$ 貢ぎちゃん「ユリサ」 $
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#301 [りぃ]

萌の話によると、
ホテルを出ようとしたところへ
ちょうどメンバーが入ってきたらしく
ばったり鉢合わせて
少しだけ話をしたらしい。

『じゅん君なんか私を見るなり
 “ユリサちゃんは?”
 って真っ先に聞いてきたよー。
 部屋にいます!ってだけ
 言って去ってきたから
 突撃してくるかもね♪』

⏰:09/08/12 17:47 📱:P905i 🆔:fhGyKXEQ


#302 [りぃ]

萌はそれだけ言うと
私の返事も聞かずに
電話を切ってしまった。


(…じゅん君に遭遇しちゃうなら
 私もコンビニ行っとけばよかったー!!
 萌まじ運良すぎる…)

ひとりでそんなことを考えながら
ゆるめの巻き髪を仕上げた。

⏰:09/08/12 17:52 📱:P905i 🆔:fhGyKXEQ


#303 [りぃ]

髪も完成し、全身鏡の前に立ってみる。

服は部屋で着るために持ってきた
キャミタイプのピンクのワンピ。
ブリブリした可愛らしさとエロさが
紙一重なところが気に入っている。
足元は、ストーンがごろごろ付いた
同じくピンクのミュールで
美脚効果も忘れない。

よし。準備は完璧!

⏰:09/08/12 20:03 📱:P905i 🆔:fhGyKXEQ


#304 [我輩は匿名である]
もの凄く自分に自信持ってるんですねwww

⏰:09/08/12 20:18 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#305 [りぃ]

>>304さん
何を持ってそう思ったか謎ですが
ありがとうございます!w
あと感想板は別なので
↓こちらにお願いします

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4461/

よかったらこれからも
覗いてくださいね

⏰:09/08/12 21:37 📱:P905i 🆔:fhGyKXEQ


#306 [りぃ]

身支度を済ませてからは、
なんだか落ち着かず
荷物を部屋の端にまとめたり
服やアクセを片付けたりしつつ
萌の帰りを待った。


コンコンッ

部屋の中であたふたしていると
不意にドアがノックされた。

──萌!やっと帰ってきた!

⏰:09/08/12 21:53 📱:P905i 🆔:fhGyKXEQ


#307 [りぃ]

ドアを少しだけ開けて
隙間から顔を出すと
そこに居たのは萌ではなかった。

「あれ?じゅん君!」

「入っていい〜?」

壁にもたれ掛かりながら
甘えたように言うじゅん君の
笑顔がいつになく可愛く見える。

⏰:09/08/14 08:17 📱:P905i 🆔:eD2uCRI2


#308 [りぃ]

でも…萌がいないときに
勝手にじゅん君を部屋に入れても
いいものかな…

そう考えていると、同じタイミングで
じゅん君が口を開いた。

「あ、萌ちゃんなら
 さっき下で会ったとき
 翔のとこに来るって話になってたよ。
 ちょうどいいじゃん♪」
「え?!いつの間に!!」

そんな話聞いてなーい!

⏰:09/08/14 09:47 📱:P905i 🆔:eD2uCRI2


#309 [りぃ]

「萌戻ってこないの?」

「うん。多分ね。」

萌が戻ってこないなら…
じゅん君が来てても別にいいか!

私は半開きだったドアを開けて
じゅん君を部屋へ迎え入れた。

⏰:09/08/14 11:14 📱:P905i 🆔:eD2uCRI2


#310 [りぃ]

「今日さ〜ステージ出てすぐ
 ユリサちゃんわかったよ。
 萌ちゃんとふたりですげー目立つね!」

笑いながら話すじゅん君の言葉を聞いて
やっぱり萌の言ってたことは
本当だったんだと実感した。

実際にじゅん君本人の口から聞くと
尚更嬉しい。

⏰:09/08/14 11:29 📱:P905i 🆔:eD2uCRI2


#311 [りぃ]

話しながら部屋の中へ入ると
じゅん君はすぐにベッドに飛び込み
枕を抱えてごろごろしながら
テレビを眺めてくつろいでいる。

まさにプライベート感満載な
じゅん君の姿に自然と顔がほころぶ。

「ユリサちゃん達明日何するの〜?」

不意にじゅん君がベッドから
私のほうを見上げて尋ねてきた。

⏰:09/08/14 13:20 📱:P905i 🆔:eD2uCRI2


#312 [りぃ]

「明日は観光するの〜♪
 じゅん君達は移動日でしょ?」

もうひとつのベッドに
腰を下ろしながら
明日の予定をお互いに話していた。


そんな中、不意に

「こっちおいでよ。」

じゅん君が寝そべったまま
自分の隣のスペースを
ポンポンッと叩きながら
私を隣に呼んだ。

⏰:09/08/19 13:24 📱:P905i 🆔:E2xvdyVQ


#313 [りぃ]

ツアーが始まる前は、
なんとしてでもじゅん君との
関係をツアー中に発展させようと
必死になっていたけど
実際にじゅん君の優しい
笑顔を見ていると
何も考えず、思うままに
じゅん君に甘えてみたい
と純粋に思えた。

計算なんかいらない。

⏰:09/08/19 13:37 📱:P905i 🆔:E2xvdyVQ


#314 [りぃ]

「じゃあ添い寝してあげるよ〜♪」

私は精一杯の勇気を出して
強がりを言いながら
じゅん君の隣にすり寄った。

うつ伏せで頬杖をついているじゅん君の隣に、
同じ体勢になってみる。

今までにない至近距離に
ひたすらドキドキしてしまう。

⏰:09/08/22 13:35 📱:P905i 🆔:./W8id3U


#315 [りぃ]

「なんかいいにおいする〜」

ただでさえ近い距離で
じゅん君は更に私の髪に
顔を近づけてくる。

私はドキドキしながらも
じゅん君の態度が嬉しかった。

しばらく喋りながら
自然な流れでお互いに
肩に寄りかかったり
相手の背中を枕にしたり
仲良くごろごろしていた。

⏰:09/08/22 14:35 📱:P905i 🆔:./W8id3U


#316 [りぃ]

なんか…
普通のカップルみたいで
すごい幸せなんだけど!!


自分の立場は相変わらず
よくわからないけど
もうそれはそれでいいや。

形式的なことをいちいち
考えるのはやめよう。


じゅん君の腕から伝わる体温を
感じながらそう思った。

⏰:09/08/22 15:15 📱:P905i 🆔:./W8id3U


#317 [りぃ]


──あれ…?


気がつくとテーブルの上で
携帯のアラームが鳴っていた。

「えっ?…は!?」

いつの間にか眠ってしまった私は、
同じく眠っているじゅん君に
寄り添っている体勢のまま我に返った。

⏰:09/08/24 13:41 📱:P905i 🆔:kgcrmQGw


#318 [りぃ]

──うそーっ?!朝?!

ベッドから降りて
アラームが鳴り続ける携帯を
見てみると、"8:00"の表示。

「……」

ベッドを振り返ると
じゅん君はうつ伏せのまま
すやすやと眠っている。

⏰:09/08/24 13:47 📱:P905i 🆔:kgcrmQGw


#319 [りぃ]

そうか…昨日だらだらしてるうちに
そのまま寝ちゃったんだ…!

昨日の記憶を辿ってみると
やっと状況を把握できた。

──せっかくじゅん君が
  部屋に来てくれたのに
  もったいないことしちゃった…

⏰:09/08/24 13:54 📱:P905i 🆔:kgcrmQGw


#320 [りぃ]

ふと目の前の鏡を見ると
アイラインが少し滲んだ
自分の顔が映っていた。

──化粧したまま寝ちゃった!!
  最悪〜…。でもじゅん君いるし
  すっぴんよりマシか…

滲んだアイラインと、
浮き気味のファンデーションを
ティッシュで軽く押さえ、
じゅん君に歩み寄って声をかけた。

⏰:09/08/24 14:02 📱:P905i 🆔:kgcrmQGw


#321 [りぃ]

「じゅん君っ。8時だよ!」

じゅん君の肩を軽く叩きながら
何度か声をかけると
じゅん君はぼんやりと目を開けた。

「ごめんね、時間大丈夫かな?
 もっと早く起こすべきだった?」

メンバーの集合時間を
昨日のうちに聞いておけばよかった
と気付きとても心配になった。

⏰:09/08/24 14:29 📱:P905i 🆔:kgcrmQGw


#322 [りぃ]

「………?」

私の突然の呼び掛けに、
じゅん君は寝ぼけ眼で
ぼんやりとしている。

「…あれ?俺いつ寝た…?」

仰向けに寝返りを打ちながら
徐々に意識がはっきりしてきた
じゅん君はそう言って
側にあった自分の携帯で
時間を確認した。

⏰:09/08/25 18:23 📱:P905i 🆔:FhWL5cMk


#323 [りぃ]

「いつ寝たか私もわからないのー。
 いつの間にか寝ちゃってた…」

私が申し訳ない気持ちでそう言うと
じゅん君は笑いながら答えた。

「あ、まじでー?
 それならよかった。
 俺だけ先に寝落ちしたかと思ったー」

こういう時でも私のことを
気にかけてくれるさりげない
優しさに相変わらず嬉しくなる。

⏰:09/08/25 20:42 📱:P905i 🆔:FhWL5cMk


#324 [りぃ]

「ねぇ、それで集合時間は?大丈夫?」

私は気になって仕方ない
メンバーの集合時間を再び尋ねる。

「時間?10時だからまだ全然大丈夫!」

すっかり目も覚めたじゅん君が
余裕で答えた返事に私もほっと安心した。

⏰:09/08/26 10:08 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#325 [りぃ]

「シャワー浴びてこよー」

そう言うとじゅん君は
ボサボサになった髪を気にしながら
バスルームへ向かっていった。

「…あっ!!」

バスルームに入ったばかりのじゅん君が
声をあげ、慌てた様子で
ひょこりと顔を覗かせる。

⏰:09/08/26 11:08 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#326 [りぃ]

「なに?どうしたの?」

「やべぇ。
 シャンプーとか部屋に置いてきた!
 俺ホテルのシャンプー無理なのに!」

「…なんだ〜そんなこと?」

拍子抜けすると同時に
慌てるじゅん君の様子が
なんだか可愛くて無性に可笑しくなった。

⏰:09/08/26 11:19 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#327 [りぃ]

「私のやつがそこにあるから
 適当に使っていいよ。
 カラーダメージにかなり効くの♪」

バスルームを覗き込み
バスタブの脇に置いておいた
シャンプーやトリートメント一式を
指差しながら説明する。

「まじ?助かるー!!じゃ借りるね♪」

バスルームのドアを閉めながら
慌ただしいながらもじゅん君と一緒に
朝を過ごしている楽しさを実感した。

⏰:09/08/26 12:10 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#328 [りぃ]

──なんか可愛いなぁ〜じゅん君♪

私は相変わらず
じゅん君のことばかり考えながら、
鏡の前に座って髪の乱れを直したり
ベースメイクを直したりして
じゅん君が戻ってくるまでの
時間を過ごした。

⏰:09/08/26 12:41 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#329 [りぃ]

「すげーユリサちゃんの
 匂いに包まれてる!」

バスルームのドアが開いたかと思うと
じゅん君がそう言いながら出てきた。

じゅん君と一緒に、
使い慣れたフルーティな香りが
室内に流れ込んでくる。

「あのトリートメントかなり
 サラサラになるでしょ?」

「うん、まじ良いね!」

⏰:09/08/26 13:41 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#330 [りぃ]

「ドライヤーの前にコレつけると
 もっと良いよ♪」

頭にバスタオルを被ったじゅん君に
私は別のトリートメントを差し出す。

「ドライヤーめんどくせ〜」

その言葉どおりじゅん君は
面倒そうにベッドに腰を下ろした。

⏰:09/08/26 14:01 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#331 [りぃ]

「え?!だめだめ!
 濡れた髪は傷みやすいんだよ!
 ライブが続くとセットで尚更傷むでしょ?
 めんどくさいなら私がやってあげるよ。」

私はじゅん君の座るベッドの脇に立って
じゅん君の髪にトリートメントを
馴染ませドライヤーをかける。

じゅん君は大人しくテレビを眺めていた。

⏰:09/08/26 14:20 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#332 [りぃ]

「なんか…俺ら子供と親みたいじゃん」

じゅん君の言葉にふたりで笑う。

このまったりした雰囲気が嬉しくて
普通のカップルのような時間を
過ごせていることが何より幸せだった。

⏰:09/08/26 14:32 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#333 [りぃ]

その後ふたりで朝食代わりに
お菓子を食べながら
テレビを見てくつろいだり
髪型をアレンジして遊んだり
のんびりとした時間を過ごした。

気がつけば時間は
9時半をまわっていた。

⏰:09/08/26 14:41 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#334 [りぃ]

「そろそろ行くかなー。
 一旦部屋戻って支度しないと。」

じゅん君がテレビ画面に表示された
時間を見てそう切り出すと
またライブで会えると
わかっていながらも
不意に寂しさが募る。

「名古屋でも部屋来てくれる…?」

口をついて出た言葉に
自分でもハッとした。

図々しくなっちゃいけないのに…

⏰:09/08/26 14:50 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#335 [りぃ]

「当たり前じゃーん♪
 じゃ、俺行くね。また連絡する〜」

私の不安と裏腹にじゅん君は
笑顔でそう答えると部屋を出ていった。


ひとりになった途端、
急に静かになったように感じた。

じゅん君が使った
トリートメントの香りだけが
まだ部屋中に漂っている。

⏰:09/08/26 14:58 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#336 [りぃ]

じゅん君が出ていってすぐに
部屋のドアがノックされ、
タイミング良く萌が戻ってきた。

「じゅん君今出てったでしょ?
 すぐそこで会ったよ。
 ユリサと同じ匂いだったけど
 一緒にお風呂入ったの〜?♪」

相変わらず萌はニヤニヤしながら
私に質問を浴びせる。

⏰:09/08/26 15:17 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#337 [りぃ]

「ううん、シャンプーとか貸しただけ。
 昨日も全っ然何もなかったの〜…」

「え?!何もなかったの?!
 私すぐ翔くんとエッチしちゃった♪
 セフにしてくれるって♪
 でもユリサは本カノ候補で大切に
 されてるんだから別にいいじゃん!」

萌は明るく喋り続ける。

⏰:09/08/26 15:49 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#338 [りぃ]

「あっ、それとね!見てこれ。
 写メなんだけどさ〜…」

萌は話しながら携帯を開き
なにやら操作をした後、
画像を表示させた状態で
私に差し出した。

「ほら、翔くんの寝顔〜っ♪」

見ると、そこには萌の言う通り
寝ている翔くんの顔の画像が
表示されている。

⏰:09/08/26 17:50 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#339 [りぃ]

「ツーショットとか〜、
 いっぱい撮っちゃった♪」

萌に何枚か画像を見せられながら
私は純粋に思い出のための
写メだとばかり思っていた。


「この寝顔写メとか、どう使うかわかる?」

萌にこう聞かれるまでは──。

⏰:09/08/26 17:54 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#340 [りぃ]

「"使う"…?」

当然、私は意味などわからなかった。

「知りたい?♪」

萌はニヤリと笑って続ける。

「この写メはね〜、
 もしいずれ翔くんから
 一方的に切られたら
 掲示板に晒すの〜っ♪
 暴露ブログとかもいいよね〜」

萌は楽しそうに高笑いした。

⏰:09/08/26 18:03 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#341 [りぃ]

「…なにそれ、怖〜っ!!」

私は驚くしかなかった。

「え?なんで?別に普通だよ?
 だって切られた挙げ句、
 肉便器とか言われたくないじゃん。
 切る方にもそれなりの
 リスクが無いとね♪
 実際そうやって復讐する人多いんだよ。」

萌は大真面目に復讐劇を語った。

⏰:09/08/26 18:21 📱:P905i 🆔:iK5p42OQ


#342 [りぃ]

──次の日──

ホテルをチェックアウトすると、すぐに
次なるライブ地である名古屋へ向かった。

じゅん君と離れてまだ
1日しか経っていないのに
1秒でも早く会いたくてたまらない。

そんな気持ちでワクワクしながら
移動時間を過ごした。



その頃じゅん君に起こっている
出来事なんて私は知る由もない。

⏰:09/08/29 14:12 📱:P905i 🆔:AUe0Ewnc


#343 [りぃ]

名古屋で空港に降り立つと、
私は真っ先にじゅん君にメールで
名古屋に着いたことを知らせた。

今日はライブは空き日のため
メンバーの予定がわからない。

オフかもしれないし、
それなりに予定があるのかもしれない。

──いつ会えるんだろう
  どこで会えるんだろう
  もしオフだったら一緒に
  どこかに行けるかな?

⏰:09/08/29 14:25 📱:P905i 🆔:AUe0Ewnc


#344 [りぃ]

空港からひとまず
今日のホテルへ向かいながら
考えるのはじゅん君のことばかり。

ただ、いつもはすぐに返ってくる
メールがなかなか返ってこない。

──やっぱり何かお仕事か…

残念に思いながらも、夜には会えると思い
特に深くは考えていなかった。

⏰:09/08/29 14:29 📱:P905i 🆔:AUe0Ewnc


#345 [りぃ]

「じゅん君から連絡ないの?」

ホテルで部屋に入るなり、
携帯ばかり気にする私の様子を
察した萌が問い掛けてきた。

「うん…。なんか仕事なのかも。」

「じゃあとりあえずどっか出かける?」

萌はさりげなく気を遣い
私を気分転換に誘ってくれた。

⏰:09/09/01 11:59 📱:P905i 🆔:SKf2jji6


#346 [りぃ]

食事をしても、買い物をしても
何をしていても、どこを歩いていても
頭はぼんやりしていて
心のどこかでじゅん君のことを
常に考えてしまっていた。

せっかく気を遣ってくれる萌をよそに、
私は何一つ楽しめないまま
夕方を迎えてしまった。

⏰:09/09/04 16:40 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#347 [りぃ]

「あ。電話だ。…あれ?」

携帯に目線を落とした萌が
意外そうに声をあげた。

「翔君だよ!仕事終わったんじゃない?」

「うそ!」

萌にかかってきた翔君からの電話で、
私にもじゅん君からの連絡が
あるかもしれないと、
必然的に期待が高まった。

⏰:09/09/04 16:48 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#348 [りぃ]

「もしもし〜?仕事終わった?」

萌が電話で話す隣で様子を伺う。
じゅん君は今どこで何をしてるの?
ただそれだけが知りたかった。

「え?!うそ…」

萌は、電話口の翔君の言葉に
なにやら驚いたらしく、
驚愕の声をあげると混乱した様子で
隣に居る私に背を向けた。

⏰:09/09/04 16:59 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#349 [りぃ]

「いや、でも…」

萌は話しながら私から数歩離れ、
心なしか私に電話の内容を
聞かれたくないかのようにも
見受けられた。

──なんとなく嫌な予感がする…。

⏰:09/09/04 17:01 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#350 [りぃ]

「うん、じゃあ一旦ホテル戻るわー。
 じゃあねー。」

私には様子がよくわからないまま
萌は電話を終え、私たちは
一度ホテルへ戻ることになった。

「翔君なんて言ってた?」

「……」

萌の気まずそうな表情が、
尚更私の不安を煽る。

⏰:09/09/04 17:06 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


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