禁断って何?
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#580 [シバ]
一番に駆け寄ってきたのが、隣で試合中の4番を着たキャプテンだったからだ。
シバはその姿をはっきりと覚えている。
怪我を負ったキャプテンに、別のチームのキャプテンが試合中に駆け寄ってくる…
病院に運ばれたゆーちゃんだったけど、軽い怪我で済んだようだ。
体育館に戻ってきたゆーちゃんに、一番に駆け寄ってきたのはやっぱり理彩ちゃんで、ゆーちゃんを見るなり泣きながら抱きついたのだ。
:10/08/03 22:56 :F02B :8mVFIB7c
#581 [シバ]
よかった…
よかった…
そう言いながら、小さい体でゆーちゃんに飛びついた。
その時は、シバと理彩ちゃんは、今こんな風に喋れる事が嘘のように、まったくの他人だった。
ゆーちゃんが足を吊った場面を見て、こんな事を思い出していた。
ゆーちゃんのチームは勝った。
試合が終わって、理彩ちゃんと一緒にゆーちゃんのもとへ。
:10/08/03 23:00 :F02B :8mVFIB7c
#582 [シバ]
「ダサすぎだよ、柴崎姉さん(笑)」
理彩ちゃんは意地悪な笑顔を浮かべながら、ゆーちゃんに絡む。
「だって、最近バスケしてなかったんだもん!ビックリしたわぁ」
そう言いながら、ゆーちゃんはストレッチをしている。
「シバ、来てくれたんだね。せっかく来てくれたのに、みっともないトコ見せちゃってごめんちゃい♪」
無邪気に笑うゆーちゃん。
:10/08/03 23:04 :F02B :8mVFIB7c
#583 [暇人]
:10/08/04 01:08 :936SH :AOW40T3Q
#584 [シバ]
>>583さん
安価ありがとうございます(〃▽〃)
>>582汗をかいて髪の濡れている美人2人が揃った。
シバは、なぜか心が弾んだ。
久しぶりの再会って、何かいい。
それで、多少照れ臭いけど、自然と接せられると尚いい。
ゆーちゃんも理彩ちゃんも笑ってる。
それに釣られたように、シバも自然と笑顔になる。
:10/08/05 22:02 :F02B :ZHvgb/hM
#585 [シバ]
ゆーちゃんのチームが解散すると、3人でご飯食べに行こう!ってなって、近くのファミレスへ。
席について、メニューを配る。
「シバ、気が効くじゃん♪」
そう笑うのは理彩ちゃん。
「でしょ?だって、シバはあたしの妹だもん♪」
なんて言うのはゆーちゃん。
:10/08/05 22:05 :F02B :ZHvgb/hM
#586 [シバ]
たった1個しか歳は変わらないのに、2人が随分大人に見える。
メロンソーダを飲みながら、しみじみしていた。
よくよく話を聞いていると、恋バナに入った。
「理彩もいい加減、彼氏作ればいいのに」
ゆーちゃんがコーヒーを飲みながら言う。
理彩ちゃんは全く動じないと言わんばかりに笑っている。
:10/08/05 22:10 :F02B :ZHvgb/hM
#587 [シバ]
「そういう由香だって!いい加減彼氏作りなよ♪」
「あたしはちゃんといます〜!」
「…嘘?ああ、だったね。ダイチ君だっけ?」
「違う!タイキ!」
「ああ、そう♪」
大人な2人は、大人な会話をしている…
シバは知らなかった。
ゆーちゃんに彼氏がいる事を。
「嘘!ゆーちゃん彼氏いるの?」
:10/08/05 22:14 :F02B :ZHvgb/hM
#588 [シバ]
「いるよ(笑)まぁ、最近出来たばっかなんだけどね。シバに言ってなかったっけ?」
「言ってない!」
何かショックだった。
喜ばしいとは思ったけど、やっぱりショックだ。自分の大好きな姉に彼氏がいるのだ!
シバのゆーちゃんを取るな!って思った。
「何?シバ、妬いてんの?」
意地悪に笑う理彩ちゃん。
「妬いてない!」
:10/08/05 22:17 :F02B :ZHvgb/hM
#589 [シバ]
何を話しても、ニヤニヤしている2人を目の前ににすると、上手く話が出来ない。
だから、大人しく黙ってる事にした。
タイキ君との出会いは〜?
付き合ってどれくらい〜?
乙女達の恋バナはまだまだ続く。
そんな中、理彩ちゃんから意味深な言葉を聞いた。
「あたしは彼氏はいらない」
:10/08/05 22:21 :F02B :ZHvgb/hM
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