微妙な10センチ。〜最終〜
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#752 [あき]
プツンと途切れた記憶。
遠くで、誰か声を聞いた。体を揺さぶられる感覚。ソファーに顔を埋め、ダラリと伸ばした私の腕。
(ああ…寝ちゃったのかな…)
そう思った。
次の記憶は
誰かに抱えられる感覚に身を任せている。
《だれ……?》
そこで、始めて声を発した。その声に答えてもらったのか、もらえてないのかは、わからない程、やっぱり私の記憶は、そこでプツンと途切れている。
:09/11/28 04:07
:W64S
:qt2ezAIU
#753 [あき]
私を締め付けている洋服を乱暴に剥ぎ取られ、そして、強く捕まれた手の感覚に再び目を覚ます。
《…何…やめて…だれ…》
露になったであろう肌に絡む手。私は、体をくねらせ、そう言った。
そんな私の戯言に、黒い影は力の入らない体を抱え込む。そして大きな手は、私の手をしっかりと強く握った。
そこで、再び記憶は途切れ―…
ハッキリと目を覚ました時。
私は、何故かきちんと洋服を着て、消毒液の臭いがする硬いベッドの上、細い管に繋がれて寝かされていた。
:09/11/28 04:25
:W64S
:qt2ezAIU
#754 [あき]
さっきから横で気難しい顔で煙草をふかしながら座るなおちゃんに、何も聞けなかった。
途切れた記憶は、あまりにも曖昧過ぎて、私自身怖くて聞けなかった。
胃を洗ってもらい、栄養を管から貰って。
すっかり正気に戻った今。
(…パンツ…可愛いの履いてたっけ…)
この期に及んで、馬鹿な私は、子供時代以来、何十年ぶりに見せた…いや、見せてしまったんであろう露な姿を心配する。
無言の部屋。
ああ。逃げ出したい…
:09/11/28 04:34
:W64S
:qt2ezAIU
#755 [あき]
『…あの…』
人生最大限の勇気を振り絞り、無言の圧力に割って入る。
そんな私の声に、なおちゃんは、言った。
『…んだこれっ?
死にたかったわけ?』
聞いた事もないような静かな声。
『………』
『…答えろ。』
秘めた感情は、身震いするほど、怒りに満ちている声だった。
:09/11/28 04:41
:W64S
:qt2ezAIU
#756 [我輩は匿名である]
説明の仕方まわりくどくね?死ねばいいし
:09/11/28 21:34
:N906imyu
:☆☆☆
#757 [我輩は匿名である]
>>756普通に考えて主さんの心情わかんないですか?ものには言い方があるし、コメントするにはマナーがありますよね?あなたみたいな人は幸せ来ないでほしいです。
長文失礼しました。
:09/11/28 22:40
:F01A
:nbnzHfDo
#758 [我輩は匿名である]
>>756文句言うくらいなら見なければいいと思います。
それに,主の文章は分かりやすいです。
これからも、更新楽しみにしています。
:09/11/28 22:46
:821P
:P2holPts
#759 [あき]
皆様、コメントありがとうございます。
気にしないで下さい。反論すれば、荒れるだけなので。^-^;
:09/11/28 23:26
:W64S
:qt2ezAIU
#760 [あき]
『わかんない…』
冷めた声に、私はそう答える。
本当に、わからなかった。
あの瞬間。
私はただ、痛みから逃れる為に、いつもより少し多く錠剤を飲み干しただけかもしれないし。
全ての苦痛から逃れたい為に、多く飲み干したのかもしれないし。
あの時、あの瞬間の感情を言葉に表せないでいた。
:09/11/28 23:31
:W64S
:qt2ezAIU
#761 [あき]
『だって、記憶ないしさっ?〃』
『ふざけんな。』
『……ごめん…』
静かな部屋の重い沈黙は、私の胸をチクチクと突き刺した。
『いい加減にしろよな。』
『…はい…』
心底…[心の底]から響く彼の声。
今、やっと事の大きさに気付く。
うつ向き、小さくなる私。
ただ静かな時間が流れていた―…
:09/11/28 23:39
:W64S
:qt2ezAIU
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