微妙な10センチ。〜最終〜
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#762 [我輩は匿名である]
ごめんなさい(泣)
:09/11/29 08:12
:N906imyu
:☆☆☆
#763 [あき]
翌日
梅雨時期にもかかわらず、久しぶりの晴れ渡る空の下、私は、静かに扉を閉めた。
厚い雲に覆われて、時々雷雨にみまわれた私の胸が今日。
曇の隙間から、目映い光が差し込んで。
この空のように、晴れ渡ろうとしている。
『…よかった……』
今にも、力が抜けて座り込みそうになる自身を奮い立たせ、私は心底、澄みきった空にそう呟いた。
:09/12/01 19:37
:W64S
:EwkRwe0A
#764 [あき]
昨夜、不安の全てを打ち明けた私に彼はたった一言。
《三ヶ月止まっただけだろ?》
彼はくだらないと言った。
《ストレスだ、何だってよくある話じゃねぇの?
あ!もしや、あまりにもの肥満体系に、あがったんじゃねー?〃》
そう言って、ふははと笑った。
:09/12/01 19:47
:W64S
:EwkRwe0A
#765 [あき]
《…こんな事今までなかったもん…》
彼の嫌味にすら、まともに言い返す私に彼は、眼差しを真っ直ぐに代える。
《…なら、とにかく調べてもらえ。で、もし、そうだったんなら彼と、しっかり話合うんだ。逃げてちゃ話にならんだろ?いいな?》
私は、小さく頷いた。
:09/12/01 19:53
:W64S
:EwkRwe0A
#766 [あき]
また私は、なおちゃんに勇気を貰う。
そして、今朝。
私はひとり、その扉を開き、そして今、晴れ渡ろうとしている気持ちと、新たな気持ちを固め、ここに立っていた。
全てを終わらせたい。
本気で。
そう強く思った。
:09/12/01 19:58
:W64S
:EwkRwe0A
#767 [我輩は匿名である]
あきさん嫌だー!なおちゃんとくっついて欲しい!!妊娠してても西条さんとの赤ちゃんなら失礼な話、喜べないよ

ハラハラドキドキ更新待ってます!
体調にはこれからも気をつけて下さいね

:09/12/02 00:09
:SH906i
:CDkbhDsg
#768 [あき]
匿名さん、有難う!
―――――――――
携帯電話を握り、画面を出した。
【今から行っていい?】
【おう】
直ぐに返事は返ってきた。
そっけない画面をパタリと閉じて、ハンドルを握る。
いつもそう。
昔から、彼はそう。
何も言わない。
何も聞かないで。
ただ、私の答えを待ってくれている。
そんな彼に私は会いに行く。
:09/12/02 01:32
:W64S
:mHlVqlYw
#769 [あき]
いつもの玄関を勝手に開けて、懐かしい匂いが残る廊下に足を置く。
途中、居間を覗くと、ベッドの上、気持ち良さそうに眠っているおじさんがいて。
寄り添うように、おばさんが座って本を読んでいた。
『おばちゃん!〃おじゃましますっ』
『あら、あきちゃん。いらっしゃい!〃』
『うんっ。』
笑顔を向けて、居間の前を通り過ぎる。
古い廊下の向こう。
軋む階段を登ると、中からギターの音色が聞こえてきた。
:09/12/02 01:39
:W64S
:mHlVqlYw
#770 [あき]
数回ドアをノックして、ガチャリと開けた。
『来たよー!!』
バックをいつもの場所に置いて。
いつものソファーにどかりと座った。
私の挨拶を無視する彼は、ベッドに座り、足をこれでもかってぐらい広げ、少し丸めた背中に、少し傾げた首。
加えた煙草の煙を少し煙そうに目を細め、アコースティックの心地良い音色を奏でていた。
そんな、なおちゃんを…私は黙って見つめた。
:09/12/02 01:48
:W64S
:mHlVqlYw
#771 [あき]
耳から伝わるその音色は、私の胸を暖かくし、心癒していく。
煙草に一本、火を点けた。
フワリと舞い上がった煙が、空で消える。
『……』
『……』
ただ私達の間には、ギターの音色しか無かった。
静かな時間。
だけど、なおちゃんがギターを置いた。
同じく、再び煙草に火を点けて、フワリと煙を吐き出す。
『…で?』
私の目をしっかりと捉え、真っ直ぐな眼差しで、答えを聞いた。
:09/12/02 01:54
:W64S
:mHlVqlYw
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