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#702 [t]
っとまぁ後は結婚式の日を待つだけやった
なにもかも準備は整っとるはず
それより心配なんは披露宴の人数やった
結構、急にやったでハガキは一応出したんやけど
来られへん人かってたくさんいるはずやから
親父は来れるやろか?
道代ばあちゃんは来るやろな?
きっと。
:09/07/02 00:39 :F906i :Sh9KAGmM
#703 [t]
あれよあれよと言う間に結婚式前日を迎えた
この日はさやかと竜さんとかいで花火をやった
こうやってみんなで集まるのも無くなってまうんかな?
なんて考えると寂しくなった
海に行ったり、プールに行ったり、鍋パーしたり、ドライブしたり
もうこういう生活は無くなるんかな
結婚てすごい事やな
子供が生まれるってすごい事やね
この日改めて実感した
:09/07/02 00:42 :F906i :Sh9KAGmM
#704 [t]
▼結婚式の話
式場にはさやかは両親と俺は一人で向かった
かいと竜さんは式が始まるまでに来てくれると言っとった
そわそわしながらホテルの玄関で待った
…
そろそろ時間かと確認した後フロントに行くかとタバコを灰皿に押し付けた時やった
携帯が鳴った
『道代』
画面には道代おばちゃんの名前がでとった
:09/07/02 00:45 :F906i :Sh9KAGmM
#705 [t]
俺『もしもーし』
『おばちゃんよ、道代おばちゃんやけど今父さんとそっち向かうでね』
相変わらずの道代おばちゃんの声に安心した
俺『おお、分かるで!そうか、親父体は大丈夫なんか?電話変われる?』
『大丈夫よ、ちょっと待ってね』
:09/07/02 00:48 :F906i :Sh9KAGmM
#706 [t]
変わると言われてから数分後、ガサガサと風のような音の中にかすかに聞こえた声があった
それが親父の声やった
俺『親父か?体は大丈夫か?』
『…タクマ、タクマ』
俺『親父?聞こえとる?今日は来てくれてありがとーな!』
俺『…はいよ、タクマ、俺は大丈夫だいがったなー』
:09/07/02 00:50 :F906i :Sh9KAGmM
#707 [t]
親父はなんだかうまく話せやんくなっとった
ちょっとトンチンカンな返答をされながら親父とゆっくり話した
『じゃあ親父、道代おばちゃんもまた会場でな!』
切りのない親父の話にそう言って電話を切った
ポケットにしまったその携帯が鳴った
今度はさやかやった
:09/07/02 00:52 :F906i :Sh9KAGmM
#708 [t]
俺『あいあ〜い』
『…あ、もしもしタクちゃん?やっと繋がったぁ、どこにいるの?もうフロントの前にいるよー?』
ちょっと慌てとるような不安そうなさやかの声やった
『あーごめんごめん!親父と話とった、近くにいるですぐ行くわ待っとって』
そう言って電話を切った
自動ドアを開けるとすぐさやかの姿が見えた
:09/07/02 13:46 :F906i :Sh9KAGmM
#709 [t]
俺の姿を見つけたさやかはすぐに駆け寄ってきた
『もーどこ行っちゃったんだろと思ったあ』
っと。
俺に向かって言った瞬間にさやかの目が涙でいっぱいになった
:09/07/02 13:48 :F906i :Sh9KAGmM
#710 [t]
『えーwごめん、泣かんといてもう行かんから』
『うん、なんか心配になったしずっと繋がらないから』
『ごめんな?』
思わずさやかの頭を撫でたけど後ろにはパパの姿が見えて
うはwっとなった
:09/07/02 13:50 :F906i :Sh9KAGmM
#711 [t]
そんな気まず〜い状況なんざお構いなしに
フロントからスーツ姿の女の人が『でわこちらへどうぞ』と案内した
細い廊下を抜けてすぐ左側
▼山井家▼
▼川崎家▼
と控え室があった
その隣にメイク室のような部屋があって
さやかとさやかママはそこに案内された
俺は山井家の部屋に腰を降ろした
:09/07/02 13:54 :F906i :Sh9KAGmM
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