm]
その日も龍はお見舞いにきてくれた。
「一緒に暮らせるね!」
「ホンマよかった」
ありがとう…
龍は帰るのが早かった。
寂しいな…
最近メールもしないし
入院してるときぐらい
メールしてくれてもいいよね!!
少しずつ不満が増えていた
:09/06/08 16:15
:PC
:T0hH1Y6.
#690 [y@mm]
そして4月になった。
事故をして1週間が過ぎた。
未だ1人でトイレには行けない。
お風呂にも入っていない。
体は痛む。
でも車椅子で散歩をするようになった
リハビリにも通うようになった。
:09/06/08 16:17
:PC
:T0hH1Y6.
#691 [y@mm]
4月3日。
龍と交際して2年半になった
あたしはこっそり手紙を書いて
龍に渡した。
龍は喜んでいた。
本当、かわいいね。
でも龍はなんだか
あたしに冷たい。
ずっと一緒やもん。
少しの変化にも気付く
:09/06/08 16:18
:PC
:T0hH1Y6.
#692 [y@mm]
それから毎日
なんだかぎこちない日々が過ぎた
龍はどうして
そっけないんやろう…
また女ネタかな…
あたしは不安になるようになった。
でも龍には聞けない。
しつこくメールをする。
≪龍〜≫
≪今からごはん〜≫
≪早く会いたいね!≫
メール3通送ると1通返ってくる割合。
寂しい…
:09/06/08 16:19
:PC
:T0hH1Y6.
#693 [y@mm]
4月になってからは
龍や親族以外のお見舞いも増えた。
バンドの友達も
たくさんきてくれたし
幼馴染の唯子も来てくれた。
更に夜の仕事やめたけど
ママも来てくれた。
中学校の同級生なども
あたしはその人らと話して
寂しさを紛らわした。
:09/06/08 16:21
:PC
:T0hH1Y6.
#694 [y@mm]
そしてついに退院。
入院して2週間。
本当は最低1か月の入院だと
言われていたけど
耐えれなくなって先生のお願いしたら
あっさりOKだった!
若いし治りも早いって!!
あおいちゃんがあたしに
手紙を書いてくれた。
:09/06/08 16:22
:PC
:T0hH1Y6.
#695 [y@mm]
本当、あたしここの病院きて
看護婦さんへのイメージが
よくなったよ!!
あたしはしだいに
看護婦さんになりたいと
思っていた。
苦しんでる人を
少しでも楽にしてあげたい…
痛みをわかってあげたい
:09/06/08 16:23
:PC
:T0hH1Y6.
#696 [y@mm]
嫌な顔1つせず
笑顔で接して
精神的にもよくしてあげたい
ありげな話やけど、
あたしは自分が入院して
看護婦さんのやさしさを
身にしみてわかった。
だから次はあたしが
辛い人たちを助ける番だと…
:09/06/08 16:24
:PC
:T0hH1Y6.
#697 [y@mm]
退院の日、龍一家が
手伝いに来てくれた。
あたしは2週間ぶりに
外の空気を吸った。
そしてICUにも行った。
「あ〜優希ちゃーん」
「退院することになったよ!そんであたし看護婦さんになる!」
そんな他愛ないはなしを
少ししてさよならした。
なんだか短かったけど
この病院、大好きだよ!!
そして病院を出た。
松葉杖だから
うまく歩けないけど…
:09/06/08 16:35
:PC
:T0hH1Y6.
#698 [y@mm]
車に乗って龍の家に帰る。
これからココがあたしの家かぁ
本当、パパさんママさんありがとう
龍の弟は2人いて
真ん中の中3になったばかり“鉄くん”
一番下の4歳の“春くん”
弟2人とは2年半の付き合いだ。
結構仲はいい
:09/06/08 16:36
:PC
:T0hH1Y6.
#699 [y@mm]
退院した日も龍は冷たかった。
荷物すらもってくれない。
そっけない。
ずっとパソコンとにらめっこ。
…退院しない方がよかった…
:09/06/08 16:37
:PC
:T0hH1Y6.
#700 [y@mm]
:09/06/08 16:38
:PC
:T0hH1Y6.
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