俺と幼なじみ2
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#201 [遼]
そんな気力もなかった。
ただ悲しくてさ・・・
必死で涙を堪えるだけやった。


『お前未知の事どう思っとんの?好きとか嫌いとか普通とかあるやろ。』
『・・・』
『答えろて。』
『・・・別に、何も・・・』

⏰:09/08/02 07:00 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#202 [遼]
『・・・はぁ?』
『遼さんの前でこんな事言うのかなり失礼って分かってますけど・・・ただ・・・ヤれればいいかなって・・・』
『は?』
『未知も言ってました。遼さんは、私の事信じとるから黙っとればバレへんよって・・・』

⏰:09/08/02 07:00 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#203 [遼]
『は?だからヤっとったんか?』
『はい・・・』
『セフレみたいな感じやったんか?』
『・・・はい・・・』


“はい”の言葉を聞いて俺はプチっとキレた。

⏰:09/08/03 15:34 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#204 [遼]
酒も入っとるしキレて何言っとったか覚えてないけど、怒鳴ったりして店員に外に出されてまった。
車のとこで裕樹の首掴んでずっと突っ掛かっとったけど、裕樹はずっと謝っとるだけやった。
謝るくらいならすんなよ。


俺が惨めなだけやん。

⏰:09/08/03 15:34 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#205 [遼]
『てめぇ暫く連絡してくんな。未知にも連絡してくんなよ?まぁ、出来るわけねぇよなぁ?』
『・・・はい。』
『これで連絡しとったら・・・分かるやろうな?』
『はい・・・』
『約束やぞ?』
『分かりました・・・』

⏰:09/08/03 15:35 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#206 [遼]
裕樹の車で来とるで送ってもらうしかなかったんやけど、俺は歩いて帰る事にした。
居酒屋近かったし歩いても遠い距離じゃなかったし。


『送りますよ、乗って下さい。』


裕樹はそう言ったけど、もう俺が一緒にいたくなかった。

⏰:09/08/03 15:35 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#207 [遼]
だから何も言わずに普通に歩き出した。
煙草を吸いながら1人で歩いた。
俺はそん時泣いとって、夏なのになんか寒気がして酔いが覚めた。
他人から見たらアホ丸出しやったかもしれん。
いい大人が泣きながら歩いて煙草吸っとるんやからな。

⏰:09/08/03 15:36 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#208 [遼]
家に帰るのが本当に嫌やった・・・

本気で気が重くて仕方ない。

未知に会いたくない。

このままどっかに逃げたい。

未知に会ったら殴ってまいそうや。

イライラするし涙は出るし、俺はどうしたらいいですか?

⏰:09/08/03 15:37 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#209 [遼]
やけど結局戻るのは、家しかないんやんな・・・


『お帰り。』
『・・・』
『シカトかよ。』
『・・・』


うぜーてその言葉。
俺がシカトしたら逆ギレするくせに。

⏰:09/08/03 15:37 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#210 [遼]
『ご飯食べてきたんやろ?』
『うん。』
『だったらご飯いらんね。』
『うん。』
『あっそ。』
『・・・』


相変わらず未知は冷たい。
俺よりきっと裕樹の方がいいんやな・・・

⏰:09/08/03 15:38 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#211 [遼]
だったら何で昔のあの時裕樹と別れたんやて?
今ヤるくらいやったら昔沢山ヤっとけよ。
未知を目の前にして裕樹にヤられとると考えると、気持ち悪くて仕方なかった。
だから俺は未知との会話を減らした。
自分から喋り掛ける事もなくなった。

⏰:09/08/04 22:40 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#212 [遼]
『アンタ等喧嘩したん?』


と、母ちゃんに言われた。


『別に・・・』
『全然話さんやん。』
『うるせーな、ほっとけよ。』
『何その逆ギレー。』
『うるせーて。』


全てがウザかった。

⏰:09/08/04 22:40 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#213 [遼]
親に相談出来ん俺は情けない。
だって相談なんかしたくなかった。
俺が相談したら親同士が気まずくなってまうやろ?
何十年と付き合ってきた家族みたいな関係を、壊したくはなかったでな。

⏰:09/08/04 22:41 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#214 [遼]
俺って我慢強いなってよく自分で思う(笑)
我慢せんくてもいい事まで我慢しとる。
未知の事だって相談して甘えてまえばいいのにそれが出来ん。
俺が話してゴチャゴチャなんのは嫌なんやてな。

⏰:09/08/04 22:42 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#215 [遼]
それは多分、やっぱり結婚して子供がおるからやと思う。
恋人と夫婦は違うから色々問題もあるしな。



それに俺は、未知と別れるなんてこれっぽっちも思ってなかったから────

⏰:09/08/04 22:42 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#216 [遼]
だけどそれから数日後、俺は未知に話がしたいと言われた。


『家やと皆おるし話しにくいしどっかゆっくり出来るとこ行こうよ。』


その時点でピンときた。
コイツは裕樹の事話してくるんやろうなって・・・

⏰:09/08/04 22:43 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#217 [遼]
俺の仕事が休みの日の前日に話をする事になった。
親にちびを預けて出掛けた。


『ゆっくり出来るとこ何処があるんやて?』
『ないねー・・・』
『・・・ラブホ行く?』

⏰:09/08/04 22:44 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#218 [遼]
冗談で言っただけやった。
やけど未知は


『いいよ。』


って言ってきた。
やから本当に行く事になった。
ラブホに着いて部屋に入ってテレビを見た。


『一緒にお風呂入ろっか?』
『あぁ・・・』

⏰:09/08/04 22:44 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#219 [遼]
裕樹ともしとるんやなって思ってまう。
やっぱり考えるのは裕樹と何をしたかばっかりやった。
俺みたいに一緒にラブホ来て普通にヤっとったんやんな・・・
ふぅーって感じで溜め息出したかったけど出さんかった(笑)

⏰:09/08/06 06:40 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#220 [遼]
『お風呂もういいんやない?』
『じゃあ入る?』
『うん、明るいで電気消してね?』


何を今更って思った(笑)
やけど無理矢理消された。
風呂に一緒に入るなんて久しぶりやしやけにドキドキした。

⏰:09/08/06 06:41 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#221 [遼]
俺が浴槽にもたれかかっとると、未知は俺にもたれかかってきた。
イライラしとるはずなのにその時だけはもう忘れたわ(笑)
くっついとったら普通にヤりたくなってまうやんな・・・
言い方雑やけど、もうヤろうと思った。

⏰:09/08/06 06:42 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#222 [遼]
『俺先出るで体洗って出てきて。』
『は?今入ったばっかりやん。』
『いいから。』


ごめんなさい、俺未知と違って全然ヤってないから正直たまってるんです。
って感じやった。

⏰:09/08/06 06:46 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#223 [遼]
で、風呂から出てきた未知とそのままヤった。
初めて未知とヤった時くらい緊張しとった。
未知の体は色が白くて綺麗やと思う。
子供産んだで腹の張りは昔に比べればないけど(笑)

⏰:09/08/06 06:46 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#224 [遼]
綺麗な体しとると思うけど、裕樹に抱かれとるで汚いわ。
俺が抱くみたいに裕樹の前でしっかり喘いどるんやろうか?
その未知の声を裕樹も聞いとるんやなー。
って、色んな事を考えた。

⏰:09/08/06 06:47 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#225 [遼]
やけど久しぶりに未知を抱いてなんか恋人同士に戻ったみたいな新鮮な気分になれた。
ヤり終わって寝転がりながら俺は煙草を吸った。
未知は横になって俺にくっついとった。


『久しぶりに遼ちゃんとはヤるなー。』

⏰:09/08/06 06:48 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#226 [遼]
墓穴ほったな?って思った。
言葉に違和感を感じた。


“遼ちゃんとヤるなー”


ならまだ分かるけど


“遼ちゃんとはヤるなー”


ってどうゆう意味?
“は”
ってどうゆう意味?

⏰:09/08/06 06:49 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#227 [遼]
明らか俺じゃなくて違う奴とヤっとるって事やん?
何も聞きはしんかったけどな・・・
少し余韻に浸った後未知はベッドから降りてソファに座った。


『はぁー・・・』


そう未知は溜め息を付いた。

⏰:09/08/07 13:33 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#228 [遼]
『あのね遼ちゃん・・・あたし遼ちゃんに言わなアカン事がある・・・』
『・・・』


きましたよー。
裕樹の事やんな・・・


『うん、何?』
『あのさ・・・』
『・・・』

⏰:09/08/07 13:34 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#229 [遼]
ドキドキした。
裕樹の事じゃないって願った。
そしたら未知は・・・


『あたし・・・ラウンジで時々働いとるんやて。』


って言った。


『ラウンジ?って・・・ラウンジやんな?』
『うん。』

⏰:09/08/07 13:34 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#230 [遼]
なんやそんな事かって思った。
ってそんな事でもないんやけどさ・・・


『何で夜働いとるんやて?』
『日払いやし、私だって小遣いほしくて・・・』
『やけど夜仕事していいって誰が言ったよ?しかも俺に黙って・・・』

⏰:09/08/07 13:35 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#231 [遼]
『ごめん・・・けどもうしてないよ!もうラウンジはやめたから・・・』
『・・・』


言いたい事はそれだけか?
もう1つ言わなアカン事があるやろ・・・?


『それだけが言いたかったん?』
『・・・違う。』

⏰:09/08/08 07:23 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#232 [遼]
『じゃあ・・・何?』
『・・・』


未知は中々言えずにいた。
だから未知から口を開くまで俺はずっと黙っていた。
黙りながら、裕樹の事じゃない事を願った。





けど・・・

⏰:09/08/08 07:23 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#233 [遼]
『私・・・













裕樹と浮気しとるよ・・・』

⏰:09/08/08 07:24 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#234 [遼]
申し訳なさそうに、ちゃんと未知の言葉ではっきりと聞いた。


『ごめんね遼ちゃん・・・本当ごめん・・・』


未知は顔を下に向けて謝ってきた。
今すぐにでも殴りたい感情を抑えて俺はこう言った。

⏰:09/08/08 07:25 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#235 [遼]
『俺・・・











知っとったよ。』

⏰:09/08/09 13:38 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#236 [遼]
『・・・知っとったんや・・・』

『お前も俺が知っとるかもって気付いとったやろ?』

『うん・・・みなみが変な事言っとったし・・・それに裕樹から連絡ないし・・・』

『・・・』

⏰:09/08/09 13:39 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#237 [遼]
『いつから・・・知ってたん?』
『結構前から。』
『じゃあ・・・何で私に何も言わんかったの?』
『嘘やって信じたかったから。』


嘘だと思いたくても、疑ってばっかりやったけどな。

⏰:09/08/09 13:39 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#238 [遼]
しかもみなみにも裕樹にも直接聞かされたやつやから、疑うってかそれが本当って思うしかなかったんやけどな。


『怒ってないの・・・?』
『は?そんなん怒っとるに決まっとるやん!不倫やぞ不倫。俺がお前の知っとる奴と浮気したらお前どう思うんやて!』

⏰:09/08/09 13:40 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#239 [遼]
『・・・ショックどころじゃないかな・・・』

『それと同じだわ!今すぐにでもお前の事殴りてぇわ!』

『・・・』

『これからお前と裕樹とどんな付き合いしてけばいいんやて・・・!俺どんだけ我慢したと思っとるんやて!』

『・・・』

⏰:09/08/09 13:41 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#240 [遼]
『未知が何で裕樹とそうゆう事したんか、ちゃんと理由が知りたい・・・』

『・・・言ったら許してくれるん?』

『許すわけねぇやろ。とにかく理由話せよ。』

『・・・』

⏰:09/08/09 13:42 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#241 [遼]
だけど理由なんて大してなかった。
浮気ってものを味わってみたいだけって言った。
俺にバレへんから何回もヤったと言った。
遊んでる時は主婦や母親って事も忘れられるし、イケナイ事をしてる自分に楽しさを感じとるって言った。

⏰:09/08/10 13:17 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#242 [遼]
ただ単に、未知は浮気をしたいだけやった。
それを聞いてもう未知を責める気もなくなった。
ただ冷たい目で未知を見るしか出来んかった。


『浮気したかっただけかよ・・・』
『うん・・・前遼ちゃんあたしに言ったよね?浮気しとったら離婚って・・・本気?』

⏰:09/08/10 13:17 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#243 [遼]
『知らん、もうなんか色々訳分からん・・・』


離婚とかこのまま過ごすとか、そうゆう事はもう考えたくなかった。
もう何も考えずにパーっと遊びたいと思った。


『裕樹と何で連絡取り合っとったん・・・?』

⏰:09/08/10 13:18 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#244 [遼]
『何でやろ・・・友達やからかな・・・』

『・・・そんだけの理由?』

『・・・うん・・・昔遼ちゃんあたしに言ったよね?玲子さんと別れた時、玲子さんと連絡取っていいかって・・・私も裕樹とはそれと同じ気持ちやったんやて。』

⏰:09/08/10 13:19 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#245 [遼]
『どうゆう事?』

『遼ちゃんは元カノの玲子さんと連絡取っとるんやから、私も元彼の裕樹と連絡取ろっかなって・・・』

『連絡取るのはまだいいとして、何でそこからヤるに発展したんやて。』

⏰:09/08/10 13:20 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#246 [遼]
『分からへん・・・ノリ・・・?成り行き?』
『はぁ?ふざけんなて。』


俺が成り行きでヤったらどうするかとかそんな事を俺はキレながら未知に言った。
涙を流してくれれば少しでも反省しとるんかと思ったけど、涙は出てなかった。

⏰:09/08/10 13:21 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#247 [遼]
『けど遼ちゃんまだ玲子さんと連絡取っとるやん!』
『全然取ってねぇわ!それに俺はお前とは違う!ヤったりせんわ!!軽いんだわお前!』
『うるさい!』


何故か未知は逆ギレをし出した。
だから俺も尚更キレるしかなかった。

⏰:09/08/10 13:21 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#248 [遼]
俺が怒るのは当たり前やけど何で未知が怒るんや?
開き直っとるようにしか思えんやん。
なんか面倒臭そうに話すしさ?
ごめんって謝ってきた意味はなんやったん?
反省しとらんやん全く。

⏰:09/08/10 13:22 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#249 [遼]
『こっち来て?』

『何で?』

『いいから。』

『何?殴られるの嫌や・・・』

『アホか、殴らへんわ。』

『・・・』

⏰:09/08/10 13:23 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#250 [遼]
嫌そうな顔をしながらも未知は俺がおるベッドに来た。
そして俺は未知を押し倒してまたヤろうとした。


『ちょっと、嫌や・・・』
『裕樹とどんな事したん?』
『・・・はぁ?』

⏰:09/08/10 13:23 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#251 [遼]
自分で聞いたくせに自分で気持ち悪いと思ってまった。
こんな事しながら正直聞きたくなかったけど、今のこの怒りの感情の時にしか聞けないと思った。


『どうヤられたん?』
『変な事聞かんといて!』

⏰:09/08/12 21:34 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#252 [遼]
『いいからどうヤったんやて?』


あー、こんな事聞く俺がバカらしくて恥ずかしい(笑)


『聞かんといてってば!』
『裕樹とヤって気持ち良かった?』
『気持ち悪いよ遼ちゃん・・・』
『答えてよ。』
『・・・』

⏰:09/08/12 21:35 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#253 [遼]
俺が何回もしつこく聞くと未知は困った顔をした。

気持ち良くないって言っとったけどそんなの嘘やと思った。

だから俺は無理矢理未知に気持ち良かったと言わせた。

自分で言わせたくせに、俺は傷付いた。

⏰:09/08/12 21:35 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#254 [遼]
もう俺ダメやと思った。

何で他の男に抱かれなあかんのやろう・・・

何で他の男に優しく触られなあかんのやろう・・・

苦しくてたまらんかった────

⏰:09/08/12 21:36 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#255 [遼]
俺等はそのままラブホを出た。
未知を家まで送って俺はまた出掛けた。


『何処行くん?』
『翔のとこ。』


未知から逃げたかったし、思い付く場所は翔のとこしかなかった(笑)

⏰:09/08/12 21:36 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#256 [遼]
行ったらみなみもおって、なんかまた厄介やなと思った。
3人で話をしとったらみなみに未知から電話が入ったみたいで電話しとった。


『未知から電話やったよ・・・未知から聞いたんやってね・・・』
『あ?あぁ、さっき聞いてきた。』

⏰:09/08/12 21:37 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#257 [遼]
『遼がちゃんと翔のとこ来たかの確認の電話やったよ。』
『は?うぜー・・・』


いちいち確認すんなよ。
今までそんな事なかったくせにさ。
何で今更そんな事するんやて。

⏰:09/08/12 21:38 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#258 [遼]
『みっちょと話してきたん?』

『うん、アイツ裕樹とヤりたいだけみたいやった。やっぱ浮気のスリルってやつを楽しんでみたかっただけやったと思う。』

『お前平然としとるけど・・・辛くないの?キレるやろ普通。』

⏰:09/08/12 21:38 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#259 [遼]
『辛いよ。けど・・・俺が未知になんか言った所でなんか変わるんかな・・・変わらへんやろ?』

『俺がお前の立場やったら・・・確実みなみと別れて相手ボコボコにするわ。』

『酷いそれー!』

『その酷い事をみっちょは平気でして、お前も遼に黙っとったんやぞ?』

⏰:09/08/12 21:40 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#260 [遼]
『そうですね・・・』


翔とみなみはいつ見ても羨ましいカップルや。
いくら仲いい連れでもどんな付き合い方をしとるか俺には分からんけど、なんかコイツ等とおると居心地がいい。

⏰:09/08/12 21:40 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#261 [遼]
『俺未知の浮気知らんければ良かったな・・・ちゃんと未知の口から聞くとかなり辛いわ・・・』

『そりゃ辛いやろお前・・・』

『中学ん時に戻りてぇー!あん時が1番楽しかったかも。あん時に戻れたら玲子と付き合わずにすぐに未知と付き合うのに。』

⏰:09/08/15 11:41 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#262 [遼]
本当、今になって思う。

中学ん時か、未知と付き合い始めの頃で時が止まればいいのに。

そしたら俺はこんなに悩んでストレス溜まる事もなかったやろうし、幸せやったのにな。

⏰:09/08/15 11:41 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#263 [遼]
それか、やっぱり俺等は幼なじみのままの方が良かったんやないかな。

幼なじみのままやったら、悩む事なく幼なじみとしてうまく付き合えていけたのにな────

⏰:09/08/15 11:42 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#264 [遼]
『遼・・・未知の事許すの?』


みなみにそう聞かれた。


『許すわけねぇやん。てか許せる方がおかしいやろ。』
『これからどうするん?アンタ達結婚しとるし子供おるし、簡単に別れたり出来んもんね・・・』

⏰:09/08/15 11:43 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#265 [遼]
『そうやなぁー・・・俺未知にどんな風に接すればいいんやろう。俺言われた時にもカッとなる程怒ってないし、もしかしたら未知また同じ事するかもやからな・・・』

『未知も反省しとると思うよ?だから遼に話してきたんやろ?』

『さぁー・・・?』

⏰:09/08/17 13:51 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#266 [遼]
反省しとるんかは分からん。

むしろ逆ギレしてくるくらいやから反省はしてないやろう。

裕樹から連絡ないもんでおかしいと思って俺に言ってきただけなんやないかとも思う。

⏰:09/08/17 13:52 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#267 [遼]
まぁ何を考えても未知が思う事なんやから俺にはさっぱり分からへんからな。


『俺も浮気しよかな。』


そう言ったら翔はそれに乗り気やった。
冗談やろうと思うけど。
けどみなみは怒った。

⏰:09/08/17 13:53 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#268 [遼]
『遼まで浮気しちゃダメやん!未知の事好きなんじゃないの!?』


そう言った。
じゃあ未知はどうなんやてな?
俺の事好きなのに浮気しとるんやん。
だったら俺も、していいでしょう(笑)
そんな勇気ないけど(笑)

⏰:09/08/17 13:53 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#269 [遼]
けどな、その事を貴弘さんに話したら、遊べばいいやんって言ったんやな。


『黙っとればバレーん。』


そんな風に言って遊びに誘ってくるもんで、つい遊びにノってまったんやんな。

⏰:09/08/18 12:57 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#270 [遼]
『貴弘さんと遊びに行って来る。』
『行ってらっしゃい。』


未知から聞かされた後からは未知と俺は普通の態度やった。
浮気したで離婚とかの話はしんくて、全く“無”って感じやったかもしれん。

⏰:09/08/18 12:58 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#271 [遼]
本当はもっと真剣になって考えなアカン事なんやろうと思うけど、話したら話したでなんか話が進んで怖くなる感じがしたで話さへんかった。


『行ってきます。』

⏰:09/08/18 12:58 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#272 [遼]
俺はその日ドキドキしながら家を出た。

この日の遊び目的は貴弘さんが女をナンパする事やったから。

今から俺が貴弘さんに着いてナンパするなんて事は、未知は夢にも思っていないやろうでな。

⏰:09/08/18 12:59 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#273 [遼]
貴弘さんの車に乗って市街地まで行った。
市街地やし夏やし人は沢山おった。


『暇しとりそうな奴おらんかよ。』


とか言いながら貴弘さんは女を物色しとる中俺は煙草を吸って心を落ち着かせとった。

⏰:09/08/18 12:59 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#274 [遼]
ナンパなんてまともにした事がないし、貴弘さんに頼るしかなかったわ(笑)


んで貴弘さんが女の2人組を発見したもんで、車をソイツ等の横に付けて話し掛けた。

⏰:09/08/18 13:00 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#275 [遼]
『何しとるん?』
『え?なんも。』
『暇やったら遊びに行こ?』
『えー?』


えー?とか、なんか典型的なパターンやと思った(笑)


『いいやん、行こうよ。』


そんな風に誘う貴弘さんもありきたりやなと思った(笑)

⏰:09/08/18 13:01 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#276 [遼]
『どうするー?』


女は2人で考えとって、貴弘さんの無理矢理の誘いに断れんくなって遊びに行く事になった。
車に乗って居酒屋に行く事になった。
俺は後部座席も見ずにひたすら前向いとったから、女が不思議がって話し掛けてきた。

⏰:09/08/18 13:01 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#277 [遼]
『何で助手席の人話さんの?』
『え、俺?あぁ、後で話す。』


とか言って適当に話をしとったな。
てか女達は車の中でワイワイ騒ぐし、すげー若いなと思った。

⏰:09/08/18 13:02 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#278 [遼]
居酒屋に着いて薄暗い証明の光でやっと顔が見えたんやけど、マジ若いなと思った。

化粧はなんか濃いし目の回りは黒いしなんせ外見が若かったな。

2人共18歳やったんやけど、普通に犯罪って思ってまった(笑)

⏰:09/08/20 22:26 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#279 [遼]
この年で18歳と絡むなんて思ってなかったから・・・(汗)
取り合えず皆で乾杯して飲んで、話は彼氏おるとか彼女おるとかの話になった。


『おらん。』


3人共そう言った。
だから俺もそう言った。

⏰:09/08/20 22:27 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#280 [遼]
俺は初めて嘘を付いた気がする。

今までちゃんと彼女おるとか嫁がおるって言ってきたのにな・・・

こん時は言わんかったもん。

貴弘さんもおらんって言った俺に対して何も言わず、彼女はいないって方向で話をした。

⏰:09/08/20 22:28 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#281 [遼]
けどよく考えたら“彼女”はおらんと思う。

彼女じゃなくて、俺には“嫁”がおる。

彼女と嫁は別って思ったらやっぱダメなんかな(笑)

そりゃ普通にダメやおな(笑)

⏰:09/08/20 22:28 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#282 [遼]
それからもその18歳の子と飲み続け、居酒屋を出てからはカラオケに行った。

俺はただ楽しもうと思って歌っとるだけやったけど。

俺は先に送ってもらったで、後は貴弘さんがソイツ等を送ってった。

⏰:09/08/20 22:29 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#283 [遼]
家に帰ると未知が俺の帰りを待っとった。


『お帰り。』
『ただいま。』


俺は浮気なんてしとらんのに、ただ女と遊んできた事に後ろめたさを感じた。

⏰:09/08/20 22:29 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#284 [遼]
けど俺より未知のが酷い事しとるって自分に言い聞かせ、悪いなとは思いながらも平然としとった。

次の日貴弘さんから、女の1人が俺の連絡先を知りたいって言ったって電話が掛かってきた。

⏰:09/08/20 22:30 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#285 [遼]
だけど俺は連絡先を交換しても連絡取る事がないし断った。

さすがに未知に隠れて知らん奴とメールとかはしたくなかった。

けどそれからも貴弘さんとはナンパをして遊んだ。

遊んどると本当に気が紛れるのが分かった。

⏰:09/08/20 22:31 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#286 [遼]
それと同時に未知への怒りが大きくなってった(笑)

こんな風に俺みたいに黙って遊んで、おまけにヤったと思うと普通に腹が立つわな。

何回も何回も浮気して・・・

ただ遊んどるだけの俺なんて可愛いもんやんか。

⏰:09/08/20 22:31 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#287 [遼]
ただ浮気のスリル楽しみたいだけやったら、俺もすぐにヤっとるっつーの。
けど俺は未知を裏切りたくないからヤらんだけ。
けど未知は簡単にヤるし、裏切るとかそんな事全く考えてなかったんやろうか────

⏰:09/08/20 22:32 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#288 [遼]
だから俺は決めた。

何で俺だけこんな目に合わなあかんのや?

浮気をしても俺が何も言わんと思って平然と暮らしとる未知に苛立って仕方がなかった。

⏰:09/08/20 22:32 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#289 [遼]
だから俺は・・・













アイツを呼び出した────

⏰:09/08/20 22:33 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#290 [遼]
呼び出したのは・・・













玲子。

⏰:09/08/23 13:27 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#291 [遼]
『なんなん呼び出して。』


本当はこんな事頼むなんてバカげとると思う。
けど未知を傷付けさせたいって気持ちの方が強かった。


『あのさ・・・俺と浮気しん?』
『・・・・・・はぁ!?』

⏰:09/08/23 13:27 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#292 [遼]
そりゃそんな反応するわな。
いきなりやしびびるわな。


『浮気しん?ってか、俺とお前が浮気した事にしてよ。』
『何でよ?』
『そうすれば・・・未知が傷付くで・・・?』
『そんな事する必要あるん?』

⏰:09/08/23 13:28 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#293 [遼]
『必要はないやろうけど、未知の反応を見てみたい。俺が浮気したと知って傷付くのか、それとも平気でおれるんか。』
『そんな嘘付きたくなーい。だってしてもないのにあたし悪者になってまうやん!』

⏰:09/08/23 13:29 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#294 [遼]
『なるけど・・・頼むて!玲子は未知に会わんくていいし、もしなんか聞かれた時にだけ話合わせてくれればいいでさ!』
『絶対に嫌だ!』


けど俺は無理矢理頼んだ。
玲子は受け入れてはくれんかったけど、そうゆう事にしておいた。

⏰:09/08/23 13:29 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#295 [遼]
こんな事していいんかな・・・
けど俺はまだ未知の気持ちが分からんのやて・・・
もし、未知が俺の事本気で好きなら本気で傷付いてくれるはずやと思う。
未知が傷付く事は玲子。
玲子の事が、1番未知が苦しむ方法なんやと思うから。

⏰:09/08/23 13:30 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#296 [遼]
けど未知はきっと俺がそう言ったら浮気したって信じるんやと思う。
浮気する人は嫌だとか言って別れを言われそうや。
それも覚悟して嘘を付こうと思った。
俺だって嘘付くの怖かったけど、未知に心の傷を負わせたかったんや────

⏰:09/08/23 13:31 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#297 [遼]
そうと決まれば俺は未知に話をしようと決めた。
ちび等も寝て静かになった後、俺の部屋に移動して2人でテレビを見とった。


『話したい事があるんやわ。』
『何?』

⏰:09/08/24 17:06 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#298 [遼]
未知は珍しく俺にくっついてきたもんで、言おうか迷った。


『話の前にいい?私ヤりたいんやけど。』
『ヤりたいってH?』
『うん。』


未知からの誘いなんて本当に久しぶり!!
ヤってなかったし即やったわ(笑)

⏰:09/08/24 17:07 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#299 [遼]
ヤり終わってから話す事忘れとったけど思い出したで言う事にした。


『話あるって言ったやん。話聞いてくれる?』
『うん、何?』


言う時かなり緊張した。
なんて言おうか迷った。

⏰:09/08/24 17:08 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#300 [遼]
『先に謝っとくけど・・・ごめんな・・・俺玲子とヤった。』
『・・・』


未知は固まった。
ボケーっとしとった。

⏰:09/08/24 17:09 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


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