$ 貢ぎちゃん「ユリサ」 $
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#101 [りぃ]
これはもしかしてあれかな?
萌がいつか言ってた“オキニ”…
いや!でも私がまさかそんな!
しかも萌も
自分でオキニなんて思う子は
痛い子だって言ってたし…
:09/07/17 09:55
:P905i
:ay.51GUo
#102 [りぃ]
「ユリサちゃんって
こうゆうこと初めて?」
「え?」
じゅん君に話しかけられ
ふと我に返る。
「…何が?」
「だから〜、なんてゆうか
バンドマンに携番渡したり
手紙にお金入れちゃったり
そうゆうの。初めて?」
:09/07/17 09:59
:P905i
:ay.51GUo
#103 [りぃ]
穏やかな目で私をじっと見る
じゅん君を見ていると、
なんだかすべてを
見透かされている気がしてきた。
憧れだけで、
知らない世界に飛び込んで
私が背伸びしていることを
じゅん君は全部わかっているの
かもしれない。
:09/07/17 10:05
:P905i
:ay.51GUo
#104 [りぃ]
「…うん。初めて。」
なんだか恥ずかしくなって
小さく答えた。
「やっぱそうだよね。
なんかさー俺らみたいなバンドマンと
繋がりたがる子達って
繋がり人数が多いほどステータス
みたいに思ってる子ばっかりだからさ。
そうゆう奴らとは全然違う
って感じたんだよユリサちゃんは。」
:09/07/17 10:17
:P905i
:ay.51GUo
#105 [りぃ]
誉められてるのかな…?
「ありがとう…」
何て言っていいかわからず
とりあえずお礼を言うと
じゅん君も嬉しそうに笑った。
「まあそんなわけでお金は
他の子に任せてればいいから
ユリサちゃんは気にしないでね。」
:09/07/17 12:57
:P905i
:ay.51GUo
#106 [りぃ]
…他の子?!
繋がりがいっぱいいることぐらい
もちろんわかってるけどさ…
でも他の子の話なんかするかな普通!
私は自分がとんでもない人に
手を出してしまったことを
改めて実感した。
:09/07/17 13:00
:P905i
:ay.51GUo
#107 [りぃ]
それから少し話して、
じゅん君はスタジオへ向かい、
私は学校へ戻る。
じゅん君が別れ際に言った
「また電話するね〜♪」
とゆう言葉が頭の中を
ぐるぐる回り続ける。
…私、大好きなじゅん君と
ほんとに繋がったんだ!
電話番号だって知ってるし、
会おうと思えば個人的に会える。
展開が早すぎて夢のようだった。
:09/07/17 13:10
:P905i
:ay.51GUo
#108 [りぃ]
「あ!ユリサーっ!
おかえりーっっ♪」
学校に戻り、萌の姿を探していると
背後から名前を呼ばれた。
「萌ーっ!!」
お互いに駆け寄る。
私は1秒でも早く
さっきの出来事を話したくて
たまらなかった。
:09/07/17 13:45
:P905i
:ay.51GUo
#109 [りぃ]
次の時間の講義は、
それどころじゃなくて
萌とラウンジでひたすら
喋り続けた。
「え?お金返されたの??」
萌も予想外の事態に驚いていたが
すぐに続けて言った。
「すごいじゃんユリサ…!
本カノになれるかもよ…
きゃー!ドキドキするっ!!」
:09/07/17 13:55
:P905i
:ay.51GUo
#110 [りぃ]
楽しそうにはしゃぐ萌に
私は慌てて聞き返す。
「本カノ?!」
「多分じゅん君もさ、ユリサのこと
オキニだったとしたら、
繋がれて嬉しいんじゃない?
お金いらないなんて異例だよ!!」
:09/07/17 14:00
:P905i
:ay.51GUo
#111 [りぃ]
「さすがにそれはない!絶対ない!」
全力で否定しながらも、
もちろん嬉しい気持ちはあった。
ただ、急すぎて状況がわからない。
:09/07/17 14:06
:P905i
:ay.51GUo
#112 [りぃ]
もう考えてても仕方ない。
そもそもじゅん君が何を
考えてるのかさっぱり
わからないし…
流れに任せるしかないか。
次に電話きたら、
それはその時に考えればいいや。
:09/07/17 14:12
:P905i
:ay.51GUo
#113 [りぃ]
いつものようにマンションの
エレベーターで萌と別れて
自宅へ入ると、壁に貼っている
フライヤーの中のじゅん君と目が合った。
今日の出来事を思い返すと
自然と顔がニヤけていく。
:09/07/17 18:54
:P905i
:ay.51GUo
#114 [りぃ]
次の朝、気分良く早起きして
のんびり学校へ行く支度をしていると
携帯が鳴った。
どきっとして画面を見ると
登録したばかりの“じゅんくん”
の着信表示が出ている。
:09/07/17 21:20
:P905i
:ay.51GUo
#115 [りぃ]
また電話するって言ってくれて
期待もあったけど、
社交辞令かもしれない
とも思ってた。
ほんとにかけてきてくれたんだ…♪
嬉しくてしばらく画面を
眺めてから、着信ボタンを押した。
:09/07/17 21:40
:P905i
:ay.51GUo
#116 [りぃ]
:09/07/17 21:43
:P905i
:ay.51GUo
#117 [りぃ]
「もしもし〜♪」
嬉しくて声も自然と明るくなる。
『朝早くにごめんね。寝てた?』
「ううん、起きてた♪
学校行く用意してたとこ。
じゅん君こそ早起きだね。」
『いや、俺はこれから寝るとこ。』
:09/07/17 21:51
:P905i
:ay.51GUo
#118 [りぃ]
昨日じゅん君と結構話して
ため口で喋るようになり
会話も自然に交わせるようになった。
『寝る前にユリサちゃんに
おやすみコールしようと思って♪』
「えー?なにそれ〜」
嬉しくて楽しくて、
自分でも謎なくらい笑いが止まらない。
:09/07/17 22:02
:P905i
:ay.51GUo
#119 [りぃ]
私の存在を覚えていてくれる
だけでも嬉しいのに
じゅん君にとっての1日の終わりに、
私のことを思い出してくれて
電話かけてきてくれて
ほんとに嬉しい…。
そしておやすみコールなんて
かわいすぎるっ!
:09/07/17 22:13
:P905i
:ay.51GUo
#120 [りぃ]
『じゃ!おやすみ〜!
学校頑張ってねっ』
「あ、うん、ありがとう。
おやすみ。」
私が返事をするが早いか、
じゅん君はそれだけ言い残すと
あっさり電話を切った。
「……」
ほんとにおやすみだけの
電話だったな…。
:09/07/17 22:40
:P905i
:ay.51GUo
#121 [りぃ]
ちょっとだけ寂しさを感じながらも
じゅん君の生活の一部になれた
気がしてなんだか嬉しかった。
:09/07/18 13:01
:P905i
:S7dhNnRI
#122 [りぃ]
他に何人も女の子がいるかもしれない。
(いや、まぁ確実にいるんだけど。)
みんなに同じように電話してる
のかもしれない。
でもそんなことはどうでもいい。
その中の1人になることが
第1ステップだとしたら
私が狙うべき次のポジションは、
ひとつしかない!
その何人もいる女の子の中の
1番にならなければ。
:09/07/18 13:05
:P905i
:S7dhNnRI
#123 [りぃ]
そのおやすみコールの後は
るんるんで支度をして
気分良く学校へ出掛けた。
じゅん君の急な呼び出しに備えて、
いつでもおしゃれには気を抜けない。
毎日毎日会えるわけじゃないのは
もちろんわかってるけど、
そうゆう期待も込めて。
:09/07/18 13:43
:P905i
:S7dhNnRI
#124 [りぃ]
「お!ユリサ今日気合い入ってるー!」
萌とマンションのエントランスで会うと、
私を見るなりそう言った。
「ダーリンとデート?」
萌はにやにやイタズラっぽい
笑顔を浮かべてそう続けた。
「いや、そうじゃなくて!
聞いて!さっきじゅん君から
おやすみコールきたのっ」
:09/07/18 14:06
:P905i
:S7dhNnRI
#125 [りぃ]
興奮しながら萌にそう伝えた。
「あ〜はいはい。
すっかりただのバカップルですね」
萌は呆れた笑顔で適当に私をあしらうと
すたすたと歩き出して
玄関を出ていってしまった。
いやいやバカップルって…
不覚にも嬉しくなってしまい
どうしようもなくじゅん君が
大好きなんだと気づいた。
:09/07/18 14:20
:P905i
:S7dhNnRI
#126 [りぃ]
乗せられやすい単純な自分に
自分でも呆れながら萌を追いかけ、
一緒に登校する。
今日は良い日だー☆
1日頑張れる気がする!
そうして1日が始まった。
:09/07/18 14:27
:P905i
:S7dhNnRI
#127 [りぃ]
「ねえ、ユリサってさー、
ほんとにじゅん君のこと
大好きなんだね。」
講義中、隣の席に座り
板書のノートをとっていた
萌が突然私に話しかけた。
「え?何いきなり。」
:09/07/18 14:34
:P905i
:S7dhNnRI
#128 [りぃ]
「なんかさ、ずっと考えてたんだよね。」
「だから何が??」
「今までの元カレ達全部見てきたけど、
ユリサってハマるタイプじゃないし
尽くす子でもないじゃん?
でもじゅん君にはどう見ても
ハマりまくりだよね!
珍しいなあーって思って。」
:09/07/18 14:51
:P905i
:S7dhNnRI
#129 [りぃ]
「そうなんだよね。
ちょっと聞いてくれる?♪」
「ノロケなら聞かないよ。」
「……」
萌に言われて改めて気付いたけど、
やっぱり今までの恋愛とは違う。
連絡がくるだけでも嬉しくて
1日ご機嫌に過ごせる。
こんなの今までではありえなかった。
:09/07/18 14:58
:P905i
:S7dhNnRI
#130 [りぃ]
その後、昼休みになり私は
萌とラウンジでまったり過ごしていた。
「ユリサ携帯なってるー」
萌のその言葉になにげなく携帯を見ると、
表示されている着信の相手は
まさかの“じゅんくん”だった。
:09/07/18 15:45
:P905i
:S7dhNnRI
#131 [りぃ]
「うそ!じゅん君っ!」
私が驚いて慌てていると
萌は隣で呆れていた。
「またぁ〜?」
私はその場ですぐ電話に出る。
「もしもしじゅん君?♪」
うきうきして話す私を
萌が笑いながらじっと見ている。
:09/07/18 15:51
:P905i
:S7dhNnRI
#132 [りぃ]
『おはようコール〜』
いつもと違って少しだけ
テンション低めで眠そうなじゅん君の声が
新鮮でつい嬉しくなってしまう。
「もう起きたの?早いね!
なんかさー、じゅん君って
意外とマメなんだね。
嬉しい♪」
私の素直な気持ちを伝えると、
じゅん君が電話の向こうで
笑っている。
:09/07/18 16:30
:P905i
:S7dhNnRI
#133 [りぃ]
『俺全然マメじゃないよー
ただユリサちゃんの声が
聞きたくなっただけ〜♪』
その言葉はただ単純に嬉しかった。
でも、今までと違ったのは
他の繋がりの子への嫉妬…
:09/07/18 16:47
:P905i
:S7dhNnRI
#134 [りぃ]
今までは、繋がりの子が
何人居ても、その中の1人で居れる
だけでいいと思っていた。
でも「ユリサちゃんの声が聞きたくなった」
って言ってくれたじゅん君の言葉に
初めて独占欲を感じてしまった。
それは絶対感じてはいけない感覚。
:09/07/18 16:53
:P905i
:S7dhNnRI
#135 [りぃ]
繋がりの女の子は、基本的に
バンドマンにとって都合の良い
女で居なければいけない。
重くなったり、ウザい女になってしまえば
容赦なく切られる。
当然のことだ。
:09/07/18 16:59
:P905i
:S7dhNnRI
#136 [りぃ]
でも私は、じゅん君にとって
貢ぎでもなければセフレでもない。
なのになんでだろう?
おはようコールとか
おやすみコールとか
すごくマメに連絡してくれて、
声が聞きたいとか
どんなに持ち上げても
何もしてあげられないのに…
なんでそこまでしてくれるの?
:09/07/18 17:04
:P905i
:S7dhNnRI
#137 [りぃ]
それからしばらくは自分の中での
葛藤が続いた。
多くを望んではいけない立場なのは
もちろんわかっている。
でも、そう考えるとじゅん君の態度は
あまりにも矛盾してるような…
私はどうすればいいんだろう。
:09/07/18 19:16
:P905i
:S7dhNnRI
#138 [りぃ]
じゅん君からの電話は
毎日ちょくちょくマメに
かかってきた。
そのたびに、嬉しい気持ちと
喜んじゃいけない、
調子に乗っちゃいけない
とゆう自制心で、だんだん
バランスが取れなくなってきてしまった。
:09/07/18 19:48
:P905i
:S7dhNnRI
#139 [りぃ]
「ねぇ萌、ミツカノさんの
貢ぐ金額の相場って
いくらぐらいなの?」
「え?金額?
んー、繋がりさんの話では
月10万くらいなら
高額なほうみたいだよ。
ミツカノが何人も居れば
その分1人あたりの額は
減らせるけどね〜」
私の唐突な質問に、
萌は普通に答えてくれた。
月10万か…
今のバイトじゃ毎月10万以上
貢ぐのは無理だ…
:09/07/18 20:33
:P905i
:S7dhNnRI
#140 [りぃ]
私が悩んで悩んで出した答えは
やっぱり貢ぐとゆうことだった。
高額貢ぐから、私以外の繋がりを
みんな切ってほしい…
もしこのまま本カノになれても、
貢ぎが居なければじゅん君は
事務所の給料だけでは生活はできない。
だったら私がじゅん君を支えたい。
単純にそう考えたのだ。
:09/07/18 20:43
:P905i
:S7dhNnRI
#141 [りぃ]
私はただの独占欲の
カタマリだったかもしれない。
でも他に方法がわからなかった。
じゅん君の優しさや
私への想いを感じれば感じるほど、
顔も知らない他の繋がりさん達に
絶対負けたくないとゆう気持ち
ばかりが強くなっていった。
:09/07/18 20:46
:P905i
:S7dhNnRI
#142 [りぃ]
そう決断した日、
私は今まで週末メインで働いていた
アパレルショップのバイトと掛け持ちで
新しいバイトを始めることにした。
向かったのは新宿歌舞伎町。
:09/07/18 20:53
:P905i
:S7dhNnRI
#143 [りぃ]
高校卒業後に萌と一緒に
お小遣い稼ぎのため、キャバクラで
体験入店巡りをしていたこともあり、
キャバクラの仕事には
軽く馴染んでいた。
ショップ店員の給料を
今まで通り自分に使って
ここの稼ぎはじゅん君の
為に使うと決めた。
:09/07/18 21:07
:P905i
:S7dhNnRI
#144 [りぃ]
適当にやっても
10万くらいならすぐに
稼げることくらいわかっていた。
適当に面接を受け、
適当に体験入店を済ませ、
そのまま採用となり、
無駄な緊張もなく、
初出勤の日を迎えた。
:09/07/18 21:25
:P905i
:S7dhNnRI
#145 [りぃ]
お店で一番最初に親しくなったのは、
私とロッカーが隣同士の凛子さんだった。
私より1歳上で、私にかいがいしく
世話を焼いてくれるお姉さん的存在。
:09/07/18 21:58
:P905i
:S7dhNnRI
#146 [りぃ]
「リサちゃんお疲れ〜」
営業後、更衣室で
凛子さんに声をかけられた。
本名を一文字抜いただけだけど
源氏名で呼ばれるのはまだ慣れない。
「お疲れさまでした〜」
そう言って凛子さんのほうへ
振り向くと、凛子さんのロッカーの
扉の内側がふと目についた。
:09/07/18 22:42
:P905i
:S7dhNnRI
#147 [りぃ]
(これは確か…)
「あ、これ気になる?」
私の目線に気づいた凛子さんが
自分のロッカーの扉の内側を指しながら
私に尋ねた。
そこには、見たことあるような人達の
写真が貼ってあった。
:09/07/18 22:49
:P905i
:S7dhNnRI
#148 [りぃ]
そこに貼ってあるのは、
私も知っているバンドの
メンバーと凛子さんの
2ショット写真が数枚。
それも相手は全部違う人だった。
「…あ!」
その中にじゅん君のバンドの
ギタリストも居た。
:09/07/18 23:13
:P905i
:S7dhNnRI
#149 [りぃ]
もしかして…
「これ、凛子さんの繋がりさんですか?」
私が尋ねると凛子さんは
笑いながら答えた。
「あ、リサちゃんもこっち系の子か〜♪
そう!これ今までの繋がりなんだけど
今はこの人。私が養ってるの♪」
凛子さんが指したのは、
別のバンドの人だったけど
そう言い切った凛子さんの顔は
とても得意げで、かっこよく見えた。
:09/07/18 23:24
:P905i
:S7dhNnRI
#150 [りぃ]
それから数日、毎日出勤して
順調に店にも慣れてきて
早速客も付き始めた。
そんなある日、営業後に凛子さんから
思いがけない誘いを受けた。
「リサちゃん、この後よかったら
一緒にごはん行かない?」
「え?私とですか?」
いきなりのことに驚いたけど
すごく嬉しくて一緒に行くことにした。
:09/07/19 11:28
:P905i
:nagSheC6
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