$ 貢ぎちゃん「ユリサ」 $
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#355 [りぃ]

「あれ?確かじゅんの…」

「ユリサです。」

ドアを開けて部屋の中から
出てきた翔君は
萌と一緒にやって来た
私を見て少し驚いた顔をした。

私が名乗るや否や、
萌は翔君を質問攻めにする。

「今日オフだったの?!
 今1人?じゅん君は?どうしてるの?」

⏰:09/09/04 17:39 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#356 [りぃ]

「いや、まぁ落ち着けって。
 とりあえず中入れよ。」

翔君は萌をなだめながら
私たちを部屋へ迎え入れてくれた。

「で?どうしたって?」

あまり状況が飲み込めていない
翔君が不思議そうに尋ねる。

⏰:09/09/04 17:50 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#357 [りぃ]

「いつもマメなじゅん君から
 今日は全然連絡が返ってこないから
 勝手に仕事なんだろうと
 思ってたんですけど
 オフだって聞いて驚いちゃって…。
 何かあったんですか…?」

一気に話す私の言葉を
翔君は真剣に聞いてくれた。

⏰:09/09/04 17:54 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#358 [りぃ]

「てゆうか俺はユリサちゃんと
 一緒なんだとばかり思ってたけど
 違ったのか。」

そう言って翔君はしばらく
回想するように何かを考えると
何かを思い出し再び口を開いた。

「てことは、あれだな」

⏰:09/09/04 17:58 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#359 [りぃ]

──やっぱり何かあったんだ…!

「あれってなんですか?!」
「なんかあったの?!」

私と萌はほぼ同時に食い付いた。

「昨日さぁー、あいつ珍しく
 酔い潰れて財布をね…
 どっかで落としたらしく
 朝からかなりヘコんでたんだよね。」


──え!!なにそれ…!

⏰:09/09/04 18:08 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#360 [りぃ]

「で、なんか電話かけまくって
 どっか出てったから
 相手がユリサちゃんじゃないなら
 多分貢ぎの女呼び出して
 現金調達中かもな〜」

最後は軽いノリで笑って
翔君はそう説明してくれた。


──そんな事があったんだ…。

⏰:09/09/04 18:20 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#361 [りぃ]

そんな重大なアクシデントを
知らなかったということより、
そんな時に何の頼りにも
ならない自分が悲しかった。

いざと言うときにじゅん君が
頼るのは、やっぱり貢ぎの女の子なんだ…。

きっと今は私の存在なんか
完全に忘れられてる…。

⏰:09/09/04 18:24 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#362 [りぃ]

私には何できるのか

前向きに考えてみると
答えはすぐに見つかった。

じゅん君の財布…
どんなだったっけ…


翔君と萌を残して部屋を出た私は
いつもじゅん君のポケットから
姿を覗かせていた財布の全体像を
必死に思い出しながら
ブランドショップが立ち並ぶ
通りへと向かった。

⏰:09/09/20 15:13 📱:P905i 🆔:88cGLt0k


#363 [りぃ]

ひたすらチャンスを待ちながら
地味に貯めてきた給料が
やっと日の目を見る時が来たのだ。

せっかくのタイミングを
うっかり見落として
しまうところだった。


どんな財布だったかは
結局思い出せなかったものの、
確かBVLGARIが好きって
言っていたような…

あれこれ考えているうちに
なんだか楽しくなってきて
私は意気揚々とBVLGARIの
ショップへと向かった。

⏰:09/09/20 15:47 📱:P905i 🆔:88cGLt0k


#364 [りぃ]

商品を選び、支払いを済ませ
店員さんにラッピングを
お願いしている間に
バッグの中で携帯が鳴った。

「萌?何?どうしたのー?」

『あれ?思ったより元気じゃん』

萌が私を心配してくれている
様子がうかがえた。

⏰:09/09/20 16:06 📱:P905i 🆔:88cGLt0k


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