$ 貢ぎちゃん「ユリサ」 $
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#101 [りぃ]
これはもしかしてあれかな?
萌がいつか言ってた“オキニ”…
いや!でも私がまさかそんな!
しかも萌も
自分でオキニなんて思う子は
痛い子だって言ってたし…
:09/07/17 09:55
:P905i
:ay.51GUo
#102 [りぃ]
「ユリサちゃんって
こうゆうこと初めて?」
「え?」
じゅん君に話しかけられ
ふと我に返る。
「…何が?」
「だから〜、なんてゆうか
バンドマンに携番渡したり
手紙にお金入れちゃったり
そうゆうの。初めて?」
:09/07/17 09:59
:P905i
:ay.51GUo
#103 [りぃ]
穏やかな目で私をじっと見る
じゅん君を見ていると、
なんだかすべてを
見透かされている気がしてきた。
憧れだけで、
知らない世界に飛び込んで
私が背伸びしていることを
じゅん君は全部わかっているの
かもしれない。
:09/07/17 10:05
:P905i
:ay.51GUo
#104 [りぃ]
「…うん。初めて。」
なんだか恥ずかしくなって
小さく答えた。
「やっぱそうだよね。
なんかさー俺らみたいなバンドマンと
繋がりたがる子達って
繋がり人数が多いほどステータス
みたいに思ってる子ばっかりだからさ。
そうゆう奴らとは全然違う
って感じたんだよユリサちゃんは。」
:09/07/17 10:17
:P905i
:ay.51GUo
#105 [りぃ]
誉められてるのかな…?
「ありがとう…」
何て言っていいかわからず
とりあえずお礼を言うと
じゅん君も嬉しそうに笑った。
「まあそんなわけでお金は
他の子に任せてればいいから
ユリサちゃんは気にしないでね。」
:09/07/17 12:57
:P905i
:ay.51GUo
#106 [りぃ]
…他の子?!
繋がりがいっぱいいることぐらい
もちろんわかってるけどさ…
でも他の子の話なんかするかな普通!
私は自分がとんでもない人に
手を出してしまったことを
改めて実感した。
:09/07/17 13:00
:P905i
:ay.51GUo
#107 [りぃ]
それから少し話して、
じゅん君はスタジオへ向かい、
私は学校へ戻る。
じゅん君が別れ際に言った
「また電話するね〜♪」
とゆう言葉が頭の中を
ぐるぐる回り続ける。
…私、大好きなじゅん君と
ほんとに繋がったんだ!
電話番号だって知ってるし、
会おうと思えば個人的に会える。
展開が早すぎて夢のようだった。
:09/07/17 13:10
:P905i
:ay.51GUo
#108 [りぃ]
「あ!ユリサーっ!
おかえりーっっ♪」
学校に戻り、萌の姿を探していると
背後から名前を呼ばれた。
「萌ーっ!!」
お互いに駆け寄る。
私は1秒でも早く
さっきの出来事を話したくて
たまらなかった。
:09/07/17 13:45
:P905i
:ay.51GUo
#109 [りぃ]
次の時間の講義は、
それどころじゃなくて
萌とラウンジでひたすら
喋り続けた。
「え?お金返されたの??」
萌も予想外の事態に驚いていたが
すぐに続けて言った。
「すごいじゃんユリサ…!
本カノになれるかもよ…
きゃー!ドキドキするっ!!」
:09/07/17 13:55
:P905i
:ay.51GUo
#110 [りぃ]
楽しそうにはしゃぐ萌に
私は慌てて聞き返す。
「本カノ?!」
「多分じゅん君もさ、ユリサのこと
オキニだったとしたら、
繋がれて嬉しいんじゃない?
お金いらないなんて異例だよ!!」
:09/07/17 14:00
:P905i
:ay.51GUo
#111 [りぃ]
「さすがにそれはない!絶対ない!」
全力で否定しながらも、
もちろん嬉しい気持ちはあった。
ただ、急すぎて状況がわからない。
:09/07/17 14:06
:P905i
:ay.51GUo
#112 [りぃ]
もう考えてても仕方ない。
そもそもじゅん君が何を
考えてるのかさっぱり
わからないし…
流れに任せるしかないか。
次に電話きたら、
それはその時に考えればいいや。
:09/07/17 14:12
:P905i
:ay.51GUo
#113 [りぃ]
いつものようにマンションの
エレベーターで萌と別れて
自宅へ入ると、壁に貼っている
フライヤーの中のじゅん君と目が合った。
今日の出来事を思い返すと
自然と顔がニヤけていく。
:09/07/17 18:54
:P905i
:ay.51GUo
#114 [りぃ]
次の朝、気分良く早起きして
のんびり学校へ行く支度をしていると
携帯が鳴った。
どきっとして画面を見ると
登録したばかりの“じゅんくん”
の着信表示が出ている。
:09/07/17 21:20
:P905i
:ay.51GUo
#115 [りぃ]
また電話するって言ってくれて
期待もあったけど、
社交辞令かもしれない
とも思ってた。
ほんとにかけてきてくれたんだ…♪
嬉しくてしばらく画面を
眺めてから、着信ボタンを押した。
:09/07/17 21:40
:P905i
:ay.51GUo
#116 [りぃ]
:09/07/17 21:43
:P905i
:ay.51GUo
#117 [りぃ]
「もしもし〜♪」
嬉しくて声も自然と明るくなる。
『朝早くにごめんね。寝てた?』
「ううん、起きてた♪
学校行く用意してたとこ。
じゅん君こそ早起きだね。」
『いや、俺はこれから寝るとこ。』
:09/07/17 21:51
:P905i
:ay.51GUo
#118 [りぃ]
昨日じゅん君と結構話して
ため口で喋るようになり
会話も自然に交わせるようになった。
『寝る前にユリサちゃんに
おやすみコールしようと思って♪』
「えー?なにそれ〜」
嬉しくて楽しくて、
自分でも謎なくらい笑いが止まらない。
:09/07/17 22:02
:P905i
:ay.51GUo
#119 [りぃ]
私の存在を覚えていてくれる
だけでも嬉しいのに
じゅん君にとっての1日の終わりに、
私のことを思い出してくれて
電話かけてきてくれて
ほんとに嬉しい…。
そしておやすみコールなんて
かわいすぎるっ!
:09/07/17 22:13
:P905i
:ay.51GUo
#120 [りぃ]
『じゃ!おやすみ〜!
学校頑張ってねっ』
「あ、うん、ありがとう。
おやすみ。」
私が返事をするが早いか、
じゅん君はそれだけ言い残すと
あっさり電話を切った。
「……」
ほんとにおやすみだけの
電話だったな…。
:09/07/17 22:40
:P905i
:ay.51GUo
#121 [りぃ]
ちょっとだけ寂しさを感じながらも
じゅん君の生活の一部になれた
気がしてなんだか嬉しかった。
:09/07/18 13:01
:P905i
:S7dhNnRI
#122 [りぃ]
他に何人も女の子がいるかもしれない。
(いや、まぁ確実にいるんだけど。)
みんなに同じように電話してる
のかもしれない。
でもそんなことはどうでもいい。
その中の1人になることが
第1ステップだとしたら
私が狙うべき次のポジションは、
ひとつしかない!
その何人もいる女の子の中の
1番にならなければ。
:09/07/18 13:05
:P905i
:S7dhNnRI
#123 [りぃ]
そのおやすみコールの後は
るんるんで支度をして
気分良く学校へ出掛けた。
じゅん君の急な呼び出しに備えて、
いつでもおしゃれには気を抜けない。
毎日毎日会えるわけじゃないのは
もちろんわかってるけど、
そうゆう期待も込めて。
:09/07/18 13:43
:P905i
:S7dhNnRI
#124 [りぃ]
「お!ユリサ今日気合い入ってるー!」
萌とマンションのエントランスで会うと、
私を見るなりそう言った。
「ダーリンとデート?」
萌はにやにやイタズラっぽい
笑顔を浮かべてそう続けた。
「いや、そうじゃなくて!
聞いて!さっきじゅん君から
おやすみコールきたのっ」
:09/07/18 14:06
:P905i
:S7dhNnRI
#125 [りぃ]
興奮しながら萌にそう伝えた。
「あ〜はいはい。
すっかりただのバカップルですね」
萌は呆れた笑顔で適当に私をあしらうと
すたすたと歩き出して
玄関を出ていってしまった。
いやいやバカップルって…
不覚にも嬉しくなってしまい
どうしようもなくじゅん君が
大好きなんだと気づいた。
:09/07/18 14:20
:P905i
:S7dhNnRI
#126 [りぃ]
乗せられやすい単純な自分に
自分でも呆れながら萌を追いかけ、
一緒に登校する。
今日は良い日だー☆
1日頑張れる気がする!
そうして1日が始まった。
:09/07/18 14:27
:P905i
:S7dhNnRI
#127 [りぃ]
「ねえ、ユリサってさー、
ほんとにじゅん君のこと
大好きなんだね。」
講義中、隣の席に座り
板書のノートをとっていた
萌が突然私に話しかけた。
「え?何いきなり。」
:09/07/18 14:34
:P905i
:S7dhNnRI
#128 [りぃ]
「なんかさ、ずっと考えてたんだよね。」
「だから何が??」
「今までの元カレ達全部見てきたけど、
ユリサってハマるタイプじゃないし
尽くす子でもないじゃん?
でもじゅん君にはどう見ても
ハマりまくりだよね!
珍しいなあーって思って。」
:09/07/18 14:51
:P905i
:S7dhNnRI
#129 [りぃ]
「そうなんだよね。
ちょっと聞いてくれる?♪」
「ノロケなら聞かないよ。」
「……」
萌に言われて改めて気付いたけど、
やっぱり今までの恋愛とは違う。
連絡がくるだけでも嬉しくて
1日ご機嫌に過ごせる。
こんなの今までではありえなかった。
:09/07/18 14:58
:P905i
:S7dhNnRI
#130 [りぃ]
その後、昼休みになり私は
萌とラウンジでまったり過ごしていた。
「ユリサ携帯なってるー」
萌のその言葉になにげなく携帯を見ると、
表示されている着信の相手は
まさかの“じゅんくん”だった。
:09/07/18 15:45
:P905i
:S7dhNnRI
#131 [りぃ]
「うそ!じゅん君っ!」
私が驚いて慌てていると
萌は隣で呆れていた。
「またぁ〜?」
私はその場ですぐ電話に出る。
「もしもしじゅん君?♪」
うきうきして話す私を
萌が笑いながらじっと見ている。
:09/07/18 15:51
:P905i
:S7dhNnRI
#132 [りぃ]
『おはようコール〜』
いつもと違って少しだけ
テンション低めで眠そうなじゅん君の声が
新鮮でつい嬉しくなってしまう。
「もう起きたの?早いね!
なんかさー、じゅん君って
意外とマメなんだね。
嬉しい♪」
私の素直な気持ちを伝えると、
じゅん君が電話の向こうで
笑っている。
:09/07/18 16:30
:P905i
:S7dhNnRI
#133 [りぃ]
『俺全然マメじゃないよー
ただユリサちゃんの声が
聞きたくなっただけ〜♪』
その言葉はただ単純に嬉しかった。
でも、今までと違ったのは
他の繋がりの子への嫉妬…
:09/07/18 16:47
:P905i
:S7dhNnRI
#134 [りぃ]
今までは、繋がりの子が
何人居ても、その中の1人で居れる
だけでいいと思っていた。
でも「ユリサちゃんの声が聞きたくなった」
って言ってくれたじゅん君の言葉に
初めて独占欲を感じてしまった。
それは絶対感じてはいけない感覚。
:09/07/18 16:53
:P905i
:S7dhNnRI
#135 [りぃ]
繋がりの女の子は、基本的に
バンドマンにとって都合の良い
女で居なければいけない。
重くなったり、ウザい女になってしまえば
容赦なく切られる。
当然のことだ。
:09/07/18 16:59
:P905i
:S7dhNnRI
#136 [りぃ]
でも私は、じゅん君にとって
貢ぎでもなければセフレでもない。
なのになんでだろう?
おはようコールとか
おやすみコールとか
すごくマメに連絡してくれて、
声が聞きたいとか
どんなに持ち上げても
何もしてあげられないのに…
なんでそこまでしてくれるの?
:09/07/18 17:04
:P905i
:S7dhNnRI
#137 [りぃ]
それからしばらくは自分の中での
葛藤が続いた。
多くを望んではいけない立場なのは
もちろんわかっている。
でも、そう考えるとじゅん君の態度は
あまりにも矛盾してるような…
私はどうすればいいんだろう。
:09/07/18 19:16
:P905i
:S7dhNnRI
#138 [りぃ]
じゅん君からの電話は
毎日ちょくちょくマメに
かかってきた。
そのたびに、嬉しい気持ちと
喜んじゃいけない、
調子に乗っちゃいけない
とゆう自制心で、だんだん
バランスが取れなくなってきてしまった。
:09/07/18 19:48
:P905i
:S7dhNnRI
#139 [りぃ]
「ねぇ萌、ミツカノさんの
貢ぐ金額の相場って
いくらぐらいなの?」
「え?金額?
んー、繋がりさんの話では
月10万くらいなら
高額なほうみたいだよ。
ミツカノが何人も居れば
その分1人あたりの額は
減らせるけどね〜」
私の唐突な質問に、
萌は普通に答えてくれた。
月10万か…
今のバイトじゃ毎月10万以上
貢ぐのは無理だ…
:09/07/18 20:33
:P905i
:S7dhNnRI
#140 [りぃ]
私が悩んで悩んで出した答えは
やっぱり貢ぐとゆうことだった。
高額貢ぐから、私以外の繋がりを
みんな切ってほしい…
もしこのまま本カノになれても、
貢ぎが居なければじゅん君は
事務所の給料だけでは生活はできない。
だったら私がじゅん君を支えたい。
単純にそう考えたのだ。
:09/07/18 20:43
:P905i
:S7dhNnRI
#141 [りぃ]
私はただの独占欲の
カタマリだったかもしれない。
でも他に方法がわからなかった。
じゅん君の優しさや
私への想いを感じれば感じるほど、
顔も知らない他の繋がりさん達に
絶対負けたくないとゆう気持ち
ばかりが強くなっていった。
:09/07/18 20:46
:P905i
:S7dhNnRI
#142 [りぃ]
そう決断した日、
私は今まで週末メインで働いていた
アパレルショップのバイトと掛け持ちで
新しいバイトを始めることにした。
向かったのは新宿歌舞伎町。
:09/07/18 20:53
:P905i
:S7dhNnRI
#143 [りぃ]
高校卒業後に萌と一緒に
お小遣い稼ぎのため、キャバクラで
体験入店巡りをしていたこともあり、
キャバクラの仕事には
軽く馴染んでいた。
ショップ店員の給料を
今まで通り自分に使って
ここの稼ぎはじゅん君の
為に使うと決めた。
:09/07/18 21:07
:P905i
:S7dhNnRI
#144 [りぃ]
適当にやっても
10万くらいならすぐに
稼げることくらいわかっていた。
適当に面接を受け、
適当に体験入店を済ませ、
そのまま採用となり、
無駄な緊張もなく、
初出勤の日を迎えた。
:09/07/18 21:25
:P905i
:S7dhNnRI
#145 [りぃ]
お店で一番最初に親しくなったのは、
私とロッカーが隣同士の凛子さんだった。
私より1歳上で、私にかいがいしく
世話を焼いてくれるお姉さん的存在。
:09/07/18 21:58
:P905i
:S7dhNnRI
#146 [りぃ]
「リサちゃんお疲れ〜」
営業後、更衣室で
凛子さんに声をかけられた。
本名を一文字抜いただけだけど
源氏名で呼ばれるのはまだ慣れない。
「お疲れさまでした〜」
そう言って凛子さんのほうへ
振り向くと、凛子さんのロッカーの
扉の内側がふと目についた。
:09/07/18 22:42
:P905i
:S7dhNnRI
#147 [りぃ]
(これは確か…)
「あ、これ気になる?」
私の目線に気づいた凛子さんが
自分のロッカーの扉の内側を指しながら
私に尋ねた。
そこには、見たことあるような人達の
写真が貼ってあった。
:09/07/18 22:49
:P905i
:S7dhNnRI
#148 [りぃ]
そこに貼ってあるのは、
私も知っているバンドの
メンバーと凛子さんの
2ショット写真が数枚。
それも相手は全部違う人だった。
「…あ!」
その中にじゅん君のバンドの
ギタリストも居た。
:09/07/18 23:13
:P905i
:S7dhNnRI
#149 [りぃ]
もしかして…
「これ、凛子さんの繋がりさんですか?」
私が尋ねると凛子さんは
笑いながら答えた。
「あ、リサちゃんもこっち系の子か〜♪
そう!これ今までの繋がりなんだけど
今はこの人。私が養ってるの♪」
凛子さんが指したのは、
別のバンドの人だったけど
そう言い切った凛子さんの顔は
とても得意げで、かっこよく見えた。
:09/07/18 23:24
:P905i
:S7dhNnRI
#150 [りぃ]
それから数日、毎日出勤して
順調に店にも慣れてきて
早速客も付き始めた。
そんなある日、営業後に凛子さんから
思いがけない誘いを受けた。
「リサちゃん、この後よかったら
一緒にごはん行かない?」
「え?私とですか?」
いきなりのことに驚いたけど
すごく嬉しくて一緒に行くことにした。
:09/07/19 11:28
:P905i
:nagSheC6
#151 [りぃ]
凛子さんに連れていってもらったのは
お店からわりと近くの
おしゃれな個室の店だった。
「リサちゃんもどこかの繋がりでしょ?
今日はいっぱい話そうよ♪」
:09/07/19 11:39
:P905i
:nagSheC6
#152 [りぃ]
その言葉を聞いて、
なんだか凛子さんが私を
仲間意識してくれているような
気がして嬉しくなった。
凛子さんもバンドマンに貢いでる立場だし、
色々悩みを聞いてくれるかもしれない。
そんな安心感もあった。
:09/07/19 11:45
:P905i
:nagSheC6
#153 [りぃ]
仕事後でお酒が入っていることもあり、
話はだいぶ深いところまで進んだ。
凛子さんは私の質問に
何でも気軽に答えてくれて、
思っていたより
かなり話し込んでしまった。
:09/07/19 11:54
:P905i
:nagSheC6
#154 [りぃ]
話によると凛子さんは、
高校生の頃に追っかけていた
V系のバンドマン数人と、
セフレとして繋がっていたらしい。
高校卒業後はすぐにキャバクラで
働き始め、貢ぐようになったらしく、
今は繋がりも多数いるとのことだった。
:09/07/19 12:06
:P905i
:nagSheC6
#155 [りぃ]
「私はね、愛情の大きさは
金額の大きさだと思うの。」
凛子さんの発言に私は度肝を抜かれた。
これぞまさにミツカノの発言。
唖然としている私に凛子さんが尋ねる。
「リサちゃんも繋がりくんに
貢いでるの?」
:09/07/19 12:18
:P905i
:nagSheC6
#156 [りぃ]
私は、
貢ぎます宣言で繋がったこと、
お金を返されたこと、
など、これまでのいきさつを
全部凛子さんに話した。
そして、ずっと悩んでいたことを
思いきって相談してみた。
「もし彼が本当に私のことを
気に入ってくれてるとしたら、
私が貢ぐから他の子を切ってほしい
って思うのは間違ってますか…?」
:09/07/19 12:28
:P905i
:nagSheC6
#157 [りぃ]
こんなことを考えてしまう
自分が間違っているのかもしれない
とゆう不安を感じていると
凛子さんはケロッとして答えた。
「え?それでいいじゃん♪
それだけ大切にされてれば
そう思うのが当たり前だよ。
リサちゃんも彼のこと大好きなんだね♪」
:09/07/19 12:34
:P905i
:nagSheC6
#158 [りぃ]
その返事は意外だった。
「私も貢ぎ始めたキッカケは
そんな感じだったし、
目標があるほうが仕事だって
頑張れるもんね。」
凛子さんの優しい笑顔と
心強い言葉で、心が救われた気がした。
:09/07/19 12:42
:P905i
:nagSheC6
#159 [りぃ]
凛子さんの話の全てに興味深く
聞き入る私に、凛子さんは
続けて口を開く。
「リサちゃん。
大好きな彼を支えたかったら
彼の欲しがる額や物をただ与える
だけじゃだめだよ。」
「え?」
:09/07/19 14:15
:P905i
:nagSheC6
#160 [りぃ]
「言われる前に、彼が求めてるものを
自分で察して、先回りしてプレゼント
できる女の子は絶対に
切られないから。
そうゆうミツカノを目指さないとね♪」
そこまで深く考えたこと
なんてなかった。
求められる額を与えさえすれば
貢ぎとして胸を張れる気がしてたけど
ミツカノにはミツカノなりの
プライドを持つことを教わった。
:09/07/19 14:25
:P905i
:nagSheC6
#161 [りぃ]
「リサちゃんはせっかく本カノに
なれる状況にあるんだから、
ただの都合の良い女に成り下がっちゃ
だめだよ。もったいない!」
凛子さんに励まされて
なんだか泣きそうになってしまった。
自分の気持ちを押し殺しても
都合の良い女にならなければ
いけないと思っていたから。
:09/07/19 14:29
:P905i
:nagSheC6
#162 [りぃ]
「うわ、もう朝じゃん!
5時だよ〜早いね」
気がつけば閉店時間を
迎えようとしていた。
「え?!もう?!」
凛子さんの言葉で、
もうすぐ朝になることに気付き
思わず焦ってしまった。
:09/07/19 21:35
:P905i
:nagSheC6
#163 [りぃ]
「あ、リサちゃんってそういえば
学生なんだっけ!
うわぁーごめんっ!
付き合わせちゃったね…
学校つらいよね…??」
凛子さんは相変わらず
私の心配をしてくれた。
「全然気にしないでください!
時々オールすることもあるんで
全然大丈夫です♪」
:09/07/19 21:47
:P905i
:nagSheC6
#164 [りぃ]
私がそう言ってる間にも
凛子さんは素早く2人分の
お会計を済ませている。
「あ、すいません、払います…!」
私が財布を取り出そうとする手を
凛子さんに止められ、そのま
店の外に連れ出される。
「いいの!付き合わせちゃったから
今日はおごらせて!」
:09/07/19 22:31
:P905i
:nagSheC6
#165 [りぃ]
:09/07/19 22:33
:P905i
:nagSheC6
#166 [りぃ]
そして、凛子さんは目の前で
タクシーを止めると、
私に1万円を握らせて
タクシーに乗るよう促した。
「え…!頂けないですよ…!」
私は戸惑いながら答える。
「いいから♪学校の前に
少しだけでも寝てね。」
:09/07/19 22:38
:P905i
:nagSheC6
#167 [りぃ]
凛子さんはそう言うと
私を押し込むようにタクシーに乗せる。
「じゃあ、また今日お店でね♪」
「あ…、ありがとうございます!
ごちそうさまでした!」
見送ってくれる凛子さんに
それだけ伝えると、
タクシーの扉が閉まり
ゆっくり進み始めた。
:09/07/19 22:43
:P905i
:nagSheC6
#168 [りぃ]
その頃から私の生活のリズムは
だんだん変わり始めた。
キャバのバイト後、
お店の子達とそれなりに交流して
軽く食事に行くことも少なくない。
家に帰ってきて学校に行くまでに
2時間寝れれば良いほうで、
学校に行ってもしんどくて
お昼には帰ってきてしまう。
そして数時間寝てまた出勤…
とゆう生活になっていた。
:09/07/20 15:33
:P905i
:3vOMWBJo
#169 [りぃ]
そんな生活になって数週間。
「ユリサちゃん
なんか疲れてる?」
久しぶりに会うじゅん君は
すぐに私の変化に気づいた。
じゅん君にはまだ新しい
バイトのことは言っていない。
:09/07/20 15:38
:P905i
:3vOMWBJo
#170 [りぃ]
「え?そう?
学校の課題が多くて
寝不足気味だからかな…」
私は笑いながら適当に誤魔化した。
じゅん君のためにキャバを
始めたことはまだ本人には言えない。
もし反対されたら…
私はじゅん君の中から
自分の居場所を見失って
しまう気がしていたから。
:09/07/20 15:41
:P905i
:3vOMWBJo
#171 [りぃ]
そんな生活を続けるうちに、
学校の出席日数は急激に減っていき、
丸一日学校へ行かない日も増えた。
昼夜も逆転しはじめ、
さすがに自分の中に
これでいいのかな…とゆう
不安も芽生えてきた。
:09/07/20 15:52
:P905i
:3vOMWBJo
#172 [りぃ]
そんな不安を拭ってくれるのは
他でもないじゅん君からの
毎日の電話だった。
すべてはじゅん君のため!
不安に負けそうになり
時々揺らいでしまう最初のその決心を
再確認させてくれる気がするのだ。
:09/07/20 15:57
:P905i
:3vOMWBJo
#173 [りぃ]
そんなゆらゆらした気持ちで
過ごしている中、初めての
給料日を迎えた。
給料袋に、今までのバイトでは
感じたことのない重みを
ずっしりと感じる。
適当に始めたつもりだったバイトも、
指名やボトルが入るたびに
嬉しさがやる気に繋がり、
思っていた額の数倍もの収入になった。
:09/07/20 16:59
:P905i
:3vOMWBJo
#174 [りぃ]
私はとりあえずその70数万円を、
じゅん君との関係がもう少し
進展するまで様子を見ながら
貯金しておくことにした。
いつでも即戦力になれるように。
じゅん君に喜んでもらいたい♪
そんな気持ちでいっぱいになり、
大金を目の前にしても
自分の物欲など一切感じなかった。
:09/07/21 16:43
:P905i
:pvFEKFSQ
#175 [りぃ]
そんなことを考えているうちに
不安なんてすっかり消えていた。
お金があることで、
自分に自信も持てた。
じゅん君の欲しがるものを
すべて与えることができれば
絶対誰にも負けない!
そんな不思議な自信が
止めどなく湧いてくる。
:09/07/21 16:52
:P905i
:pvFEKFSQ
#176 [りぃ]
キャバクラ生活に慣れ、
生活パターンが安定してきた頃、
学校にはほぼ行かなく
なってしまっていた。
萌はそんな私を心配して
こまめに連絡をくれるけど、
私が今頑張りたいのは
学校ではなくバイトだった。
大学の単位はきっと足りない。
4年での卒業もきっとできない。
大学辞めちゃおうかな…。
:09/07/21 16:59
:P905i
:pvFEKFSQ
#177 [りぃ]
大学を辞めようと思っていることは
誰にも言い出せなかった。
誰に話しても、間違いなく
反対されるだろうから。
男に貢ぐためにキャバを始めた結果、
キャバを優先して大学を辞める
なんて…誰が聞いても呆れる話だ。
:09/07/21 17:03
:P905i
:pvFEKFSQ
#178 [りぃ]
親元を離れて一人暮らしをしながら
親の知らないところで夜のバイトを始め
大学には全く行かず
バンドマンに貢ぐなんて
親のことを思うと心苦しかった。
だけど私の気持ちは揺るがない。
世間から見れば自分がどれだけ
馬鹿なことをしているか…
そんなことは当然わかっていた。
:09/07/21 17:08
:P905i
:pvFEKFSQ
#179 [りぃ]
今はじゅん君のためだけに
存在していたい。
将来、もし後悔する時が来ても、
その後悔以上の幸せな思い出があれば
そんなこともあったねと
笑い話にできる気がする。
それでいいじゃん。
:09/07/21 17:23
:P905i
:pvFEKFSQ
#180 [りぃ]
「おかあさん?久しぶり。」
とても久しぶりな母への電話。
学費、家賃、生活費…
親のお金でぬくぬくと
生きてきた私には、さすがに
親に黙って勝手に大学を
辞めることはできなかった。
「ユリサ!元気にしてるの?!」
:09/07/21 20:53
:P905i
:pvFEKFSQ
#181 [りぃ]
「うん、元気だよ。
…ちょっと話があってさ。」
『なに?どうしたの?』
母はなんとなく察したはずなのに
あえて何もわからないフリをして
答えてくれていたと思う。
「大学のこと。」
『うん。どうしたの?』
:09/07/21 21:06
:P905i
:pvFEKFSQ
#182 [りぃ]
「私こっちに出てくるとき
やりたい事とか全然なくて
とりあえず大学通いながら
何か探すって言ってたじゃん?
でも最近やりたい事が見つかったの。
だから大学にはもう行かない。
夏休みを機に、前期で辞めるね。」
私が一気に話すのを母は黙って聞いていた。
:09/07/21 21:17
:P905i
:pvFEKFSQ
#183 [りぃ]
反対されても説得されても
私は絶対に決心は曲げない
と固く心に誓って母の返事を待った。
『何か見つかったんだ。
よかったねユリサ。
大学辞めて後悔しないなら
ユリサの決めた通りにするといいよ。』
返ってきたのはあまりにも
予想外の前向きな言葉だった。
:09/07/21 21:28
:P905i
:pvFEKFSQ
#184 [りぃ]
「うん。ありがとう。
頑張るね。」
初めて心からの親への感謝を
素直に伝え、充実感でいっぱいのまま
電話を切った。
―よし!
これでじゅん君に専念できる!―
:09/07/21 21:35
:P905i
:pvFEKFSQ
#185 [りぃ]
お父さんお母さんごめんなさい。
親不孝な娘ですが
私は今この瞬間、
この恋が終わるまでは
じゅん君のためだけに
生きていきますっ!
もう迷いはない。
今の私のやるべきことは、
ひたすら働いてお金を貯めること。
それだけだった。
:09/07/21 23:36
:P905i
:pvFEKFSQ
#186 [りぃ]
夢中で働いて、キャバを始めてから
あっとゆう間に3ヶ月ほどたっていた。
もう季節は夏を迎えている。
3ヶ月間貯め続けた給料は
200万を超えた。
誰かのために尽くすことが
こんなに楽しくてやりがいを感じる
ことだなんて知らなかった…!
:09/07/22 09:29
:P905i
:JF6gnPPQ
#187 [りぃ]
じゅん君は相変わらず
電話はマメにくれるし
週に1回か2回くらいのペースで
会ってくれるけど、
手を出されることもなければ
本カノらしく“付き合おう”
なんて言ってくれるわけでもなかった。
いっそのこと、貢いで!とか
言ってくれれば割り切れるのに
なんで何も言ってくれないの…?
:09/07/22 09:53
:P905i
:JF6gnPPQ
#188 [りぃ]
そんなある日。
いつものようにじゅん君に呼び出された。
指定の場所へ向かい、顔を合わせると
いつも以上にご機嫌なじゅん君の笑顔に
私の期待も高まる。
:09/07/22 10:04
:P905i
:JF6gnPPQ
#189 [りぃ]
「ご機嫌だね♪どうしたの?」
私が尋ねると、じゅん君は
待ってましたとばかりに口を開く。
「ツアーが決まったよ!」
「……???」
一瞬、何が言いたいのかよくわからず
ぽかんとしてしまう。
:09/07/22 10:08
:P905i
:JF6gnPPQ
#190 [りぃ]
じゅん君はそのまま続ける。
「パス出すから一緒にツアーまわろう♪」
「え!!!」
私はやっと理解した。
これはある意味、招待?!
しかも各地で同じホテルを取れば
いっぱい一緒に居れる…
「行くっ!!」
私は迷わず答えた。
:09/07/22 10:24
:P905i
:JF6gnPPQ
#191 [りぃ]
即答した私にじゅん君は
嬉しそう笑顔を向ける。
…なんでそんな嬉しそうな
顔で笑うの?
嬉しいのは私のほうなのに。
「ユリサちゃんがライブ来てくれたら
頑張っちゃうよ〜♪」
「……」
そうゆう事は言ってくれるのに
なんでもっと本質的なことに
なにも触れてくれないの?
:09/07/22 11:13
:P905i
:JF6gnPPQ
#192 [りぃ]
それにしても…
このままじゃ私がじゅん君から
色々与えられてるだけみたい。
ツアーを機に関係も進展させたいし
じゅん君の役に立てるようになりたいな…
:09/07/22 11:37
:P905i
:JF6gnPPQ
#193 [りぃ]
「凛子さん、
私、例の彼にパスあげるから
一緒にツアーまわろう!とかって
言われたんですけど…
何もしてあげれてない私に
そんなこと言ってくれる理由って
なんだと思いますー?」
凛子さんは、同じ繋がりの先輩として
すっかり私の良き相談相手
になってくれていた。
:09/07/22 15:42
:P905i
:JF6gnPPQ
#194 [りぃ]
「え?!パスくれるって?!
リサちゃんすごいじゃん!」
私の言葉を聞いた凛子さんは
やたらと驚いている。
「…?」
「私パスなんてなかなか
もらえなかったよ〜?
やっぱりリサちゃんって
本カノ前提なんだね♪」
「そうなんですか?!」
そんなにすごいことだったのか…
と、その時に初めて知ったのだった。
:09/07/22 15:49
:P905i
:JF6gnPPQ
#195 [りぃ]
「パスなんて繋がりちゃん達の
ステータスだからさ、
お金払ってでも手に入れたい!
って子も多いんだよ。
パスでライブに入る時が
一番鼻高々な瞬間かもね〜♪」
「そんなにすごいことだったんですか…」
私は改めて自分の無知さを
思い知ったけど、じゅん君が
私にそこまでしてくれることが
純粋に嬉しいと思えた。
:09/07/22 15:57
:P905i
:JF6gnPPQ
#196 [りぃ]
数日後、萌と買い物に出掛けた。
少し前までは毎日会っていたのに
最近では生活パターンが
逆になってしまったこともあり
同じマンションに住んでいながら、
顔を合わせて話すのは久しぶりだ。
:09/07/23 11:32
:P905i
:CZcult76
#197 [りぃ]
私は萌にもツアーのことを話してみた。
「ねぇ萌、じゅんくんが
ツアーの全ヶ所パスくれる
らしいんだけど1人は寂しいから
一緒に行かない?」
「は?!パス?!」
萌も凛子さんと同様に
驚きを隠せず、声をあげた。
:09/07/23 11:41
:P905i
:CZcult76
#198 [りぃ]
「うそ!私にもくれるなら行きたい!!」
萌は目を輝かせて食いついてきた。
「くれるんじゃない?…多分。」
「バンギャはパスに弱いからね〜♪
友達に自慢しちゃおー♪
しかも全通なんて楽しみ!!」
すっかり浮かれる萌。
「え?“全通”ってなに?」
:09/07/23 11:48
:P905i
:CZcult76
#199 [りぃ]
私の問いかけに萌はキョトンと
驚いた顔をした。
「ユリサ、全通も知らないの?
ツアーのライブを全会場まわること!
一般的に言う“おっかけ”
ってやつじゃない?
…てか、おっかけとか死語?あはは!」
萌は全通の意味を簡単に説明すると
ご機嫌に笑った。
:09/07/23 11:53
:P905i
:CZcult76
#200 [りぃ]
そして萌は喋り続ける。
「ツアーは全部で何ヵ所?
ホテルの予約と〜
新幹線取らなきゃね♪」
さすが萌は慣れてるなー
と、私は圧倒されていた。
「あ。」
声と同時に、ふと萌の勢いが止まる。
:09/07/23 13:46
:P905i
:CZcult76
#201 [りぃ]
「でもホテルの部屋どうする?」
―ホテルの部屋?
私はそれを聞いたとき
萌が何に疑問を持っているのかが
よくわからなかった。
「だってさ、じゅん君は
メンバーと2人部屋とかだから
会うときはこっちの部屋にくるでしょ?
私お邪魔になっちゃう♪」
萌のからかうような説明で
ようやく理解した。
:09/07/23 18:50
:P905i
:CZcult76
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