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#241 [t]
力いっぱい抱きしめると
さやかは痛い〜やだと
もがいたけどもう俺は止められん
さやかが愛しくて仕方がないのだ
軽く力を緩めたあと
さやかは俺の口に軽くキスした。
:09/06/13 11:48 :F906i :UO035P2Y
#242 [t]
その日俺とさやかは飯食いに行って
さやかの一人暮らしの家に遊びに行った
ゲームをした。
『あーもぅ!ずるいよ男でしょ〜!女なんだよ相手わ〜!もぉ!』
とさやかはふてくされた
『ヘッ関係ねぇやい』
と俺は返した。
:09/06/13 11:51 :F906i :UO035P2Y
#243 [t]
少したってむくれたままのさやかに
『おいしい飲み物が飲みたい』
と言った
そしたら水が出てきた(笑)
その隣でさやかはコーラを飲んだ。(笑)
:09/06/13 11:55 :F906i :UO035P2Y
#244 [t]
さやかの胸を触ったらセクハラだと言われた
失礼な奴やろー?w
でも
こんな事さえも、今思い出すと涙がとまらへん
:09/06/13 11:58 :F906i :UO035P2Y
#245 [t]
さやかもっかい笑って…
俺、ずっと水でええよ
コーラなんかいらんから
ゲームこれからはさやかが得意な奴だけでええから
それとまた一緒にトイレついてかして
『赤ちゃんじゃないんだからー着いて来ないでよー!』
ってもう1回怒って
:09/06/13 12:01 :F906i :UO035P2Y
#246 [t]
夜になって俺は帰る事にした。
付き合って初日に泊まりなんてのも
有り有りやったけどそこは我慢した
大事な女やからそんなんゆっくりでかまわん。
:09/06/13 12:03 :F906i :UO035P2Y
#247 [t]
『ほな行くわ!さやかごめんな遅くまで、早めに寝ろよ?帰ったらメールするから!な!』
さやかは少し下を向いて黙った
『たぁちゃん…お家着くまで電話したい!だめ?』
俺『ん?ええよ。なんやさやか寂しいん?』
:09/06/13 12:05 :F906i :UO035P2Y
#248 [t]
もう一度だけさやかを抱っこして
何回もしつこくアメリカン挨拶を交わしておいた
(しめしめ…可愛い奴め!このままベットインしちゃうぞ!グヘヘ)
とも考えたが冷静に対応した
息子よごめんな
:09/06/13 12:06 :F906i :UO035P2Y
#249 [t]
『よし!じゃドア閉めたら電話かけるで!な!』
すぐに電話をかけてまた話をした
俺はタクシーで帰るのを止め徒歩で帰った
ゆっくりゆっくり…。
少しでもさやかとの時間がとれるようにと。
:09/06/13 12:09 :F906i :UO035P2Y
#250 [t]
その日俺は夢を見た。
それは小さい頃使ってた玩具とか絵本とかに囲まれて
家族揃ってご飯を食べる夢やった
それわもう叶わない、もう味わえない光景やった
きっとさやかと一緒になれて幸せやからだから
こんな夢見れたんやなって
さやかの存在はやっぱり俺にとって偉大なのだ。
:09/06/13 12:11 :F906i :UO035P2Y
#251 [t]
さやかの貢いだ金の残りは俺が返すと約束した
だからさやかに仕事やめてほしい
そう素直に話した
さやかはもう行かないそう約束してくれた
。
:09/06/13 12:13 :F906i :UO035P2Y
#252 [我輩は匿名である]
更新頑張ってな☆
:09/06/13 14:18 :N703iD :fSfcKDr.
#253 [t]
>>252おーありがとう
今から更新しとくでまた覗いてな
:09/06/13 23:50 :F906i :UO035P2Y
#254 [t]
さやかとそれから毎日平凡な日を過ごした。
休みの日は買い物に行って
疲れた日はDVDを見てさやかは毎日笑顔やった
俺も笑顔やった
:09/06/13 23:52 :F906i :UO035P2Y
#255 [t]
さやかがいて竜さんがいてかいがいて
毎日が本間に充実して
竜さん家へ集まったり、
さやか家でパーティーをしたりみんな仲良しやった
でも突然過去の事実が
俺にふりかかってきた
俺がこんなうまく幸せになれるわけが無かった。
:09/06/13 23:53 :F906i :UO035P2Y
#256 [t]
(〜〜〜〜〜〜♪)
携帯画面には見慣れない番号が並んどった
『もしもし?』
『あっあの…覚えてるかな?ミナミですけど』
『南って…昔付き合っとった…ミナミか?』
(うわ、久しぶりやなー)
:09/06/13 23:55 :F906i :UO035P2Y
#257 [t]
『う…うんそぅ。ごめんね突然でびっくりしてるでしょ?…』
『いや!かまへんけど急にどうしたん?』
突然の事に俺は動揺した。
そしてミナミが静かに
ゆっくり話をし始めた。
:09/06/13 23:56 :F906i :UO035P2Y
#258 [t]
『本間に今更でごめん…あんな落ち着いて聞いてほしい事があるんやけど』
『なんやなんや?まず
ミナミが落ち着け!』
『ミナミとタクマの赤ちゃんをミナミは今育てています。黙っとってごめんなさい。』
(???)
『…は?どういう意味?なんなんそれ?どう言う事?ごめん、よう分からんのやけど』
『だからね!!ミナミは
タクマとの子供を妊娠してたんだ。でもミナミに気持ちないの分かってたから妊娠したなんて言えないで…ずっといたの…です』
電話越しから響くミナミの静かな声と事実に俺は頭が真っ白になった。
(なんなんそれ?)
:09/06/13 23:59 :F906i :UO035P2Y
#259 [t]
『ミナミ?近いうち会えるか?ごめん俺なんか今、頭真っ白でよく理解できてへんわ』
『う…うん…!そうだよね、いつでも会えるよ』
『てか明日会えるか?すぐそっち行くでさ』
。
:09/06/14 00:04 :F906i :jRY.nLYU
#260 [t]
返事を聞くのが少し怖かった
『うん!てかあたし東京におるよ、タクマの反応によって会おうって思って出て来てたんよ…せやから明日会いたいミナミも』
『…わかった!ほんなら○駅におって!ごめんな、明日迎えに行くでごめんな…本間ごめん。明日ゆっくり話そな?』
。
:09/06/14 00:05 :F906i :jRY.nLYU
#261 [t]
電話を切った後も俺は呆然と立ち尽くした
(俺…の子供?俺って
言ったよな…何でそんなん今…しかも昔、俺には何も言わんかったのに…)
『ああああ!なんやねん本間にあぁ〜訳わからん、頭回らんもう無理ー!』
俺は落ち着きなく歩き回るしかなかった。
:09/06/14 00:07 :F906i :jRY.nLYU
#262 [t]
その日愛しのさやかから電話があったんやけど
今日と言う日は会う気になれんくて
断ったそして明日の約束もキャンセルした
【明日は竜さんと出かけなあかんの!ごめん!】。
:09/06/14 00:08 :F906i :jRY.nLYU
#263 [t]
と嘘のメールをいれた
この嘘ががきっかけで
俺とさやかは初めての大喧嘩を経験した
はあ。
あかんなーオレ
いらんな俺なんか
:09/06/14 00:09 :F906i :jRY.nLYU
#264 [t]
その日は黒く曇った日やった
今にも雨降りそうなそんな日やった
『タクマ…だよね?』
後ろから現れたミナミは、前みたいなギャルギャルしい感じからは卒業しとる姿やった
俺『おう、久しぶり。元気か?』
俺らは近くのカフェへ向かった。
:09/06/14 00:11 :F906i :jRY.nLYU
#265 [t]
ミナミはゆっくり俺の目を見て話始めた。
『ミナミね今3歳になる息子がおんねん、昨日も言ったやん?でな?
丁度妊娠した時期ってタクマと付き合っとった時期やってん、でもあの時はそんなん言えるあれやなかったやん?やから確信無かったし言わんで置こうって思ったん。』
『そうなんや…俺、全く気づかんかった。ごめんな?本間にごめん』
。
:09/06/14 00:13 :F906i :jRY.nLYU
#266 [t]
『いいから!謝らんで!』
ミナミは遮るようにまた話を始めた。
『あたしなぁ慰謝料とかやないねんて!今更やしな、それに寄り戻しに来たわけでも無いで安心して?あたしには今むっちゃイケメンな旦那おるでさ!ただ自分の中ですごく気にかかっとって頭の隅にでも入れといて欲しいな思って…言いに来たんよ』
ミナミの目が真っ赤になるのがよく分かった。
:09/06/14 00:15 :F906i :jRY.nLYU
#267 [t]
『そうやったんや…いい旦那さん見つかったんやな。本間に俺旦那さんに感謝する…ごめんな。ミナミ今幸せやろ?』
『当たり前!!今の旦那わねミナミの全部を受け入れてくれんねん、
ミナミにベタ惚れやでなっ!』
ミナミは俺とは大違いやと笑ってくれた
ミナミが泣かなくてよかった
もし目の前で泣かれたら。
:09/06/14 00:17 :F906i :jRY.nLYU
#268 [t]
『ほんならよかった
もし出来る事あれば俺に何でも言って。金やったら金でいくらでも払うから。俺必死で働く、だから困った時は…な?こんなんしか出来んくてごめん、本間にごめんな』
沈黙が続いたあと
ミナミは俺の手を握って本間に大好きやったんやでって言った。
:09/06/14 00:19 :F906i :jRY.nLYU
#269 [t]
『今日は、いろいろありがとうね。幸せも自慢出来てよかったわ。本間は、ど突いたろ思ってんけどやめとくわ、落ち着いたらまたこっちにも遊びに来てな!』
『俺こそありがとな。伝えに来てくれて、ミナミ!体に気をつけてな?本間に辛い思いさしてごめん、それと本間にありがとうな。またなんかあったら連絡してくれや』
…
:09/06/14 00:23 :F906i :jRY.nLYU
#270 [t]
『バカだねー!ミナミいい女でしょ?後悔するがいーよんあんたわ笑』
『おう、本間にいい女になった』
『あんたも幸せな恋愛しなよね!』
そうミナミは優しく微笑んで
送らなくていいと階段を降りていった。
:09/06/14 00:25 :F906i :jRY.nLYU
#271 [t]
▼おまえへ
俺は本間に後悔してます。
自分の弱さと無責任さに
お前はよく頑張ってくれました
よく育ててくれました
本間にありがとう
ミナミは絶対辛かったよな
気づいてあげれんくてごめん
:09/06/14 00:29 :F906i :jRY.nLYU
#272 [t]
ミナミがあの夏、俺から離れた時に
気づいてあげれんくてごめん
そして今も俺はミナミに何もしてやれんくてごめん
それからミナミがいつか送ってくれた年賀状…
とっといてあるで。
:09/06/14 00:30 :F906i :jRY.nLYU
#273 [t]
優しそうな旦那さんに肩を組まれとるミナミを見て
俺は心からうらやましく、安心しました
旦那さんの横には小さく立つ男の子がおって
俺は胸が締め付けられる想いでした
でもこの年賀状はこれからも大事にしまっておきます
:09/06/14 00:32 :F906i :jRY.nLYU
#274 [t]
忘れたらあかんから。
一生忘れたらあかんから
それとミナミの幸せの証やもんね
俺は閉まっておきます
ミナミごめんなさいと
ありがとうで俺はいっぱいです
これからもおまえに感謝して生きます
:09/06/14 00:32 :F906i :jRY.nLYU
#275 [t]
あっと言う間に時刻は5時を回っとった。
(やべっ!ミーティングあるんやった)
俺はスペシャルな自家用ジェット機で店に向かった
嘘です妄想です。
:09/06/14 00:34 :F906i :jRY.nLYU
#276 [t]
その時、携帯を見とけばよかった
そしたらさやかにあんな想いさせんかったのに
俺はギリギリでミーティングに間に合った
そしていつも通りに店が開店して
いつも通りのコールが続き盛り上がっとった
:09/06/14 00:35 :F906i :jRY.nLYU
#277 [t]
来月は俺のバースデーが控えとったから
俺は客引きの為にぐいぐい飲んでペースは乱れとった
これがあかんかった…
そして俺は翌日。
世界最大の落とし穴に
急降下させられる事となったのやった
:09/06/14 00:37 :F906i :jRY.nLYU
#278 [t]
さやかはいつも通りやなかった
さやかの気持ちはいつも通りの穏やかさなんて
これっぽっちも無かった。
営業おわってからじゃ遅いねん
今かけなあかんかったんや
(恐ろしや〜恐ろしや〜!)
:09/06/14 00:38 :F906i :jRY.nLYU
#279 [t]
そして次の朝
ちゅんちゅんと小鳥の鳴き声と共に
さわやかな朝を迎えた。
いや、違うのだ。
こうは行かないのだ
(ぎょぎょー!!ぎょぎょ
)
:09/06/14 00:41 :F906i :jRY.nLYU
#280 [t]
いくらか目が冴えてきた頃
店で寝てしまっていた事に気付いた
俺は八ッと我に帰って携帯を確認した。
おそるおそる画面を離してゆっくりと覗いた…
(んきゃああああ〜)
ぎょぎょぎょー
再
:09/06/14 00:43 :F906i :jRY.nLYU
#281 [t]
…アーウトゥ!!
威勢のいい審判の天の声が俺の心を突き刺した。
そう、さやかからの着信で画面んが埋まっていたのだ
着信 18件
メール4件
俺『これわあかんやばい!これわ言い訳できひんぞ』
:09/06/14 00:44 :F906i :jRY.nLYU
#282 [t]
そして俺は最後のメールにゾッとした
【ウソつき。他の女の人と過ごす気分わどうですか?信じたあたしが馬鹿だったね、バカ!大嫌いです。別れよう】
他の女の人?
ああ。あかんもう…w
完全に誤解されたわ
:09/06/14 00:45 :F906i :jRY.nLYU
#283 [t]
俺は急いでさやかの画面を開いたまではよかった
(怖い…電話かけるのが怖い)
電話出た一発目なんて言われるやろ
いや泣いとるかもしれん…
俺は泣いとるにかけて
ついにトリプルクリック。
:09/06/14 00:47 :F906i :jRY.nLYU
#284 [t]
画面が呼び出し中に変わった
耳に受話器を当てて待つ俺
メロディーコールが流れる
メロディーが途切れた
何も聞こえやん。
(あぁ、やっぱり…泣いとるよな…ごめんな)
:09/06/14 00:48 :F906i :jRY.nLYU
#285 [t]
『あんた、何のつもりなのよ』
受話器から聞こえてきた声は
魔女のような鬼のようなそんな冷たい声やった
泣いてないんかーい!
ぎょぎょぎょー
はいここで一斉に倒れる。w
:09/06/14 00:50 :F906i :jRY.nLYU
#286 [t]
さやかの怒りバロメータは計り知れないほどになっとった
『ごめんさやか…理由がちゃんとあんねん!ごめん聞いてさやか!なあ、さやか聞けって!ごめん』
遮るようにさやかは
『もういいもういい』
を繰り返し電話を切った。
:09/06/14 00:51 :F906i :jRY.nLYU
#287 [t]
プーップと無情にも鳴り続ける
携帯を握りしめ俺はどうするか悩んだ。
なぁなぁ
これで俺ら終わりなんやろか
。
:09/06/14 00:52 :F906i :jRY.nLYU
#288 [t]
いや!ありえやんそれわ絶対にいやや
俺は急いでさやかのマンションまで車を進めた
だが時速1000キロでマンションへ向かう途中に
さやかの好きなお菓子やジュースや雑誌を買って行く事にした。
:09/06/14 00:55 :F906i :jRY.nLYU
#289 [t]
いつかのさやかみたいに
白いパンパンに膨らんだビニールをぶら下げて
俺はさやかの部屋に向かった
電気がついとる事を確かめて
俺はさやかの玄関の前に少し緊張して立った
:09/06/14 00:56 :F906i :jRY.nLYU
#290 [t]
俺はゆっくりとピンポンを鳴らす
ピンポーン
…返事が、無い…
俺はドアノブに手をかけた
(開いた!!)
。
:09/06/14 00:56 :F906i :jRY.nLYU
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