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#32 [t]
※受験日
俺は朝から頭に黒スプレーを吹きかけられてものすごく不機嫌やった
担任の車で会場へ嫌々向かった
鏡に写る俺はスプレーで頭カピカピやし茶毛も、
もはや隠しきれてへんし完全に落ちたな、と確信しながら教室のドアを開けた
:09/06/10 01:01 :F906i :mKpuQSLw
#33 [t]
それから数日後
俺の合否もついでに見て来てくれー
と頼んで友達からの連絡を待つ事にした
結果は分かっとるようなもんやった
:09/06/10 01:02 :F906i :mKpuQSLw
#34 [t]
〔〜〜〜〜〜♪〕
静かな部屋に、朝から携帯が鳴り響いた
(なになに…だれ?)
俺『もしもし?』
寝ぼけて出る俺に向かって奴はデカい声で話かける
:09/06/10 01:04 :F906i :mKpuQSLw
#35 [t]
友『なぁ受かってんで!!』
その瞬間、俺は一気に目が覚めた
俺『え?嘘やん?本間?』
友『本間やって俺も琢磨も合格しとる!!!』
おい、走ってんの?てぐらい息の切れた声に
俺はようやく合格したんやと実感した
素直に嬉しかった
:09/06/10 01:05 :F906i :mKpuQSLw
#36 [t]
(道代おばちゃんにも知らせなあかんな!)
俺は階段を急いで降りた。
2段飛ばし、いや3段飛ばしの勢いでズカズカと降りた
:09/06/10 01:07 :F906i :mKpuQSLw
#37 [t]
俺『なあなあ?受かっとったて!!』
道『え?本間に言うとる?ようやったタクマ!!』
道代おばちゃんは俺に抱きつき頭を何度もくしゃくしゃにして泣いとった
その時ばかりは、俺のライオンヘアーを崩されても嫌やなかった
むしろ本間に嬉しかった
この人は本間に心配してくれてたんやなと確信できた瞬間やった。
:09/06/10 01:09 :F906i :mKpuQSLw
#38 [t]
『父ちゃんにも電話しとかなあかんね♪』
道代おばちゃんは気を使ってか父ちゃんに電話で伝えてくれとった
『ありがとな』
俺は後ろで見守りながらそう心で思った
なんやかんや揃えるもんがいっぱいあって忙しく高校入学式を迎えた
―高校1年の春―
:09/06/10 01:10 :F906i :mKpuQSLw
#39 [t]
桜が綺麗やったこの春さやかは何しとった?
もうこの頃さやかは辛い思いしとったんかな?
それともまだ幸せやったかな
なぁなあ、さやか。
:09/06/10 01:13 :F906i :mKpuQSLw
#40 [t]
俺、桜見に行きたいねんけど
めっちゃ綺麗な所あんねんで
なぁ!さやか!見に行こうって
なーさやかーさやかー
車飛ばさんし爆音しやんからさーまたドライブしようや
返事ぐらいしてくれや
:09/06/10 01:14 :F906i :mKpuQSLw
#41 [t]
無事高校へ入学した俺は相変わらず遊んどったけど
道代おばちゃんに反抗する事は無くなっとった。
俺は居酒屋でバイトを始める事にした
これがきっかけで後々、ミナミと言う女に出逢う事となった
:09/06/10 01:16 :F906i :mKpuQSLw
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