$ 貢ぎちゃん「ユリサ」 $
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#251 [りぃ]

『じゃあさー、
 裏側に搬入口があるんだけど
 そっちに来てもらっていい?』

萌の予想は的中だった。

『隣に駐車場あるじゃん?
 そこから奥にまわれば来れるから。』

「わかった♪今から行くね。」

『はーい。』

⏰:09/08/01 11:37 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#252 [りぃ]

電話を切って萌と搬入口へ向かう。

ファンの目を盗んで裏口へ向かい
メンバーと密会なんて
我ながらドキドキしてしまう。

繋がりの優越感を初めて
肌で感じた瞬間だった。


⏰:09/08/01 11:59 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#253 [りぃ]

駐車場を抜けると、建物の裏側に
機材搬入用の大きな扉と
メンバー用の通用口があった。

その扉のほうへ歩み寄ると
ちょうど通用口が開いて隙間から
じゅん君が顔を出した。

⏰:09/08/01 12:27 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#254 [りぃ]

「ユリサちゃ〜んっ♪」

隙間から覗くじゅん君の顔は
久々に見るフルメイクだった。

最近はライブで見るより
プライベートで会うことが多く、
いつも素顔ばかり見ていたため、
繋がるまではメイク後の
顔のほうが見慣れてたのに
メイク顔が逆に新鮮だった。

⏰:09/08/01 12:41 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#255 [りぃ]

「来て来て♪」

じゅん君はフルメイクなこともあり、
ファンの子達に見られないよう
通用口の中から出ずに
私を手招きした。

嬉しそうな笑顔に
私もより嬉しくなる。

⏰:09/08/01 12:55 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#256 [りぃ]

通用口のすぐ手前で
じゅん君からツアー全会場分の
10枚ほどのパスを手渡された。

「入るとき入り口で見せてね。
 コレで楽屋にも入れるけど来る?」

じゅん君は私にサラッと尋ねる。

「えっ?!楽屋?!」

その言葉を聞いて
私は嬉しさを通り越して
戸惑ってしまった。

⏰:09/08/01 13:18 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#257 [りぃ]

「いや、さすがに楽屋は…」

他のメンバーとかスタッフさんとか
いろんな人が居る手前、
ただの繋がりが
しゃしゃり出てはいけない、と思い
自制心をかけた。
こんな待遇じゃ、
本当に調子に乗ってしまう…。

⏰:09/08/01 16:53 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#258 [りぃ]

「嬉しいけど今日は遠慮しとくね。
 うっかり差し入れとか何も
 持たずに来ちゃったし
 これからランチ行こうと思ってて。
 それにじゅん君ヘアメイク中でしょ?」

じゅん君の頭についたピンや
ダッカールなどの小道具を見て
じゅん君がライブの準備で忙しい中
駆け付けてくれたことを感じた。

⏰:09/08/01 17:02 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#259 [りぃ]

「あぁ…コレ、ごめんね髪作りかけで」

セット途中の髪を気にしながら
じゅん君が申し訳無さそうに笑う。

「ううん、全然。
 こっちこそ忙しい所にごめんね。
 わざわざありがとう♪
 メイクさん待ってるだろうし
 戻ったほうがいいよ。
 また後でライブでね〜♪」

⏰:09/08/01 17:08 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#260 [りぃ]

そう言ってその場を去ろうとした瞬間、
じゅん君に呼び止められた。

「あ!待ってユリサちゃん、
 今さらだけどメアド教えて?」

「メアド?そうだね!
 いつも電話だから
 メールしたことなかった!」

じゅん君に赤外線でアドレスを送ると
すぐに空メールで
アドレスを送ってくれた。

⏰:09/08/01 17:13 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#261 [りぃ]

「ライブの時、会場の中入ったら
 どこらへんに居るかメールして♪」

「メール?わかった。」

何のために?とも思ったけど
私はとりあえず従うことにした。

「あと!ホテルの部屋番
 メールしとくね〜♪」

じゅん君はこれまでにない
いつも以上の楽しそうな笑顔で
そう言って私に手を振ると
楽屋へ戻っていた。

⏰:09/08/01 17:21 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#262 [りぃ]

じゅん君が戻って行って
通用口の扉が閉まると、
珍しく私の隣で静かにしていた萌が
弾けたように一気に喋り始めた。

「ユリサ〜っ!!すごいじゃん!!
 楽屋にも行けるんだね!
 次の名古屋では楽屋行こうよ!
 きゃ〜っ♪パスだパスっ!
 私のちょーだいっ♪」

興奮を身体中で表現している萌に、
萌の分の5枚のパスを渡す。

⏰:09/08/01 17:27 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#263 [りぃ]

「写メ撮っちゃおう〜♪」

萌はすぐさま携帯でパスを
撮影しながら喋り続ける。

「しかもじゅん君、最後に
 ホテルの部屋番メールしとく
 って行ってたね♪
 今夜は私お邪魔かあ〜♪」

浮かれた萌はそのまま
表通りに向かって歩き始めた。

⏰:09/08/01 17:34 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#264 [りぃ]

「あ…!待って萌!」

楽しそうに颯爽と歩いていく
萌を小走りで追いかける。

「こんなの手に持って出て行ったら
 さっき居たバンギャさん達に
 見られちゃうじゃん!しまって!」

私は萌が手に持っていたパスを
バッグにしまうように促した。

⏰:09/08/01 17:39 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#265 [りぃ]

「せっかくの自慢のパスなのに〜」

萌はぶつぶつ文句を言いながらも
ちゃんとバッグの中に
しまい込んでくれた。

そして来たとおりに
駐車場を抜けて表通りに出ると、
不自然な所から出てきた
派手な私たち2人に
会場の前に居たファンのうち
数人の視線が向いた。

「ほら、めっちゃ見てる…こわっ。」

私たちはそそくさと会場を後にした。

⏰:09/08/01 17:59 📱:P905i 🆔:wm/5p3/s


#266 [りぃ]

「ユリサすっかり繋がりだね〜」

近くのカフェでランチを取りながら
萌が唐突に切り出した。

「いいなぁ〜なんかかっこいい。」

「え?何いきなり。」

私がぽかんとしていると
萌は私の顔をまじまじと
見つめながら続けた。

⏰:09/08/02 11:41 📱:P905i 🆔:vfCUbcKA


#267 [りぃ]

「さっき思ったんだよね。
 パスしまって!って時。」

「あぁ…。それが何?」

「むやみに繋がりがバレないように
 ちゃんとじゅん君を大切にして
 ユリサってそうゆうとこ大人だよね。」

萌の言葉は意外だった。

⏰:09/08/02 11:45 📱:P905i 🆔:vfCUbcKA


#268 [りぃ]

「繋がりの子ってなんか
 自分本位な人が多いじゃん?
 でもユリサってじゅん君最優先で
 ヘタにしゃしゃらず受け身だし、
 やっぱり本カノ候補は違うわ〜と思って。
 私なんて自慢したいタイプだから
 典型的なウザい子だよ。あははっ」

最後は茶化すように笑った。

そんなことは考えたことなかったけど
大好きな人に嫌な思いを
させたくないだけ。
嫌われたくないだけ…

⏰:09/08/02 11:55 📱:P905i 🆔:vfCUbcKA


#269 [りぃ]

「まぁ…、悪目立ちしても
 良いこと無いしね。
 大切にしてくれてるじゅん君に
 嫌な思いさせたくないから。」

私の言葉に萌まで嬉しそうに笑ってくれた。

⏰:09/08/02 12:05 📱:P905i 🆔:vfCUbcKA


#270 [りぃ]

その後私たちは一旦ホテルへ戻り
ライブのための身支度をし直した。

巻き髪の軽い乱れを直し
化粧も少し濃いめに直す。

2人で鏡に集中していると
携帯がメールの着信を知らせた。

「あ、じゅん君だ。」

⏰:09/08/02 18:25 📱:P905i 🆔:vfCUbcKA


#271 [りぃ]


──────────
関係者席がよかったら
スタさんに言って2階に
入れてもらってね!

じゃあまた後で〜

  ─END─


また萌が喜びそうな内容だ…

メールを見て真っ先にそう思った。

⏰:09/08/02 18:34 📱:P905i 🆔:vfCUbcKA


#272 [りぃ]

「萌、関係者席がよかったら
 上で見てもいいってよ。」

「うそ!!関係者席っ?!」

思った通りの反応が返ってきた。

「じゃあ関係者席で見ようよ!!!」

「いや、でもねぇ…」

大興奮で喜ぶ萌を必死になだめる。

⏰:09/08/02 18:40 📱:P905i 🆔:vfCUbcKA


#273 [りぃ]

「さすがにこんな格好じゃ
 目立ちすぎちゃうよ…
 関係者って柄でもないから
 繋がりって明らかにわかるじゃん。」

「…そっかぁ…」

萌は素直に聞き入れてくれた。

「ごめんね。私周りにはあんまり
 繋がりアピールしたくないんだ…」

逆に申し訳ない気持ちになる私に
萌は笑顔で返してくれた。

「うん、わかってる。
 普通どおりフロアで見よう♪」

⏰:09/08/02 18:51 📱:P905i 🆔:vfCUbcKA


#274 [りぃ]

開場時間が迫った頃、
ライブ会場に着くと
入場の行列で駐車場が
埋め尽くされていた。

私たちは整列に加わらず
少し離れた日陰でひとまず
他のお客さんの入場が終わるのを待ち、
周りの人が減ってから
中に入ることにした。

⏰:09/08/04 18:56 📱:P905i 🆔:UyF5TAVo


#275 [りぃ]

「暑いね〜。日陰、日陰…」

私たちは入場の列には目もくれず、
列ができている駐車場の前を
なにくわぬ顔で通りすぎる。

がっつり盛った髪で存在感を
振り撒きまくる萌が、ヒップギリギリの
ミニスカートをひらひらと
閃かせて歩く後ろ姿に着いていきながら
周りからの視線をバシバシ感じる。

⏰:09/08/04 19:38 📱:P905i 🆔:UyF5TAVo


#276 [りぃ]

開場後、少し離れた所で
入場の列を眺めながら時間を潰し、
列の人数はだいぶ少なくなった。

「そろそろ混ざってみよっか♪」

隣でご機嫌に鼻唄を歌っていた萌が
様子を伺いながら立ち上がった。

「さりげなく混ざれば
 わかんないっしょ〜♪
 行こ、ユリサ。」

⏰:09/08/04 22:55 📱:P905i 🆔:UyF5TAVo


#277 [りぃ]

整理番号順に並んでいる列の中に
さりげなく入り、そのまま入場する。

二重扉の奥へ入ると
狭い会場内は3分の2ほど
人で埋まっていた。

フロアに段差は無く、
真ん中辺りに数本の柵が
あるだけだった。

⏰:09/08/04 23:13 📱:P905i 🆔:UyF5TAVo


#278 [りぃ]

「段が無いから、特に見やすい
 って場所が無いね〜」

萌が辺りを見回しながら呟く。

「ヘタに前のほう行くと
 埋もれて見えないから
 後ろのほうで見よっか。」

フロアに入場したお客さんは
基本的にステージに近い
前のほうから詰めていくため
フロアの後ろのほうはわりと
スペースにゆとりがあることが多い。

⏰:09/08/04 23:22 📱:P905i 🆔:UyF5TAVo


#279 [りぃ]

萌に促されるまま、
一番後ろの壁際で見ることにした。

「荷物置けるし、壁に寄り掛かれるし
 楽に見れるから後ろも悪くないね!」

ライブハウス自体が広くないため
一番後ろでもステージまでの距離は
さほど感じない。

場所を確保し落ち着いたところで、
私はじゅん君との約束を思い出し
メールをしてみた。

⏰:09/08/04 23:32 📱:P905i 🆔:UyF5TAVo


#280 [りぃ]

━━━━━━━━━━
フロアのいっちばーん
後ろにいるよ

  ─END─


何を書けばいいかよくわからず、
とりあえず言われた通り
自分の場所だけ知らせたけど
開演時間が迫っていたこともあり
返事は返ってこなかった。

⏰:09/08/04 23:37 📱:P905i 🆔:UyF5TAVo


#281 [りぃ]

それにしても…

「後ろのほうで見てるのって
 お姉系っていうか何ていうか
 age嬢だらけじゃん。」

私の言葉に、手鏡を覗き込んでいた
萌が顔を上げる。

「あ〜、どうせ狙いでしょ?
 じゅん君狙いじゃない?」

「……」

薄々そんな気はしていたけど
萌に言われると100%
事実のように思えてしまう。
じゅん君を狙ってる(と思われる)
女の子を目の当たりにして
私は繋がりの優越感と同時に
闘争心も感じた。

⏰:09/08/04 23:55 📱:P905i 🆔:UyF5TAVo


#282 [りぃ]

しばらく周りの狙いさん達
のことが気になり人間観察を
しているうちに、会場内の
BGMが止まり照明が落ちた。

メンバーの登場に、大きな歓声が上がる。

⏰:09/08/05 19:38 📱:P905i 🆔:hpLB0dMg


#283 [りぃ]


笑顔で登場したじゅん君の姿を
自然と目が追ってしまう。

やっぱりじゅん君は
ステージの上が一番輝いていて
誰よりもかっこいい。

改めてそう思いながら
にやにやしていると
萌が私に耳打ちしてきた。

「じゅん君、早速気付いたね」

⏰:09/08/05 19:48 📱:P905i 🆔:hpLB0dMg


#284 [りぃ]

「え?何が?」

突然の言葉に戸惑ってしまう。

「じゅん君ユリサのこと気付いたよ。
 がっつり見てるもんね!
 あからさまだなぁ〜」

萌は面白がって
爆笑しながら続ける。

「せっかくユリサが目立たないように
 気遣ってるのにじゅん君が
 あれだったらわかりやすすぎるよ〜」

⏰:09/08/05 20:00 📱:P905i 🆔:hpLB0dMg


#285 [りぃ]

萌の心配とは裏腹に
私は不謹慎にも
嬉しくなってしまった。

なにせライブで構ってもらう
"オキニ"という立場に
さりげなく憧れていたから。

ステージと客席越しに
見つめ合っちゃう感じが
ドキドキしてたまらない。

これだけのお客さんがいる空間で
今この瞬間だけはじゅん君の目には
私しか映ってないんだ…☆

⏰:09/08/07 18:01 📱:P905i 🆔:JoLc8fxU


#286 [りぃ]

楽しそうに笑うじゅん君を見ると
私まで嬉しくて楽しくなる。

しばらくして、狙いの女の子達の
存在を思い出した。

少しだけステージから視線を外し、
近くにいる狙いの子達のほうを
ちらりと盗み見る。

⏰:09/08/08 18:12 📱:P905i 🆔:1fOAaU/Q


#287 [りぃ]

2人組の女の子が数組居て
揃いも揃って無表情で棒立ちだ。

時折、顔を見合わせては
笑いながら何やら耳打ちしている。

──感じわるっ…。

どうせメンバーがこっちを見ただの
なんだので盛り上がってるんだろう。

⏰:09/08/08 18:25 📱:P905i 🆔:1fOAaU/Q


#288 [りぃ]

「あいつらはどうせただの勘違いだよ。
 感じ悪いよねー。」

私の様子に気付いた萌が
私の耳元でそう言った。


勘違いだろうとは思っていても
万が一じゅん君の繋がりだったら
どうしよう…などと
無意識のうちに敵意をむき出しに
してしまう自分がいた。

⏰:09/08/08 18:29 📱:P905i 🆔:1fOAaU/Q


#289 [りぃ]

ライブ後、私たちは混雑を避けて
いち早くそそくさと会場を後にし、
遅めの夕食を軽く取ってから
ホテルへ戻って部屋でくつろいでいた。

「ツアー初日なかなか楽しかったね♪」

萌とライブのことを振り返って
語り合いながら、私は
傍らではじゅん君への
メールを作成する。

⏰:09/08/11 17:42 📱:P905i 🆔:2tVg.Fks


#290 [りぃ]


━━━━━━━━━━━━
ライブお疲れさまでした
初日からめっちゃ
楽しかったよ

ちなみに今日泊まってる
部屋は705だよ〜
じゅん君はまだ会場?
ホテルに帰ってきたら
遊びに来てね

  ━END━


とりあえず部屋番号を知らせたくて
メールを送信した。

⏰:09/08/11 17:58 📱:P905i 🆔:2tVg.Fks


#291 [りぃ]

じゅん君からの返事はすぐにきた。

━━━━━━━━━━━━
俺らさっき会場出て
今から軽く打ち上げ!

俺の部屋は610だよ
今日は翔と同室。

ユリサちゃんとこ行くために
元気残しとこうー
じゃ、後でね!

  ━END━

⏰:09/08/11 18:32 📱:P905i 🆔:2tVg.Fks


#292 [りぃ]

「ハート付きっ!!」

私はメールを読むなり、
じゅん君からの文中の
ハートマークに大興奮して
萌に携帯の画面を突き付けた。

「今までメールしてなかったなんて
 なんか意外だな〜。
 今さらハートで喜ぶなんて
 ユリサも可愛いヤツ♪」

萌は茶化すように受け流す。

⏰:09/08/11 21:23 📱:P905i 🆔:2tVg.Fks


#293 [りぃ]

「翔ってボーカルだよね?」

メールを見た萌が私に尋ねてきた。

「うん、そうだよ。」

「いけめんだよねー。
 私じゅん君より翔君派だな。
 狙ってみようかな〜♪」

「翔君って普段からじゅん君と
 仲良いみたいだからさ、
 紹介してもらえばいいじゃん?」

⏰:09/08/11 21:47 📱:P905i 🆔:2tVg.Fks


#294 [りぃ]

私の提案に萌は喜んで答えた。

「いいねーそれ!
 じゃあタイミング見て
 じゅん君に頼んどいてよ〜♪」

「うん、いいよ頼んどく。
 あ、でもそれはいいけど
 萌、本命他に居るのにいいの?」

私は萌の本命バンドの存在を思い出した。

「うーん。本命は本命、
 繋がりは繋がりでしょ。
 気にしなーい♪」

⏰:09/08/11 22:11 📱:P905i 🆔:2tVg.Fks


#295 [りぃ]

「そう…?ならいいけど…」

翔君の紹介の件が決まったところで
私はこれからのことを考えた。

「じゅん君が帰ってくるまでに
 お風呂入っとこうかな。
 顔だけ残しとけばいいよね。」

ベッドの上でテレビを見ながら
浮かれる萌を残して
私は浴室へと向かった。

⏰:09/08/12 08:48 📱:P905i 🆔:fhGyKXEQ


#296 [りぃ]

夏場のライブは、外の暑さに増して
会場内の熱気もすごい。

小さい会場だと尚更のことだ。

ベタつく体を洗い流し、
強めに巻いた髪もひとまず解体される。

顔にかからないように
用心深く髪を洗い流しながら
数時間後にじゅん君と過ごせる
時間が楽しみで仕方なかった。

⏰:09/08/12 08:54 📱:P905i 🆔:fhGyKXEQ


#297 [りぃ]

私が浴室から出てくると
萌は脱いでいたパンプスを履いて
どこかへ出掛けようと
している様子だった。

「小腹が空いたからコンビニ行くけど
 ユリサも行く?」

萌はバッグから財布を取り出しながら
私にそう尋ねた。

⏰:09/08/12 09:03 📱:P905i 🆔:fhGyKXEQ


#298 [りぃ]

「コンビニ?私髪巻き直したり
 化粧直したりしたいから
 今はいいや。」

「あ、そう?じゃあ何かいる?」

「うーん、特にないかなー」

「じゃあ行ってくるね♪」

私はホテルのすぐ隣が
コンビニだったことを思い出し、
萌を部屋から送り出した。

⏰:09/08/12 09:07 📱:P905i 🆔:fhGyKXEQ


#299 [りぃ]

髪を乾かし、コテを温めつつ
化粧を軽く直していると
携帯に電話がかかってきた。

じゅん君の顔が頭をよぎり
勢いよく携帯を手に取ると
画面に表示されているのは
萌の名前だった。

⏰:09/08/12 17:25 📱:P905i 🆔:fhGyKXEQ


#300 [りぃ]

──萌?なんで?

よくわからず電話に出ると
勢いよく萌が話し始めた。

『今、下でじゅん君達に会ったよ!』

歩きながら話しているらしく、
カツカツとヒールの音が
萌の声と共に聞こえてくる。

⏰:09/08/12 17:31 📱:P905i 🆔:fhGyKXEQ


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