ペアリング
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#651 [ゆうと]
「もしもし?俺だけど…」
「ってか、あんたまだあたしの番号消してなかったんだ(笑)そりゃ、あの人も怒るわけだよね(笑)」
「数学のテスト合格したよ。ありがとう。それ伝えたかっただけだから…」
「おめでとう。よかったね」
棒読みの会話…
ミクさんは、またケータイを渡せと手を出した。
:09/11/12 02:46
:F902iS
:px5/szTQ
#652 [ゆうと]
「アヤ…」
「あ、ミク〜?あたし2週間くらいしたら帰るからさぁ♪監督に…」
「…友達止めようね。今のあんたは人としてありえないことしてるって気付いた方がいいみたいだよ。ユウトと別れた原因も、なんとなく分かったから…残念だけど、今日限りで友達は卒業しようね…就活頑張ってね。バイバイ」
電話を切った…
無言で俺にケータイを渡す…
:09/11/12 02:52
:F902iS
:px5/szTQ
#653 [ゆうと]
ミクさんは困った顔で俺を見た。
「ごめんね…全部あたしの責任だ…」
「何言ってんすか?俺、今もめちゃくちゃ助けられて…俺めっちゃカッコ悪いっすね(笑)」
ミクさんは首を横に振った。
「…ミクさん?どうしたんすか?」
ミクさんは表情が強張っていた…
:09/11/12 03:15
:F902iS
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#654 [ゆうと]
「あたしさ…前、アヤがまだマコちゃんと付き合ってる時にさ…ユウトにいろいろ言ったじゃん…なんか偉そうにさ」
「……………」
「『アヤは本気であんたのことが好きなんだよ!』とかさ…すごい無責任なこと言ってたんだね…ユウトのこと傷つけてばっかりだ」
笑ってるけど、困った表情のままミクさんは話した。
:09/11/12 03:23
:F902iS
:px5/szTQ
#655 [ゆうと]
「そんなことないっすよ。彩乃と付き合うって、最終的に俺が決めたことなんだし…それに…」
言葉が詰まった。
4年間も一緒にやってきた彩乃とミクさんの仲を、本当に壊しかねないと思ったから…
「…言いたいこと、分かるよ。アヤの本性は…的なことでしょ?」
「…………」
なんて言っていいのか分からない…
:09/11/12 17:10
:F902iS
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#656 [ゆうと]
「う〜ん…あたしもね、前々からちょっとは気付いてたよ。なんか、アヤめちゃくちゃ楽しそうにしてるな〜って思いきや、しばらくしたらきつい表情になってたり…早い話、喜怒哀楽が激しいんじゃない?ああ見えて寂しがり屋みたいだし」
「寂しがり屋なのかなぁ…」
「寂しがり屋+表現が下手っていうか…もういいや、めんどくさい(笑)ユウトも未練があるワケじゃないんでしょ?」
:09/11/12 17:18
:F902iS
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#657 [ゆうと]
「…もうないっすね。今の電話でもよく分かりました。もう、名前すら呼んでくれないから…名前も忘れられるくらいの存在だったってことで(笑)」
「あたしもさっきは、アヤに電話であんなこと言ったけど、友情と恋愛は別物だからさ。アヤを信じて待ってみる。それでアヤが何も言ってこないのなら、あたしらの仲は所詮そこまでだったんだなぁって割り切れるしね(笑)」
:09/11/12 17:22
:F902iS
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#658 [ゆうと]
数日後…
彩乃からメールがきた。もちろん絵文字など一切なしで!
「この前はごめんね。あんたには迷惑ばっかかけちゃったね。許してもらえたらいいなぁ…なんてね(笑)就活はあと2社受ける予定!そんだけ…ホントにごめん。あと、あの男とはあの電話以来切ったから…」
返信はしたくなかった…けど、彩乃の精一杯の気持ちなんだろうと思って、返信した。
:09/11/12 17:34
:F902iS
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#659 [ゆうと]
「就活頑張れよ!俺もいろいろ頑張るから」
それ以外、何も浮かんでこなかった。
その後のミクさんの話では、あの後彩乃から電話がきたらしい…
ちゃんと和解したから!って言われて、ホッとした。
:09/11/12 17:39
:F902iS
:px5/szTQ
#660 [ゆうと]
─11月─
何事もなく過ぎていった。
肌寒くなる季節だから、ユウキと冬物の服買いに行ったり、仲良しメンバーでカラオケ行ったり、大学の講義が難しくなったり、バスケの試合があったり、変わり映えしない日常が続いた。
拍子抜けするくらい平凡だけど、今はこの生活が楽しいのかもしれない…
:09/11/12 17:49
:F902iS
:px5/szTQ
#661 [ゆうと]
─12月─
クリスマスの季節♪
夏の頃から、ものすごく楽しみにしてた季節だ。あれもしたい!これもしたい!っていう計画がたくさんあった。
だから、ウハウハな自分を多少は許してやろうと思ってた。
だけど…
12月に入ってすぐ、自分の気持ちに変化が現れ始めた。
:09/11/12 17:54
:F902iS
:px5/szTQ
#662 [ゆうと]
モヤモヤする…
前みたいな恋愛に関してのモヤモヤとかじゃない。
友達関係で、もめたワケじゃない。
大学の勉強について行けないワケじゃない。
バスケの調子が悪いワケでもない。今の成績は全勝中だ。
じゃあ、一体なんなんだ?って考えた時に浮かび上がってきたのが、
『このままじゃいけない』っていう気持ち…
:09/11/12 18:00
:F902iS
:px5/szTQ
#663 [ゆうと]
最初はそんな気持ち、押し殺して生活してた。
みんなとバカやって盛り上がるのとか最高に楽しいし、大学行って→部活行って→帰って→誰かと雑談して→寝る…の平凡な生活に幸せを感じてた。
これ以上の欲なんてない。
こんな生活ができるなら贅沢もいらない!
:09/11/12 19:13
:F902iS
:px5/szTQ
#664 [ゆうと]
だけど…
やっぱりモヤモヤする。
…と同時に、自分に対する苛立ちが出てきた。
ガキで、弱くて、情けない自分は一体何をしてるんだ?
ってか、俺今何考えてんだ?
ユウキの部屋に行くことにした。
:09/11/12 19:20
:F902iS
:px5/szTQ
#665 [ゆうと]
「よぉユウト。座れよ♪」
ユウキはコーラを振る舞ってくれた。
「ってか、クリスマスのことなんだけど、どうする?西川とかチヒロ達も呼んでワイワイやりたいよな♪」
「いや…そのことなんだけど…」
「どした〜?(笑)」
「俺さ、クリスマス前に大学…辞めるかも」
:09/11/12 19:25
:F902iS
:px5/szTQ
#666 [ゆうと]
「なんやて?(笑)」
なんで関西弁なんだ…?
「いろいろ考えたんだけど、俺このままじゃダメになる気がする…」
「上田さんのことか?もう解決したんだろ?」
「彩乃のこともだけど…それ以前に、俺自身が弱すぎて…」
「何言ってんだよ(笑)考え過ぎだって(笑)」
:09/11/12 19:28
:F902iS
:px5/szTQ
#667 [ゆうと]
「いや、マジでさ…甘ったれた部分見つけることができたし、違う道に進もうと思って…このままここにいたら、甘ったれたままの俺でしかいれないから…」
「そうでもないじゃん(笑)俺が言うのもなんだけど、成長したと思うぞ」
「いや、それじゃ俺が納得いかないんだ」
:09/11/12 19:39
:F902iS
:px5/szTQ
#668 [ゆうと]
「いつになく真面目だな小林君(笑)なんかあったのか?」
「早い話、自分に愛想が尽きた(笑)K大は学校もバスケも、もちろん寮生活も楽しいよ。けど、自分の弱い部分がどんどん出てきて、情けない自分に腹が立つようになってさ…」
「へぇ〜。ちゃんと考えてんだ!で、大学辞めたとして、どうすんの?これから」
「まだ分からないけど、社会に出て自分を磨きたいって思う」
:09/11/13 00:15
:F902iS
:/NJm.dew
#669 [ゆうと]
「つまり、就職するってこと?」
「うん」
「…ん〜?俺からは何も言えないなぁ(笑)ユウトと一緒のチームでまだまだバスケやりたいって思うけど、お前の考えを尊重したいからさ」
「そっか…」
「ま、でももうちょっと考えてみ!これからを左右する大事なことだからな。一生モンだから、慎重に決めな」
:09/11/13 00:22
:F902iS
:/NJm.dew
#670 [ゆうと]
「分かってる。とりあえずユウキには話しとかないと!って思ってさ」
「あら♪俺のこと好きなの?(笑)」
「アホか(笑)」
ユウキはいつもヘラヘラしてるけど、親身になって聞いてくれる。
あとは俺がしっかり考えをまとめるだけだ。
:09/11/13 00:25
:F902iS
:/NJm.dew
#671 [(∀)]
:09/11/13 00:29
:SH03A
:arGzIk/U
#672 [ゆうと]
部屋に戻って、親に電話をかけた。
最初…親は、ビックリしたような、キョドってるような感じで、説教タイムに入った。
…なんで辞めるの?
…自分に負けるな!
…決めた道を簡単にあきらめるな!
…辞めるなんて許さない!
もちろん、簡単に認めてくれるはずがない。
金の問題じゃなくて、『俺自身』の心配をしていた。
:09/11/13 00:30
:F902iS
:/NJm.dew
#673 [ゆうと]
心配と言っても、
…ユウトはそれで後悔しないか?
…もしも心残りがあるなら死ぬ気でやってみろ!
という、後のことの心配だった。
大学を辞めることは簡単だ。
けど、その後のことを考えると…
親は、なかなか首を縦に振ってくれなかった…
:09/11/13 00:36
:F902iS
:/NJm.dew
#674 [ゆうと]
大学を辞めたい理由が『自分磨き』…
誰が聞いたって、納得がいかないだろうよ…
一種の逃げにも聞こえるんだから…
しばらくは様子を見てみることにした。
…やっぱりこのままじゃダメだ!
その考えは揺れることなく、真っ直ぐな俺自身の答えなんだってことに気付いた。
:09/11/13 00:42
:F902iS
:/NJm.dew
#675 [ゆうと]
親からの返事はまだもらってない…
姉ちゃんみたいに、俺のことを考えてくれてるミクさんに話をすることを決めた。
「大学辞めるの?」
「そう考えてます」
「なんで?」
「自分の弱さを克服したいから」
:09/11/13 00:47
:F902iS
:/NJm.dew
#676 [ゆうと]
「それは大学にいるうちでも、できることじゃない?」
「それも考えました。でも、ここにいると自分がダメになる気がするんです」
「ダメになるってどういうこと?」
「K大みたいな、いろんな面で恵まれた環境に、俺は甘えてしまってるから…生活にも人間にも…」
:09/11/13 00:52
:F902iS
:/NJm.dew
#677 [ゆうと]
「ありがたい!って思ってさ、それを自分の力にすることはできない?」
「力っていうか…もちろん、『頑張ろう』って思いました。でも、『頑張ろう』って思う反面、ガキみたいに甘えてる自分が出てくるんです…うまく説明できないけど…」
「アヤとのことが関係して、K大辞めたいって思うなら辞める資格もないし、ここにいる資格もないよ」
:09/11/13 00:58
:F902iS
:/NJm.dew
#678 [ゆうと]
「分かってます。あいつはなんの関係もない。ただ、このままの自分に自信が持てないだけです」
「親には話したの?」
「話しました。でも、まだOKもらってません…」
「ユウキ達には?」
「ユウキだけには話してます」
「そっか…でも、辞めるにしても、それなりの覚悟は必要だよ?」
:09/11/13 01:04
:F902iS
:/NJm.dew
#679 [ゆうと]
「分かってます」
「これから先、何が起こるか分かんないけど、辛いことはいっぱいあるんだよ?社会って、今以上に厳しい世界だよ?その中で、ちゃんと生きていける?」
「そんな世界で通用する男になるために、今のこの生活に終止符を打ちたいんです。泣いて許されるワケじゃないっていうのは分かってます!だからこそ…」
:09/11/13 01:09
:F902iS
:/NJm.dew
#680 [ゆうと]
「…あははははは♪」
ミクさんは笑った。
「??」
「そっかぁ…そうなんだ♪」
「え?なんすか…?(笑)」
「それで辞めるなら、あたしは文句はないよ!」
「え?本気で言ってますか?」
:09/11/13 01:13
:F902iS
:/NJm.dew
#681 [ゆうと]
「本気だよ♪あんたがちゃんと考えて決めたことなら、なんも言わないよ!あたしはユウトを信じてるからさ」
「…ミクさん」
「でもね、これだけは言っとくけど…社会は本当に厳しいよ?あんたが思ってる以上に過酷だよ?」
ミクさんの言葉は重みがある…
:09/11/13 01:16
:F902iS
:/NJm.dew
#682 [ゆうと]
「やってみないと分かんないっす…ってか、俺が心配してること……言っていいすか?」
「あれ?早速心配?(笑)」
「…7人…」
「7人?」
「バスケ部の…アキヒロ、コウイチ、ケンタロウ、シュン、ヒロユキ、リョータ…ユウキ…」
「辞めるなら、ちゃんと話しないとね。みんな応援してくれると思うよ」
:09/11/13 01:24
:F902iS
:/NJm.dew
#683 [ゆうと]
「そうかな…」
「人数少なくなるけどさ。ちゃんとみんなが納得いく答えを話しなよ。とりあえず、お父さん・お母さんに話しな♪」
「はい」
俺は部屋に戻って、もう一度考えた。
辞めて後悔はしないか…?
…しない!
ケータイを握りしめ、電話をかけた。
:09/11/13 01:29
:F902iS
:/NJm.dew
#684 [ゆうと]
約1時間後…
電話を切った。
「後悔しないなら辞めてもいい」
答えが出た。
両親に散々迷惑をかけてしまった…
こんな俺のためにありがとう…
俺は頑張るから…
そして、俺はそのことをユウキに伝えた。
:09/11/13 01:32
:F902iS
:/NJm.dew
#685 [ゆうと]
正式に退学届を提出した。
その前に、男バス全員に話をした。
みんなビックリした表情を見せたけど、最後は笑って俺を送り出してくれることになった。
もう泣かない!
そう決めた俺は、みんなの温かい言葉に涙が出そうになったけど、グッとこらえて笑った。
:09/11/13 01:36
:F902iS
:/NJm.dew
#686 [ゆうと]
監督も温かく送り出してくれた。
「お前が抜けちまったら、来年の選手に期待するしかねーな(笑)」
最後に、お前はうちのエースとして頑張ってくれた!と、ボソッと言われた。
初めての監督からの褒め言葉が嬉しくてたまらなかった。
ついに、その日がきた…
:09/11/13 01:39
:F902iS
:/NJm.dew
#687 [ゆうと]
両親が、大きめのレンタカーに乗って迎えにきた。
引っ越しで荷物を全部持って帰るからだ。
男バス全員が手伝ってくれた。
…ものすごい勢いでチャリをこいで寮に向かってくるヤツが見えた…
「ユウト!」
:09/11/13 01:42
:F902iS
:/NJm.dew
#688 [ゆうと]
アキナ…
「あんた…学校…辞めるの?」
息切れ切れだ…
「うん」
「本当に?」
「本当に(笑)」
「なんで教えてくれなかったんだよ!」
「ごめん…急に決まったから」
:09/11/13 01:44
:F902iS
:/NJm.dew
#689 [ゆうと]
「そんなの…ひどいよ」
「ごめんな…」
「あたし、ユウトに何もしてあげれなかった…」
「また、いつか遊びにでも来るからさ♪」
「バカバカバカ!展開早すぎてワケ分かんないよ!」
アキナは泣いた…
:09/11/13 01:47
:F902iS
:/NJm.dew
#690 [ゆうと]
引っ越しが終了した…
「皆さん、本当にお世話になりました。うちの佑翔が…」
親が挨拶を始めると、女バス全員が寮から出てきた…
寮まで会いにきてくれた学校の友達もいる。
母さんはその光景を見て、涙を流した。
俺なんかのために、こんなに人が集まってくれた…
1名を除いて…
:09/11/13 01:52
:F902iS
:/NJm.dew
#691 [ゆうと]
母さんの挨拶が終わり、俺も最後の挨拶をした。
「じゃあ、そろそろ…」
親が先に車に乗る。
「みんな、ありがとうございました!また会いにきます!」
俺は笑って深々と頭を下げた。
コノヤロー!とか頑張れよ!とかまた会おうぜ!って言われてもみくちゃにされた…
:09/11/13 01:56
:F902iS
:/NJm.dew
#692 [ゆうと]
頭があげられない…
みっともないとこ見せたくない…
もう泣かないって決めたのに…
「ユウト!こういう時は思いっきり泣いていいんだよ!」
ミクさんだ…
ミクさんも泣いていた…
すみませんミクさん…
俺、もう泣かないって決めたけど、今日だけは泣かせてください…
:09/11/13 01:58
:F902iS
:/NJm.dew
#693 [ゆうと]
顔を上げると、目の前でアキヒロが号泣していた。
試合で勝った時に、嬉し泣きしようって約束したのがアキヒロだった…
ごめんなアキヒロ…
1人1人と握手をして、最後はユウキとハグした…
みんな泣いてくれた。
俺は車に乗り込んだ…
アキナが黒いマジックを持ってきた。
「手出して」
:09/11/13 02:03
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:/NJm.dew
#694 [ゆうと]
インクの先が涙で濡れながらも、アキナは俺の手に何かを書いた…
『絆』
「アキナ…」
「いつか分かる日がくるといいなぁ…」
そう言うと、アキナは笑った。
:09/11/13 02:07
:F902iS
:/NJm.dew
#695 [ゆうと]
俺はよく分からなかった。
「絆…か。ありがとう」
「バカユウト!頑張れよ(笑)」
そう言うと、車は動き出した。
父さんはクラクションを鳴らし、寮を出た。
クラクションに反応したのは、隣の家のバカ犬だった…
ばいばいバカ犬…
:09/11/13 02:11
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:/NJm.dew
#696 [ゆうと]
みんな一斉に叫びだした…
「ユウトー!絶対また会おうなー!
「頑張れよー!」
「死ぬなよー!」
「元気でねー!」
「またここに来るんだよー!」
みっともなく号泣しながら、俺は窓からずっと手を振り続けた。
みんなは、車が見えなくなるまで手を振り続けてくれた。
:09/11/13 02:15
:F902iS
:/NJm.dew
#697 [ゆうと]
「落ち着いたか?」
久しぶりの父さんは、運転しながら笑って話しかけてくれた。
「あんなに大勢お見送りにきてくれるなんてね」
久しぶりの母さんは、涙を拭いながら笑って話しかけてくれた。
「あー…」
俺は上を向いて、タオルを顔にあてた。
:09/11/13 02:17
:F902iS
:/NJm.dew
#698 [ゆうと]
K大前の信号に引っかかって止まった。
最後のK大を目に焼き付けようと、ジッと眺めた…
チリンチリン…!
チャリの音だ。
目を疑った…
彩乃だ…
:09/11/13 02:21
:F902iS
:/NJm.dew
#699 [ゆうと]
さっきのあの場にいなかった1名…彩乃…
しばらく見つめ合った…
「今講義終わったよー!」
「彩乃…」
「ユウト!最後は笑ってお別れしようねー!今までありがとー!」
少し離れた場所から彩乃は叫ぶ…
「…ありがとう彩乃ー!お前も頑張れよー!ありがとー!」
:09/11/13 02:25
:F902iS
:/NJm.dew
#700 [ゆうと]
彩乃は泣いていた…
俺と最悪な結末を迎えた彩乃…
もう二度と名前を呼んでくれないって思ってたけど、最後に呼んでくれた…
このまま時間が止まれば…
青信号…
車は進み始めた…
「彩乃ありがとー!」
「ユウト頑張れよー!」
:09/11/13 02:29
:F902iS
:/NJm.dew
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