$ 貢ぎちゃん「ユリサ」 $
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#201 [りぃ]

「でもホテルの部屋どうする?」

―ホテルの部屋?
私はそれを聞いたとき
萌が何に疑問を持っているのかが
よくわからなかった。

「だってさ、じゅん君は
 メンバーと2人部屋とかだから
 会うときはこっちの部屋にくるでしょ?
 私お邪魔になっちゃう♪」

萌のからかうような説明で
ようやく理解した。

⏰:09/07/23 18:50 📱:P905i 🆔:CZcult76


#202 [りぃ]

「そうゆうことか〜。
 じゅん君と相談してみよ♪」

「はいはいよろしくね。」

萌は笑いながら私をあしらうと
思い出したように周りの
アパレルショップをあれこれ
眺めながら歩き出した。

⏰:09/07/23 20:56 📱:P905i 🆔:CZcult76


#203 [りぃ]

数時間ぶらぶらとショップを巡り、
買い物を終えた後、私たちは
それぞれバイトへ向かうため
揃って駅へ向かった。

「あっ!」

ふと萌が何かを見つけ声をあげる。

「あれ、まさかのじゅん君?」

⏰:09/07/23 21:23 📱:P905i 🆔:CZcult76


#204 [りぃ]

「うそっ!どこ?」

萌の指差すほうを見ると
人混みの中にじゅん君の
姿を見つけた。

「あ…」

その瞬間、萌が気まずそうに
呟いたかと思うと、
私の視界に入ってきたのは
嬉しそうにじゅん君に腕を絡める
やたらと派手な女の子の姿。

⏰:09/07/23 21:35 📱:P905i 🆔:CZcult76


#205 [りぃ]

「ごめんユリサ…
 めっちゃ気まずいとこ見つけちゃった…」

「……」

さすがに少しだけ戸惑った。
少し前までは気になって気になって
仕方なかった“他の女の子”の事。
じゅん君のまわりには
私以外にどんな子がいて、
どんな会話をして、
どんな表情を見せてるんだろう
ってずっと気になってたけど…

⏰:09/07/23 21:41 📱:P905i 🆔:CZcult76


#206 [りぃ]

じゅん君と繋がってる女の子が
いっぱい居ることくらい
最初からわかってたから
いつか目撃してしまう日が
くることは容易に想像できた。

でも初めてそんな場面を
目の当たりにして、
私は自分でも驚くほどの
余裕を感じていた。

⏰:09/07/23 21:54 📱:P905i 🆔:CZcult76


#207 [りぃ]

「あんなのただの貢ぎでしょ。
 行こ。」

申し訳なさそうに俯く萌に
声をかけ、人混みに流されるように
そのまま駅へと歩いた。

「ユリサ余裕なんだね。
 あんなの見てヘコまないの?」

萌は落ち込みもしない私の態度を
逆に心配しているようだった。

⏰:09/07/25 11:11 📱:P905i 🆔:iYJteRIQ


#208 [りぃ]

――ヘコむ?ありえない。

だって私は見てしまったから。

さっきのじゅん君の
私には見せたことのない顔。
女の子相手にあんなにも
つまらなそうな顔を
するなんて知らなかったよ。

私の前ではいつもニコニコして
常に楽しそうにして
くれてるのに…

⏰:09/07/26 11:41 📱:P905i 🆔:N6AgTC/A


#209 [りぃ]

そのあまりにも大きな
ギャップに、私はむしろ
嬉しいくらいだった。

仮にもあの子が貢ぎだったら
私よりも立場は上でしょ?
何の役にも立ててない
私より、もっと大切に
されるべき存在でしょ?


あんな無関心な顔見ちゃうと
私は特別なのかなって
馬鹿なこと考えちゃうじゃん…

⏰:09/07/26 11:45 📱:P905i 🆔:N6AgTC/A


#210 [りぃ]

その夜。
ツアーの相談のこともあり
私は思い切ってじゅん君に
自分から電話をしてみる
決心をした。

これまで自分から電話を
かけたことなんてなかった。

今大丈夫かな?
忙しいかな?
出てくれるかな?

色々な不安も抱えながらも
携帯の発信ボタンを押した。

⏰:09/07/26 13:47 📱:P905i 🆔:N6AgTC/A


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